今回レビューするのは、UiiSiiさんのワイヤレスイヤホン『TWS808』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 「デュアルドライバー構造」 従来のBluetooth イヤホンの多くはシングルドライバーですが、TWS808は計4つのドライバーを備え、左右それぞれに高音域用と低音域用のドライバーを一つずつ搭載しています。この設計により、高・中・低の各音域をバランス良く再生することができます。強力な低音域ドライバーによって迫力ある低音が、高音域に対応したドライバーで繊細な高音も聞き逃すことはありません。ワンランク上の音質をお楽しみください。
- 「左右それぞれにBluetooth 5.0チップ搭載+簡単タッチ操作」 従来のBluetoothイヤホンは左か右のどちらかにBluetoothチップが一つ搭載されている設計になっています。しかし、TWS808は両耳にチップを一つずつ搭載しました。これによって、それぞれのイヤホンが独立してデバイスと接続することになり、より安定したデータ通信が可能になりました。従来品にみられる音切れも解消し、快適に音楽をお楽しみいただけます。また、タッチボタンによって音楽の停止/再生、電話の応答/着信拒否、曲の戻り/送りなどが簡単に操作できます。
- 「オシャレな多機能コンパクト収納ケース」 オシャレで多機能なコンパクトケースはいつでもラクラクに持ち運びができます。また、過去に接続したデバイスには蓋を開けただけで自動的にペアリングするため、すぐ使用できるようになります。また充電ケースにバッテリーの残量が数字で表示され、いつでもバッテリーの状況を確実に把握でき、バッテリー切れの心配もなくなります。
- 「人体工学に基づいた設計」 人体工学に基づき、これまでに3000人以上の耳の形を研究し、86回改善、さらに200回の装着テストを行い、しっかりとした装着性を実現しました。長時間使用しても耳が痛くなりません。 S・M・L三種類のイヤーピースが付属しており、自分の耳に合わせてイヤーピースを選ぶことができます。耳にあったイヤーピースはフィット感を高め、外部のノイズをシャットアウトし、聞く喜びを高めてくれます。イヤーピースには柔らかく肌にもやさしい素材が使用されています!
- 「認証取得」 TWS808は様々なデバイスに対応しています。 高品質なMEMSイヤホンマイクを採用し、高感度でノイズの少ない快適な通話をお楽しみいただけます。また安心安全のため、telecなどの認証を取得しています。Telec認証番号:204-B00108。
長所と短所
- ○うどん型だが装着感が良い
- ○電源はケースの蓋と連動
- ○イヤホンのボタンから音量と曲の変更ができる
- ○音質、受信感度、音ズレ問題なし
- △音楽再生でのバッテリー持ちが4時間弱
- ○IPX5の防水性能
- ○ケースが小さいので持ち運びしやすい
- △ケースのバッテリー容量が600mAhと少ない
- ◎蓋をしても中の状況がよくわかる
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
ケース。
イヤホン。
イヤーピース。
USB Cケーブル。
説明書。日本語ページあり。
動画
使用した感想
○うどん型だが装着感が良い
このイヤホンはiPhoneの純正イヤホンのように、マイクが棒状に伸びた、いわゆるうどん型です。棒の先端にマイクがあるので集音性能が高くなっています。
耳の穴にあたる部分は非常に小さく、百円玉と比較してもよくわかると思います。百円玉よりも二回りくらい小さく存在感がありません。
イヤホン形状は、耳の穴にイヤーピースを入れるカナル型です。iPhone純正のイヤホンは耳掛け型で、耳の穴に浅く引っ掛けるタイプなのでここが違うところです。うどん型+カナル型です。
大きさは縦が45.3mm×幅11.7mm×イヤーピース込みの厚さ26.1mmです。
重さは両方で10.4g。片方約5gなので、完全ワイヤレスイヤホンの中で最軽量というわけではありませんが軽いです。装着していて重さを感じることはありません。
実際に装着すると画像のようになります。マイクスティックは耳たぶからほんのちょっと出るかなといったところ。後ろから見ると耳たぶにほぼ隠れきってしまうほど小さいです。
個人的な経験ですが、うどん型はカナル型でも装着感が不安定な物も少なくありません。しかし、こちらはうどん型でありながら、イヤーピースがしっかり耳の中に入り固定されました。ジョギングなどのスポーツで使用しても、全くズレる気配さえありませんでした。
