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あらすじ
ニューヨークに住む作家エディ・モーラは恋人のリンディに別れを告げられ、そのショックを引きずり仕事でも失敗する。ある日彼はヴァーノンという売人から「NZT-48」というスマートドラッグを手に入れる。エディは普段は20%しか使われていない脳の能力を100%活用させるというその薬を飲むと、効き目は確かで、一晩で本を書き上げてしまうことができた。しかしエディは、さらなるNZTを求めてヴァーノンの部屋を訪れたところ、ヴァーノンが殺されているのを発見する。
危険ドラッグ映画
実はこれ危険ドラッグ映画ですよね。脱法の1日だけ頭が無茶苦茶良くなるドラッグを落ちぶれた主人公が使い、チート能力でのし上がると言う。しかしIQ4桁って。
IQは高ければ良いのか?
このNZTとの薬を使うと、IQが飛躍的に上がるとのことでしたが、IQが高いってことは良い事なんでしょうか。一例ですがこんなニュースがありました。
IQ192の米国人男性、養生のため1日に38種の薬剤を服用
IQが高いが、失業中のリックさんは毎日大量に薬を飲み、本を書いたり、体を鍛えるために5回体育館に行ったりしている。常用薬の中でカフェインやアスピリンのほかに、脳のゴミを取り除く効果のある実験薬も含まれている。
IQが高いからって幸せとは限らないんですよね。それどころか職にすら就けないとか…。アインシュタインもIQが高すぎるため周りに馴染めなかったそうですし、保険外交員や家庭教師のアルバイトで生計を立てていた時期がありました。
小説家設定はいずこへ
元々この映画の主人公の職業はしがない小説家とのことだったのですが、この設定はいつのまにか空の彼方へ…。結局終始金儲け、株式投資の話になってしまいました。
誰も彼もNZT使用者
最初は主人公だけがNZT使用者だと思っていたのですが、話が進むにつれ、離婚した元妻も実はNZTをやっていましたし、元彼女もNZTを使用してしまいますし、借金取りのハゲもNZTをやりますしもう何が何だか。まあこの辺はこう言った映画のお約束ですけどね。
まさかのハッピーエンド
こういう話の映画って、大抵バッドエンドだったり、良い方向に行くとしても、改心して元の質素な生活に戻ったりするのですが、この映画はまさかのハッピーエンド。薬を改良して依存や体への負担をなくし、能力はNZTを使った状態のチート能力のまま。う~ん…この手の映画のオチとしてはどうなんでしょう。もっとダークなエンディングで良いと思うんですけどね。
こんな人にお勧め
- ダメ人間がのし上がる話を観たい人
- ブラックな話なのにハッピーエンドを観たい人
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