今回レビューするのは、EBLさんのポータブル電源『MP500』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【 大容量&純正弦波採用】大容量の519Wh/140400mAhのバッテリーを搭載し、停電や災害時、交流電源が使用できない時の備えにも最適です。2つのAC 100Vコンセントは、純正弦波を採用しており、家庭用100Vと同じような、滑らかな波形を作り出す交流電源で、炊飯器や電気毛布、ヘアアイロン、ミニ冷蔵庫、プロジェクターなどの小型家電でも使うことができます。また、約6.8kg の軽量でコンパクトな設計を実現し、女性でも片手でも簡単に持ち運ぶことができます。
- 【最大10デバイスへ同時給電可能】ポータブルバッテリーは2 *ACコンセント出力、2 *DC出力、3 *USB -A(QC3.0急速充電対応)、1 *USB-C(PD60W出力)、1*シガ-ソケットを搭載し、複数の家電に給電したいときもフレキシブルに対応できて便利です。本体上部にはワイヤレス充電ポートを設置したので、対応しているスマートホンなどは載せるだけでケーブル不要で充電できます。
- 【MPPT制御方式採用&安全なバッテリー管理システム】EBL ポータブル電源 500WはMPPT制御方式を採用しているため、それぞれの気象条件下で太陽電池から最大の電力を取り出すことができます。 EBL ソーラーパネル100W(別売り)を加えることで、いつでもどこでも、太陽光がある場所で充電が可能になります。その他、BMS(バッテリーマネージメントシステム)を内蔵しており、過充電保護、過放電保護、過負荷保護などから守るだけでなく、バッテリーのエネルギー利用率を高めて、電源の寿命も延ばします。
- 【静音冷却ファン付き&非常用LEDライト搭載】内蔵のインテリジェント静音冷却ファン付き、本体が熱くなると自動的にファンを起動します、本体を正常の温度に保ちます。 視認性の高いスマートスクリーンを搭載し、電池残量、入力/出力電力値だけではなく、各ポートの状態を確認できます。また、ポータブル電源はランタンやSOS用フラッシュとして使用可能なLEDライトを搭載して、万が一の場合も十分な電力と灯りによる安全を提供します。
- 【パッケージ内容】ポータブル電源本体*1、MC4-7909連続ケーブル*1、100-240VのACアダプター*1、12Vのカーチャージャーケーブル*1、取扱説明書*1。製品にはPSE、UN38.3、MSDS、FCC、ROHSなど必要な認証が取得したことは確保できます。ご購入後も最大1年間の保証期間内に製品の不具合が生じた場合、EBLのカスタマーサポートへお問い合わせいただければ、弊社にて不具合を確認した後、迅速に同一製品の新品と交換対応を行います。
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
ポータブル電源本体。最大出力500W±40W。容量140400W。
電源ケーブル各種。ACアダプター。MC47909 ケーブル。カーチャージャー(シガーソケット)ケーブル。電源ケーブル。
説明書。多言語版で、日本語ページもきちんとあります。図解付きなのでわかりやすいです。
動画
スペック
- 対応機種:プロジェクター, 小型冷蔵庫, スマートフォン
- カラー:オレンジ、ブラック
- 電池付属:はい
- 電池使用:はい
- ブランド名:EBL
- メーカー:EBL
- 付属品:MC4-7909連続ケーブル*1、100-240VのACアダプター*1、12Vのカーチャージャーケーブル*1、取扱説明書*1
- その他機能:高速, LEDライト, ワイヤレス充電
- サイズ:500W
- 梱包サイズ:41.5 x 29 x 27.5 cm; 6.8 kg
- 商品重量:6.8 キログラム
使用した感想
なにかと便利なポータブル電源
