みどころ
- ウルトラクイズらしい趣向を凝らしたクイズ形式
- ウルトラクイズらしい趣向を凝らした罰ゲーム
放送日
- 日本テレビ本放送:1992年11月05日
はじめに
今回は全4回中3回目と放送となります。今回が終わるとあとは残すところ1回のみです。
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前回までは正直、あまり面白くないなと思って飽きていました。見ている最中も画面に集中できず、他のことを考えたりもしました。しかし、今回はこれまでのウルトラクイズと全く同じレベルで楽しめたとはいえませんが、それでも面白くて集中して見ることができました。何故なのかは番組を追いながら説明していきたいと思います。
また、今回も番組冒頭で不適切な発言がある旨お断りがされていました。第8回と全く同じインディアンとの発言とのこと。
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近年一気にインディアンが差別用語にカテゴライズされたようです。私たちの世代だと、インディアンは全く差別的意味なく使用していたので、急に差別用語ですといわれても困ってしまいます。これまでの習慣でポロッと日常生活でインディアンと口に出したら、下手をしたら差別主義者と後ろ指を指されるかもしれないのですから…。言葉が駄目になるサイクルは早すぎる気がします。
放送内容
OPではここまで残っている挑戦者8人が紹介されていましたが、平均年齢は21.25歳でした。大西さんが1人だけ30代で平均年齢を上げていますが、他の7人は全員18歳から22歳の間に入っています。物凄く若いです。この頃はとっくにクイズ研の独壇場になっていたため、やはり大学生が圧倒的に強いようです。
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第7チェックポイント「湖に絶叫!! 大声クイズ/レイクパウエル」(8人→7人)
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このチェックポイントはウルトラクイズ定番の大声クイズです。ファミ劇的には前回の放送となる第8回が、この大声クイズ初登場回でした。このときはまだクイズ形式が洗練されておらず、声の大きさを示す大声バロメータもありませんでした。しかし、このときはしっかりとした大声バロメーターがありました。しかも4段階に電球が光るので、挑戦者がどれだけの音量を出し、あろどれくらいで解答権が得られるかなど、視覚的に非常に分かりやすかったです。
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前回の2週目までは正直飽きていたと前述しましたが、その理由がクイズ形式です。これまでのウルトラクイズは、単純な早押しクイズは決勝くらいで、あとは色々な趣向が凝らされていました。早押しクイズ成分の強い準決勝でも、通せんぼクイズなる変化球がありましたし、序盤で単純な早押しクイズはあまりありませんでした。しかし、今回の第16回は何故か2週目までに早押しクイズが多く、私が飽きる大きな要因となっていたようです。
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泥んこ○×クイズが台風でできずに、仕方なく早押しクイズをやったこともあるのですが、前回までは趣向を凝らしたウルトラクイズらしいクイズ形式は影を潜め、地味な早押しクイズが多かったのです。もしくは早押しクイズに、申し訳程度に変化球にもなっていない変化球を入れてくる程度です。海へのドボンクイズが最たる例です。あれは結局早押しクイズでしかなく、負けたら海に落とすだけなので、クイズ形式としては単なる早押しクイズでした。
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私は別にクイズ番組が好きなわけではありません。クイズ番組をきちんと見るなんて、昔からこのウルトラクイズくらいでした。なので、クイズ番組が好きなのではなく、ウルトラクイズが好きだったのです。その好きなウルトラクイズが、たいして好きではないただのクイズ番組に近くなってしまったら、そりゃあ飽きるよねってことだったのだと思います。今週は今後も趣向を凝らしたウルトラクイズらしいクイズ形式が続くので、飽きずに見ることができました。
さて、話は放送のウルトラクイズに戻ります。大声クイズではそれぞれのキャラにあったフレーズをスタッフが考え、挑戦者はそれを叫んで大声バロメーターを振り切って解答権を得るのですが、このフレーズにそれぞれのキャラや、スタッフのお思い入れが見て取れます。大学名を叫ぶことになった人はよっぽどスタッフがキャラを見付けられなかったのでしょうか…。
ちなみに、脱落した中島さんが言っていましたが、ここまでで10日間ほどだったそうです。8月31日に成田空港を出発したので、この時点で9月10日くらいのようです。
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罰ゲーム:「カタマバイク」による湖横断
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ここで脱落した中島さんは、世界選手権で10連覇を達成した自転車競技の中野浩一さんが引退した年だったので、それにちなんで水上自転車を組み立てて自力で帰国することが罰ゲームとなりました。このように歩いて帰らせるとか、ボートを漕いで帰らせるとか、自力で帰らせる系の罰ゲームはお約束でした。このような『お約束』の罰ゲームが今週から出てきたことも嬉しかったです。
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前回までの2週目までは影を潜めていた、ウルトラクイズらしいクイズと罰ゲームが今回は一気に出てきたので、これが今週面白く見ることができた理由です。
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第8チェックポイント「聖地を駆けろ!! 新バラマキクイズ/サンタフェ」(7人→5人)
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サンタフェというと、宮沢りえさんが出したヌード写真集の撮影場所として記憶している方も多いと思います。写真集のサンタフェが発売されたのが1991年だったので、この番組的にはタイムリーな時期にやったということになります。女優がヌード写真を出すのは、落ち目になってからがお約束だったのですが、人気絶頂で出したので当時日本中で話題になりました。
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現在残っている人数は7人なのですが、ここに来てのバラマキクイズです。バラマキクイズもウルトラクイズ恒例なのですが、これまではもっと前の人数が多い段階でやっていました。ところが今回は第8チェックポイントで残り7名になってからの開催です。
