目次
特徴
- LINEモバイルは対象サービスのデータ通信量をカウントしません。
- データ容量を使いきってもカウントフリーに該当する機能はずっと高速通信でご利用することができます。
- 月額500円で、LINEアプリの通話・トークが使い放題
- 高速1GB+繰越+低速200kbps無制限+高速バースト付
- LINEのフリーカウント対象の通信は高速容量が減らず
- 使い切って低速に制限されても高速通信可能
長所と短所
- ○1GBを使い切っても200kbps速度制限で容量無制限に使い続けることが可能
- ○500円で安い
- ○LINE内のやりとりは通信両にカウントされないカウントフリー
- ○クレカ不要で契約可能
- △3G専用端末では使用できない
- ×本人確認が厳格で面倒
- ×LINEフリープラン 1GBは他への変更も他からの変更もできない
はじめに
今回レビューするのは、LINEモバイルさんが提供する格安SIMの『LINE フリープラン 1GB』プランです。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
外観チェック
ヤマト運輸の宅急便コンパクトで配送されました。手渡しなので安心です。
中には更に封筒と明細が入っています。
封筒の中身は説明書とSIMカードです。
SIMカードはこちらに入っています。私はデータSIM500円を契約しました。
開くと免許証サイズのカードにSIMカードが付いています。
パキッと支柱を折ってSIMカードを取り出します。私はnano SIMを選択しました。基本的に最小サイズのnano SIMで問題ありません。大きくしたければ数十円から数百円でアダプタがAmazonで売っています。
取り出すと指先ほどの大きさのSIMになります。
説明書もしっかりとした物が付いており安心でした。APN設定は全ユーザー共通なので、この値を入力すれば繋がります。非常に簡単でした。
以上、外観チェックでした。
気になるところ
まずは気になるところから書いていきたいと思います。
3G専用端末では使用できない
古いスマホだと4G(LTE)に対応していない物もあるのですが、このLINEモバイルはLTE対応端末でないと使用できません。ここ数年の端末なら大抵LTEに対応はしているのですが、、ご自分の端末を調べてから契約した方が良いと思います。
ただし、3Gで繋がらないかと言ったらそんなことはなく、電波状況によっては3Gや3Gハイスピードで繋がります。あくまで3G専用端末では使えないと言うことで、3Gには繋がらないと言うことではありません。実際、私の使用したタブレットでは、再起動したらLTEでずっと安定して繋がっているのですが、最初は3Gハイスピードで繋がりました。なので、LTEの電波が来ていない地域でも3Gで繋がるので、そこは安心して使える格安SIMです。
本人確認が厳格で面倒
一般的なデータ通信(通話の無い)契約の格安SIMは本人確認なんて必要ありません。ネットで必要事項を記入すれば契約完了となり、早ければSIMカードを即日発送してくれるのですが、LINEモバイルには本人確認が必要となる非常に珍しい格安SIMです。このため、本人確認書類(免許証など)を用意する必要があり、その審査にも時間を必要とします。
本人確認書類はネットでアップロードできるので簡単とは言え、それを撮影するデジカメや、スキャンする機材が必要となってしまいます。郵送での本人書類も受け付けているのですが、機材を持っていない方からするとハードルがあることは確かです。
また、本人確認に少なくとも1日は必要とするようで、午前中に申し込んで午後に発送なんてことも不可能です。どんなに早くても本人確認書類をアップロードした翌日の発送になってしまいます。私が申し込んだときは人気で申し込みが殺到していた時期のようで、申し込みページにも混雑中で時間が掛かると記載されていました。私の例を挙げると、火曜日の夕方に申し込み、木曜日の夕方に発送メールが来て、金曜日に到着しました。
ちなみに、本人確認は非常に厳格なようです。最初は不備で却下されました。何故かと言うと、免許証と申込時の住所に違いがあったからだそうです。私の免許証記載の住所は、『○○○番地○』となっています。例として数字を入れると、『936番地1』と言う感じです。それをいつもの申し込みの感じで『936-1』と書いたら却下されました。銀行口座の開設や郵便局に出す書類でも後者の書き方で却下されたこと無いんですけどね…。なにがいけないのか暫く悩んでしまいました。この手のメールで来る文面は定型的で具体的にどこが駄目なのかは書いていないですからね。ただ、住所が違うとは書かれていたので、「銀行でも郵便局でも文句言われたこと無いのにまさかここか…?」と書き換えたらあっさり通りました。本人確認書類と一字一句違っていても駄目なようです。ここまで厳格なのかと驚きました。
後述しますが、この本人確認はLINEの年齢制限で使用できない機能を解除するためです。LINEモバイルと契約すればID検索が使用できるようになります。LINEのID検索を使用できる唯一のデータSIMです。
LINEフリープラン 1GBは他への変更も他からの変更もできない
この500円のデータSIMはLINEフリープラン1GBと言うのですが、この契約から他の契約に変更することは一切できません。他の契約にしたければ、解約をして新たに申し込むしかありません。契約の変更という面を考えるとかなり面倒なことになってしまいます。私は他の契約にするつもりは無いので良いんですけどね。
1GBを使い切っても200kbps速度制限で容量無制限に使い続けることが可能
