今回レビューするのは、Shinefutureさんのワイヤレスイヤホン『HBQLYEJ』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
特徴
- 【Bluetooth 5.0チップ】Bluetooth 5.0チップセット。このチップセットは、ワイヤレスBluetoothヘッドセットアプリケーション用に設計されています。 優れたRF安定性、スムーズな音楽再生、および長い待機時間の低消費電力を提供します。
- 【半耳デザイン、快適でしっかり】半耳デザイン、減圧を巧みにサポート、人間工学に基づいたデザイン。耳の上部にある柔らかいフックで耳にしっかりと固定され、運動中により安全です。超軽量素材を使用した柔らかいシリコンは、長時間使用しても疲れたり耳痛を感じたりしません。
- 【マッチング方法】1.充電スタンドからヘッドフォンを取り外すと、自動的に電源が入り、ペアリングされます;2. 2つのヘッドフォンのMFBファンクションキーを同時に約2秒間押し続けてオンにし(ヘッドフォンLEDが青色に点滅)、自動的にペアリングされます。 (ペアリングが正常に完了すると、1つのヘッドフォンライトが消灯し、もう1つのヘッドフォンLEDが赤と青で交互に点滅し、停止しません);3.電話機でBluetooth設定を開き、「POwerHBQ Pro」を検索して選択して接続すると、「接続済み」トーンが聞こえます。
- 【パッケージの内容】2つのBluetoothヘッドセット、1つの充電収納ケース、1つのUSB充電ケーブル、4つのイヤーキャップ、1つの日本語マニュアル
長所と短所
- ○ペアリングが簡単
- ○片耳イヤホンとして使用が可能
- ○音量、曲の変更がイヤホンのボタンからできる
- ◎大きなイヤーフックでしっかり装着できる
- ○イヤーフックが柔らかく耳が痛くならない
- ○遮音性が高い
- ○音質、受信感度、音ズレ問題なし
- ◎音楽再生での10時間のバッテリー持ち
- ×ケース内蔵容量が少ない割りにケースが大きい
- ◎バッテリー残量が数値で分かる
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
イヤホン。
USBケーブル。
イヤーピース。
ワランティカード。
説明書。日本語ページなし。
英語の説明書を翻訳したペラ紙。
スペック
- メーカー型番:P30
- Bluetooth:Ver5.0
- 防水規格:IPX7
- 連続使用時間:約10h
- 待机時間:約480h
- 充電時間:約1.5-2時間
- 通信可能範囲:10m
- ケーブル長さ:約20±2cm
- ネックレスケーブル長さ:300mm
- バッテリー:ポリマーリチウム電池 3.7V/150mAh
使用した感想
○ペアリングが簡単
ペアリング操作や電源のオン、オフの操作は簡単でした。基本的に自分でボタンを押すことは必要ありません。また、初回ペアリングを1度してしまえば、両耳で使用することも、左右どちらも片耳で使用することが可能になります。他の多くの完全ワイヤレスイヤホンの場合、初回は両耳用と片耳用でそれぞれ別個にペアリング操作をしてやらなければならないのですが、これは初回に両耳でペアリングすれば全て完了。物凄く簡単でした。
初回ペアリングのやり方は下記の通りです。
- ケースから両方のイヤホンを取り出す
- スマホ等、ペアリングしたい端末のBluetooth機能をオンにする
- 場合によってはその端末でBluetooth機器を検索する
- 表示された『POwerHBQ Pro』を選択する
これで初回ペアリングは完了。両耳と片耳どちらでも使えるようになるだけではなく、2回目以降はケースからイヤホンを取り出すだけで自動的に接続されます。
○片耳イヤホンとして使用が可能
このイヤホンは左右どちらも単独のイヤホンとして使用可能です。ペアリングは前述したように、初回に両耳イヤホンとして行えばそれで終了なので、ケースから左右どちらでも片方だけイヤホンを取り出すと、自動的に片耳イヤホンとしてペアリングされます。
片耳として使用しているときにもう片方をケースから取り出すと、自動的に両耳イヤホンとして再ペアリングされます。また、逆に両耳イヤホンとして使用しているときに、片方をケースに戻すと残った片方だけの片耳イヤホンとして再ペアリングされます。しかし、イヤホンのボタン長押しで片方だけ電源をオフにした場合は両方の電源がオフになりました。
○音量、曲の変更がイヤホンのボタンからできる
操作性は素晴らしかったです。私の望むことが全てできました。ただ、一点不可解な挙動があり…。詳しく見ていきたいと思います。
