今回レビューするのは、VSTさんの骨伝導イヤホン『F805』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【わずか13g!最軽量級の軽さ】 わずか13gの重さで、ワイヤレスイヤホンの着け心地はまるで羽のように忘れるほど軽いです。長時間つけていても疲れにくいです。伸縮性のある柔軟な素材が採用されて装着時のフィット感は良好です。空気伝導イヤホンは人間工学に基づいて、耳掛け部分のつくりがしっかりしてメガネを掛けている方は、メガネとイヤホンが干渉しないです。
- 【周りの音を聞こえる】耳が塞がってしまうタイプのイヤホンと比べ、オープンイヤーの方がより安全です。空気伝導イヤホンは耳を塞がないので、音楽を楽しみながら家事中・育児でも周囲の家族の声を逃さないです。外出中も車の走行音などの危険な音に気づくことができます。安心・安全に散歩/ウォーキング/通勤などのアウトドアシーンを実現します。
- 【Bluetooth5.3技術・2台同時接続機】業界最新bluetooth5.3によって、屋外の混線した電波環境にも負けない、通信速度2倍アップ、通信範囲4倍広くなります。通信問題や音飛び、途切れにも改善されます。度ペアリングすると、機器の電源をOFFにしても設定が残ります。再度電源をONにすると、最後に接続されていた機器と自動的に接続され使用できます。同時に2台スマートフォンで同時接続が可能で接続切り替え手間なし!
- 【Type-C急速充電・最大15時間連続再生可能】Type-C充電で急速充電機能を搭載し、1.5時間でフル充電が可能です。フル状態で最大15時間の長時間連続再生できるようになります。ほぼ1日の使用でも大丈夫です。バッテリーが少ないで不便を感じることは少ないです。
- 【パッケージ内容】パッケージ内容:空気伝導イヤホン*1 、専用充電ケーブル*1 、日本語取扱説明書*1、ヒントカード*1。
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
空気伝導イヤホン。
充電用のUSB Type-Cケーブル。
サンキューカード。
説明書。全て日本語で文字も大きく、写真や図解での説明があるので、非常にわかりやすいです。
動画
https://youtu.be/6Z6Tx3dTvAY
使用した感想
骨伝導ではなく空気電動イヤホン
このイヤホンは、骨伝導と形状や使い方は似ていますが、空気伝導イヤホンというタイプです。骨伝導は耳の周りの骨にイヤーホンをくっつけ、骨を伝って音が耳に届きますが、こちらは耳の穴の浮いたところにイヤーホンが来て、そこから音が出るという仕組みです。
装着すると画像のようになります。あくまで耳の周囲の骨にイヤーホンをくっつけるのではなく、耳の穴の上に来るようにしてください。
メリットの詳細は後述しますが、耳が痛くならないことと、周囲の音が聞こえることです。ただ、空気伝導という構造上、どうしても音漏れはあります。そのため、満員電車など人が密集するところや、静かな場所での使用にはあまり向きません。逆に、サイクリング、ジョギングなど、周囲に人がいない場所で使用することに向いています。
耳になにも入らないので痛くならない
耳の穴にイヤーピースが入るカナル型とは違い、なにも耳に異物が入らないため、耳が痛くなることはありません。長時間装着しても耳の穴が痛くなることはありませんし、超軽量なので耳たぶも痛くなりません。
大きさは片手で持てるくらい小さく、イヤホンの大きさも100円玉より小さいくらいです。また、重さは13.7gと超軽量。この小ささと軽さ、空気伝導で耳になにも入れない構造のおかげで、長時間装着しても耳が痛くなることは一切ありませんでした。
イヤホンの大きさは、奥行き1.34cm。厚さ1.49cm×高さ1.83cm。先述したように、100円玉よりも小さいです。小さいので装着しても目立ちません。
耳を塞がないので周囲の音が聞こえる
耳が痛くならないこととともに、周囲の音が聞こえやすいことも、用途によっては大きなメリットになります。ジョギングやサイクリングをしているとき、周囲の音が聞こえないと危ないので、イヤホンをするなら、片耳にするか、このような開放型にすることをお勧めします。
周囲の音が聞こえつつ、耳の穴の直上にイヤホンが来るため、音楽もしっかり聞こえます。
ネックバンドは細く小さめで素材はシリコンです。固いゴムのような感じなので、ネックバンドの形状を維持、回復しつつ、画像のように柔軟に変形します。そのため、頭が大きな方でもネックバンドがきちんと伸びて変形してフィットします。
ネックバンドは小さめで、奥行き11.57cm×幅10.41cm。小さいので、大きく後頭部から飛び出ることもなくスッキリしています。
イヤホンから操作できるものは限定的
この空気伝導イヤホンには、操作ボタンが右側に1つしありません。そのため、できる操作は限定的となります。音楽再生で見ると、『再生/一時停止』と『曲送り』のみしかできません。一般的なワイヤレスイヤホンは、左右にボタンがあり、音量の上げ下げ、曲送りと戻しができるため、操作性に関しては他と比べてやや劣ります。
