目次
長所と短所
- ○合わせ目が全くと言って良いほど出ない
- ○関節がしっかり強固でありながら良く動く
- ○金色ではなくくすんだ黄色に変更
- △腕や足が細い
作業時間
- 組み立て:2時間30分
- スミ入れ:20分
- つや消しスプレー:10分
はじめに
今回は2006年の旧キット以来、約10年ぶりにリニューアルした百式を購入したので、組み立ての様子ややレビューをしていきたいと思います。
組み立て工程
化粧箱。REVIVEシリーズで約10年ぶりにリニューアルされた百式です。
化粧箱を開けるとメインの色が、金色からくすんだ黄色に変わったことが分かります。
今回のパーツとシールの全て。1つの机に収まりました。それほどパーツは多くない模様。準備が整ったところで速組み立て開始。
最初に組む部位は胸部。後述しますが、各所のレビューで言われてるとおり各パーツが二回りくらい小さく細く華奢になっている感じ。
頭部。このアンテナはポロポロ取れます。填まり具合が緩い感じ。無くさないように気を付けるか、思い切って接着するのもありかも。
また、目の部分は何種類かのシールから1個選択して貼り付けるスタイル。
胸部と頭部を合体。やはり旧キットに比べて顔がかなりほっそりしています。顔はもうちょっと丸くて良かったかなあ…。
腕部。やはりここも旧キットに比べて一回りか二回り細いです。
肘は90度近く曲がるので可動性能は十分満足。『百』の文字が渋い。
ちなみに、肩部分は貼り付けるシールが多く細かいので1番時間が掛かった部分です。なおかつ左右両方ですからね。マッタリ組みたい人はこの辺りで疲れるので休憩を入れると良いかも。
胸部、頭部、腕部を合体。上半身が完了しました。
脚部。しつこいですがやっぱり細い…。
膝の可動性能は良く、3点方式でぐにゃりとスムーズに曲がります。また、足裏は肉抜きあり。
腰部。やはりボリューム感はあまりありません。ほっそりしています。
脚部と腰部を合体。下半身が完成しました。
バックパック。
武器と交換パーツ。
全てを合体させて取り敢えず完成です。
横から。
後ろから。
バストアップ。
武器を持たせたところ。
以上で組み立ては完了です。
肩部分のシール貼り付けが多く細かく、また左右作らなければならず、唯一面倒だったところでしたが、あとはサクサク悩むこともなく作れました。難易度は低いと思うので、結構初心者向きかも知れません。
スミ入れ工程
さて、スミ入れです。まずはスミ入れ前に削りカスを取り除くために水洗いしました。お盆や風呂桶に入れてシャワーで軽く流すだけで削りカスは綺麗さっぱり取り除けます。
スミ入れしやすいように適度にバラします。
流し込み用でサクッとスミ入れ完了。
こんな感じではみ出しまくりますが気にしません。乾燥後消しゴムを掛ければ綺麗にはみ出た部分は消えます。
しっかり乾燥させたら消しゴムでゴシゴシするとあら不思議。綺麗さっぱりはみ出た部分が消えてしまいます。
全てに消しゴムを掛けてはみ出し部分を消して完成したのがこちら。スミ入れ前よりグッと引き締まってメカ感が出ました。
下から見上げる迫力の構図。
以上、スミ入れ工程でした。
つや消しスプレー工程
さて、最後はプラモ独特の安っぽい光沢を消すためのつや消しスプレーです。
本当はしっかり段ボールで囲ったり、専用ブースを使用した方が良いのですが、表と裏にサッと2,3吹きするだけなので、私は簡易的に新聞で床と壁をガードして吹き付けてしまいます。
そしてつや消しスプレー完了。あとは再度組み立てれば終了です。
そしてこれがつや消しスプレーをしたあと。
プラモ独特の安っぽい光沢が消えてグッと落ち着きと重量感、金属感が出ます。
バストアップ。写真では分かりづらいのですが、光の反射がかなり鈍くなっています。これは実際に目の前で見れば一目瞭然です。
以上、つや消しスプレー工程でした。
金色から黄色へ
