カスタマイズ性が高いPCケース「Obsidian 550D CC-9011015-WW/Corsair」レビュー

久々に凄い物買ったかも、と思えるほどの逸品。誰にでも勧められるPCケースです。

 

これ本当に完璧な商品かも。白色LEDさえ無ければ…。

 

箱にはこのように各パーツのことが軽く英語で説明されていますが、正直これ中に入っている説明書より詳しいです。と言うか中に入っている説明書は、ぶっちゃけ説明書として役に立っていないです。読んだ所でこの箱以上のことは何も書いていませんし、HDDの取り付け方、5インチベイへの取り付け方、ケースの配線の説明、これら一切書いてないですからね。

 

ネットで少し調べたり、組み立て動画を見れば、素人でもわかるとは思いますが…。自分の経験でもそうでしたが、初心者や素人がまず自作で躓くのが、日本人からすると説明不足も大概だなと思うケースの配線ですよね。爪楊枝くらいの端子が七つ八つあって、それをケースのどこに繋げるのかわからない。そりゃそうですよ。説明なんてどのケースもろくにないんですから。

 

最初組んだときは冷や汗書きました。まさかここまで説明が無いとは、と。マザーボードとケースで名前が違う端子(HDD PWとIDE PWみたいに)もありますしね。まあその辺は、何でも調べまくる性格なので、事前に何となくはわかっていたのですが。

 

ネットのレビューでちらほら見る「ペラペラ感」が多少不安だったのですが、私的には全く問題なし。と言うか、ある程度サイドパネルに柔軟性があり撓むのはわざとでは…。そのおかげで裏配線はキツキツで無理だと思っても、結構ちゃんと収まって閉まってくれます。サイドパネルに取り付けてある吸音スポンジのおかげで、実はきついと思っても、ちゃんと収まるってのもあるんですけどね。

 

裏配線も今回頑張りました。こういうのは最初にきっちりやっておかないと、後でパーツを組み込んでからやると作業大変ですからね。焦る気持ちを抑えてじっくり裏配線、そのほか効果的な配線を考えて実行しました。そのおかげで作業時間が予定より大幅に増えてしまいましたが…。どんなにじっくり組んでも3時間と見ていたのですが、結局総作業時間は10時間にもなりました、そのほとんどは美しく、効率的に配線するための作業でしたが。

 

このケースでまず驚くのがカスタマイズ性の高さ。左サイドパネルに一ヶ所(12cm×2 or 14cm×2)、上面に一ヶ所(12cm×2 or 14cm×2)、取り付け、取り外し自由な吸気口があります。ここを閉めれば静音性重視になりますし、開ければ冷却性重視。さらにファンを取り付ければもっと冷却性重視になります。その他にも前面に12cm×2 or 14cm×2、底面に12cm×1 or 14cm×1の合計八個のファンを取り付けられます。どこにいくつケースファンを取り付けて、いくつパネルを開けるのか閉めるか。環境、個人の好みに合わせた選択が出来るので、静音性重視からバランスの取れた構成、冷却性重視まで自由自在にカスタマイズ可能です。自作PCをやる人は、色々と拘りがある人が多いでしょうが、ほとんどの人はこのケースで自分の好みにカスタマイズ出来るのではないでしょうか。

 

具体的な静音性能を測定したdb単位で書いておきます。

 

測定方法はケースの前、後ろ、左、右、上のそぞれ5cmの距離で測定しました。使ったのはスマホの「騒音測定器」と言うアプリです。スマホのアプリなので、dbの数値がどこまで正確かはは置いておいて、前ケースも同じ条件で測定したので、比較には十分なっていると思います。

 

【Antec P180】(全面合計281db)

 

ケースファン:上面(12cmファン×1)、背面(12cmファン×1)、下段中(12cmファン×1)、計12cmファン×3
※CPUクーラー:簡易水冷
※アイドル時

 

前面 50db
背面 57db
上面 63db
左面 59db
右面 52db

 

 

【Corsair 550D】(全面合計233db)(-48db)

 

ケースファン:背面(12cmファン×2(サンドイッチ))、前面(12cmファン×2)、計12cmファン×4
※CPUクーラー:簡易水冷
※アイドル時

 