ワンコインSIMは大抵速度制限があります。現在だと概ね200kbps~250kbpsですね。容量的には無制限に使用できるのですが、速度は前述のように制限されているため、実質的にこの速度でずっとネットをやることは厳しい状況です。だからこそ所定の回線容量に多くの人を詰め込んで安くできる理由でもあるんですけどね。
ところがこのLINEモバイルは最初の1GBまでの通信速度は無制限です。時間帯によっては固定回線の光並に速度が出ます。混雑時でもADSLくらいの速度が出るので、youtubeのハイビジョン動画もスムーズに再生されます。非常に快適です。
画像は金曜20時頃の混雑時の速度です。混雑時でもアップロード、ダウンロード供に6M程度出ているので、youtubeのハイビジョン動画でも難なく再生できます。素晴らしい。
そして画像は空いているときの金曜26時頃の速度です。なんとダウンロードでは光並みの77M、アップロードも14M程出ています。
速度に関してはワンコインSIMの中では現在ピカイチだと思います。ただ、このような格安SIMは、一定の回線にできる限り人数を詰め込んで利益を得るビジネスモデルのため、今後契約者数が増えてもこの速度が出るのかと言われれば難しい気もしますが…。
これは1GB使い切るまでのノーリミットの速度であって、1GBを使いきると200kbpsに制限されてしまいます。とは言え、他の格安SIMだと、使った容量に限らず、最初から200kbps制限などが普通なので、1GB使うまではノーリミットでASDLから光並の速度が出るのは大きなメリットです。
ちなみに、1GBを使い切って200kbps制限になっても、本当に200kbps前後のギリギリまで速度が出ました。通常、他の格安SIMの200kbps制限などだと、ベストエフォード(最高値)が200kbpsと言うことで、実際に200kbpsまで出ることはまずありません。混雑時は50kbpsで使い物にならないなんて格安SIMも珍しくありません。なので、1GB以降200kbps制限があるとしても、きちんと200kbpsギリギリまで速度が出るLINEモバイルは、制限時の速度でも他の格安SIMから頭1つ抜けています。
ちなみに、私はGoogleマップのカーナビを頻繁に使用しているのですが、1時間40kmの道程で約5MB前後の通信量です。つまり、毎日40km使用しても月150MB程度です。1GBなんてまだまだ届きません。また、前述もしたように1GBを超えて制限が掛かった場合でも200kbpsほど出ます。この速度でも全く問題無く使用できています。
Googleマップが良くできているのか、速度が100kbpsを着るような状況でもカーナビとして試用できていたのでわかってはいたんですけどね。最初のマップの読み込みやリルートの再検索はさすがにマッハでした。
500円で安い
ワンコインの500円SIMは他にもあります。代表的なところを挙げると、楽天モバイル、DMM、DTI、イオン、ワイヤレスゲートなどですね。私は以前DTIの250kbps制限の格安SIMを使用していたのですが、その時も別段スマホやタブレットでネットをするわけでは無かったので、1GBも使用していませんでした。つまり、私の使い方だと常にノーリミットでネットができることになり、たまにネット閲覧やメールの送受信、掲示板の読み込みや書き込みだど爆速になり、ノーストレスになりました。Yahoo!ニュースの画像があるページも速攻で読み込みが終わるので快適で感動しました。ベストエフォードの250kbps制限(実際は100kbps出るかどうか)の時とは快適さが段違いです。
LINE内のやりとりは通信量にカウントされないカウントフリー
私はLINEを友人との事務的な連絡手段としてしか使用していませんが、500円の安さでありながらLINEでのデータ通信量は1GBの制限にカウントしません。つまり、LINE上での動画や写真の転送に関してはノーリミットの速度が永遠に続きます。LINEをヘビーに使用している方にはとんでもないコストパフォーマンスになると思います。
クレカ不要で契約可能
格安SIMでも最近はデビットカードでの支払いNGが多いのですが、LINEモバイルはデビットカードでの契約が可能でした。公式のFAQではデビットカードはNGとハッキリ書いてあるんですけどね。スルガ銀行のデビットカードであっさり契約ができました。
また、デビットカードすら無くても契約が可能です。LINE Payと言うシステムがあるのですが、これを使用すれば銀行口座やコンビニからそのLINE Payにチャージし、そのLINE Payで支払うと言うことが可能です。折角良い格安SIMがあるのにクレジットカード必須では契約できないなんて方もいると思いますが、このLINEモバイルはクレカもデビットカードも無くても支払いができます。
総評
LINEモバイルはワンコイン格安SIM(楽天モバイル、DMM、DTI、イオン、ロケモバなど)の中では使い勝手がピカイチだと感じました。制限されても上限値ギリギリの200kbpsが今のところ常にきっちり出ています。
今後加入者が増えて回線が圧迫されてきたら評価が変わるかも知れませんが、今のところ500円SIMでは最強だと思います。
こんな人にお勧め
- 500円でデータ通信SIMが欲しい人
- LINEを頻繁に使用する人
- 1GBまではノーリミットの格安SIMが欲しい人
- 制限されても200kbps出る格安SIMが欲しい人
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