アニメ全話レビュー「寄生獣 セイの格率 第13話 「悲しみよこんにちわ」」 評価はまだありません

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全体のあらすじ

平凡な高校生である泉新一は、ある日突然飛来してきた「パラサイト」の襲撃を受ける。間一髪で脳への寄生は免れるが、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活が始まることに―。周囲に真実を話すことができず悩んでいた新一だが、やがて新一とミギーは友情に近いものを感じるようになっていく。

 

しかし、新一とミギーの前には他のパラサイトが現れ始め、次々に人を殺し、また人がパラサイトを殺す事態に発展。新一の同級生・里美にも危険が迫る。その中で、高校教師として目の前に現れた田宮良子らパラサイトたちにもそれぞれの価値観が生まれ始める。 「われわれはなぜ生まれてきたのか?」

 

地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきたというパラサイトたち。そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間たち。「果たして生き残るべきはどちらなのか?」それでも、地球を、そして愛する人を守らなければいけない。ゆらぐ価値観の中で、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく。

 

今回のあらすじ

加奈の事件から数日が経ち、何事も無かったかのように見える新一。その姿に違和感を感じる里美達・・・。だが新一も自分の心が正常ではないような違和感に悩んでいた。そんな中、新一の身辺を嗅ぎ回る一人の男の姿があった!

 

原作漫画だと

  • 第32話「田村玲子」
  • 第33話「目撃者」
  • 第34話「鉄とガラス」途中まで

 

サブタイトルの元ネタ

サブタイトルは書籍名から取っているのですが、今回はこちら。

 

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原作漫画との違い

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新一がチンピラを倒すシーンがカット。

 

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倉森探偵が自宅を見張っていた事。こういう場所を変えただけとかの謎改変はアニメでちょくちょくありますね。

 

悪人会議

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今回、悪人会議もといパラサイト会議が行われていました。広川が市長になったので、行政の面からかなりの力を発揮できるようになったんですね。パラサイト公認の食堂が設定されていました。

 

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そして久々に「田村良子こと田宮玲子」が表舞台に出てきました。偽名で顔も変えています。が、相変わらず作中の季節が冬なのですが…。物語が始まり、田村良子が登場し、妊娠して退場。色々あってお腹が大きくなって赤ん坊を産んでいるのですが、ずっと冬です。丁度一年たったってことですかね…。でもそれでもおかしいんです。赤ん坊を産んでいない前回も冬だったので、丁度一年回ったと言うなら、前回から今回で約一年飛んだって事なんです。プロの制作スタッフが、時間の経過を忘れたなんて事は無いと思うのですが…。どういうことなんでしょう。

 

母と子

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母と子の不思議な絆の話は、パラサイト田宮良子が母親を殺したときにも示唆されていましたが、今回も他人から見れば我が子を恫喝している「黙れ」は、まるで愛情のない行為なのですが、赤ん坊はそれで静かになりました。これも親子って不思議だねの一環ですね。赤ん坊は親の声を聞いただけでしたんでしょう。

 

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そして実験もなにも、自分から生まれてくる子供はパラサイトの血を引いていないとの結果が出た時点で、この赤ん坊は用済みのはずなのですが、自分に言い訳を作って人間の子供を生かしているようにも見え、パラサイトにも愛情があるのか?と思わせる話でもありました。

 

もしパラサイトに愛情があるなら、人間社会に 溶け込めるはずなんですよね。元々人を殺しちゃ駄目との倫理観は、自分の子供や親が殺されたら悲しい。いくら憎い相手にも家族はいる。なら自分の家族が殺された悲しみと同じ思いをする人がいる。だから殺人は駄目だ。これが基本的な考えですからね。自分の子供を愛おしいと思う気持ちがパラサイトにあるなら、いずれパラサイトも人を食料にしなくなる可能性も見えてくるんです。

 

武術部員立川

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原作漫画だとあの島田秀雄の件依頼二度と出ることはなかったのですが、今回美術部員の立川が出てきました。

 

村野に対して、「彼、知人の死体を発見したってのに、ちょっと平気すぎやしない?」と言っていましたが…。立川は学校で化け物とほぼわかっている危険な相手を挑発し、薬品を掛けたことによって、学校の生徒が17人死んだって事わかってるんですかね。と言うか、原作漫画で立川が二度と登場しなかったのは、被害者の側面よりも加害者の立ち位置に近いから、作者も取り扱いに困ったからだと思うんですよね。この被害者とは言い切れない立川を出し続け、あまつさえ新一を非難するような事を発言させるアニメ制作スタッフって、この変のキャラの立ち位置ちゃんとわかってるんでしょうか?

 

なんとなく受けそうなキャラだからと出し続け、適当に登場シーン作ってません?そう言う事してると、そのキャラの整合性おかしくなるのですが…。

 

人間の探偵

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原作漫画を読んでいたとき、田宮玲子が人間の探偵を使ってきた話しを見て、「なるほど、そう来たか」と感心した記憶があります。パラサイトがパラサイトを尾行や監視をするのは、レーダーのような物で互いの存在を認識できてしまうので無理なんですよね。パラサイトを監視するには人間が一番なんです。

 

結局言えず仕舞い

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加奈にはミギーのことを告白したのに、村野には告白しなかった。この対比も面白いですね。好きでも何でもない加奈には正直に全てのことを打ち明けられましたが、本当に好きな村野には関係が壊れるのが怖くて全てのことを言えないんですね。

 

こういうことは現実社会でも往々にし てありますよね。好きだからこそ本当のことは言えない。愛する人ではないからこそ話せる悩み。

 

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