しっかり装着できた理由として、耳の穴の溝に引っ掛ける用だと思うのですが、赤丸で囲った部分の突起が挙げられます。この突起が上手く耳たぶの溝に引っ掛かります。
イヤーピース横にある突起が装着するとどうなるかというと、画像のように耳たぶの溝に引っ掛かります。地味で分かりづらい部分ではあるのですが、これが強固な装着力が得られる一因のようです。
マイクが棒状に伸びているので、一見すると装着感が不安定に見えますが、前述の小さなイヤーフックとでも言うべき突起が、しっかりとはまってくれるので、スポーツなどで激しく動いても安定していました。
○電源はケースの蓋と連動
イヤホンの電源はケースの蓋と連動しています。ケースの蓋を開けるとイヤホンの電源がオンになり、閉めるとオフになります。電源はその他、後述しますがイヤホンのマルチボタン長押しでもオン、オフができます。
ペアリングはこの挙動なので非常に簡単です。
- ケースの蓋を開けるとイヤホンの電源が自動的にオンになりペアリング状態になる
- スマホ等端末のBluetooth機能をオンにして検索する
- 出てきた『UiiSii TWS808』を選択する
初回ペアリングさえやってしまえば、あとは両耳、左片耳、右片耳の3通りの使い方ができるようになります。ケースを開けて両方取り出せば両耳イヤホンとして、片方だけ取り出してケースの蓋を閉めれば片耳イヤホンとして自動接続されます。
さらに便利なのは、両耳と片耳の切り替えがシームレスであることです。例えば両耳で使用中、片方をケースに戻して蓋を閉めると、自動的に片耳イヤホンとなります。逆に片耳イヤホンとして使用していて、ケースの蓋を開けて取り出すと、自動的に両耳イヤホンとして接続されます。また、その際に音楽が途切れたり一時停止することもありません。
この挙動はなぜかというと、最近流行りで左右別々にスマホ等とBluetooth通信しているからです。そのため、これまであったような再ペアリングの必要がなくなりました。
○イヤホンのボタンから音量と曲の変更ができる
このイヤホンのボタンから音量と曲の変更ができます。完全ワイヤレスイヤホンの場合、これが両方できないか、片方ができないかの場合もあるので、購入前に操作体系は調べた方が良いです。
少し分かりづらい操作として、音量のアップと前の曲が左イヤホンのボタンに、音量ダウンと次の曲が右イヤホンのボタンに割り当てられていることが挙げられます。一般的な操作体系だと、音量アップと次の曲、音量ダウンと前の曲がセットになっているのですが、これは組み合わせがちぐはぐでした。少し操作に混乱します。
操作割り当て | 操作方法 |
電源オン | マルチボタン:3秒長押し |
電源オフ | マルチボタン:5秒長押し |
再生 | マルチボタン:1回押し |
一時停止 | マルチボタン:1回押し |
音量アップ | 左:マルチボタン:2回押し |
音量ダウン | 右:マルチボタン:2回押し |
次の曲 | 右:マルチボタン:1秒長押し |
前の曲 | 左:マルチボタン:1秒長押し |
ミュート | なし |
リセット |
|
ボタンはタッチ式なのですが、一見するとそのボタンであろう丸い上の2つは違います。その下の棒状上部がタッチボタンになっています。ここも少し分かりづらいので、どうせなら丸い部分をタッチボタンにすれば良かったのになと…。
タッチボタンの感度や精度は問題ありません。指先で触るとすぐに反応します。
○音質、受信感度、音ズレ問題なし
音質は完全ワイヤレスとしては結構良いと思います。ただ、説明書を見てもAmazonのページを見ても、対応プロファイル、コーデックが記載されていませんでした。接続されたスマホの情報を見ると、AACには対応しているようです。
低音、中音、高音ともに破綻はありません。音楽を聞いてもチープなシャカシャカ感も感じませんでした。また、音ズレもスマホで映画を観て、口の動きと声をチェックしましたが、ズレは感じませんでした。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | AAC、記載なし | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度はやや弱いです。屋内で8m離れた時点でブツブツ途切れはじめ、耳を手で覆うと音が完全に途切れ、手を離すと再度普通に聞こえるようになりました。これは同タイプと比べて受信感度は弱いです。ただ、普通に使う分には問題ありません。部屋にスマホを置いて、8m離れたキッチンで音楽を聞きながら…なんてことを想定している場合は注意してください。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音がブツブツ途切れる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音がブツブツ途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 音が再び普通に聞こえるようになる |
