今回レビューするのは、K&F Conceptさんの三脚『JPKF09.076』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【作業高さ】:50~200cm 【収納高さ】 : 46cm 【一脚高さ】:85~205cm【自重】 : 1.5kg 【耐荷重】 : 8kg 【管径】:23mm 【カラー】:ブラック 【素材】:アルミニウム合金
- 【一脚可変式】2 in 1デザインで、数秒で取り外された脚は中軸に取り付けて一脚に変型できます。一脚はカメラ、デジタルカメラ、望遠レンズにも対応できます。また旅行登山用のステッキとしても利用できます。
- 【360度パノラマ雲台&水準器設置】28mmの360°パノラマボール雲台を付き、快速にカメラの角度を調節できます。撮影の幅をより広げ、のんびりに撮影することを楽しめます。水準器もあり、しっかりと画面の水平が取れます。
- 【重力フック&ゴム足変更】安定させるために吊り下げ用のフックが付き、重い物を掛けたら三脚の安定性が高めます。ゴム足が変更でき、さまざまな環境における撮影照明のニーズを満たせます。
- 【高品質&携帯性】高品質のアルミニウム合金で、酸化防止処理され、滑らかでファッションな表面が強い耐磨耗性を持っています。三脚が逆向き折畳でき、収納サイズでわずか46cm、収納ケース付き、持ち運びや保管が便利です。
長所と短所
- ◎太くてがっしりしていて造りが良い
- ◎可動域がスムーズで伸縮が楽
- ◎最大長が2mにもなる
- ◎雲台周りの機能が十分にある
- ○脚を逆に曲げることでよりコンパクトになる
- ○キャリーバッグがしっかりしている
- ◎質の割りに価格が安い
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
三脚。
キャリーバッグ。
説明書、六角レンチ。
スペック
- 作業高さ:50~200cm
- 一脚高さ:85~205cm
- 収納高さ:46cm
- 耐荷重:8kg
- 自重:1.5kg
- 伸縮段階:四段式
- 材質:アルミニウム合金
- 管径:23mm
- 雲台タイプ:360度パノラマ雲台
- 収納:折り畳み可能
- カラー:ブラック
使用した感想
◎太くてがっしりしていて造りが良い
価格は2019年11月時点で8千円を切っており、国内メーカー同クラスの三脚と比較すると実に半額以下となっています。K & Fさんはヨドバシカメラさんやビッグカメラさんでも取り扱っている定評あるメーカーです。国内メーカーに知名度や質はまだ敵いませんが、それでもコスパを追求する方には有効な選択肢となります。
安い価格設定の三脚なのですが剛性はバッチリです。以前も同メーカーの三脚を使用しましたが、アルミ合金製で足は太くしっかりしており、叩いても鉄板の薄さ(安物だと足を叩くと板が薄いことがわかります)を感じません。
設置面のゴム足も分厚くしっかりした硬めのゴムで滑り止め効果もばっちりです。雑に扱っても外れることはありませんでした。こちらも安物だと結構簡単に取れてしまいます。
重さもアルミ合金の分厚い鉄板なのでずっしりと感じます。三脚や一脚の場合や風や体が少し当たったときに、軽すぎると動いてしまうのである程度の重さが必要なのですがこちらもクリア。接地したときに非常に安定しています。さらに安定度を増したい場合や、設置面が不安定だった場合、真ん中に重りを引っ掛けるフックが付いています。三脚を持っていくようなシーンの場合、他にも荷物を持っていくと思うので、それをここに引っ掛けると安定度も増し、荷物も邪魔にならず忘れず一石三丁です。
◎可動域がスムーズで伸縮が楽
可動域は油でも塗っているのかと思うくらい(勿論油はありません)ヌルヌル動きます。三脚の上部である首はリングを緩めて伸縮させます。無段階調整なので任意の位置で締めると好きな高さにミリ単位で調整できます。緩めるのも締めるのも力を必要としないので簡単です。このリングの表面はゴムになっており、さらに画像からも分かるように縦線の凹凸があります。これが実に良い滑り止めになっており、手に良く引っ掛かります。これも開閉の際に力が必要ない理由の1つです。濡れた手でも手袋をした手でも簡単に開閉可能でした。
三脚下部の脚部分は3段階のストッパー構造になっています。こちらの突起をカチッと開くと伸縮します。これが3つあるので最大長2mまで伸ばすことができます。こちらも首と同じく無段階調整なので、好きな位置でストッパーをカチッと締めるとミリ単位での調整ができます。この脚は三脚なので当然3本あります。段差のある設置面でもこの脚をそれぞれに合った高さにすると安定して設置できます。デコボコのある面でも水平設置が可能です。
首の可動部、脚の可動部ともにスムーズで全く力が必要ありませんでした。首の部分はゴムで滑り止めがされており、脚の部分は大きな突起があるので操作しやすく、これからの季節手袋をしたまま簡単に操作できるのは良かったです。
◎最大長が2mにもなる
驚いたことは最大長が2mまで伸びることです。画像の様子は逆に最小長は50cmです。首も足も全部縮めた状態です。成人男性が地面にあぐらを掻いてカメラを覗くとちょうど良いくらいのこぢんまりした高さ。
そしてこの画像が最大長2mの状態です。首と足を全て伸ばした状態です。180cm以上あるクローゼットの更に上まで伸びています。一般家庭なら天井まであと少しという高さ。
