バラエティ全話レビュー「第13回 アメリカ横断ウルトラクイズ 第2週」 評価はまだありません

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みどころ

  • 世界の観光名所
  • 趣向を凝らしたクイズ形式
  • 青野さんのビキニ
  • オーストラリア初上陸
  • 罰ゲーム開始

 

放送日時

日本テレビ本放送:1989年11月02日(木)19:30~21:00

 

世界を舞台に

今週もやってきましたウルトラクイズ。とは言っても26年前の再放送ですが、それでも1週間の楽しみになってしまう番組なんです。

 

今週からは世界を回るので、本格的にウルトラクイズの魅力が出ます。先週は、東京ドームと空港、そしてグアムのさわり部分だけなので、世界を感じることは全くと言っていい程ありませんでした。実はこのウルトラクイズの構成は、1週目と2週目以降はまるで違い、まるで違う番組のようになるんです。そして個人的に何が楽しいのかと言えば、この2週目以降の世界を感じる部分なんです。

 

1週目のお祭り感も勿論ワクワクするのですが、自分では決して行けないであろう、世界各地の観光名所や風光明媚な変わった場所を存分に紹介してくれ、そこで趣向を凝らしたクイズをやる。ある意味旅番組としても成立しているんです。

 

クイズ番組であり、旅番組であり、勿論バラエティ番組であり、なおかつ素人が参加でき、ある程度までは運で行けてしまう。そんな番組の人気が出ないわけないんです。

 

オーストラリア初上陸

ウルトラクイズはアメリカ大陸以外にもイギリスやフランスにも行っているのですが、今回はオーストラリア初上陸でした。何回か書いていますが、このウルトラクイズは世界各地の風光明媚なところを見る旅番組の要素もあるので、アメリカ大陸に限らず、新しい場所に行くのは楽しみでした。

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今回もオーストラリアの特徴にちなんだ構成やクイズがあり楽しいんです。

 

放送内容

第2チェックポイント「突撃! ○×ドロンコクイズ/グアム」(40人→22人)

勝ち残り条件:1問正解

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恒例のドロンコクイズ…なのですが、第13回は雨の中のドロンコクイズでした。

 

今週最初の挑戦者片山さんは、機内ペーパーテストで最下位でしたが突破しました。このグアムのドロンコクイズまでは、本当に運で突破できるんですよね。とは言っても、ちょっとした宝くじに当たるくらいの強運でなければいけません。こういうのを見て視聴者は、「もしかして自分もここまで行けるんじゃないか…」なんて希望を持ってしまうんです。これこそがウルトラクイズの醍醐味であり、素人参加型クイズ番組の最高峰である所以なんです。きちんとクイズに強い人が勝つ仕組みでありながら、途中までは運だけでも行けるんじゃないかと思わせる。そんな作りになっているんです。

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グアムを突破した人数は25人なので、今回だと倍率は1,000倍です。実際、とてつもなく強運なら、ここまではほぼ運だけで来られるんです。それを証明したのが片山さんでもありました。

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そして、東大生で機内ペーパーテスト2位の関口さんが脱落。先にも書きましたが、○×クイズの一発勝負は、素人が運だけで残れると言う反面、クイズに強い人があっさり落ちてしまうこともあるんです。こういうところでクイズに強いだけの人が振り落とされていくんです。さらに機内ペーパーテスト1位の長戸さん、第11回チャンピオンの稲川さんも不正解。

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青野さんはビキニで突破。毎回ドロンコクイズはこういうサービスショットしてくれる人いるんですよね。全13回皆勤で最年長の小室さんも突破しました。

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そして「まず」22名がオーストラリア行き決定。この「まず」なんですが、オーストラリア行きの定員が25名なので、足りない3人分は敗者復活戦です。

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第2チェックポイント「敗者復活逆ドロンコクイズ/グアム」(18人→3人)

勝ち残り条件:サドンデス

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ドロンコクイズの敗者復活戦は、先ほどと同じく○×クイズのサドンデス。しかしこれは正解が泥になるちょっと変わった○×クイズで、ドロンコに飛び込んだ方が喜び、マットに飛び込んだ方ががっかりなんです。 これを勝ち残りが3人になるまで延々と続けます。ちなみにこの頃には雨が上がってお天気でした。

 