受信感度評価※1 | ||
★★☆☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
△音楽再生でのバッテリー持ちが4時間弱
音楽再生では公称値とほぼ同じくらい持ちました。ただ、完全ワイヤレスとはいえ、4時間のバッテリー持ちはやや短いです。あと1時間持って欲しかったところ。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 4時間 | ▲4時間18分 |
片耳での音楽再生 | 4時間 | ▲4時間9分 |
充電 | 1.5時間 | ▲1時間5分 |
バッテリー評価※1 | ||
★★☆☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
両耳用時の実験の様子。
片耳使用時の実験の様子。
充電の実験の様子。
○IPX5の防水性能
イヤホンの防水性能はIPX5です。それほど高い防水性能ではありませんが、普通の雨や汗は問題ありません。台風やゲリラ豪雨だと怪しくなり、水没には対応していません。
○ケースが小さいので持ち運びしやすい
ケースは小さいくて軽いので持ち運びに便利です。ただ、高さ(厚み)があるので、パンツのポケットやワイシャツのポケットに入れるのは厳しいです。カーゴパンツやチノパンなど、ゆったりしたパンツのポケットなら違和感なく入りました。
大きさは幅70.7mm×奥行き40.8mm×高さ34.4mm。
重さはイヤホンをセットした状態で62.1gと計量です。
△ケースのバッテリー容量が600mAhと少ない
ケースのバッテリー残量は600mAhと少なめです。だからこそケースは小さくなっているので、デメリットとまでは言えませんが、それほど容量があるわけではありません。説明書には400mAhと書いてあったのですが、画像のようにケース底面には600mAhと記載がありました。
イヤホンのバッテリー容量は片方40mAhなので両方で80mAhです。600mAhだと7.5回充電できることになります。
◎蓋をしても中の状況がよくわかる
ユニークなのは蓋がほぼ透明で、中の状態が一目でわかることです。意外とこのように蓋が透明な完全ワイヤレスのケースは少ないです。そのため、ケースを開けているときは、バッテリー残量だったり、イヤホンが充電していることを示すLEDインジケーターが見えるのに、閉めてしまうとなにも見えなくなり…なんて物が少なくありません。
このケースにも中にケースバッテリー残量を示す液晶画面があります。ここには数値で正確にケースに内蔵されてるバッテリー残量が表示されます。イヤホンも充電中は、下の丸い部分に赤色LEDが点灯。
こちらが蓋を閉めた状態です。蓋がシースルーなので、閉めた状態でも中の様子が丸わかりです。数値はもちろん、イヤホンが充電中を示す小さな赤色LEDまでハッキリと見て取れます。今イヤホンは充電中なのかどうか、ケースのバッテリー残量はどれくらいなのか、蓋を閉めた状態でも把握できるのは便利です。
総評
うどん型+カナル型で非常にしっかりと装着できて安定感があり、IPX5なので汗や雨も問題なく、スポーツ用にも向いています。
ケースの蓋とイヤホンの電源が連動しており、ペアリングが簡単であること。両耳と片耳の切り替えがシームレスであること。ケースの蓋がシースルーなので、中の様子が一目で分かることなど、各所に使いやすく工夫されている部分が見える完全ワイヤレスイヤホンです。
こんな人にお勧め
- 通話を良くする人
- イヤホンのボタンで音量や曲の変更ができる物が欲しい人
- ケースとイヤホンの電源が連動していてペアリングが簡単な物が欲しい人
- 両耳と片耳の切り替えがシームレスな物が欲しい人
- ケースの蓋がシースルーで中の様子がわかる物が欲しい人
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