今回レビューするのは、DragonTouchさんのタブレット『NotePad 102』です。
今回は全3回ほどレビューする2回目となります。3回目の今回は実際にメインのスマホとしてしっかり使ってみて感じたことを詳しく見ていきたいと思います。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
スペック
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- 【メーカー】DragonTouch
- 【梱包サイズ】27.4 x 19.4 x 4.8 cm; 1.1 Kg
- 【電池】1 リチウムイオン 電池(付属)
- 【商品モデル番号】NotePad 102
- 【Standing screen display size】10.1 インチ
- 【解像度】1920x1080ピクセル
- 【解像度】1080p Full HD Pixels
- 【CPUブランド】不明
- 【CPUタイプ】68000
- 【CPU速度】1.6 GHz
- 【プロセッサ数】4
- 【RAM容量】3 GB
- 【メモリタイプ】DDR3 SDRAM
- 【HDD容量】32 GB
- 【ハードディスク種類】SSD
- 【HDDインターフェース】USB 2.0/3.0
- 【グラフィックアクセラレータ】LCD
- 【VRAMタイプ】DDR3 SDRAM
- 【通信形式】GPS
- 【電源】Type-C
- 【ハードウェアプラットフォーム】PC
- 【OS】Android10.1
- 【同梱バッテリー】はい
- 【リチウム電池】3.7 ワット時
- 【リチウム電池パック】電池内蔵
- 【リチウム電池重量】1.2 グラム
- 【リチウムイオン電池数】1
- 【商品の重量】1.1 kg
使い込んでわかったこと
OS
OSは最新のAndroid 10です。触った感じ、9と余り変わったところは見受けられません。Androidはメジャーアップデートで、大きくGUIや設定項目が変わることがありますが、今回は違和感がほぼありませんでした。
メジャーなメーカーの場合、メジャーアップデート1回くらいは対応してくれるのですが、このような中堅メーカーは対応してくれるのかわかりません。なので、最初から最新版が入っていれば、もしメジャーバージョンアップに大雨してくれなくても安心。
性能
さすがに15000円程度で購入できる10インチタブレットなのでロースペックです。CPUは非力ですし、メモリは3GB、内蔵ストレージは32GB。
『3DMark - The Gamer's Benchmark』の結果。
『Geekbench 5』の結果。
細かいとkろおは置いておいて、スコアがシングルコアで148。マルチコアで789です。他の端末のスペックと比較すると画像のようになります。15000~18000円のGalaxy A7よちもずっとスペックは低いです。
3D描写の多いアプリやゲームをやるには向きません。できないとは言いませんが、カク付きが激しくまともにできないと思った方が良いです。逆に、それ以外のことで特にストレスは感じませんでした。WEB閲覧、SNS(Twitter、Facebook、LINEなど)、メール、動画再生、電子書籍、電話、等々。これらはストレスなくできます。
メモリ3GBは不安でしたが、アプリを多重起動しても遅くなることはありませんでした。画面のスクロールでも引っ掛かりは感じません。
バッテリー
バッテリーは6000mAhです。この大きさのタブレットとしては大容量です。かと言って特に他のタブレットに比べて厚みがあるというわけでもありません。厚さは1cmを優に切っていました。
重さは同サイズと比べて若干軽い程度です。バッテリーが大容量だからといって、厚みがあったり、重いわけではありません。
スマホで映画の『ゼロ・グラビティ』をループ再生し、バッテリーがどれくらい持つのか実験しました。100%から空になるまで、16時間24分かかりました。
電力管理のアプリ『Battery Mix』でのグラフがこの画像になります。綺麗な右肩下がりとはいっていません。後述しますが、バッテリー回りの挙動は少しおかしいです。
次は電子書籍でどれくらいバッテリーが持つのか実験してみました。動画のように再生して放置するわけにもいかかず、100%から0%まではとても実験できないので、5%減るのにどれくらい時間が掛かるかを見て、それを20倍して計算します。今回は80%から75%まで使用しました。その結果、漫画ですが電子書籍を読んだときは、5%減るのに1時間22分分掛かったので、それを20倍して、電子書籍では約29時間20分バッテリーが持つことになります。
29時間持つので、一晩中読んでいても問題ないのでOKでしょう。ちなみに、こちらもある一定のバッテリー数値を切ると、オートセーブ機能が働くので、実際にはこれよりも3時間ほど長く持ちます。
充電はどれくらい掛かるかも実験しました。後述しますが、バッテリーの数値は92%で止まってしまい、満充電状態になりませんでした。92%で止まったのが6時間弱の時でした。そこからいつまで待っても92%以上に数値は上がりませんでした。なので、実質空から満充電には6時間ほどでしょうか。
充電のグラフも見てみると、途中までは綺麗な綺麗な右肩上がりで安定していたのですが、なぜか92%から上に行きませんでした。ただ、その状態で使用してみると、92からずっとバッテリーが減らなかったので、実際には100%まで充電できているものの、表示が92%になってしまう、ソフト上のバグだと思います。以前にも格安スマホで同じようなことが1度だけありました。そのときは何回か使用していると直りました。
画面
画面解像度はは1280×800。アスペクト比は16:10。最近のスマホはどれもこれも極端な縦長になっているので、この標準的なアスペクト比は色々なシーンで役に立ちます。
例えば動画再生時ですが、画像のように16:9の一般的な動画を見ると、上下左右に余白がほとんどなく無駄がありません。