このイヤホンは完全ワイヤレスとしてはかなり大型です。大きなイヤホンのおかげで、左右にマルチボタンだけではなく、+と-のボタンも設置されています。一般的な完全ワイヤレスイヤホンの場合、どんどん小さくなる方向になっており、そのためボタンはマルチボタンの1つしか設置されていない場合が多いです。
マルチボタンを1つしか設置できないため、この1つのボタンで音量や曲の変更を短押し、長押し、1回クリック、2回クリックなど、複雑な操作性に割り当てています。しかし、そのおかげで、片耳で使用した時は音量の変更ができない、曲の変更ができない、もしくは曲送りしかできない、逆に曲戻ししかできないなんて物が多いです。
ところが、このイヤホンは前述したとおり、左右両方にマルチボタン、+ボタン、-ボタンの3ボタンがあります。そのため、左右どちらを片耳イヤホンとして使用しても、音量と曲の変更を完全にできます。
私は周囲の音を聞いて安全を確保したかったり、音楽を聞いたまま買い物をするので片耳使用が多いです。そのため、このように左右どちらを片耳で使用しても、音量と曲の変更を自由自在にできる操作性は非常に有り難いです。
操作体系は他の完全ワイヤレスイヤホンとは違い、オーソドックスなものですが下記に記載しておきます。
- 【電源オン/オフ】左右どちらでも:マルチボタンを長押し
- 【再生/一時停止】左右どちらでも:マルチボタンを短押し
- 【音量アップ】左右どちらでも:+ボタンを短押し
- 【音量ダウン】左右どちらでも:+ボタンを短押し
- 【次の曲】左右どちらでも:+ボタンを長押し
- 【前の曲】左右どちらでも:+ボタンを長押し
- 【リセット】左右どちらでも:マルチボタンを3秒長押しして電源オフ→左右どちらでも:マルチボタンを長押しして電源オン→その後も10秒長押ししてリセット
少し変わった挙動として、『曲送りが-ボタン』、『曲戻しが+ボタン』であることが挙げられます。通常これは逆なんですけどね。これは少し戸惑いました。
また、アプリとの相性なのか、私がスマホで使用している『jetAudio』では、接続後にアプリの再生ボタンを押しても音楽がイヤホンから流れてきませんでした。しかし、その状態でイヤホンのマルチボタンを短押しして再生したら音が流れてきました。
1度音がイヤホンから流れた後は、アプリの再生や一時停止で問題なく音が出たり止まったりしました。他に使用している『Meridian』では、アプリの再生ボタンで問題なく音が流れてきました。使用アプリによってはこのように相性があるかもしれません。音が出なかった場合、アプリを変えるかイヤホンのマルチボタンから接続後の最初は再生してみてください。
◎大きなイヤーフックでしっかり装着できる
見た目ですぐに分かりますが、このイヤホンには大きなイヤーフックが付いています。これは取り外しできません。イヤーフックはシリコンゴム製で、適度な硬さがありつつ、グニャグニャと変形するので、耳たぶにしっかり引っ掛かりながらも痛くなることはありませんでした。
実際に装着した様子は画像のようになります。耳たぶの上から下までぐるっと大きく引っ掛かります。そのため、逆立ちをしても取れないほど強力に固定されます。イヤーフックはシリコンゴムですし、角張った部分はないので全く耳が痛くなりません。
大きさは他の一般的な完全ワイヤレスと比べるとかなり大きいです。重さも両方で17.9g。最軽量の物と比べると倍くらいあります。ただ、イヤーフックがしっかりしていて、重さはここに掛かるので、装着していて重さを感じることはほぼありません。
○イヤーフックが柔らかく耳が痛くならない
イヤーフックは前述しましたがシリコンゴム製です。シリコンゴムと言っても感覚的にはゴムと変わりません。指で触ると簡単にグニャグニャ変形します。
重さもあり、大きなイヤーフックもあるので、耳たぶが痛くならないか心配もあるかもしれませんが、耳がデリケートで痛くなるのが嫌な私でも、長時間装着して全く痛みが出ることはありませんでした。耳が痛くなる心配はしなくて良いと思います。
カナル型のイヤーピースを耳の穴の奧にグイグイ入れなくても良く、イヤーフックを引っ掛けるだけで良いので、耳の穴に感じる違和感は一般低なイヤホンより少ないくらいです。
○遮音性が高い
イヤーピース手前に円盤状のストッパーが付いているため、遮音性は完全ワイヤレスの中では高い方だと思います。この円盤が耳の穴を塞ぐため、周囲の音が耳には言ってきませんし、逆に音漏れも少なくなる役割になっています。
このストッパーはイヤホンを耳の奧に入れすぎない効果もあり、余計にグイグイ押し込んで耳の穴が痛くなることも防いでくれます。
