今回レビューするのは、UENO-JPさんのワイヤレスイヤホン『B9』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
特徴
- 【高コスパ&両耳通話対応】最新技術設計、音楽再生/一時停止、通話開始/終了/拒否/次の曲/Siri起動/などの操作をすべて実現可能。最新の両耳通話技術より両イヤホンハンズフリー通話できます。片手でワンボタンを便利で操作できます。
- 【Bluetooth5.0+EDR&HiFi高音質】最先端Bluetooth5.0+EDRが搭載されたB9は、接続性は良くて、「音飛び」や「音切れ」を大幅に改善することができます。ノイズキャンセリング機能搭載、またマイク内蔵付き、通話中の雑音や周囲のノイズを抑制し、相手の声も聞き取りやすく快適な通話を実現します。
- 【自動ペアリング&IPX6防水】自動ペアリング機能が付いているため、手動で接続する必要はありません。スマホで“B9”を検索しクリックして、ペアリング成功します。IPX6防水なので、汗や水しぶき、雨などからイヤホンを守り、運動中でも快適にリスニングできます。
- 【左右分離型&フィット感抜群】両耳で使用することはもちろん、単独で使用することも問題ないです。イヤホンの重さはわずか5.0g、装着しているのを忘れるほど超軽量、人間工学に基づいたデザインにより、耳にしっかりフィット、快適で落ちにくい装着性を実現、S/M/Lのイヤピースを付属し、イヤチップは好みに合わせて選択可能。
長所と短所
- ○TWSイヤホンなので快適な装着感
- ○ペアリングや接続、充電が簡単
- ○両方片耳イヤホンとして使用できる
- △曲の変更はできるが音量の変更はできない
- ○音楽再生でのバッテリー持ちは4.5時間
- ○音質、音ズレ、受信感度に問題なし
- △ケースに入れるイヤホンの左右が逆で分かりづらい
- ×ケースバッテリーの残量表示が分かりづらい
- ○IP6の防水性能
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
イヤホン。
ケース。
イヤーピース。
USBケーブル。
説明書。日本語なし。全て英語です。
スペック
- イヤホン重量:約5g
- 対応コーデック:AAC SBC
- Bluetooth パージョン:Bluetooth 5.0
- 再生持続時間:2-4時間
- 通話時間:2-4時間
- 通信距離:10-15M(見通し距離)
- プロフィル:A2DP/AVRCP/HFP/HSP
- 防水等級:iPX6
- 使用周波数帯域:2402MHz-2480MHz
- 動作時環境条件(温度):0℃~40℃
使用した感想
○TWSイヤホンなので快適な装着感
このイヤホンはTWSイヤホンです。トゥルーワイヤレスシステムと言い、左右のイヤホンを繋ぐコードもありません。そのために得られる主な効果は下記のものになります。
- 首筋や衣服に引っ掛からないので快適
- 首筋や衣服に引っ掛かってイヤホンが引っ張られたり落ちたりしない
- 首筋や衣服に触れて出るタッチノイズ(ジョリジョリとした雑音)が発生しない
- 寝ながら装着してもコードがないので快適
- スポーツ時に激しく動いてもコードが邪魔にならない
- サイクリングやバイクでの使用が可能
まとめると邪魔なコードが一切ないので、とにかく装着感が抜群に良いことが挙げられます。
特に自転車やバイクに乗っている時は、両耳イヤホンをすることが全国的にNGになりました。しかし、このTWSイヤホンは片耳でも使用できるので、片耳としてなら問題なく使用できます。
デメリットとしては下記のものが挙げられます。
- 高音質のTWSイヤホンは少ない
- バッテリー持ちは概ね4~6時間間と短い
音質はapt-x対応機種はほぼなく、あっても左右のイヤホンを繋ぐオーソドックスな物と比較すると1段落ちます。バッテリー持ちはバッテリー内蔵ケースで補完するシステムです。要するに、音質やバッテリー持ちよりも使いやすさ、装着感の良さ優先の構造がTWSイヤホンです。
イヤホン自体の大きさも非常に小さく、指先で軽く摘まめる程度の大きさしかありません。ボタンはタッチ式ではなく押すと凹んで操作を受け付ける物理ボタンです。ボタン表面はデコボコのハッキリした細かい凹凸があります。装着している時は目視せずに操作することになるので、触ってすぐに『ここがボタンだ』と分かる仕組みは親切です。
大きさは100円玉と比較しても遜色ないほど小さいことがおわかりいただけると思います。ちなみに、一部ポコッと出っ張っているところは、耳穴の溝に引っ掛けるイヤーフックの役割を果たしていました。装着力を強める効果があります、また、重さは左右両方で9.1g。片方約4.5gで5gを切る超軽量さ。装着していても重さや違和感は全く感じませんでした。長時間装着しても耳が痛くなりません。
実際に耳に装着すると画像のようになります。卵形のイヤホンを縦に入れるように装着します。それだけでピッタリと填まり、激しく頭を動かしても落ちず抜群の安定感です。