そしてここでは、第11回チャンピオンの稲川さんが脱落し、機内ペーパーテスト1位の長戸さんが復活。VTRでは無かったのですが、東大で機内ペーパーテスト2位の関口さんも脱落です。

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第3チェックポイント「3時のあなた 私がマクラをかかえたらクイズ/グアム→オーストラリア」(25人→24人)

勝ち残り条件:最下位以外

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このウルトラクイズは、これまでのクイズ番組の枠にとらわれない、変わったクイズ形式が特徴です。このクイズも変わっていて、丑三つ時と言われる、ほとんどの人が深い眠りについている深夜3時に挑戦者を叩き起こし、ボーッとした頭そのままでの○×クイズです。いわゆる夜討ち朝駆けってやつですね。奇襲作戦の基本です。

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既に挑戦者は25人とかなり少数になっていますので、ここからは数名ずつの緩やかな脱落になっていきます。今回はその中でも少なく、1人だけが脱落です。最下位の人が出るまで延々と続けますが、今自分が何ポイントなのか、誰が最下位になりそうかなどの情報は勿論、自分が正解したのかどうかすら挑戦者に一切教えられません。ひたすら出される問題に答えるだけです。ちなみに誰が最下位で落ちたかはこのとき知らされず、いつ教えられるかもわかりません。本当に凝ったクイズ形式を考えるんですよね。

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脱落者が発表されたのは、空港でオーストラリア行きのチケットが渡されるときで、通過者24人の名前を次々に呼んでチケットを渡していき、最後まで呼ばれなかった人が落選ですとの方式…なのですが、実は全員にチケットが用意されており、落選者は封筒の中のチケットがオーストラリア行きではなかったんです。とことん凝りますねえ。さすがに何問も続く○×クイズだと、クイズに強い人は残りますね。落ちようがありません。落ちたのは小林さんでした。

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第4チェックポイント「団体一問多答 ライフセーバーのようなクイズ/ゴールドコースト」(24人→18人(6人×3チーム))

勝ち残り条件:一問多答問題をチーム全員が正解

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ここからは遂にウルトラクイズ史上初オーストラリア大陸に上陸です。

 

またこれも凝っていて、日本にいる家族や友人に20秒のビデオメッセージを送るとのことで、カメラに向かって挑戦者が喋るのですが、全く別の目的がありました。それぞれのメッセージからキャラクターごとにチーム分けをする目的だったんです。

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(健)チームは、健全にクイズに取り組んでいるチーム。(仕)チームは、仕事・学校・家庭が気になっているチーム。(遊)チームは、遊び気分で参加しているチーム。(普)チームは、まあ、それなりに普通の人々のチーム。

 

ちなみにここで出てきた萩原津年武さんは、現在ウルトラクイズの裏話ブログをやっています。私も定期的に読ませていただいているのですが、ウルトラクイズ好きなら読んで損はない、非常に面白い裏話が満載です。

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クイズ形式はおなじみの一問多答形式。一問に複数の正解があり、それをチーム全員が答えられたら勝ち抜けです。落ちるのは1チーム。ここで落ちたのは、(仕)チームでした。

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第4チェックポイント「敗者復活戦ダウトクイズ/ゴールドコースト」(6人→4人)

勝ち残り条件:1ポイント獲得

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さすがにこの人数から一カ所で6人落とすわけにはいかないので、お約束の敗者復活戦です。6人中4人通過なので、結局第4チェックポイントで落ちるのは2名だけですね。

 

勝ち抜け条件は以下の通り。

 

  1. 嘘の答えを言って、本当だと思わせ、誰からもダウトのコールをされなかった場合
  2. 本当の答えを言って、嘘だと思わせ、誰かからダウトのコールをされた場合

 

ちなみに、阻止されたら規定の場所まで走って戻ってくるペナルティがあるので、実質1回休みです。

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いやあ、これも凝ってますね。つまり、ただ正解しただけでは勝ち抜けられないんです。クイズ知識だけではなく、騙しあいなどの駆け引きも、ウルトラクイズで勝ち残る重要な要素なんです。

 

ここで落ちたのは、井端さんと吉野さん。そして、ここからウルトラクイズの名物であり、敗者こそが主役と言わしめる本格的な罰ゲームが開始です。罰ゲームの時間だけは敗者がウルトラクイズの主役になれるんです。

