今回レビューするのは、パナソニックさんのスピーカー『SC-MC20-K』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
特徴
ドラマやニュースの音声が聴き取りやすい※「快聴音」機能搭載 ※聴き取りやすさには個人差があります。
置き場所を選ばないコンパクトサイズ
2WAY電源対応 充電式電池/AC電源
長所と短所
- ◎手元にスピーカーを持ってこられるので周囲に迷惑を掛けない
- ◎小さいので場所を取らない
- ◎バッテリー内蔵で10時間無線で使用できる
- ◎設定がとにかく簡単でボタンを押すだけで繋がる
- ◎快調音機能で人の声が良く聞こえる
- ○動作状況がLEDライトの色で分かる
- △音質はそれほど良くない
- △Qi充電には対応できない
- ×最大音量が小さい
外観
パッケージ外観
パッケージ内容
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
スピーカー。
トランスミッター。(送信機)
Micro BのUSBケーブル2本。短い方がトランスミッター用。長い方がスピーカー用。
AUXケーブル。
オーディオケーブル。
説明書、保証書。
動画
スペック
- 【ワイヤレススピーカー】
- 実用最大出力:2W(1W + 1W)、8Ω、1kHz、全高調波ひずみ率1.5%
- スピーカー:フルレンジ:3.6cm×2コーン型(バスレフ型)
- ヘッドホン出力:ステレオ3.5mmジャック、適用インピーダンス 35~64Ω
- 電源入力:USBマイクロタイプB DV 5 V
- 電源スタンバイ時の消費電力:約0.3W
- 寸法(幅×高さ×奥行き):104mm × 45mm × 104mm
- 質量:104g
- 【ワイヤレス送信機:RFE0270】
- 外部入力:ステレオ3.5mmジャック
- 電源入力:USB Micro B DV 5 V
- 電源スタンバイ時の消費電力:約0.3W
- 定格消費電力:約0.4W
- 寸法:幅×高さ×奥行き) 44mm × 69mm × 16mm
- 質量:約25g
- 【電池性能】
- 充電時間:約8時間
- 充電回数:約500回
- 連続再生持続時間:約10時間
使用した感想
◎手元にスピーカーを持ってこられるので周囲に迷惑を掛けない
親の耳が少し遠くなってしまったようで、テレビの音量が物凄く大きく、少し離れた部屋にいる私の所まで聞こえてくるようになってしまいました。なので、親用の手元スピーカーとしての購入です。
この商品のコンセプトや説明、『快調音』機能を見ても、このような耳が遠くなった高齢者用だったり、夜中に周囲に迷惑を掛けないようにする手元スピーカーとして開発されているようです。
自分でも実際に使用してみましたが、目の前なり真横にこのスピーカーを持ってこられるので、間違いなくこれまでより周囲に迷惑を掛けずに、しっかりとテレビの音を聞くことができました。
最近、親のテレビの音量がやたら大きくて五月蠅いなんて方や、夜中などに隣近所や家族に迷惑を掛けずにテレビを大きい音量で見たい方に最適だと思います。
◎小さいので場所を取らない
サイズは直径約11cmで高さは約4cmです。手の平に載るくらいの大きさなので置き場所を取りません。
重量は約180gと軽量です。右側はトランスミッターの重量です。
無線で使用できますし、充電が必要なので頻繁に位置を変えたり移動することもあるスピーカーです。この小ささと軽さはメリットです。
◎バッテリー内蔵
で10時間無線で使用できる
このスピーカーはバッテリーが内蔵されており、USBで給電しない完全無線状態で約10時間稼働します。1日家でTVを見るとしてギリギリ持つくらいだと思います。この大きさだとこれ以上に多くのバッテリーを積んでも一回り大きくなるくらいだと思うので、できれば16時間持つくらいにして欲しかったところ。とは言え、10時間でもなんとか1日持つくらいなので問題ありません。
ちなみに、パススルー機能ありです。USBで給電しながら使用できるので、完全な無線使用はできなくなり、USBケーブル1本を常に電源コンセントと繋げることになりますが、バッテリー持ちは全く気にすることなく延々と使用できます。
◎設定がとにかく簡単でボタンを押すだけで繋がる
設定や使い方は驚くほど簡単です。前述のように、耳が遠くなってきた高齢者のことも考えられていると思うのですが、基本的にスピーカーの電源を入れるだけです。
音声を送信するトランスミッターに関しては、常時電源オンのため、1度テレビと接続し、電源コンセントに繋げてしまえばあとは一切操作する必要はありません。
音声はBluetoothで飛ばしているのですが、Bluetooth特有の最初のペアリングも必要なし。トランスミッターとスピーカーのペアリングは出荷時に既に設定済みで、配線さえしてしまえばあとはスピーカーの電源を入れるだけでテレビの音声がスピーカーから聞こえます。
気になる遅延ですが、私は知覚することができませんでした。映像を見ても口の動きと声がズレることはなく、快適にテレビを視聴できました。
配線に関しては、イヤホンジャックに差し込む方式と、赤と白の端子に差し込む方式の2種類から選択できます。イヤホンジャックに差し込むとテレビから音声は出ず、スピーカーからのみ音声が出ます。赤と白のオーディオ端子に差し込むと、テレビからもスピーカーからも音声が出ます。
