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DVDドライブとBlu-rayドライブどちらを選ぶべきか
Blu-rayの普及はDVDの時に比べて圧倒的に遅いですよね。それもそのはず。ビデオテープからDVDになったときは、素人でも一目で便利さがわかりました。
ビデオテープからDVDになった時の利点を述べると、まずはその収納性の高さです。面積が圧倒的に小さくなったので、山のようにあったビデオテープをDVD に置き換えると、圧倒的な省スペースになったわけです。そしてもうひとつは頭出し機能です。ビデオテープは目的の場面を見たければ、早送りをして30秒から1分待たなければならなかったのですが、DVDになって好きなところを一発で見られるようになりました。
DVDが普及しきった今、Blu-rayで画質が綺麗になるとは言われても、一般人にはピンとこないんですよね。見た目はDVDと全く同じで、省スペースになるわけでもなければ、頭出し機能もそのままですからね。ただ画質が綺麗になると言われても、余り一般人への訴求効果はなかったわけです。ところがやっと地デジに強制移行したことで、映画をBlu-rayで見るといかにDVDと違うかなど、画質の違いが一般人にもわかり、普及してきた感があります。
私も今回Blu-rayドライブを初めて買ったのですが、今更光学ドライブを買うのに、旧式のDVD買うのもなんかな…という、中途半端な理由でした。この製品は 5,000円前後で購入しましたから、わざわざ旧式のDVDドライブを2,000円で買うなら、少しプラスして折角だしBlu-rayドライブ買っとくか、なんて単純な考えです。
実際、今光学ドライブを買うなら、この値段でBlu-rayドライブを買えるわけですし、わざわざDVDドライブを買う必要はないんじゃないでしょうか。少し前まではDVDドライブだってこのくらいの値段していたわけですしね。
/Nナンバーはバルク品なので再生ソフト、書き込みソフトはなし
この製品は/Nナンバーが付いており、再生ソフトや書き込みソフトは付いていません。/Nが付いていないオールインワンの製品は、ソフト類も一緒に付いてきますが、2,000円~3,000円ほどお高くなります。パソコンに詳しい人や、自分でソフトを既に持っている人、用意できる人は、/Nナンバーで良いと思います。
こういった製品には「余計なソフトが付いてきて高い」というのがよくあるのですが、パソコンに詳しい人は、自分で好みのソフトを用意するので、こういうバンドルソフトって邪魔なんですよね。私もその口で、自分でソフトを用意しました。
私が使っているソフトは、再生に「MPC-BE」、書き込みに「ImgBurn」、プロテクト解除に「AnyDVD HD」です。AnyDVD HD以外はフリーソフトです。
私はPowerDVDの操作性は好きではありませんので、余計なソフト類が付いていないこのバルク品で十分です。
再生ソフトのMPC-BEは、再生が始まってから上のツールバーで、各チャプターへのジャンプや、音声、字幕を選択はできますので、実用上問題はありませんが、メニュー画面は表示されないので注意して下さい。またプロテクトの掛かったBlu-rayは再生できなのでこれもご注意を。私はプロテクトの掛かったBlu-rayを再生するときは、AnyDVD HDを使用しています。
書き込みではImgBurnを使っています。市販の書き込み、読み込みソフトより使いやすいです。ちなみに、Windows7/8/8.1で繋げてみましたが、付属のドライバなど一切インストールすることなく使用できるようになりました。
外付けであることの利便性
今までは内蔵のDVDドライブを使用していたのですが、外付けにしたことにより新たな利点も発見できました。
当たり前ですがUSBケーブル1本でパソコンに繋がるので、メインのデスクトップやノートパソコンなど、複数のパソコンにケーブル1本繋ぎ直すことができます。デスクトップを何台も使っている方などは、光学ドライブが1台で済むので、これは非常に大きい恩恵なんじゃないでしょうか。
また、デスクトップ内蔵から外付けに変えたので、ケースの5インチベイが1つ空きましたし、繋げていたSATA端子も1つ空きました。自作をしていて、 HDDをたくさん増設している方なら、この5インチベイとSATA端子が1つ空くことの有り難さはわかっていただけると思います。ここにもう1個HDDを増設しても良いですし、ファンコントローラーを設置しても良いので、パソコンを弄る選択肢の幅が広がります。
使用しないときはケーブルを抜いておけば良いので、微々たる物ですが省電力にも一役買います。
問題点
まず真っ先に挙げなければいけないのはケーブルの短さです。
明らかにノートPCでの使用を想定しています。接続ケーブルが16cmで、電力が足りないときに繋げるブーストケーブルが25cmです。使えばわかりますがどちらも極端に短く、デスクトップで使用するには、おそらくUSB延長ケーブルを繋げないと、まともに使用できません。厳密に言うと、勿論使用はできるのですが、ケーブルが短すぎて、任意の位置にこのドライブを置くことができません。結局使用しやすい位置に持ってくるために、USB延長ケーブルを使うことになると思います。
もうひとつ問題点は電力供給の問題です。
私の環境の場合、デスクトップとノートのUSBポートに直接繋げたときは、問題なく安定動作しましたが、3つあるバスパワー(ACアダプタ電源なし)のUSBハブに繋げたところ、電力不足になりました。手持ち3つのバスパワーのUSBハブにブーストケーブルを繋げても、全てで電力不足になったので、バスパワーのUSBハブに繋げても使用できないと思います。
セルフパワー(ACアダプタでの電源供給あり)のUSBハブでは、ブーストケーブルを繋げるまでもなく、接続ケーブル1本で動作しましたので、セルフパワーのUSBハブなら問題なく動作すると思います。
私が使っているセルフパワーのUSBハブは「SANWA SUPPLY USB-HSM410BK」です。このUSBハブでの動作は確認しています。しかもこれはUSB端子ごとの個別スイッチ付きなので、このBlu-rayドライブを接続して、普段使わないときはこの個別スイッチを切って、使うときだけ個別スイッチを入れて使用しています。使わないときは電源オフにして節電もでき、手元のスイッチ一つで使えるようになるので非常に便利です。
外付け光学ドライブの騒音は?
この製品に限らず、DVDドライブの頃から、外付けドライブは回転音がダイレクトに聞こえるので、五月蠅いのが当たり前でした。
残念ながらこの製品も回転音はこの例に違わず結構な音がします。ただその音は今までより五月蠅いというわけでもなく、静かでというわけでもなく、ごく一般的な今までの外付け光学ドライブの騒音です。また、これも今までの例と同じで、回転し初めや高速での書き込み、読み込みでは五月蠅いのですが、通常再生の場合、落ち着いてくれば回転音はぐっと静かになって、映画の視聴などの障害になるほどではありませんでした。
こういう人にお勧め
- 現在DVDドライブを使っていて、これからBlu-rayドライブを買おうと思っている人
- とにかく安いBlu-rayドライブが欲しい人
- 複数のPCを1つの光学ドライブで済ませたい人
- 内蔵の5インチベイ、SATA端子を空けたい人
- たまにしか光学ドライブを使わない人
Blu-rayドライブのベストバイか
Blu-rayドライブも数多く発売されるようになりましたが、ヘビーに使いまくる人以外は、このBlu-rayドライブが性能と価格を考えるとベストバイと言っていいと思います。
ヘビーに毎日使うような人の場合、頻繁にディスクを出し入れすると移動式だと安定しませんし、回転音がしょっちゅう気になることになると思うので内蔵をお勧めします。
私は月に数回、Blu-rayやDVDをレンタルして、映画などを見るくらいの使い方なので、この製品で十分満足しています。
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