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罰ゲームは動物の餌を作る事…ではなく、自分たちで作ったその餌を、ロリキートと言う鳥に、自分たちの体に括り付けて食べさせることでした。ダチョウ倶楽部や出川哲朗さんなどがお笑い番組でやっていそうな罰ゲームでした。

 

第5チェックポイント「史上最大! サバイバルクイズ/モーリー」(22人→14人)

勝ち残り条件:2ポイント獲得

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これは基本的にバラマキクイズなのですが、今回はいつもばらまく位置よりさらに遠い位置(いつもの3倍の距離)にばらまくので、サバイバルクイズと銘打っていました。まあやっていることはいつもと同じバラマキクイズなんですけどね。ただ今までと違うのは、ここで一気に脱落者が8人出て、なおかつ敗者復活戦がないんです。そういう意味でもサバイバルなんでしょう。

 

そして、このバラマキクイズで恐ろしいのがハズレです。さんざん走ってクイズの入った封筒を拾ってきて、いざ答える時になってハズレ。そしてまたクイズの封筒を取りに走らなければならず…。しかも運が悪いとハズレが2回、3回と続いてしまうんです。ちなみに今回ハズレ率は25%だそうです。つまり、4回に1回はハズレですね。かなり確率高いです。

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本来、グアムを通過した後は数名ずつ緩やかに落とされていくのが恒例なのですが、今回はここで一気に8人が落ちることになってしまいました。ここではビキニの青野さんが落ちてしまいました。残念。

 

史上初の8人で行う罰ゲームは、ナスカの地上絵のように自由の女神の絵を協力して作り、そこにヒマワリの種を植えました。ただ、この場所にはカンガルーがいて、そのカンガルーがヒマワリを食べるのが好きとのことで、まず間違いなく構想通りの自由の女神の絵にはならないとのこと。このように徒労に終わることをやる。これもウルトラクイズの罰ゲームなんです。

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趣向を凝らしたクイズ

この第2週は、14人に絞られたところで終わりました。やはり2週目からは一気にスケール感が上がります。そしてそれとシンクロして観ている私のテンションも上がります。

 

そして改めて感じるのは趣向を凝らしたクイズの素晴らしさ。ただクイズを出して早押しで答えさせるなんてことはしないんです。これがあるおかげで、毎回毎回「次はどんなクイズなんだ?」と楽しみで仕方がありませんでした。そしてクイズ形式が発表されると、「そう来たか~」と、毎回びっくりしてニヤニヤしちゃうんです。そしてこれもまた、このウルトラクイズに参加したいと思わせる要素の一つでした。

 

福留さんの盛り上げ方

これは前回でもそうだったのですが、とにかく福留さんの盛り上げ方が素晴らしく、挑戦者弄りが上手いので、挑戦者の良いところがよく出るんです。素人弄りが上手くない人がやると、挑戦者の嫌な部分なんかが見えちゃって、「なんだよこいつ」なんて思っちゃうのですが、とにかく良いところを引き出すのが上手いので、挑戦者に反感を持つことが全くと言っていい程ありませんでした。

 

人間ですからそれぞれに嫌な部分はあるでしょうしそれが普通です。しかし福留さんの盛り上げ方や弄り方って、挑戦者の良いところのみを引き出すんですよね。編集の上手さもあるのでしょうが、今現在の編集している素人が出る番組でも、嫌な部分が見えて反感を持つことがあるので、編集だけではどうしようもない、福留さんの盛り上げ方や弄り方の上手さがあるのは間違いありません。

 

とにかくこのウルトラクイズは、毒が全くなく、見ていて気持ちが良く、見終わった後に得も言われぬ幸福感があるんです。他人のクイズ番組を見ているだけなのにこの感覚になるってのは自分でも信じられません。

 

基本的には、「人が楽しそうに笑っていると、こっちも楽しくなる」、「他の人の幸せそうなところを見ていると、自分も幸せな気持ちになる」なんて、いかにもな理想の感覚だと思うのですが、見ず知らずの素人がクイズ番組でチャレンジしている姿を見るだけで、実際にこの気持ちになれるってのは、とんでもない事だと思うんです。

 

また来週も楽しみで仕方がありません。1週間頑張ろうって気持ちにさせてくれます。それではまた来週。

 

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