ちなみに、電源ボタンは赤色で目立つので、この辺りも高齢者や機械に疎い方に向けての親切設計になっています。「使うとき箱の赤いボタンを押してね」という指示だけで相手は使えるようになります。ただ、電源ボタンを押すと電源のオン、オフにワンテンポ遅れがあります。押す→2秒たって「ピッ」という音がする→1秒後に音声が出始める…といった具合です。
面倒な場合、電源入れっぱなしでも問題ありません。背後に「サーッ」というホワイトノイズも最大音量にしても聞こえませんでした。待機時の消費電力は0.3~0.4Wなので、消費電力や電気代を気にすることもほぼないと思います。
親に使って貰ったところ、最初は電源ボタンを押してもすぐに音声が出ないので「んっ?」となっていました。これは別に不具合ではなく、無線を繋げるためには仕方ないことなのですが、初めて使う方にはこのタイムラグが気になるかもしれません。有線のスピーカーなら電源を入れると同時に音声が出るんですけどね。こればかりは無線の特性なので仕方がありません。その分、配線がスッキリするメリットがあります。
◎快調機能で人の声が良く聞こえる
人の声が良く強調する『快調音』機能があります。スピーカーの快調音ボタンを押すだけでオン、オフが切り替わります。快調音機能がオンの時はスピーカーの快調音ボタン上にオレンジのLEDが点灯するのでわかりやすいです。
この快調音で本当に人の声が聞こえやすくなるのかどうかですが…確かに聞こえやすくなります。プラシーボ効果(思い込み)でもありません。機能としては、コンポなどであるボーカル強調とかと同じ類いだと思います。人の声を強調すると同時に、その他の音の音量を下げる…みたいな感じで聞こえます。
手元スピーカーとして使用するなら、できるだけテレビの音量を下げて見たいわけですから、基本的に常時オンで問題ないと思います。
○動作状況がLEDライトの色で分かる
快調音機能で上がオレンジ色に点灯すると前述しましたが、動作状況がわかりやすく小さいLEDライトで表示されます。
- 使用中:青色
- 充電中:赤色
- 快調音機能オン:オレンジ色
LEDライトは小さくて柔らかい光なので視界の邪魔にはなりませんでした。寝室を暗くして寝ながら使用しても、柔らかく弱い光なので問題ありません。
△音質はそれほど良くない
手元で良く聞こえる非常に便利なテレビ用スピーカーなのですが、音質はそれほど良くありません。質の良いAMラジオ音質と言ったところでしょうか。FM音質までは届きません。音質良く聞きたい方には向かないと思います。
△Qi充電には対応できない
改造と言うほどではありませんが、充電が面倒なのでスマホ用Qiレシーバーを取り付け、無接点充電できないかなと思ってやってみたのですが駄目でした。一瞬だけ充電中になるのですが、すぐに充電が無効になりました。Qiレシーバーの出力が足りないのかもしれません。他のQiレシーバーならもしかしたらできるのかもしれませんが、手持ちの1つでしか試していません。
×最大音量が小さい
Amazonのレビューにもチラホラ書いてあったので唯一の不安要素だったのですが、やはりその通り最大音量が物凄く小さいです。
いつもは東芝のREGZAを16から18の音量で聞いているのですが、スピーカーを最大音量にしてもこれだとほぼ聞こえず。25でやっと聞こえる音量となり、30でも問題ないくらいでした。
Amazonのレビューを見ると、どうもREGZAとの相性が悪いのかも…。とは言え、スピーカーを最大音量にし、テレビの音量の方を上げれば問題ないですし、私の使用しているテレビの最大音量は100なので、30くらいまで上げて聞こえるなら問題ないとも言えます。ただ、やはりそれでも他のスピーカーよりは最大音量が間違いなく小さいです。
ちなみに、スピーカーの最大音量が小さいので、音量の調整はテレビの音量を操作するしかありませんでした。スピーカーの音量を弄っても仕方ありませんからね。ただ、これも考え方で、手でいちいちスピーカーの音量ボタンをカチカチ押すより、リモコンでテレビの音量を調整する方が楽だと思います。
一応、テレビの音量を60とか70まで上げれば、手元のこのスピーカーの音量ボタンの変更で音量の調整はできますが、これだと万が一イヤホンジャックがテレビから抜けたとき、とんでもない大音量が流れてしまうので、現実的ではありませんしお勧めできません。
スピーカーの音量ボタンの変更は、短押しでも長押しでも変更可能です。短押しだと1目盛りずつ変更し、長押しだと素早く音量の変更ができます。
総評
親の耳が遠くなったのか、最近テレビの音量がやたら大きくなってしまったため、親へのプレゼントとして購入しましたが、その効果は抜群で、本人はテレビの音を良く聞け、それでいて周囲には五月蠅くなくなり、目的は100パーセント達成できました。
親の部屋に設置する前に、自分の部屋でまずはテストと使い方を勉強したのですが、手元でテレビの音を聞けるので、周囲の雑音(車の音や工事の音、エアコンなどの音)に関係なくなりますし、実質いつもより大きな音で気兼ねなく聞けるので、自分用にも購入しようか検討中です。
テレビ用スピーカーとしてはややお高いのですが、それだけの価値があると思います。
こんな人にお勧め
- 最近親のテレビの音量が大きくなってきた人
- 手元でテレビの音をしっかり聞きたい人
- 道路沿いなどで周囲の環境がうるさい人
- 小さくて邪魔にならないスピーカーが欲しい人
- 無線で10時間使用できる無線スピーカーが欲しい人
- USBで給電しながら使用できるスピーカーが欲しい人
関連リンク
この記事と関係のある商品