目次
あらすじ
1987年12月16日放送。
五代君との決闘が未遂に終わり、泥酔して帰った三鷹さん。マンションの前には明日菜さんが…。酔った勢いで毒突き、明日菜さんに三鷹さんの本心が伝わり、結納延期の提案が明日菜さんからされ、助かったと思う三鷹さん。しかし酔った勢いで三鷹さんは明日菜さんにキスしてしまい、マッケンローはサラダちゃんを誘惑。これが後にとんでもないことになってしまいます。
一方その頃五代君は、大学の卒業試験真っ最中。響子さんにビンタされ、色々と思うところがあった五代君は、いったん一刻館から離れ、キャバレーに寝泊まりして試験を受けることにします。
もう少しみんな言い訳を
相変わらず五代君と響子さんはお互い事情を説明しません。
ビンタする前に響子さんももう少し話を聞けば誤解は解けますし、その後一刻館に戻ってからも、五代君は何か言えそうな気もするのですが、お互いどういうことだったか話合わないんですよね。まあ響子さんを取り合って、三鷹さんと喧嘩しそうになったとは言えないのかも知れませんが。
あとこの試験って大学の卒業試験なんですよね。それほど人生を決定付ける試験じゃないですし、そもそも合格率を考えると、保母試験とは比較にならない難易度なので、人生の一大イベントみたいになっているのは少し違和感があります。
三鷹さんと明日菜さん
五代君との決闘が未遂に終わり、泥酔してマンションへ帰った三鷹さんは、明日菜さんに「どうせ僕は蚊帳の外ですから」と言っているあたりを見ると、三鷹さんは明日菜さんとの結婚を進められることに、少し諦めていた感じもします。だからこそ追い詰められた最後の悪足掻きとして、強引に響子さんを横浜のホテルへ連れて行ったのかも知れません。
また明日菜さんも、「やっぱりご存じなかったんですね」との台詞から、三鷹さんが蚊帳の外だったのをわかってたみたいです。それでもくっついてしまえば何とかなると思ってたのでしょうが、真正面からここまで投げやりな本心を聞かされたら、結納を中止にと言うしかないですね。
明日菜さんも可愛い
この明日菜さんは、今更ですがドラゴンボールのブルマなんですよね。あの快活なキャラの鶴ひろみです。ここまで真逆のキャラを演じ分けられるなんて、今更ですがプロの声優って凄いと感心します。
明日菜さんは三鷹さんが別荘に会いに来てくれたことで、無茶苦茶嬉しそうでしたし恥ずかしがっていて可愛かったです。
しかし三鷹さんと明日菜さんも、五代君と響子さん並みにストレートに会話ません。お互い抽象的な探り合いをして、あとは脳内で補完して、勝手に結論を出してしまいます。どちらかがズバッと切り込んで話せば、全ての誤解や謎は解けると思うのですが、五代君と響子さん、三鷹さんと明日菜さんはそれをしないんですよね。
コタツネコのお面
五代君がキャバレーに泊まり込みに行ったとき、お面を被って子供たちと会っていましたが、これは原作漫画ではウルトラマンのお面でした。しかしアニメでは、うる星やつらのコタツネコのお面に変更されていました。
おそらくこれはウルトラマンの権利関係でしょうね。原作漫画は思い切りウルトラマンでしたから。それともう一つコタツネコのお面にしたのは、ファンサービスもあるのでしょうが、こちらも権利関係で、同じ高橋留美子作品ですから、手続きや了承が楽だったんでしょう。
結婚後に人生を振り返ると
この五代君と響子さん、三鷹さんと明日菜さんのくっつく課程を、後に振り返ったらどうなるんでしょう。
五代君と響子さんがくっついたのは、あくまで五代君が頑張ったから、五代君が告白したからであって、自らの意思決定によっての事なので、そこに三鷹さんが思い出として、直接出てくることは無いと思うのですが、この三鷹さんと明日菜さんの場合、少し違う気がします。
偶然に偶然が重なり、周りに流されて結婚したわけですし、なにより五代君との決闘未遂でお酒を飲み泥酔したことが、直接的な原因になっているので、どうしても三鷹さんが明日菜さんとの結婚を思い出として振り返るとき、五代君のことが頭に浮かぶと思うんですよね。変な言い方をすれば、五代君に一生取り憑かれたと言うか…。
この顛末と犬の妊娠の事は、子供にどう言うんでしょうね。三鷹さんの両親の明るさを見ると、あんな感じで子供たちにも笑いながら、「いや~お父さん、犬の妊娠を勘違いしちゃって結婚申し込んじゃったんだ」と言いそうではありますが。
原作漫画では
偶然の連続
三鷹さんが明日菜さんとくっつくのは、偶然が何重にも重なった結果なんですよね。
この時五代君と決闘なんて馬鹿なことをして、お酒なんて飲んでいなければ…。三鷹さんが偶然キスしなければ…。マッケンローとサラダちゃんがくっつかなければ…。そもそも三鷹さんが犬嫌いを克服していなければ…。
大元は五代君との決闘未遂でお酒を飲んだことなので、三鷹さんの人生は、ほぼ五代君が決めてしまった言っても過言ではないんです。しかも五代君が三鷹さんは不在と思い、諦めて帰ろうとした矢先に会いましたからね。三鷹さんが一分帰りが遅ければ、五代君と会うことはなく、決闘もしなかったので、こんな事にならなかったのですが…。
しかし理由はどうあれ、この回のでき事で三鷹さんの人生は決まりました。ゲームで言うとルート確定。もう三鷹さん主人公のこのゲームでは、エンディングまで選択肢は出てきません。
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