目次
wifi東京の特徴
- データ容量無制限で使いたい放題
- 下り最大187.5Mbps/上り最大37.5Mbpsの高速回線
- Y!mobileの回線を使用
Pocket WiFi 502HWの特徴
- 連続通信時間10時間
- バッテリー容量3000mAh
- 同時接続台数最大10台
- 4G高速通信
長所と短所
- ○なにもかもが手軽
- ○通信速度全く問題なし
- ○携帯電話もポケットwifiにまとめられる
- ○通信費を安く抑えられる
- ×3日10GBの制限がある
はじめに
今回レビューするのは、wifi東京さんのポケットwifi『502HW』です。今回は2週間試用してのまとめとなります。なにかあればまた追記しますが、一応今回が最終回です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
なにもかもが手軽
今回初めてポケットwifiを試用したのですが、何もかもが手軽で感動しました。
以前引っ越ししたとき大変だったんですよね。光回線を元に戻すためにNTTにネットで申し込み、折り返しNTTから掛かってくる電話に出て工事日などを打ち合わせし、工事の時に立ち会いしなければなりませんでした。また、引っ越し先の回線をADSLにするため、工事日などのこれも打ち合わせをしなければなりませんし、新しいルータが届くのでその設置や配線、設定も1日がかりでした。もううんざりで…。
また、引っ越し先で上手くネット通信ができるのかは、行って使ってみないと分かりません。ルータやPCの設定で少しでも間違うと繋がりませんし…。事務的手続きも面倒ですし、引っ越し後の設定も面倒で不安です。これももう1回やれと言われたら心が折れそう…。
しかし、ポケットwifiはこれが一切必要無くなるんですよね。なにせ日本全国どこへ行っても、このポケットwifiさえ手元にあればネットが繋がることは間違いないのですから。私は今回別に引っ越しを経験したわけではないのですが、以前の引っ越しの手間を考えると、それが一切必要無くなるってだけでも、このようなポケットwifiを持つ意味はあるなと感じます。
特に最近のポケットwifiは、後述しますが初期費用解約手数料無料で、好きなときに契約し、好きなときに解約できるので、取り敢えずセーフティーネットとして、引っ越し前後に1ヶ月だけ契約するなんて使い方も十分ありだと思います。
さて、手続きや設定の話ですが、これがもう簡単で猿でもできるレベルでした。
まずは申し込みからルータなどの開通キットが手元に届くまでの話ですが、申し込みはネットで必要事項を記入するだけでした。特に面倒な書類の提出もありませんし、身分証明書も必要ありませんでした。また、申し込んでから届くまでは私の場合2営業日でした。具体的に書くと、以前の記事でも書きましたが、13日月曜日の19時に申し込み、15日水曜日午前中にヤマト宅急便で届きました。
キットの中身もわかりやすく、ルータは勿論、設定方法がシンプルに書かれたカードがあり、返却用のレターパックプラスまであります。返却時に一切お金が掛からないのも親切で良いです。
ルータの裏側にはSSIDとパスワードが書いたシールが貼ってあるので、スマホやPCにそのパスワードを入力するだけでした。ルータの設定を弄ったり、メニューを辿って情報を探し出す必要ももありません。
ちなみに、SSIDとは簡単に言ってしまうと『ルータの名前』です。スマホやPCで現在接続可能なwifi一覧を表示させると、その中にこのSSIDの名前があるので、そこを選択してパスワードを入れるんです。つまり、自分で入力するものはパスワードのみとなります。この手軽さはたまりませんでした。
このSSIDやパスワードですが、こちらも非常にお簡単な構成で、ユーザーには4桁の貸し出し番号の数字が割り振られていると思われます。例えば『1234』とかですね。そして、SSID(ルータの名前)は『wifi-tokyo貸し出し番号貸し出し番号』となっています。つまり、『wifi-tokyo12341234』ですね。貸し出し番号を2回繰り返すんです。また、パスワードも同じような構成で、貸し出し番号の2回繰り返しです。つまり、この場合パスワードは『12341234』です。これがルータ裏面にシールで貼り付けてあり、スマホやPCに入力するものです。英語の大文字や小文字が入らない数字4桁の繰り返しなだけなので覚えるのも簡単です。新しい機器を追加する場合でもサクッと入力できちゃいます。実際私は届いて10分で覚えてしまいました。ただ、他人には見られないようにしましょう。簡単に覚えられてしまいますからね…。