操作方法は表の通りとなります。マイクが内蔵されているので、通話での使用もできますし、音声アシスタントの使用もイヤホンをしたまま可能です。
大分類 | 小分類 | 操作方法 |
電源 | 電源オン | 2秒長押し |
電源オフ | 4秒長押し | |
ペアリング | 電源をオンにして10秒後自動的にペアリングモードになる | |
音楽再生 | 再生/一時停止 | 1回押す |
曲送り | 2回押す | |
通話 | 電話応答 | 1回押す |
電話切断 | ||
着信拒否 | 2秒長押し | |
音声アシスタント | 起動 | 2秒長押し |
終了 | 1回押す | |
他 | リセット | オフ状態で8秒長押し後電源オフ |
音楽再生でのバッテリー持ちは13時間
音楽再生でのバッテリー持ちは、仕様だと13~15時間となっています。そこで、いつものように実際に実験してみました。その結果、音楽再生で13時間16分バッテリーが持ちました。音量はごく一般的な感じで行いましたが、このあたりは再生する音楽の音質、音量、気温によって多少前後するので参考までに見ておいてください。
充電方法はUSB Type-Cケーブルで行います。充電時間は仕様では1.5時間となっていました。こちらも実際に実験した結果、充電に掛かった時間は1時間35分となりました。
充電中はLEDインジケーターが赤色で点灯し、充電が完了すると青色に変わります。
バッテリー持ちは非常に良いので満足です。最近多い完全ワイヤレスイヤホンの場合、5~7時間程度です。バッテリー持ち重視の場合、体に触れるコードもありませんし、このようなネックバンドタイプを選ぶと良いかもしれません。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 13~15時間 | 13時間16分 |
充電 | 1.5時間 | |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★★ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
音質よりも利便性
耳の穴の上に浮かせるように装着する空気伝導イヤホンなので、どうしても音が届くまでに距離ができるため、音質にはそれほど期待していませんでしたが、想像よりずっと音質が良く、しっかりと耳に音が届きました。ただ、それでatp-x対応イヤホンなどと比べると、音質のクリアさ、透き通ったような雑音が全くない感じではありません。あくまで音質より使い勝手(耳が痛くならないとか)重視のタイプだと思います。
音質 | 概要 | |
対応プロファイル | HSP、HFP、A2DP、AVRCP、AAC、SBC | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度は普通だと思います。表のように、8m離れ、扉2枚を挟んだ状態で、両耳を両手で覆うと音が完全に途切れ、離すと再び音が聞こえてきました。日常生活での使用で問題は全くないレベルです。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音が完全に途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
IPX4の防水性能
このイヤホンはIPX4の防水性能を持っています。画像のように、生活防水+αといった感じで、水没や直接のシャワーや豪雨からは守れませんが、一般的な水しぶきくらいなら問題なく守ってくれます。スポーツ時の汗程度も全く問題ありません。
イヤホン右側に充電用のUSB Type-C端子があるのですが、ここはゴムできちんと密着して封がされているので、充電が終わったらしっかり奥まで締めきってください。そうしないと、防水性が落ちて故障の原因になります。
総評
骨伝導と間違いがちですが、空気伝導といって、耳の穴の上にイヤホンを持っていき、そこから音を出すタイプです。先述しましたが、メリットとしては、耳が全く痛くならないことと、周囲の音が聞こえやすので、ジョギングやサイクリングの時に安全であるということ。逆に、構造上音漏れは一般的なイヤホンに比べて大きいので、満員電車や周囲に人が多い場所、静かにしなければならない場所には不向きということです。
スポーツジムなどだと、1人で行う場所だったり、もともと音が出てうるさい場所だったりしますし、ジョギングやサイクリングだと、すぐにその場所から移動するので向いているといえるでしょう。また、カナル型など耳の穴に異物が入る感覚が苦手な方や、耳が痛くなりやすいデリケートな方に向いていると思います。
こんな人にお勧め
- 耳が痛くならないイヤホンが欲しい人
- バッテリー持ちが13時間持つイヤホンが欲しい人
- スポーツジム、ジョギング、サイクリングなどで使用したい人
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