前面 45db -5db
背面 53db -4db
上面 44db -19db
左面 45db -14db
右面 46db -6db

 

 

※追記です。HDDを一定時間アクセスしない場合、回転を止めるように設定するのを忘れていました。(全面合計215db)(-66db)

 

前面 38db -12db
背面 53db -4db
上面 42db -21db
左面 41db -18db
右面 41db -11db

 

数値にしてもはっきり静音化が見て取れます。ファンを増やしてなおかつ静穏になっていますからね。素晴らしいです。

 

数値ではなく体感でも全く違います。寝ているときはPCの音がはっきりと耳障りに感じていたのですが、550Dではかなりその感覚はなくなりました。作業中、椅子に座ってPCを弄っている時も、明らかに静かになったのがわかります。45dbから5db下がったと言う数値では、たかが5dbですが割合にすると10%以上の静音化ですからね。

 

意味があるのかわかりませんが、全面の騒音をトータルで数値化すると、48db、割合だと約17%の静音化。明らかにP180より静音化に優れています。

 

数値ではなく体感でも全く違います。寝ているときはPCの音がはっきりと耳障りに感じていたのですが、550Dではかなりその感覚はなくなりました。作業中、椅子に座ってPCを弄っている時も、明らかに静かになったのがわかります。45dbから12db下がったと言う数値では、たかが12dbですが割合にすると27%以上の静音化ですからね。

 

意味があるのかわかりませんが、全面の騒音をトータルで数値化すると、66db、割合だと約23%の静音化。明らかにP180より静音化に優れています。

 

二つのケースを使って、数値で測定し、体感でも感じたことですが、確実にP180より550Dの方が静音性に優れています。それも体感で耳を欹てなくてもはっきりわかるレベルでです。誤解を恐れずに個人的な感想を言えば、相当な差があります。P180の後継機、今人気のP280だとまた全然違うんでしょうけどね。

 

ANTEC XL-ATX対応静音PCケース P280

 

ツールレスもかなり有り難いですね。本当に道具は一個もいりません。まあマザーボードを取り付ける際には、さすがにプラスドライバが必要ですが。それ以外だと、HDDを3.5インチシャドウベイに取り付ける際も、光学ドライブを5インチベイに取り付ける際も、PCIスロットに拡張ボードを取り付ける際も、本当にツールがいらず、指一本で出来てしまいます。

 

ネジがあると何が面倒かというと、ドライバが必要って言うのは実はそれほど重要なことでは無く、ネジの管理、保存が実は結構面倒なんですよね。細かい物ですからなくしたりしますし、どこにあったか探したり、あったとしても多くのネジの中から正しいネジを探し、ネジが無かったらそれらしいのを感で買うなんてことも珍しくありません。このネジの保守が必要ないというのが、実はツールレスで一番の恩恵かもしれないです。

 

以前使っていたP180は静音性も良く、良いケースだったのですが、HDDの取り付けが物凄く面倒でした。それがこのケースではネジもいらないですし、ちょっと摘まんで填めるだけというお手軽さ。感動しました。

 

内部の作業のしやすさも、P180はチャンバーと言って、電源部分とマザーボード部分で上下に分かれていたので、内部が広く見えて、実は作業はかなりキツキツでした。今回は上下の区切りが無いので、妙な配線の制限もありませんし、作業がしやすくて楽でした。

 

最後に一個だけ不満が。本来のPCケースの機能とは違いますが、電源ボタンで光る白色LEDが無茶苦茶明るいです。普段使っているときは何も不満は感じませんが、いざ部屋を真っ暗にして寝るときは物凄く眩しくて気になります。

 

ケースのLEDってこの部分本当に改善しませんよね…。光りのON/OFF、もしくは色を変えられれば良いのですが。それほど難しいことでは無いと思いますし、技術的にも簡単だと思うので、今後是非導入して頂きたいです。

 

自作10年以上で、一台新規で組む経験だと五台ほど自作をしてきましたが、今までのケースの中で一番満足度の高いケースです。白色LEDが眩しいこと以外は完璧なケースだと思います。自信を持ってお勧めできます。

 

当該商品