設定が簡単なのは勿論、このようにパスワードの構成も貸し出し番号の数字4桁×2なので簡単です。猿でも設定できると書いたのはこのような理由からでもあります。大袈裟じゃなく本当に機械音痴でも子供でも設定できます。PCマニアの自分からすると、複雑なものを自力で設定していくのもゲーム感覚で楽しいと言えば楽しいのですが、ほんの2,3分で設定が完了して接続したときには感動しました。
通信速度全く問題なし
肝心の通信速度ですが、十分高速と言えるレベルでした。おおよそADSLと光の間と言った感じでしょうか。最も混雑する18時から20時あたりで約17M。空いている時間で30Mオーバーと言ったところでした。
私が利用している自宅のADSLの速度が、概ね10Mオーバーなので、混雑時でも1.7倍。最速だと3倍以上です。ADSLとは言え固定回線より余裕で速かったです…。
最近は皆光に移行しているため混雑し、下手をしたらADSLより遅くなったなんて記事も見ますね。そんなリスクを負うなら、このようなポケットwifiで十分だと思います。また、ADSLからの乗り換えの場合は確実に速度の向上を体感できると思います。速度に関して私は全く不満はありません。
また、田舎だとどうなんだろうと思い、周りが田んぼのところで計測してみましたが、こちらも問題ありませんでした。回線はY!mobile=ソフトバンクですからね。通信可能エリアも全く問題ないと思います。
携帯電話もポケットwifiにまとめられる
ポケットwifiと言うジャンルですから、ポケットに入れて持ち運ぶことができます。つまりモバイルルータになるんですね。外でノートPCと繋げるだけではなく、勿論スマホやタブレットとも繋げられます。その際、090や080のいわゆるキャリアの携帯番号に拘りさえしなければ、携帯の維持費、ネット通信費は0円になります。
電話としては050で問題なく通話できますし、通話品質、遅延も私は感じません。ただ、通信環境によっては遅延が起こります。例えば異常に速度が遅いとか…ですね。ただ、速度に関して前述したように、私の環境では混雑時でも約17M出ていたので、この要因での遅延は起こり得ません。wifi東京さんで050が遅延すると言うことはないと思います。私は2週間使って遅延は感じませんでした。
ちなみに、キャリアの番号を捨てるデメリットとしては以下のような事が挙げられます。
- 050番号が恥ずかしい
- 050番号が携帯番号だと他人に理解して貰えない
- キャリアのメールアドレスが使えない
- キャリアのメールアドレス必須のイベントやHPに応募や登録できない
上記を許容できるなら、携帯電話番号の月額維持費が0円になるのでお勧めです。詳しくは別記事で書いているのでそちらをご覧ください。ただし、勿論通話料は別途掛かります。あまりこちらから電話を掛けない人向けですね。最近はLINEで連絡を取り合うことも多いですし、LINE通話もあるので、電話番号は050で十分な気がします。
通信費を安く抑えられる
最近スマホは電話として使うよりネットの通信端末として使うことが多いと思うのですが、このネット代もすべてポケットwifiに丸投げできるのも大きいです。パケット通信料を気にすることなく使用できます。通話料よりもこちらを抑えられるのが大きいかもしれません。
そのため、光回線で5400円とし、プロバイダ料金で2000円として、この時点で7400円掛かるので、ポケットwifiの方が得なのは勿論なのですが、これに加算して携帯代が5000円としたら、トータルの通信費は1万2400円です。
これがwifi東京さんに丸投げすると全てひっくるめて6000円になりますからね。月6400円の節約、1年で考えると7万6800円の節約になります。光回線の料金は一軒家に引き込む料金なので、マンションタイプだともう少し安くはなりますが、それでも自宅の回線+携帯の回線よりは安くなり節約になります。