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ここはバラマキクイズにさらに趣向を凝らしたものでした。近くにヘリからばらまくのは、ハズレの確率50%の封筒。遠くにばらまくのは、インディアンがばらまくハズレが入っていない封筒。そのどちらから封筒を持ってくるかは挑戦者の自由です。こういうのですよ私が見たかったクイズは…。実にウルトラクイズらしいです。
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自分に当て嵌めて考えてみると、多分ハズレがないところまで走って取りに行くかなと思ったのですが、流れを見ていると、ハズレがないところから封筒を持ってきても、クイズに答えられなければハズレと変わらないので、ハズレか確率50%のところから持ってきて、ひたすら数をこなした方が良いのでしょうか。距離が倍なので期待値は両者同じなのですが、体力が削られる分、近くで50%ハズレをとにかく引いてきた方が有利な気がします。
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ハズレを引いた挑戦者に「これをなんと読む?」と福留さんが笑顔で提示するのがお約束だったのですが、福澤さんの今回はそのフレーズはありませんでした。「行くぞ!でも行けない!」、「アジャパー」など、福留さんとは違うワードを言っていました。この辺りは悩んだのかも知れません。福留さんを踏襲するか、新しいウルトララクイズとしてチャレンジするのか…。
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今回脱落したのは荒井さんと溝渕さんの2人でした。CMに入る前に、今では当たり前になった山場CMの面影が…。この頃から山場CMがあったのですね。ここから更に進んで、今は山場CMが凄いことになっていますが…。
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第8チェックポイント敗者復活戦「国際電話連想クイズ/サンタフェ」(2人→1人)
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今回は敗者が2人出たため、お約束の敗者復活戦が行われました。アメリカ本土に上陸して2人敗者が出ると、準決勝以外のほとんどの場合は敗者復活戦が行われます。
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敗者復活戦の方式は以前にもありましたが、日本に電話を掛けて家族に連想クイズを出して答えて貰うというもの。当然時差があるので、アメリカ時間で午後1時でも、日本時間では深夜4時です。眠っているところを叩き起こされて答えるので、頭もハッキリしておらず、中々回答して貰えません。また、敗者もこのクイズに全てが掛かっているので、必死すぎて物凄く伝えるのが下手になっていました。
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溝渕さんは深夜に掛けたからか、家族は電話に出なかったので、おじさんに電話を掛けてクイズを答えて貰うなどのハプニングもありました。勝ったのは母親に答えて貰った荒井さんです。この辺りは愛情の差でしょうか。
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罰ゲーム:ペインティングアートのモデル
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罰ゲームは、今でこそバラエティなどで知名度がありますが、当時としては奇異の目で見られていたであろうボディペインティングをされるというもの。なおかつボディペインティングされたまま、公衆の面前で晒し者にされていました。
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第9チェックポイント「クイズ 私がママよ/アトランタ」(6人→5人)
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ここもウルトラクイズ恒例の私がママよクイズです。双子神経衰弱も入れると、お約束のクイズ形式の1つといって良いと思います。
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ここでは前チェックポイントで敗者復活した荒井さんが合流したのですが、合流する前から解答席が1個追加されていたのはちょっとなあと。そりゃあ皆わかっているのでしょうが、以前のように、あとから解答席を追加してくれた方がリアリティがあって良かったのではと思います。
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また、ここではクイズ前に今大会の優勝賞品が発表されました。その優勝賞品とは、『ブドウ畑』とのこと。ワインが作れるよとのことですが、当然素直にくれるわけはないので、何かしら厄介な障害があることでしょう。
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今回は子供が描いた絵を見て、集団の中からその子のお母さんを当てるのですが、特徴を良く捉えた子供もいれば、全く分からない子供もいて面白かったです。髪の毛の色や髪型、長さを見ると結構分かりやすそうで、そこをしっかり書いてくれている子供は難易度が低かったように思えます。
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また、絵を見るだけではなく、当然親子なので似ている部分があるのですから、子供の顔や特徴を見て親を見定めてもいます。絵と子供両面から推理できるクイズ形式でした。
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罰ゲーム:ピーチツリープラザ最上階・72階を目指しての階段登り(段数…1136段)
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ここで脱落した下村さんの罰ゲームは、72階ある高層ビルの階段を登るというもの。シンプルに罰ゲームらしい罰ゲームでした。
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総評
今回はこれまでの単純な早押しクイズが多かった2週と違い、ウルトラクイズらしい趣向が凝らされたクイズ形式や罰ゲームがあり楽しめました。やはりウルトラクイズはクイズの強さや凄さを見る番組ではなく、面白いクイズ形式やちょっと笑える罰ゲームこそが面白さの肝なのだと再認識しました。
これで遂に次回で最終週です。ファミ劇では第8回と第16回を連続放送したので、8週間の実に2ヶ月に亘るウルトラクイズの放送が終わってしまいます。これまでの放送サイクルを考えると、短いと半年、おそらく1年は新作の放送がないのかなと思います。
ではまた来週。
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