このように50~200cmまで三脚は伸びます。それだけではなく、前述したように首も脚もミリ単位での任意の高さ調整が可能なので、89cmだろうが172cmだろうが細かい高さ調整ができます。どんな身長の方でも、どんな状況でも1番使いやすい高さが見つかるはずです。
この2mの高さは何に使えるかと言うと、例えば電車を取るときなど便利だと思います。自分は脚立に乗り、三脚を最大長まで伸ばして低い位置にある障害物をカメラに入れることなく撮影する…なんて感じです。
これだけ伸縮に幅があるので、あらゆるシーンで活用すると思います。安くて伸縮の幅が少ない三脚を複数揃えてシーンによって使い分けるより、このような伸縮の幅が大きい三脚を高くても1つ購入して使用した方が荷物も煩雑にならずに良いと思います。
○脚を逆に曲げることでよりコンパクトになる
2mまで伸びる三脚なのですが折りたたむと高さが46cmにまで縮みます。折り畳み方は良くで来ています。画像にある赤いストッパーを引っ張り上げるようにすると、脚が逆側に折りたためるようになります。画像のようにストッパーが降りきっている状態だと脚はどうやっても逆に曲がりません。間違って逆に曲げてしまうこともありません。
このストッパーは脚をしっかり真っ直ぐにした時のみ上がるようになっています。この構造も良くで来ていて、前述のように脚を逆に曲げてしまうことを防ぐだけではなく、ストッパーが違って上がってしまうことも防いでくれます。このような『脚をまっすぐにした場合のみストッパーが上がる』構造を知らないと最初は戸惑うかもしれません。ストッパーが上がらなかったら脚をきちんと真っ直ぐにしてみてください。
ストッパーを上げて脚を逆に折り曲げると画像のようになります。この画像は状態を分かりやすくするために折り曲げ途中ですが、きちんと真ん中の棒である首にピッタリくっつくまで曲がりきります。この動きも気持ち良いくらいヌルヌルで力を必要とせずスーッと動きます。可動域のスムーズさは本当に優秀です。弄っていて気持ち良いです。
◎雲台周りの機能が十分にある
雲台周りの機能もカメラ三脚として必要十分な物でした。首を回転させることもスムーズにできますし、その際何度回したかも画像にある目盛りでわかります。また、雲台を緩めたり回転させたり上下に角度を付けることも手元のダイヤルで簡単にできます。
クイックシューもダイヤルを回すと簡単に脱着可能です。細かい芸当として、メーカー名のK & Fという文字が滑り止めのゴムになっていました。このメーカーの文字はなにもデザイン的な意味だけではなく、前述したようにゴムなので設置したカメラの滑り止めになります。
カメラが水平かどうかを見ることのできる水平器も当然装備。精度もバッチリりでした。
○キャリーバッグがしっかりしている
三脚を入れるキャリーバッグが付属しているのですが、こちらの造りもしっかりしていました。生地の厚さがしっかりあり、薄めですが衝撃吸収の意味もある中綿が入っています。そのため、中の三脚のゴツゴツを感じることもありません。薄い生地のキャリーバッグだと背負ったときにゴツゴツを感じて気になったり、見た目から中に三脚があることがわかるのですが、しっかりとした生地なのでそのようなことはなし。
大きさはこの三脚専用なのでピッタリです。逆に言えば他の三脚入れに使用するとサイズが合わない可能性が高いです。三脚を入れてもまだ少し余裕があるので、カメラの細々したアクセサリーも入れられます。
このキャリーバッグの中には更に付属品としてショルダーベルトが入っていました。ノーマルな形状だと手提げバッグなのですが、このショルダーベルトをカラビナのように取り付けるとショルダーバッグに早変わり。個人的には手が空くのでショルダーバッグの方が便利に使用できると思います。
ショルダーベルトの肩にあたる部分には薄いですがクッションもあるので、肩に提げても痛くなることはありませんでした。もう少し厚めならなお良かったのですが、この三脚を入れて肩に提げる分には十分だと思います。
◎質の割りに価格が安い
前述もしましたが、このカメラ三脚は8千円を切っています。これだけ剛性の良い三脚がこの価格で購入できるのは間違いなくコストパフォーマンスが良いです。ブランド名やブランドによる安心感など気にならないのであれば、安く価格以上の三脚を手に入れられることは間違いないと思います。
総評
2mまで伸びる三脚でありながら、折りたたむと46cmにまでコンパクトになり、剛性もしっかりしており、それでいて8千円以下なのでコスパ抜群の三脚です。更に高価な国内メーカーの三脚に比べると機能や剛性で劣る部分もあるのだと思いますが、私は普段使用していてなんら不満は感じていません。プロでもなければこのような三脚で十分だと思います。
クーポン情報
1.公式ウェブサイトの製品リンク:https://www.kentfaith.co.jp/KF09.076/?tracking=E065
コードが10%オフ:KFJP10
コード利用可能時間:2019.10.8〜2019.12.30
2. Amazon製品リンク:https://amzn.to/334jh90
Amazon 5%オフコード:YOVITVDM
Amazonコード利用可能時間:10.31〜12.30
こんな人にお勧め
- コスパの良い三脚が欲しい人
- 最大長2mある三脚が欲しい人
- 可動部が滑らかな三脚が欲しい人