解約してみた
今回は試用ということなので、解約手続きの確認も兼ねて実行してみました。
と言っても何も特筆すべき処はなく、送られてきたキット一式を同梱されていたレターパックでポスト投函するだけです。郵便料金も含め、解約料金はいつ解約しても無料です。この解約の手軽さもポイントですね。
いつでも無料で解約できると言うことは、引っ越しの際のネットができないタイムラグをなくすため、きちんと接続できるか分からないので、念のため1ヶ月のみなんて契約も可能ですし、他にもっと良いサービスを見付けたらすぐに乗り換えられると言うことです。これが2年縛りなどがあったら不可能です。
気になるところ
最後に使用してみて気になったところを挙げていきます。
3日10GBの制限がある
やはり気になるところは容量の制限ですね。無制限と謳われてはいますが、無制限なのは無制限に通信ができると言うことで、規制がないと言うわけではありません。この辺りどこのポケットwifiも誤解を招く言い方のような気がします。
ただ、以前の記事でも書いたように、私の場合は1日に9GB以上使えましたし、制限されたのは大きなファイルをDLしているそれのみで、DLは200kbpsほどになっていたように思います。この辺りはどの程度どこを制限しているのか分かりづらいので、あくまで私がやってみて感じたことになってしまうのですが…。
そして、WEBの閲覧やスピードテストでは一切制限がありませんでした。なので、私の経験で書くと、制限を超えるとDLに速度規制が掛かり、WEBの閲覧には規制が掛かりませんでした。ただ、これも私が試用し始めてすぐと言うこともあって大目に見られていたのか、今はまだ規制が緩い時期なのか…それはわかりません。今後人が増えると厳密に規約通り規制してくるかもしれません。どちらにしろ、やはり3日10GBの規制があり、1日5GB以上の通信を連日行うと通信を停止されるかもしれないと言うことは念頭に置いておいた方が良いでしょう。
総評
ポケットwifiは便利ですねえ。なにより手続き設定が簡単なのが素晴らしいです。固定回線の場合、連絡や工事が本当に面倒なんですよね。引っ越しの時大変で不安な思いをしたので、今度引っ越すときはポケットwifiに乗り換えます。
ADSLはNTTでは新規契約を終了してしまったので、次に固定回線を引くとしたら光しか選択肢はありません。しかし、光の速度って本当に必要なんですかね。youtubeの4K動画も今現在自宅に引いている10M超えのADSLで問題なく見られていますし、PS4などのゲームのDLも一晩放っておけば良いだけなので問題ありません。なにより最近は皆光に移行しているので、光本来の速度が出ずにADSLより遅いなんて記事も見掛けました。
格安SIMで200kbps制限で通信量無制限なんて物がここ数年一部で流行っていますよね。こんな感じでポケットwifiも、10Mで通信量無制限&速度規制なし、それでいて月額3千円なんてプランがあれば飛びつくんですけどね。
3日で10GB制限があるので、月間で通信できる容量はおよそ100GBです。この容量内に通信量が抑えられている方であれば、速度は十分に出ますし、屋内でも電波強度は強く減衰を感じませんでしたし、手続きも設定も簡単なので便利です。また、自宅の固定回線と携帯のモバイル回線を1つにまとめて節約したい方にも向いています。
以前試用したWiMAXは宅内に入ると途端に速度が遅くなり、2M出るかどうかになってしまったので契約を見送った経緯があります。ポケットwifiだと宅内での電波の減衰も全くないんですね。考えてみたら当たり前ですね。ポケットwifiは要は携帯のキャリアの回線使っているわけです。宅内で電波が弱くなったら使い物になりません。
今回は初めて本格的にポケットwifiを試用したので、使い勝手や色々な疑問点が解消されました。
こんな人にお勧め
- 月間の通信量が100GB以下の人
- 月間の通信量が100GB以下の方で自宅の固定回線の代わりにしたい人
- 手続きや設定が簡単なネット通信が欲しい人
- 引っ越しの際に手続きや工事不要のネット回線が欲しい人
- 固定回線と携帯回線をまとめて安くしたい人
関連リンク