○音質、受信感度、音ズレ問題なし
遮音性が高いので音質は良く聞こえます。apt-xやAAC対応ではありませんが、ステレオの音の広がりも良く、音楽をスマホと接続してい聴く分になんの不満もありません。高音でシャリシャリしたチープな音は感じませんし、低音で音が割れるようなことはありませんでした。ただ、低音はズンズン響くほどは出ません。あくまで全体的に破綻なく聴けていると言うことです。
受信感度は屋内で8m離れ、間に壁や扉がある状態で音が途切れることはありませんでした。また、その状態で両耳を手で覆ってみたところ、音が完全に音が聞こえなくなり、手を離すとまた音がスムーズに聞こえてきました。
これは受信感度的には中の中と言った所。ワイヤレスイヤホンだとごく普通です。決して受信感度は強くありませんが、普通に使用していて問題になるようなことはないと思います。
○音楽再生での10時間のバッテリー持ち
音楽の連続再生で8~10時間持つと仕様上なっていますが、実際にそれくらい持つのか試してみました。その結果、音楽の連続再生で9時間85分バッテリーが持ちました。
耳だと両耳よりバッテリー持つ傾向があるのでこちらも試してみました。その結果、片耳での音楽再生ではバッテリー持ちは10時間40分でした。
充電では仕様だと1.5時間となっていますが、こちらも実際に試しました。その結果、空から満充電に掛かった時間は1時間21分でした。
×ケース内蔵容量が少ない割りにケースが大きい
イヤホンが大型のため必然的にケースも大きくなっています。手の平にギリギリ乗るくらい大きいです。この大きさだと他のワイヤレスイヤホンの場合、3000mAhほど内蔵バッテリーを搭載しているのですが、こちらは950mAhとかなり少なめ。
イヤホンが大型のため、ケースを大きくしてもイヤホンを入れるスペースが必要なのでしょう。この画像のようにかなりイヤホンを設置する空間が大きくなっています。ここにはマグネットが仕込まれており、適当に近付けるだけでピタッと吸着します。
横から見てもケースに占めるイヤホン設置スペースの割合がが大きいことが分かります。
ケースは大きいのですが、イヤホン設置のための空間があるため、重さは非常に軽いです。前述画像のように、イヤホンを設置している状態でも89.7gでした。
このケースは何のデザインもない真っ黒です。半透明部分もありません。そのためどちらが前面なのかすら一見すると分かりづらいので、なにか印のような物を正面に付けてくれるとより良かったです。
少し変わっている部分として、右イヤホンをケースの左に右イヤホンをケースの右に入れることが挙げられます。装着している状態とケースにセットした状態が逆なんです。これは装着するとき、ケースにセットするときにに左右を入れ替えなければならず少し面倒でした。
◎バッテリー残量が数値で分かる
ケースのバッテリー残量は数値で正確に表示されます。パーセンテージ表示で残量がわかるため、充電すべき適切な時期も簡単に分かります。さらに左右には5段階のインジケーターもあります。これは左右それぞれのバッテリー残量を表しています。ケースのバッテリー残量だけではなく、イヤホンのバッテリー残量が大まかにわかるのは勿論、あとどれくらいで満充電になるのかがわかるのは素晴らしいです。
ケースの蓋は半透明でもないので、蓋を閉めてしまうと中がどうなっているのかもわかりません。折角バッテリー残量が細かく分かるようになっているのですから、蓋は半透明で中が分かる方が良かったです。
総評
イヤホンは大型でイヤーフックもあるので、一般的な完全ワイヤレスイヤホンのスタイルとは違っていますが、左右それぞれにボタンが3つあり、非常に操作しやすいので、操作性重視ならお勧めです。
片耳で良く使用する方だと、完全ワイヤレスイヤホンの音量や曲の変更に癖があり不満を感じている方も多いと思います。それらが全て解消され、左右どちらを片耳イヤホンとして使用しても、音量や曲の変更が自在にできるのは素晴らしいです。
こんな人にお勧め
- 左右どちらでも片耳で使用した時に音量と曲の変更を自在にできる完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- 3ボタン式のオーソドックスな操作性の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- イヤーフックでしっかり固定したい人
- 音楽再生でのバッテリー持ちが8時間欲しい人
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