10年前の百式は完全に色はゴールドの金ぴかでした。テカテカした光沢がある本当の黄金色で、正直私はこれが苦手でした。ところが今回のリニューアルでは、百式最大の特徴であった金色が変わり、若干光沢があるかな程度のくすんだ黄色へと変更されました。色合いは好みによるのでなんとも言えませんが、私は旧キットの金色が苦手だったので、今回の色の変更は有り難かったです。
スタイルがスリムへ
組んでいる段階からハッキリとわかったのですが、今回のこの百式は明らかに旧キットより全ての部分が二回りほどスリムになっています。
Amazonでの先達のレビュアーがおっしゃるとおり、ここは好みがかなり分かれそうです。ただ、部分部分を組んでいるときに「いや~細いなあ…」と思っていたのとは逆に、全てのパーツを組み合わせるとそれほど違和感は感じなかったので、トータールバランスとしては特に問題はなさそうです。足や腕だけが細くなっていたら違和感も凄いんでしょうけどね。旧キットを組んだことのない人は、「こういうもんか」で納得できる程度に収まっていると思います。
一部過激な意見もありますが、少なくとも私は酷評するほどではないかなと…。ただ、それでも顔のほっそりさはちょっとね…と感じました。ガンプラは顔が命なんてことは言いませんが、もうちょっと丸い顔でも良かったのでないかなと思います。
他の手持ちのガンプラと比較してみても顔のほっそりさ、腕や足の細さは1つ抜けていますね。ZのREVIVEはこの路線で行くんですかねえ。それだと今後も賛否両論で論争を呼びそうな気がします。手持ちのガンプラの中ではF91に似ている感じがします。F91は設定上、他の世代のガンダムよりも二回りくらい小さくて細いのですが、フォルムとしてこれに似ています。
調べて分かったのですが、この百式は評判の悪いNAOKIさんと言うデザイナーが手掛けたってことに一部で酷評されている一因があるみたいですね。思ったより細くて完璧とは勿論言えないのですが、そこまで酷評するようなできかなあと私は思うのですが…。
関節が強固
相変わらずこのREVIVEシリーズは関節の強固さと、可動範囲の両立のバランスが素晴らしいです。
ぐにぐに関節が動くにもかかわらず、意図した位置でピタッと止まる固定力は素晴らしいです。柔軟なポージングが可能であり、そしてそこで固定することができるんです。
合わせ目が全くと言って良いほど存在しない
組んでいる最中も感じていたのですが、組み終わって確認してみると、やはりデザイン上あり得ない合わせ目が全くと言って良いほどありませんでした。上手いことパーツ分けが工夫されており、古いキットだとありがちだった弁慶部分にできる合わせ目や、二の腕部分にできる合わせ目は全くなく、脇腹の合わせ目もありません。
合わせ目が出ているのは肩と脇のみで、他に合わせ目は本当にありません。MGではこの部分の合わせ目も、上から被せるというか、カバーをするような形にしてクリアしてはいるのですが、1/144では今のところ技術的に無理みたいですね。この部分はどの1/144でも仕方がないので置いておくとして、その他全く合わせ目が無いパーツ分けと組み立ての工夫は素晴らしいです。
総評
色々と不満点も書いてきましたが、十分クオリティの高いキットだと思います。特にこのキットに限って言える事は、合わせ目の無さが驚異的です。こだわって作る人の場合、合わせ目消しなんてことをやるかと思いますが、その手間がほとんどいらないと思います。
さすがにこの百式が嫌だとなると、10年前に出たキットを購入するしかないわけで、わざわざそちらを選ぶこともないかと思います。スタイルについては賛否両論別れそうではありますが、トータルバランスは取れていておかしくはないので良いキットかと思います。
こんな人にお勧め
- 簡単に組めるキットが欲しい人
- 初心者向きのキットが欲しい人
- 旧キットの金色が嫌だった人
- 合わせ目が無いキットが欲しい人
関連リンク