ポータブル電源はなにかと便利です。パッと思い付くのは、災害時に停電などがあった場合です。また、その他にも、シガーソケット端子やケーブルがあるので、車でも使えることも大きなメリットです。車のエンジンが掛かれば充電できるので、災害時は勿論、アウトドアでの使用、車に備え置いも良いでしょう。
大きさは、高さ19.4cm×横幅29.2cm×奥行き20.2cm。重さは約6.8kgです。片手で持ち運べます。
持ち運び用に上面に取っ手が付いています。
LEDライトも標準装備。パネルが大きく光量も抜群です。停電時の部屋の明かりに十分なりますし、アウトドア時に外や車の中で本を読むにも十分です。
ライトボタンを1回短押しするとライトとの点灯になり、2回短押しするとSOSライトとして点滅し続けます。
使い方が簡単
使い方はオーソドックスなポータブル充電で、前面に各種入出力端子、ボタン、液晶ディスプレイ。充電や給電はここで行います。
下に『DC』、『USB』、『AC』とありますが、それぞれの端子で出力する場合、その上にあるボタンを押して、緑のランプを点灯させてください。この各種端子は複数同時に給電することもできますし、充電と給電を同時に行うこともできます。
基本的に、家で使うような電化製品を使う場合、右のACのコンセントに差し込みます。何が使えて何が使えないか、その基準などは後述しますが、モバイルバッテリーと違う部分はここです。
モバイルバッテリーでは、基本的にUSB端子の出力のみで、スマホなどの小型機器にしか使えなえません。しかし、ポータブル電源は制限こそありますが家電が使えます。そのため、前述したように災害時、アウトドア時に1つあると便利で安心なんです。
液晶ディスプレイがありますが、ここにはバッテリー残量(電池マーク)、各種入力とと出力の状況が表示されます。特に入力と出力に関しては、それぞれ何ワット出ているか数字まで出るので、今接続している機器がどれくらいの出力で動いているのか、もう少し上がると停止してしまいそうか、まだ余裕があるかなどが一目でわかるので非常に便利です。
定格500W±40Wまでの家電に対応
肝心の、どの機器が動いて、どの機器が動かないのか。いくつか実際に試してみました。結論から先に書くと、最大出力が500W±40Wなので、この出力の家電までは使えます。各種家電のスペックには、最大出力や定格運用の出力ワット数が書かれているので、それを確認してください。
ただ、最大出力が300Wと書いてあっても、一瞬だけ500Wを越えるような家電もあります。0から一気にパワーを出すような機器の場合にこれが多いです。その顕著な例がドライヤーです。ドライヤーは一気に出力が上がるので、使用に書かれている最大出力を一瞬だけ大分越えることが多いです。
逆に、ゆっくりジワジワ動くような機器(洗濯機など)の場合、使用の最大出力を安定して超えないことが多かったり。この辺りは家電の種類、メーカー、もっと言えば機種にもよるので、実際に使ってみるまで、ポータブル電源の最大出力数の範囲内に収まる家電のスペックで動くかは分かりません。
家にある物を使ってみましたが、概ね以下のようになりました。
- ◎【TV】◎概ねOK
- ◎【Blu-rayレコーダー】◎概ねOK
- ◎【PCモニター】◎概ねOK
- ◎【ノートPC】◎概ねOK
- 〇【デスクトップPC】〇最大出力による
- △【電子レンジ】◎300W以下/×300W以上
- ×【オーブントースター】×概ねNG
- △【石油ファンヒーター】◎機種による
- ◎【扇風機】◎概ねOK
- △【ドライヤー】◎冷風/温風×
- ×【掃除機】×概ねNG
- △【洗濯機】△機種や設定による
- ×【IH炊飯器】×概ねNG
- ◎【電気毛布】◎概ねOK
少し動きを書いておくと、TVやPCモニター、Blu-rayレコーダーは余裕で安定稼働しました。TV回りの家電は、一気に出力が上がるような動きはしないので、基本OKだと思います。50インチの4K解像度である東芝レグザもバッチリでした。
ノートPCも余裕。デスクトップはうちの環境の場合は動きましたが、PCは機種によって出力ワット数は大幅に違うので、場合によっては動かないかもしれまません。これも、やはり前述したように、基準は『電源容量が500W以下なら動くと思う』としか言えません。
