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バラエティ全話レビュー「第13回 アメリカ横断ウルトラクイズ 第1週」

みどころ

  • ウルトラクイズのお祭り感
  • 80年代のファッションや流行
  • 福留さんの天才的な司会術
  • 賀来千香子

 

放送日時

日本テレビ本放送:1989年10月26日(木)19:30~21:00

ファミリー劇場再放送:2015年1月29日(木)21:00~22:30

 

スタジオは無し

数ヶ月前にCSのファミリー劇場で、第12回アメリカ横断ウルトラクイズを26年ぶりに再放送したのですが、今回その次の第13回アメリカ横断ウルトラクイズを放送しました。

 

私の手元には辛うじて画質の悪いビデオで残っているだけなので、この再放送は非常に有り難かったです。これで綺麗な画質で録画出来ました。

 

さて、今回のウルトラクイズの話をすると残念なことが一つあって、それは高島忠夫さんと石川牧子さんのスタジオがなくなったことです。スタジオと言っても、今のように芸人が出てダラダラわいわい喋る意味のないスタジオではなく、要所要所で状況の説明や情報の補完をする意味のあるスタジオでした。そしてなんと言ってもオープニングのルート紹介。このルート紹介が今週これから起こる冒険を予感させて、観ている者をワクワクさせてくれたんです。

 

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「勝てば天国、負ければ地獄。知力・体力・時の運。一週間のご無沙汰次第で、早く来い来い木曜日。史上最大第○回アメリカ横断ウルトラクイズでお逢いしましょう。」

 

こんな名台詞が生まれたのも高島さんと石川さんのスタジオからでした。これが今回無かったのには物足りなさを覚えました。

 

バブルと流行

このウルトラクイズが放送されたのが1989年。世の中はバブルまっただ中の好景気で狂乱していた頃です。

 

80年代と言えば少し特殊で、80年代のファッションや髪型、またはメイクなんかはその後ほとんどリバイバルされないんですよね。一方60年代、70年代、90年代なんかは巡り巡ってブームが来ることがあるんです。映画が好きな方だと気付くかと思いますが、80年代の映画より60年代70年代の映画の方が、逆に今に近い髪型やメイクだったりします。特に女性の風貌なんかを見ていると分かりやすくて、太眉なんて流行ったのは後にも先にも80年代だけだったと思います。

 

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ファッションで一つ思い出すのはケミカルウォッシュです。ケミカルウォッシュのジーパンやジージャンは、一瞬だけ凄いブームになりました。私も持っていたのですが、あっという間に真逆のダサい代名詞になってしまいました。流行って恐ろしい…。

 

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国全体のお祭り感

このウルトラクイズ放送時期は日本全体を巻き込んだお祭り感、イベント感が凄かったんです。

 

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残念ながら参加資格の18歳以上になる前にウルトラクイズが終わってしまったため参加出来なかったので、開催時期の本当のお祭り感は体験出来なかったのですが、放送時期になると学校中がこの話題で持ちきりでした。放送翌日の挨拶は「ウルトラクイズ観た?」でした。そして当然ほとんどの人が観ているので、そこからウルトラクイズの話に花が咲くんです。

 

勿論、今の多様な娯楽がある時代も良いのですが、昔の「娯楽が少ないからこそ出来る共通の話題」って感覚もまた良かったんです。娯楽が少ないからこそ、人と話す時に共通の話題が数多くあるんです。その一つがこのウルトラクイズでした。今のようにそれぞれが自分に合った楽しみをするのではなく、数少ない娯楽をみんなで共有していたんです。

 

だからこそTVの影響力は今に比べて遙かに絶大で、だからこそスポンサーが高額のお金を出し、だからこそこれだけ大規模の番組が可能だったんです。また、観る方も数少ない娯楽の中でも最も人気があるウルトラクイズを全力で観たんです。

 

一回で良いから参加して、福留さんの「ニューヨークへ行きたいかー?」に「おー!」と腕を上げて答えてみたかった…。

 

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放送内容

第一次予選「○×クイズ/東京ドーム」(24,115人→100人)

勝ち抜け条件:規定人数決定まで勝ち残り

 

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ここからは放送内容を追って紹介していきたいと思います。

 

恒例の自由の女神に関した第一問目。ここだけでも良いからこのお祭りに参加してみたかったなあ。ちなみに、この年は当日の読売新聞朝刊に第一問目が発表されていました。こういうところ本当に凝っているんですよね。

 

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そしてこれも恒例の歴代優勝者のパレードおよび優勝旗返還。

 

このウルトラクイズの凄いところの一つに、この番組放送中は参加者がアイドル並みの人気になってしまうことが挙げられます。つい昨日まで素人のただのお兄ちゃんお姉ちゃんが、放送された翌日にはすっかり日本全国に知られ、あの人が良い、強そう、残って欲しいなんて日本中で話される存在になってしまうんです。

 

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○×クイズで1問間違ったらアウトという方式は運が大きい要素を占めるので、クイズ知識があるから勝てるとは限らないんですよね。敗者復活戦はあるものの何せ1回間違ったらアウトです。そんなわけで歴代優勝者の猛者も、ここでほとんどが毎回落ちてしまうんです。

 

