目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1985年4月30日号
アニメでは
時系列とでき事
- 1985年4-5月 三鷹瞬、九条明日菜とお見合いをする
この頃のでき事
- 4月1日 - 日本電信電話公社(電電公社)が日本電信電話株式会社(NTT)に、日本専売公社が日本たばこ産業株式会社(JT)に民営化。
- 4月1日 - 伊奈製陶、INAX(現、LIXIL)へ社名変更。同時にCI導入。
- 4月1日 - ヤマハ発動機が「FZ750」を発売。同じ日には本田技研工業が「DJ・1」を発売。
- 4月1日 - フジテレビで夕方のバラエティ番組『夕やけニャンニャン』が放送開始。同番組から秋元康プロデュースによる「おニャン子クラブ」が誕生し大人気となる(1987年8月31日終了)。
- 4月1日 - 放送大学開学。
- 4月5日 - 大阪市営地下鉄中央線の深江橋駅 - 長田駅間が開業。
- 4月7日 - 第57回選抜高校野球大会は高知・伊野商業高校が大会初出場で初優勝。桑田真澄・清原和博の「KKコンビ」を擁する大阪・PL学園高校は準決勝で同校に敗退。
- 4月15日 - 南アフリカ共和国、異民族間の結婚を禁止する法律を廃止。
- 4月17日 - 甲子園球場の阪神-巨人戦で巨人・槙原寛己からランディ・バース・掛布雅之・岡田彰布のバックスクリーン3連発。
- 4月19日 - ソビエト連邦、東カザフスタンで核実験を行う。
- 4月23日 - コカ・コーラが味とロゴマークを一新した「New Coke」発売(カンザス計画も参照)。
- 4月26日 - 東京ディズニーランド〜成田国際空港(当時の名称は「新東京国際空港」)間直通バスの運行開始。
あらすじ
久しぶりに登場の三鷹さん。強引な叔父から見合いを勧められ、断り切れずに会うだけと九条明日菜とお見合いをします。響子さんを揺さぶりながら取り敢えず会うだけ会って断ろうと目論んでいたのですが…。
みどころ
- 久しぶりの三鷹瞬登場
- 響子さんの優柔不断ぶり
- こずえちゃんvs八神
初登場人物
- 三鷹瞬の叔父さん
- 九条明日菜
- 九条明日菜の母
- 九条明日菜の父
はじめに
今回は久々の三鷹さん登場です。三鷹さんは五代君のライバルであり、響子さんにプロポーズしている重要なキャラなのですが、ここ最近は二階堂、八神と新キャラが立て続けに登場したこと、そして五代君の就職活動、就職浪人エピソードでほとんど出番がありませんでした。これだけ物語に重要なキャラなのに、出てくるときは単発の話が多く、出し方が難しいキャラでした。ところが今回から、やっと三鷹さんにも1本大きな柱があるストーリーができたので、これからは話に終始絡んできます。
また、今回は三鷹さんだけではなく、こちらもしばらくぶりのこずえちゃんも登場。顔繋ぎ程度でしたが、こずえちゃんも忘れられるくらい出番が無かったので出したのでしょうね。
三鷹さんの揺さぶりと響子さんの曖昧さ
久々に登場した三鷹さんは、冒頭からいきなり強引な叔父さんにお見合いを勧められていました。これを断れないと察した三鷹さんは、それならと響子さんに揺さぶりを掛けるのですが、五代君を選んでいるのかと問われた響子さんは、そんなことはないと否定してしてがっちり三鷹さんをキープ…。まあ五代君の状況が状況ですからね…。致し方ないとは言え、相変わらず響子さんは三鷹さんにも五代君にもハッキリした態度を取らず、盗み聞きしていた一の瀬さん曰く「相当ちゃらんぽらんな性格」とのこと。
めぞん一刻では、五代君は優柔不断で有名で、なにかとネタにされるのですが、実は響子さんも相当優柔不断なんですよね。こちらも一の瀬さん評で「いつまでもぬるま湯でいたいんだろう」と言っていましたがそう言うことなのでしょう。
こずえちゃんvs八神
今回は三鷹さんだけではなく、こちらも久々のこずえちゃんが登場。こずえちゃんと八神が五代君の部屋で鉢合わせをして直接対決を繰り広げていました。一応、こずえちゃんと八神は、初詣の回に面識があるので2回目ですね。
八神はこうやって五代君にちょくちょく会いに来ていたのでしょう。こずえちゃんはおっとりしていて天然で、恋の対抗心も無いかと思いきや、八神程ストレートに五代君を奪いに来るのを見ると、さすがにムッとするようです。思えばこずえちゃんは響子さんを恋のライバルと認識しておらず、五代君を取り合う状況はこの時が初めてなんですよね。
天然のこずえちゃんと、積極的に猛アタックする八神の対決は面白要素もありそうなのでもっと話を見てみたかったのですが、残念ながら八神とこずえちゃんの対決は以後ありませんでした。
九条明日菜初登場
そして今回、重要キャラの九条明日菜が初登場しました。
良家(金持ち)、白百合女子大卒(名門大学)、21歳(若い)、美人と非の打ち所の無い女性です。ただ、異常な程の犬好きですが…。三鷹さんにとってこれは致命的です。この1点のマイナスだけで完全にお見合いを断る決心をした三鷹さんですが…。肝心の明日菜さんは三鷹さんに一目惚れです。
三鷹さんは叔父さんの顔を立てるために、取り敢えずお見合いをするだけして断る算段だったのですが、ひとつだけ見落としていたところがありました。それは相手があることだってことです。相手が会いたい、付き合いたいと言えば、政略結婚である以上、一方が強引に断るわけにはいきません。
ちなみに、この時点(1985年4-5月)のそれぞれの年齢はと言うと、五代君23-4歳、響子さん25歳、三鷹さん29-30歳、明日菜さん21歳。オマケでこずえちゃん22-3歳、八神18歳(高3)、郁子ちゃん16-7歳(高2)です。結構三鷹さんと明日菜さんの年齢離れていますね。
総評
今回久々に三鷹さんが登場しました。そして三鷹さんがお見合いをし、相手から気に入られてしまったことで、三鷹さんにも遂に自身が主役となる大型エピソードが作られました。ここからそれぞれの人生が決着へと向かって動き出していきます。
明日菜さんが新キャラとして登場したわけですが、めぞん一刻の素晴らしい点のひとつに、登場人物でいやなキャラがいないことも挙げられると思います。性格が悪いキャラ、本当に意地悪なキャラ、嫌みなだけのキャラ、良いところが何も無いキャラ。そんな登場人物がめぞん一刻にはおらず皆良い人なのです。この明日菜さんもご多分に漏れず、癖はあるものの凄く良い人です。
本来、自分の思いだけで三鷹さんを引っ掻き回すので、鬱陶しいとお思ってもおかしくないキャラなのですが、憎めないキャラになっていました。
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