今回レビューするのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの第05話です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
ちなみに、YU-NOの解説・考察は別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。
先の展開のネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。
目次
あらすじ
亜由美を救おうと何度もリフレクターデバイスで並列世界を遡るたくや。
しかし悲劇を止めることができない。
万策尽きたかに見えるたくやであったが、ふと香織との取引を思い出す。
そしてたくやは香織の元に向かう…
みどころ
- 何回もやり直すところ
- 亜由美の自殺を回避
感想
ギャグみたいなやり直しシーン
前回、亜由美がお風呂場で手首を切って自殺して終わりましたが、今回はその続きからですね。亜由美はこの時点で完全に死んでしまっているので、補習の時間にセーブしたポイントへ戻ります。
それにしても、たくやをビンタして出て行ってと言った後に自室で何回も致し、その後自殺って亜由美の行動は意味わかりません。無茶苦茶な人格になっているような…。原作ではきちんと豊富に填められて追い込まれていく様が、丁寧に描写されていたのでわかるのですが、アニメではそれがほぼありません。
今回は亜由美が豊富に軽く脅しを掛けられるシーンもありました。それなのに前回のように(時系列ではこの後)亜由美が豊富に満面の笑みで喋り掛け、その後自室で何回も致すのはどうしても整合性がないのですが…。
やり直しにたくやは戻るのですが、1回目は早く戻ったので、まだ亜由美の服が脱がされておらず致す未遂の状態だったみたいです。そこでまた豊富を殴って撃退するのですが、亜由美はまたすぐに自殺してしまいました。亜由美自殺の決断早すぎるよ。たくやが豊富を連れて家の外に出て数分で自殺。しかも今度は首吊りって…。
さらにその後何回戻っても亜由美は自殺するループ。トラックに轢かれて自殺。薬を大量に飲んで自殺。車で焼身自殺。果てはポリ袋を被って窒息。
2回目の自殺は首吊り。たくやの家のリビングは吹き抜けで天井が凄く高かったはずですが、一体どこにヒモを引っ掛けたのでしょうか…。そして、首を吊るための台座が無いのですがどうやってロープに首を引っ掛けたのでしょう…。ジャンプしてロープに首引っ掛けたんですかね…。
3回目の自殺はトラックへ飛び込み。
4回目の自殺は薬を大量に飲んで。
5回目の自殺はポリ袋を被って窒息。なにこれ…。
6回目の自殺は水死。亜由美がプカプカ浮いていて立ち入り禁止になっているのに、警察も鑑識も亜由美の死体の周りにいないのですが…。
7回目の自殺は飛び降り。自宅の屋根に登って飛び降りる亜由美の胆力とは…。
8回目の自殺は電車飛び込み。電車がその場で止まっているのですが、亜由美はどこに飛び込んでどこで死んだのでしょうか…。この電車はブレーキを掛けたら一瞬で止まれるんですかね。慣性の法則無視です。
9回目の自殺は車で焼身。おそらくガソリンを用意して焼身自殺だとは思いますが、車にガソリンに準備したんですかね。
そして最後の10回目の自殺はまたリストカット。
多分この流れはシュタゲのまゆしぃをいくらやっても助けられないシーンを目指したのでしょう。ただ、全く感情移入できませんでしたし、切迫感も伝わらずギャグなのかと思ってしまいました。理由は単純明快で、死に方だけ見せられてもどうしようもないからです。シュタゲのまゆしぃは死ぬまでの物語を短いながら描いていました。だからこそ今度はどうなるのかドキドキして物語が生まれたのですが、これはただ死ぬ様を1枚絵で見せていただけです。これではは感情が揺さぶられるわけもなく…。
ちなみに、原作では基本的に1回戻って豊富に証拠の写真突きつけて終わりです。こんなに何回も亜由美は自殺しません。何故か途中でヤンキーに絡まれて家に帰るのが遅れるなんてアニオリも入れてきて意味不明でした。
この自殺のループはやはりどう考えてもおかしいんです。亜由美が自殺した原因としては、(1)豊富と致したこと、(2)豊富に填められたことを知ったこと、(3)豊富に暴言を吐かれたことの3つが条件だったはず。
原作では豊富の策略とはいえ信頼していたのに裏切られ、「こんな後家なんか興味ない」と暴言を吐かれての自殺なんです。で、この自殺のループでは豊富と致す前に防いでいたり、暴言も発せられていない状態だったりするのですが、それなのに亜由美はあっさり自殺しています。
前述したように、この自殺のループだと豊富と致す前に防いだり、暴言を吐かれる状態になっていなかったりするので、亜由美に自殺の動機がないんです。
リフレクターデバイスを利用して証拠を手に入れる
結局どうやって亜由美を救ったかというと、前回香織がブルーカードを欲しがっていたこと、そして豊富には気をつけろとメッセージを香織から受け取ったことを思い出し、香織に豊富攻略のヒントがあるのではないかと思い、補習授業から直接香織が出没する喫茶店へ行き、豊富がヤクザと密会している写真をゲット。そしてまたリフレクターデバイスで戻って豊富に写真突きつけて完全な論破して撃退が完了。これで亜由美は豊富の正体を知り、たくやの言葉に耳を貸すようになりました。
ちなみに、原作ではブルーカードを香織に私と致すことになるのですがありませんでした。香織とはナシなのでしょうか。当然ストーリー上不要なので別に良いんですけどね。
前半の亜由美自殺無限ループは滑稽すぎて頭を抱えましたが、これでようやく原作の道筋に戻ってきました。
ルートごちゃ混ぜ?
原作では豊富に写真を突きつけた後は亜由美と致し、亜由美のトゥルーエンド(カオスの矯正エンド)との流れでした。しかし、今回それは描かれずにたくやが亜由美に「俺が別の世界へ行っても…」と言っていたので、このまま亜由美トゥルーエンドはなしで進むのでしょうか。
これまでも澪や神奈、香織のルートがチラホラ挟み込まれていたので、明確にここまでが亜由美ルート…とかのように区切りがあるわけではないのかもしれません。
亜由美の自殺を回避した
今回は亜由美の自殺を回避したところまででした。5話でこれだと結構進みが遅いのですが全てルートを網羅して異世界編も上手くまとめられるのでしょうか。
どうも最後のたくやのセリフを聞くと、この後の目標は『亜由美の無実を証明すること』になるみたいです。となると、やはり各ルート個別にやるのではなくごちゃ混ぜにするみたいです。
総評
5話まで見た感想としてはかなり幸先怪しいなと…。話の繋げ方が難しいマルチルートのゲームでは、どうやって1本のアニメにするのかが肝であり腕の見せ所なのですが、それがことごとく裏目に出ていると思います。豊富の狡猾さはきちんと亜由美と豊富が致す前に描いておかないと、亜由美がただのバカになっちゃいますし、実際それに近い人物像になってしまったと思います。
次からの目標は亜由美の無実を証明することになるようなので、まだまだ亜由美メインの話が続きそうです。YU-NOは亜由美の話は本来チュートリアル的なものです。その後の美月、香織、澪、神奈ルートの話の方がストーリーとしては謎が謎を呼び面白いので、早いところそちらに行った方が賢明だと思うのですがどうなることか。
こんな人にお勧め
- タイムトラベル、タイムリープものが好きな人
- 異世界ものが好きな人
- 壮大な話が好きな人
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