アニメ全話レビュー「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 第14話「転校生のお友達」」 評価はまだありません

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今回レビューするのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの第14話です。

 

それでは早速レビューを書いていきたいと思います。

 

ちなみに、YU-NOの解説・考察は別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。

 

先の展開のネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ

カオスの矯正により新たな並列世界へ移動したたくや。
この世界では謎の少女・神奈の秘密を解き明かすべく、仲良くなろうと試みる。
神奈の周りにつきまとう謎の男の影、そして神奈の部屋でたくやが見たものとは…?

 

みどころ

  • 神奈の背景がわかってくる
  • 神奈と澪が仲良くなる

 

感想

最後の神奈ルート突入

今回から最後の神奈ルートに突入しました。これで現代編のルートは本当に最後で、順調にいけば2,3話で終わるはず。ちなみに、今回から2クール目ですが、OPもEDも変わりませんでした。今の曲で最後まで行くのでしょうか。今の曲も好きだから良いんですけどね。

 

しかし、美月が死んだのに、すぐに神奈に切り替えて話しかけるたくや。美月が死んでからたくや的には一晩しかたっていないはずなのに…。そして、亜由美の自殺ループの時はあれだけ諦めずに救ったのに、美月に関しては救おうと足掻く様子はなし。

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原作だと本来、亜由美は1回しか自殺しないのですぐに救えました。そして、シュバルツシルト半径という運命の話が出てくるのが美月の時が初出でした。なので、そういうことなら仕方ないともなったのですが、アニメだと亜由美の自殺ループで既にシュバルツシルト半径の話が出てきていましたからね。それでもたくやは諦めずに亜由美を救おうとし、それで実際に救えました。なら、今回も美月を救おう、救えるはず…とならないと人の心的に整合性が取れないのですが…。

 

神奈と澪が接触

アニメではたくやが神奈を連れて澪の歴史研究部に入部しました。これはアニオリで、原作ではこんな話はありませんでしたし、神奈と澪は最後まで仲良くなりませんでした。何故入部したかと言うと、絵理子先生にたくやが神奈の面倒を見るように頼まれたからだとか。

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原作では神奈を気にするたくやに澪が嫉妬しており、その煽りで神奈にもきつく当たっていたのですが、アニメではサブタイトルにもあるように、このルートでは普通にお友達になるようです。

 

神奈の背景が段々分かってきた

今回は神奈の背景が少しずつ分かってきましたね。1人暮らしであること。結構良いマンションに住んでいること。北条につきまとわれていること。ルート序盤らしく、今回は色々な伏線を散りばめて終わりました。

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また、亜由美の年齢もこれで確定。きちんとセリフでたくやの8つ上と言っていました。少し有馬広大役の立木文彦さんの滑舌が悪く、「4つ上」の聞こえるのですが8つ上です。このセリフは原作でも出てきました。なので、亜由美は25~26歳。父親の有馬広大がその20上なので45~46歳。

 

神奈はミステリアスなキャラで、ゲームをやっているときは謎だらけで興味深いキャラでした。まあ、アニメは伏線をこれでもかってくらいわかりやすく強調するので、なにをしているのか大体察しは付くと思いますが…。

 

神奈に母を感じると言ってしまった

今回、またまたアニオリで、たくやが神奈に「母を感じる」、「家族みたいな」と言わせていました。原作でこんな台詞はなかったと記憶しています。

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前回の記事でも書きましたが、このアニメは伏線を強調しすぎです。わかりやすく提示しすぎです。伏線とは注意深く見ていれば分かる、分かる人には分かるというように、『臭わせる程度』で良いんです。「あとから考えるとあれが伏線だっったんだな」、「良くできた話だな」。こう気付けることこそが伏線の醍醐味であるはず。なのに、ここまでわかりやすく神奈を家族と提示してしまったら伏線と回収の楽しみであり、『自分は気付いたぞ』という達成感や驚きが丸ごとなくなってしまいます。

 

作り手は馬鹿な視聴者に合わせて作るなんて話が昔ありましたが、監督はそれを地でやっているのでしょうか。ある程度わかりやすくするのは良いとしても、ここまで露骨に伏線を強調してしまうと、「これはなにかの伏線だな」と9割の人は気付いてしまいます。そして、その伏線をちょっと考えると、その伏線はなんなのかまでかなりわかってしまいます。正直、見せ方が凄く下手だと思います。

 

何故クリフハンガーにしないのか

このアニメは最初から思ってたのですが、切るところが本当に変です。OPに入るところ。AパートとBパートの区切り。そして最後の引き(終わり方)。何にも盛り上がらないところで切るので、次へのワクワク感が全くありません。飢餓感も感じません。

 

今回も最後は澪の別荘に行くことになり、神奈が沈黙してその顔のアップで終わり。意味が分かりません。シュタインズゲートなんかはこの切り方、引きが上手くて、次への物語を予感させ、ワクワクさせて終わっていました。いわゆるクリフハンガーってやつです。

 

クリフハンガー (プロット)

クリフハンガー(英:cliffhanger または cliffhanger ending)とは作劇手法の一つで、劇中で盛り上がる場面、例えば主人公の絶体絶命のシーンや新展開をみせる場面などを迎えた段階で結末を示さないまま物語を終了とすることである。

 

クリフハンガーにするだけで印象も全く違うものになると思うのですが…。特にYU-NOは並列世界や時間の移動があるので、クリフハンガーにできる『切るシーン』には事欠かないと思うのですが、上手いところで切らないんですよね…。

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次回はサービス回?

次回は澪の所有している別荘に、たくや、結城、澪、神奈で遊びに行くようでサービス回のようです。勿論、こんな話は原作にありませんでした。もしかしたら丸々1話アニオリの話になるのかもしれません。

 

YU-NOは壮大、長大な話なので、本来2クールに収めるのも厳しいボリュームです。その状況で丸々1話サービス回のアニオリをやるなら、もっと本筋の話をちゃんとやってくれよ…言うのが率直な感想です。ただ、もしかしたらそのリゾート先でゲス男の北条が出てきて、原作の話を進めるのかもしれません。たくや&神奈vs北条は場所はどこでも良いですからね。

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総評

今回で現代編最後の神奈ルートが開始。あと2~3話で現代編は終了です。そして、2クール目のこの14話目にOPもEDも変わりませんでした。このまま最初の曲のままなのでしょうか。あとは変えるタイミングとしては異世界編になったら…ですが、中途半端な話数の16話や17話で変わるのかどうか。おそらく変わらないのでしょうね。

 

次回は多分、アニオリのサービス回と、そこに北条などが乱入してくる本筋の話がミックスされる気がします。

 

こんな人にお勧め

  • タイムトラベル、タイムリープものが好きな人
  • 異世界ものが好きな人
  • 壮大な話が好きな人

 

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