アスペクト比が16:10なので、昨今の縦長スマホとは違い、画面いっぱいに紙面を表示してくれます。こちらは縦向きにしての単ページ表示。
こちらは横向きにしての見開き表示。どちらも余白が少ないので気持ちよく読めます。
上が8インチ、下がこの10.1インチです。これくらいのサイズだと2インチの差は非常に大きいです。
重ねると画像のような様子になります。数値上2インチしか変わらないのでですが、実際の感覚としてはだいぶ変わります。
カメラ
カメラはオマケレベルです。このタブレットに限らず、10インチタブレットはこのような物が多いです。実際、ユーザーもカメラを求めていないからだと思います。
設定も最低限しかありません。設定は解像度と位置情報を入れるかどうかのみです。また、右は写真撮影時の画面。HDRのオン、オフだったり、グリッドの表示は、下にあるバーをタッチして選択します。
カメラ解像度は写真でも動画でもアウト、イン両方変更可能です。
写真の解像度の様子。左がアウトカメラ、右がインカメラです。
動画解像度の設定。左がアウトカメラ、右がインカメラ。
作例をいくつかアップしていきます。室内で撮影した様子。白いもやが掛かったようになっています。
テレビの番組表を撮影した様子。やはり厳しい…。
先の画像を拡大した様子。ピンチイン、ピンチアウトで拡大や縮小ができます。デジタルズームの単純な拡大なので画質は劣化してしまいます。
このブログのように、800×600程度に縮小して載せるにも厳しいです。
デザイン、サイズ
ベゼル幅は同じ価格帯の物と配れるとやや狭いかなといった感じ。ベゼル幅が狭ければ狭いほど、その分本体が小さくなるので、狭小ベゼルとは言えませんが、ベゼル幅が少しでも狭いのはありがたいです。
背面はシルバーで、サラサラしたマット処理が施されています。指紋や皮脂、汚れが付きづらい加工になっています。
認証、セキュリティ
認証に関して、このタブレットはかなりユニークです。まず指紋認証はありません。これは昨今多くのタブレットがすです。一方、顔認証はあります。顔認証の精度や速度は全く問題なく、すぐにロックが解除されました。
ユニークなのは『ロックなし』が設定からできることです。最近はどんどんセキュリティが厳しくなっており、数年前にはできたこのようなロックなしができる機種は、スマホでもタブレットでも数年ぶりに見ました。
ロックなしとはなにかというと、単純な上へスワイプする動作すら必要のない、本当のロックなしなんです。つまり、電源キーを押すと、ロック画面は一切出てこず、いきなり前回使用していた画面にダイレクトに飛びます。
私はタブレットを家でしか使いません。また、タブレットを弄る人も家にいません。なので、ロックなしができなくなってから数年、ずっと「俺はロック入らないんだけどなあ」と思っていました。まさか今これができるとは思いませんでした。
ロックなしは注意も必要です。本当にロックが一切ないので、誰でも自分のデータにアクセス出来てしまいます。それこそ外で落としたら終わりです。なので、外に持ち出すことがある方は絶対にやらない方が良いです。前提条件として、家でしか使わない方用です。家で使う方も、家族にも見られたくない場合も多いと思うので、家にそのよう人がいないことが前提ですね。
ロックなしで誰でもアクセス出来てしまうことを逆手にとって、本当の家族共用タブレットとして使用することも便利です。変なことはできませんが、誰でもロックなしですぐにネット通信をしたり、電子書籍や動画を見られます。ロックなしのこのタブレットをリビングに置いておくと便利です。
GPS、その他センサー
センサー類は少なく、GPSくらいしかありません。照度センサーも近接センサーも無し。コンパス(向いている方向を検知するセンサー)もありません。
GPSの精度ですが、カーナビ、徒歩ナビとしてしばらく使用して見ました。結果、最大誤差は5~6mといったところでした。最近の2万円格安スマホでも、2~3mのズレが多いので、それよりは精度が悪いことになります。
この精度でもカーナビとしては問題ありませんでした。ただ、徒歩ナビとして使用する場合、細い道だと自分の位置が道から飛び出して見えることが多かったです。その当たりは自分で脳内補正してやれば、これはズレてるからこの辺だなとは分かるのですが、若干気持ち悪い動きになってしまうのは事実。
全く別の道に自分の位置が表示されるわけではないので、徒歩ナビとして目的ににつくための機能としては問題ありません。
ネットワーク
SIMカードを乗せるトレイがあったので、もしかしたらと思ったのですが、やはりスペック通りモバイル通信はできませんでした。
wifi通信は1週間以上使用し、1度もちぎれることはありませんでいした。非常に安定しています。
テザリングはできないようです。設定項目にテザリングに関するものが何もありませんでした。テザリングでも使いたい方はできないので注意してください。
Bluetooth
Bluetoothは最新の5.0です。Bluetoothはバージョンが進むと、遅延も少なくなり、バッテリー消費も少なくなります。
総評
スペック的なことではありませんが、セキュリティでロックなしができたのは凄く良かったです。おそらく、私のようにタブレットは家でしか使用しない方は多いと思います。そのような場合、ロックなしなので電源を入れるだけでホーム画面に遷移して非常に使い勝手が良くなります。ただ、何度も書きますが、外に持ち出す方は絶対にロックなしはしない方が良いです。
低価格、ロースペックの10インチタブレットですが、3D描写の多いアプリやゲームをしないのであればストレスは感じないと思います。画面のスクロールで引っ掛かりはありませんし、WEB閲覧をしていても、スクロールはスムーズ。フルハイビジョンの動画は引っ掛かりなくシーク(早送り、巻き戻しやスキップ)できました。電子書籍でも当然パッと表示されてページ目繰りも軽いです。
自分の目的さえハッキリしていて、重い動作をしないのであれば、安い10インチであり、最新のAndroid10なのでお勧め出来ます。
第1回と第2回の記事
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