第一次予選「敗者復活戦/東京ドーム」(24,105人→4人)

勝ち抜け条件:過去の予選13回全て参加した皆勤出場者&皆勤出場者が提示した条件の該当者

 

今回の敗者復活戦は面白くて、ウルトラクイズ全13回皆勤賞の参加者および、その皆勤者が好きな芸能人に似ている男女一人ずつとの条件でした。男性はスクールウォーズでお馴染みの山下真司さん。女性は宅麻伸さんの奥さんであり女優の賀来千香子さん。

 

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賀来千香子さん似の女性は、冗談で出てきた男性が通ってしまいました。目元が似ているからと、この冗談が会場に受けてたくさんの拍手を貰ったのがポイントでした。しかしそれだけでは女性に申し訳がないので、女性の方も1名合格者を出していました。

 

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しかし、約25,000人からわずか104名の一次予選通過者。実に倍率は231.875倍です。

 

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第二次予選「じゃんけん/成田空港」(104人→52人)

勝ち抜け条件:3本先取

 

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これも恒例の成田空港でのじゃんけん。そしてまたまた恒例なのが福留さんと渡辺さんによる茶番。

 

じゃんけんをやるのはわかりきっているのですが、それを阻止せんがために渡辺さんが異議を唱え、福留さんがそれを受けて立つ。そして案の定渡辺さんが負けてやっぱりじゃんけんよとの流れです。こういうのは良い茶番です。どうせ茶番だろと思ったら、本当にじゃんけんを取りやめてクイズで勝ち抜けなんて回もありました。これがあるから茶番とわかってはいても「まさか…な」って思って見ちゃうんです。この辺の心理を巧み付いた演出は本当に上手くて、今見るとニヤニヤしちゃいます。

 

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第二次予選「敗者復活戦/成田空港」(52人→3人)

勝ち抜け条件:早く涙を流した人先着3名

 

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この敗者復活戦は、クイズとは全く関係な い「早く涙流した者」との条件。

 

このようにクイズと関係ない通過条件を入れることでドラマ性が高まり、クイズ知識だけの知識勝負にならない独特のクイズ番組になっているんです。もしクイズが強いだけの人が残るなら、一般素人は参加すらしない番組になり、東京ドームに約25,000人も集まらなかったでしょう。「もしかしたら自分も…」との思いをきちんと視聴者に抱かせ、「参加してみようかな」との気になるんです。

 

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とは言っても、結局最後の方に残るのはクイズに強い人になるわけですが、それでも「クイズに強いだけでは残れない」との要素があるお陰で、ここまで国民的人気番組になったんです。このわずかな希望ってのは一般人からしたら本当に大事だったんです。

 

第1チェックポイント「機内400問ペーパークイズ/成田→グアム」(55人→40人)

勝ち抜け条件:規定人数決定まで勝ち残り

 

この機内ペーパークイズからがクイズ番組としてのウルトラクイズ本番です。ここまでは本当に運が良ければ誰でも来られるんです。○×に連続で正解して、じゃんけんで勝てば…ね。しかしここからは運の要素に加えてクイズが強くなければ残れなくなります。

 

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それまではお祭り要素が強い単なる大きいイベントだったのが、この機内ペーパーテストで一気にシリアスな雰囲気になってゾクゾクした思い出があります。

 

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そしてやはり強いのは長戸さん。ここまでは運による要素の強いクイズだったのですが、逆に言えば、ここさえ突破してしまえば、基本的にクイズに強い人は残る仕組みになっているので、飛行機に乗ってしまえばもう怖い物なしなんですよね。まあそれでも体力だったり、どうしようもない運要素でクイズに強い人を振り落としに来るわけですが…。

 

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第2チェックポイント「突撃! ○×ドロンコクイズ/グアム」(40人→22人)

勝ち抜け条件:規定人数決定まで勝ち残り

 

第1週最後は○×ドロンコクイズを1名やったところで終了。

 

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ほとんどの放送内容がお祭り騒ぎだけの週で、クイズ番組の色はあまり出ないのが毎回1週目なのですが、それでも熱中して見てしまい、あっという間の90分でした。

 

そしてこの1週目は物語で言うと序章、プロローグ。クイズ番組としてのウルトラクイズの魅力が存分に発揮されるのは次週からです。再放送とは言え楽しみです。

 

番組作り

今の番組は番組で良いところもあるのですが、もしこれが今作られていたとしたら、VTR中隅のワイプでお笑い芸人や名前も知らないモデルのリアクションを見せられ、VTRの合間にひな壇芸人がワイワイガヤガヤ。そして「ここ笑うところ!」のデカデカとしたテロップに、一番盛り上がるところでブツッと切られCMに行く山場CM方式。こんな感じになるんでしょうね。

 

この頃はそういった余計な装飾がなかったので、画面で起こっていることに集中出来ました。上記のような装飾をされてしまうと、視線があっちに行ったりこっちに行ったり、または余計な物に気が散ってしまったりで、テレビ画面の中の世界からちょくちょく現実の自分の部屋に引き戻されちゃうんですよね。

 

勿論、今の番組を全て否定する気はありませんが、こういったVTRを流す番組は、この時代シンプルな作りで良かったなと改めて実感しました。

 

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