装着したところを四方から見ると画像のようになります。後ろから見るとイヤホンがほぼ隠れきるくらい小さいです。デザインもシンプルで使用中も一切LEDが光らないので目立ちません。周りから見てもイヤホンをしていることがわからないくら小さいので、目立ちたくない方にも最適です。
○ペアリングや接続、充電が簡単
ペアリングは最近のTWSイヤホンらしく簡単です。ケースから取り出すと自動的に電源が入りペアリング状態になり、ケースにセットすると自動的に充電が開始され、満充電になると止まるオートペアリング。オートチャージ対応です。
【両耳&左耳の初回ペアリング方法】
- ケースから両方のイヤホンを取り出す
- スマホのBluetooth機能をオンにする
- スマホのBluetooth機能で端末を検索する
- 『B9』を選択
【右耳のペアリング方法】
-
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- ケースから右のイヤホンを取り出す
- ペアリングモードになるまで暫く(20秒ほど)待つ
- スマホのBluetooth機能をオンにする
- スマホのBluetooth機能で端末を検索する
- 『B9』を選択
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気をつけるべき点としては、右片耳としての初回ペアリング時は、電源オンからペアリングの移行までに少し時間が掛かることです。右を初回ペアリングする際はケースから取り出して20秒ほど待ちます。そうすると自動的にペアリングモードになるので、それからスマホなどのBluetooth機能をオンにして端末を検索してください。すぐに検索してもイヤホンがペアリング状態になっていないので出てきません。
○両方片耳イヤホンとして使用できる
両耳イヤホンとして使用できるのは勿論、左右両方とも片耳イヤホンとして使用できます。片耳イヤホンとして使用した場合、ステレオ音声がモノラル音声に変換され、きちんと左右の音両方とも片方から問題なく出ます。
両耳イヤホンとして使用するとステレオ音声で聴けますし、遮音性が高くなり音楽に集中できて気持ちよく聴けるのですが、片耳で使用することにもメリットがあります。
片耳として利用する利点は主に下記のものになります。
- 周囲の環境音が聞こえるので安全
- 人との会話もイヤホンを外さずに行える
- 片耳の方が両耳で使用するよりバッテリーが持つ
- 片耳ループ法で延々使用できる
ジョギング、サイクリングにも片耳として使用すると周囲の環境音も丸聞こえなので安全です。逆にこのような時には両耳は危険なのでお勧めしません。また、買い物でレジを通る際、電車のアナウンスを聴きたい際も、いちいちイヤホンを外さなくてもそのまま聴けたり会話できます。少しの手間ですがこれは非常に便利です。
後述しますが、バッテリーは両耳での使用よりも片耳での使用の方がほとんどの場合持つので、長時間の移動などが予想される場合は敢えて片耳で使用することもアリです。
個人的に最も便利だと思っていることが片耳ループ法です。ケースにセットすると自動的に充電されることを利用することで、非常に便利な使用方法の下記が可能になります。
- 右耳イヤホンをケースから取り出して使用する
- バッテリーが切れた右耳イヤホンをケースにセットする(自動的に充電される)
- 左耳イヤホンをケースから取り出して使用する
- バッテリーが切れた左耳イヤホンをケースにセットする(自動的に充電される)
- (1)に戻る
TWSイヤホンはバッテリー持ちが悪いことが短所なのですが、両耳での使用にこだわらなければ、片耳として延々と使用できることになります。これだとケース内蔵のバッテリー容量にもよりますが、1日どころか2日や3日ずっと使用し続けることも可能です。
使用するイヤホンを交換する時に一旦ペアリングが解除され、もう片方とペアリングする手間はあるのですが、前述したようにケースにセットすれば自動的に充電されますし、ケースから取り出すと自動的にペアリングされるので、自分で操作する必要はなにもありません。
どのような使い方をするにしろ、両耳でも片耳でも使用できることはメリットになります。この機能があって損することはありません。
△曲の変更はできるが音量の変更はできない
最近のイヤホンはイヤホンのボタンで音量や曲の変更ができる物が多いのですが、こちらは残念ながら曲送り(次の曲)の操作しかできません。音量の変更、曲戻し(前の曲)はできないので注意してください。詳しいイヤホンのボタンでの操作方法は下記になります。
- 【電源オン/オフ】左右どちらでも5秒長押し
- 【再生/一時停止】左右どちらでもクリック
- 【次の曲】左右どちらでもダブルクリック
- 【前の曲】左右どちらでもトリプルクリック
- 【音声アシスタント起動】左右どちらでも2秒長押し
実はこの操作体系は個人的に嫌いではありません。と、言うのも、私は外出時に大体3500曲くらい入っているスマホと接続してランダム再生で音楽を聴いているのですが、操作することと言えば、聞き飽きた、気分ではないなどの理由で次の曲へ飛ばす曲送りが90%だからです。
