目次
あらすじ
行動不能に陥ったガンダムの捜索に出たホワイトベース。そんな中、再会するシャアとセイラ。シャアの本名はキャスバル、セイラの本名はアルテイシア。二人は、ニュータイプ思想を掲げたジオン・ズム・ダイクンの遺児だった。父を暗殺したのはザビ家だと考えたキャスバルは、復讐のためにジオン軍に入っていたのだ…。
見どころ
- シャアとセイラの再会
- ニュータイプとの単語初登場
初登場人物
ジオン軍
- ジオン・ズム・ダイクン
死亡登場人物
連邦軍
- ワッケイン(シャアのザンジバルに撃破され死亡)
ジオン軍
- デミラン(ホワイトベースに撃破され死亡)
- バロム(ワッケインのマゼランに撃破され死亡)
はじめに
今回はジャブロー以来通算3回目のシャアとセイラの再会の話です。
放送内容
ナレーションが多い
この頃は打ち切りが決まっていたからか、ナレーションでの状況説明が多くなってきました。また、シャアとセイラが再会したときの会話で過去が語られたのですが、それもほとんどがセリフで説明され、子供にわからないのは当然ですが、大人でも理解するまでは時間を要するような複雑な背景でした。
この辺りは残り数話で完結させなければならないので苦しかったのかも知れません。予定通り1年続いていれば、この辺りの背景はもう少し時間を使って説明していたような気がします。とは言え、打ち切りで短縮されたからこそ、ソロモン以降が信じられない程濃密な話になったのも事実。どちらが良かったのかはわかりません。
シャアはアムロの敵ではなかった
シャアは最早アムロの敵ではなかったと、前回の次回予告で言われていましたがその通りで、背後から無警戒のガンダムにゲルググでビームライフルを撃っても当たりませんでした…。そしてまたガンダムから敗走です…。しかもこの時、アムロは先のマ・クベとの戦いでビームライフルのエネルギーを使い切り、近接武器のビームライフルしか武器がありませんでした。なのに…ですよ。
ここではガンダムがアムロの思い通りに反応してくれない描写がありましたが、これはのちのマグネットコーティングの伏線ですね。
今回のガンダムとゲルググの戦闘は、両者ともかなり横幅が広く…もっと言えばかなり「太ったフォルムになっていました。
最強部隊
ワッケインが抗戦しているところへ救援に向かうべくホワイトベースは急ぐのですが、その途中バロムの簡単と出くわし、セイラのGファイターとホワイトベースのみで軽く撃破していました。
アムロのガンダムはテキサスコロニーで足止めされ、ハヤトも負傷中で戦力は大幅に限られているにもかかわらずあっさりと撃破です。囮部隊として孤軍奮闘して生き残ってきたホワイトベースは、結果的にその過程で大きな経験を得、最強部隊に育ってしまったみたいですね。
ワッケインひっそりと死亡
ワッケインはテキサスコロニーから出てくるシャアのザンジバルとの交戦であっさりと死亡してしまいました。マゼランが撃破されるその瞬間や、ワッケイン最後のシーンも描かれることなく、ホワイトベースがテキサスコロニーを出たら、そこにただ残骸が横たわっているだけでした。これはこれでキツイ描写ですね。最後の奮戦も描かれることなく、ただ死んだことが提示される無機質さ…。
ブライト盗み聞き
フラウは疲労でボーッとしていたため、オペレーターをブライトが一時変わったのですが、これが伏線となりセイラとシャアの会話を聞いてしまい、セイラに疑念を抱く一因になりました。
また、シャアはセイラにホワイトベースを降りるように説得し、生活費として金塊を送ると言うのですが…。ホワイトベースに向かってアタッシュケースに入った金塊を飛ばすという大雑把な方法でした。もしずれていたら、もしホワイトベースの誰も気付かなかったら、もし検閲されたら、もしセイラに渡らなかったら…。セイラに無事届く可能性の方が圧倒的に低いと思うのですが、何故こんな乱暴な方法をシャアは選択したのでしょうか。
また、このセイラとシャアの会話中、初めてニュータイプとの言葉が出てきました。一応細かく見ていると、もう少し前からニュータイプの明らかな描写はありますし、解釈を広げれば、黒い三連星のエピソードでは既にその予兆が描かれてはいるのですが、言葉のみに注目するとここで急に出てきたので、辻褄合わせだなとか、ご都合主義だなと当時批判もされたようです。
総評
今回のことでセイラがシャアの妹であること、ザビ家の忘れ形見であることが周知の事実となりました。シャアもこうなることくらい予想できないんでしょうか…。
こんな人にお勧め
- ロボットアニメが好きな人
- 戦争アニメが好きな人
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