漫画全話レビュー「めぞん一刻 第105話「犬が来た」」 評価はまだありません

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掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1985年6月30日号

 

アニメでは

 

時系列とでき事
  • 1985年7月21日 三鷹瞬、明日菜さんに抱きつく(形になる)

 

この頃のでき事
  • 6月6日 - エホバの証人の信者が、自転車でダンプカーに巻き込まれる交通事故に遭った当時10歳の息子への輸血を拒否、息子が搬送先の聖マリアンナ医科大学病院で死亡する。
  • 6月8日 - 神戸淡路鳴門自動車道の大鳴門橋が開通。
  • 6月8日 - 富士重工業が「アルシオーネ」を発売。
  • 6月15日 - 国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW開催。
  • 6月18日 - 豊田商事会長の永野一男が自室玄関前にマスコミ取材班が集まる中、マンション内で刺殺される(豊田商事会長刺殺事件)。
  • 6月19日 - 投資ジャーナル事件に関与したとして、投資ジャーナル社の会長・中江滋樹らが逮捕される。前日の「永野刺殺」の二の舞を避けるための駆け込み逮捕とまで言われた。
  • 6月23日 - インド航空182便爆破事件。乗客乗員329人全員死亡。
  • 6月24日 - 松田聖子と神田正輝が結婚。世紀にかけて「聖輝の結婚」と言われる。

 

あらすじ

明日菜さんとの縁談を断りたい三鷹さんは、自分が犬嫌いで犬娘の明日菜さんと付き合うのは無理だと叔父さんに告白するのですが、全く信じて貰えません。こうなっては自分で直接断りに行くしかないと、明日菜さんを誘ってドライブに行くのですが…。

 

みどころ

  • 三鷹さんのスタンドプレー
  • 三鷹さん明日菜さんに抱きつく(形になる)

 

はじめに

三鷹さんのプロポーズは有耶無耶になり、五代君とも仲直りをし、元の鞘に戻った三角関係ですが、三鷹さんの意思とは関係無く明日菜さんと進む縁談に業を煮やし、三鷹さん自身が直接断りに行く話です。もっと早い段階で断るなら断れば良かったのですが、勝手に破談と思い込んだり、叔父さんなどの親族に色々任せたり、三鷹さんらしからぬ詰めの甘さが目立ちます。

 

犬が嫌い

三鷹さんは犬が嫌いなことを恥ずかしいと思っており、響子さんや他の人に一切って言っていません。今回話の中で「これは家族しか知らない事です。」と言っていました。が、叔父さんに五代君云々言ったところで意味が無いので端折ったのでしょうが、五代君も知っているんですよね。

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三鷹さんはこの犬が嫌いとのことを響子さんや明日菜さんに言わなかったことで、結局人生が大きく左右されてしまいます。プライドなんて捨てて犬が嫌いと言えば良かっただけなのですけどね。犬が嫌いと聞いたところで、格好悪いとか男らしくないとか、あまつさえそれでその人を嫌いになったり好きになったり、評価は変わらないはずですからね。

 

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しかし叔父さんの強引さの恐ろしいこと…。政略結婚だと本人に責められても開き直り、そして都合の悪いことは聞こえなかったふりをし、結婚を勧めてしまう強引さ。これは三鷹家の血が成せる業でしょうか。三鷹さんも響子さんへの迫り方を見ていると性格はかなり強引です。三鷹さんは叔父さんに呆れ、そして責めるのですが、三鷹さんも響子さんに同じようなことをしているので、見方によってはあまり責められないような…。

 

このように家族や親族の性格や行動が似ているネタもめぞん一刻ではまま出てきますね。昨今の漫画やアニメは不自然に両親が出てこなかったり、高校生で1人暮らしなんて現実離れした設定があるので、こういった親族ネタをあまり見掛けない気がします。親族ネタはこれはこれで面白いですし、物語の世界観や深みが増すと思います。

 

三鷹さんのスタンドプレー

三鷹さんと明日菜さんの縁談が進んでいることは、三鷹さんがコーチをするテニスクラブ内でも広まり、当然響子さんの耳にも入ります。響子さんの性格からして、これ以上話が進むと自ら実を引いてしまうと恐れた三鷹さんは、遂に明日菜さんに直接縁談のお断りを申し入れに行くのですが、その際一刻館にわざわざ立ち寄り、「ぼくはあなたのために縁談を断ってくるんです。」と強調して念を押しに行っていました。

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スタンド‐プレー
(grandstand play(アメリカ)から)
(1)観覧席の喝采(かっさい)をねらう派手な動作。観衆目当ての演技。
(2)一般に、目だつためのわざとらしい行為。
広辞苑 第六版 (C)2008  株式会社岩波書店

 

響子さんは五代君の入院エピソードでもわかるように責任感が非常に強いので、自分のせいでなにかあると気にする性格なのでこれは効果的なのでしょうね。実際響子さんは三鷹さんのこの発言に感動しているようでした。響子さんは五代君の「好きじゃ~」事件でもそうですが、強引に迫られると結構チョロイような…。五代君も三鷹さんも良い人なので、これ以上強引なことはせず、辛うじて響子さんは落ちずにいますが、もう一歩踏み込んで強引なことをしたら、響子さんは簡単に落ちてしまうような危うさが…。

 

 

明日菜さん勘違いする

これ以上縁談が進むと取り返しが付かないことになると思い、三鷹さんは明日菜さんに直接縁談のお断りを告げに行くのですが、その際大嫌いな犬が襲ってきたことにより、三鷹さんは明日菜さんに抱きつく形になってしまい、結果的にこれが本来の意思とは真逆に縁談をぐいぐい推し進める要因なってしまいます。

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この「三鷹さんが大嫌いな犬に襲われて明日菜さん(女性)を押し倒して抱く格好になる」部分は次回の伏線になっています。次回は「三鷹さんが大嫌いな犬に襲われて響子さん(女性)を押し倒して抱く格好になる」のです。めぞん一刻はこういった被せ技、繰り返し技が本当に効果的です。こう言った部分に注目して見るのもまた楽しいです。

 

総評

今回は三鷹さんが遂に直接縁談を断りに行くのですが、これが真逆の効果になってしまう話でした。断りに行ってなんとなく断れないので現状維持ではなく、断りに行ったのにも関わらず、縁談を強力に推し進める要因になってしまうと言う…。

 

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