最近のTWSイヤホンは、右のボタンをダブルクリックで音量アップ。左のボタンをダブルクリックで音量ダウン。右のボタンを2秒長押しで曲送り。左のボタンを長押しで曲戻し。こんな操作体系がほとんどです。しかし、これは片耳で使用した時もこのままになってしまうので、この例で言うと左片耳として使用した場合は曲送りができません。これはランダム再生で気分じゃなかったら次の曲へ飛ばす私のスタイルでは困りごとに…。
このイヤホンは左右どちらのボタンを押してもダブルクリックで曲送りになるので、両耳でも片耳でも『同じ操作体系』です。左右どちらを片耳で使用しても曲送りができるので、私のようにほとんど曲送りしかしないような方は逆にこれで良いとなるかもしれません。ただ、音量の変更には対応して欲しかったです。
○音楽再生でのバッテリー持ちは4.5時間
音楽再生では2~4時間と公称値はなっており、幅があるので実際にどうなるのか試してみました。その結果、音楽再生でのバッテリー持ちは4時間34分でした。
また、片耳で使用したところ、音楽再生で6時間7分持ちました。
充電では空から満充電で1時間19分掛かりました。
○音質、音ズレ、受信感度に問題なし
音質は個人的には問題ありません。やや軽い音がするので低音向きではないものの、高音でも低音でも音が割れたり歪んだりすることもありませんでした。
音ズレはスマホで動画を見て口の動きと声を確認しましたが、0.1秒か0.2秒あるかな…と言った感じなので実質問題なしと判断しました。マジマジと口の動きと声を聞くとズレている…かな…?くらいの物凄く微妙なものなので、おそらくほとんどの方は気にならないレベルだと思います。ただ、どうしてもこの辺り気にする方は、他に音ズレが全くないTWSイヤホンもあるので、そちらを検討すると良いかもしれません。
受信感度は屋内で8m距離を取り、2枚程の壁と扉を隔てた状態で音が途切れることは一切ありませんでした。また、その状態で耳を手で覆うと音がブツブツ途切れ、離すとまたスムーズに音楽を聞くことができました。
これまでの経験上、この受信感度は中の中から中の上と言ったもので、日常生活で問題なることはないと思います。ちなみに、パンツのポケットにスマホを入れてフルフェイスのヘルメットを被って使用しても音が途切れることは一切ありませんでした。
△ケースに入れるイヤホンの左右が逆で分かりづらい
気になる点としては、ケースにイヤホンをセットする際、ケースの右に左イヤホンを、左に右イヤホンを入れるあべこべな構造だったことです。地味なことですが、両方ケースから手で取りだしたあと、左右を別に持ち替えたり、耳に填める時に逆にして填める必要があるので面倒に感じます。
イヤホンは完全に左右同じ形状になっている物もあり、その場合はケースの左右にどちらを入れようと問題ないのですが、このイヤホンは左右対称ではありません。左右の形が違うので、指定された穴にセットしなければなりません。ここは素直に右の穴に右イヤホンを、左の穴に左のイヤホンを入れられた方が便利だったのにと感じました。
×ケースバッテリーの残量表示が分かりづらい
ケースのバッテリー残量が分かりづらいです。と言うかわからない(?)です。大抵はケースにある4つのLEDライトの点灯数や点滅の仕方によってバッテリー残量が大雑把に分かるのですが、これは説明書を読んでもそれが書いてありませんでした。ケースにあるLEDライトと、イヤホンのLEDライトでわかることは下記の通りです。
- 【ケース充電中】ケースのLEDライト点滅
- 【ケース満充電】ケースのLEDライト点灯
- 【イヤホン充電中】イヤホンのLEDが赤色に点灯
- 【イヤホン満充電】イヤホンのLEDが青色に点灯、その後消灯
LED点灯、点滅の仕方は画像のようになります。ケースのLEDライトの点滅の速さなどでバッテリー残量が分かる(そのような機種もある)のかなと思ったらそうでもないようで、あくまで点滅は充電中であり、点灯は充電完了の合図でしかないようです。
ケース自体は非常に小さく軽量です。手の平で握りきれるほどですし、千円札と比較しても随分小さいことがお分かりいただけると思います。重さもケースにイヤホンをセットした状態で52.0gでした。
ケースは小型軽量で卵形をしているので、パンツのポケットに入れるのも出すのもスムーズでした。スリムジーンズにも入りましたが、ややこんもりする感じ。ワイシャツの胸ポケットにも入りますが、こちらもややこんもりして膨らむので少し不格好になります。チノパンやカーゴパンツのポケットには余裕で入り、キツさもこんもり感もありませんでした。
○IP6の防水性能
防水性能はIPX6なので、噴流水への耐水性としては最高レベルで、水没さえさせなければ問題ないレベルです。激しい雨、ゲリラ豪雨、台風は勿論、シャワーを浴びながらの使用も可能。スポーツ時に使用して汗まみれになっても平気です。
総評
細かい点で気になるところ(ケースの左右とイヤホンの左右があべこべ、曲送りしかできない)はありますが、これが許容できるなら3千円程度で購入できるTWSイヤホンなので、非常にコスパの良い物だと思います。
こんな人にお勧め
- コスパの良いTWSイヤホンが欲しい人
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