電子レンジは500Wで動くかと思ったのですが、500Wだと一瞬500Wを大幅に超えるようでNG。300Wに設定したら安定して動いて止まりませんでした。最近は多いですが、温めの強度(ワット数)を選択できる電子レンジを選んでおくと安心です。オーブントースターはさすがにNG。数字を見ると1100W以上出ていました。
石油ファンヒーターは機種によると思います。コロナの2機種で試したところ、一方はOK、一方はNGでした。NGだった方は即暖が売りで、電源を入れて15秒ほどで温風が出るタイプなのですが、どうもこの手の即暖系だと、最大出力数が一瞬でグッと上がってしまうようです。OKだった方は、起動は遅く、電源を入れてから2分ほど温風が出るまで時間が掛かるのですが、逆にこれだと出力ワット数が一気に上がることはないようで安定稼働しました。
扇風機、電気毛布出力ワット数が凄く小さいので予想通り余裕でOK。以外だったのは洗濯機がOKだったこと。これも機種によるとは思いますが、シンプルな日立の縦型で問題なく動きました。炊飯器は動くかと思ったらダメでした。最初に1200ワット近く出てアウト。ただ、炊飯器はIH炊飯器は出力数が高いので、マイコン式で小型だと500W以内に収まる物もあります。災害が起きた場合を考えると、炊飯器はマイコンの小型の物を用意して置いた方が良いかもしれません。最悪お米と水があればなんとなありますからね。炊飯器で蒸し料理やゆで卵も付く入れますし。
先述の例でも出したようにドライヤーはさすがにダメで、数字を見ても一気に1200W近くまで出ていました。ただ、冷風だと問題なく動いたので、温風での出力が高いみたいです。多機能なドライヤーだと、この温風も200Wなど選べたり、低出力モードがある機種もあります。ポータブル電源で動かしたい場合、このような低出力モードのあるドライヤーを買うと良いでしょう。
色々な機器を試したみましたが、結局は数字で見ると、500W±40Wで見れば良いと思います。ライフラインを考えると、停電時に炊飯器は電子レンジが使えると、生活の質は一気に上がりますし、最低限食料はなんとかなるので、炊飯器はマイコン式の低出力の小型を。電子レンジは300W以下を選択できるモードがある物を。この2つは抑えておいた方が良いかもしれません。
Qi(無線)充電に対応
ユニークな機能としては、スマホ等の無線(Qi)充電に対応していることが挙げられます。天井の無線充電のマークがあるので、そこに無線充電対応機器を乗せるだけで充電できます。
Qi充電に対応していまいスマホでも、後付けでQi充電対応にすることもできます。私はこの方法を使っています。『Qiレシーバー』というガジェットがあるので、それをスマホに取り付けるとQi充電器に変身します。
総評
災害時に、アウトドア時に1つあると安心、便利なポータブル電源です。また車にずっと置きっぱなしの常用でも私の場合は利用しています。これをすると、車の中で小型冷蔵庫が使えたり、ノートPCを気兼ねなく使えるようになるんです。
片手で持てる程度の大きさと重さですし、最低限使いたい500Wまで対応なので価格も割安です。モバイルバッテリーの場合、多くは10000mAhくらいを使っている方が多いと思いますが、それと比べると実に14倍です。
参考までに標準的な使用時間を書いておくと以下のようになります。
- ノートPC(41.4W):約10回
- 32型TV(60W):約7時間
- 加湿器(15W):約29時間
- ビデオカメラ(5.9Wh):約74回
- 照明:約110時間
- 小型冷蔵庫:約11時間
- ドローン(89.2Wh):約44回
- スマホ(10Wh):約44回
- Switch(16Wh):約27回
こんな人にお勧め
- 災害時に家電を使いたい人
- アウトドアで家電を使いたい人
- 500Wまでの家電を使いたい人
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