今回レビューするのは、ALLDOCUBEさんのタブレット『iPlay20(T1011)』です。
今回は全3回ほどレビューする2回目となります。3回目の今回は実際にメインのスマホとしてしっかり使ってみて感じたことを詳しく見ていきたいと思います。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
スペック
- CPU:Octa-core(ARM-A55×8 @ 1.6GHz+1.2GHz)
- サイズ:10.1 インチ
- 解決:1920×1200
- RAM:4GB
- ROM:64GB
- 拡張ストレージ:最大512GBのmicroSDカードをサポート
- 外形寸法:245.2x149.4x7.95mm
- 重量:450g
- パッケージリスト:IPlay20タブレット , 5V 2A電源アダプター , USBデータケーブル , ユーザーマニュアル
- デュアル4G SIMカードのサポート:Dual Nano sim
- サポートされている周波数帯域:CAT6
- GSM:B2/3/5/8
- WCDMA:B1/2/5/8
- TDS: B34/39
- FDD:B1/2/3/5/7/8/20/28AB
- TDD: B38/40/41
- サポートされる日本の運送会社:NTT Docomo、Softbank(Ymobile)、KDDI
使い込んでわかったこと
OS
OSは最新のAndroid 10です。
OSは最新のAndroid 10です。格安タブレットとしては十分だと思います。
アプリも余計なものは入っておらず、ほぼピュアAndroidといって差し支えないと思います。キャリアから販売するスマホや大手メーカーのスマホの場合、価格を下げるために広告料をもらい、各メーカーのアプリがいくつも入っている場合が多いです。また、たちの悪い物だと勝手に起動したり削除出来ないものもあります。こちらはそのようなアプリはほぼありませんでした。
ステータスバーの状況はこの画像のようになります。画面のキャスト、テザリングも簡単にメニューから使用できるようになっています。
性能
CPUはオクタコア(8コア)のOcta-core A55 1.6GHz、メモリは4GB、ストレージは64GBです。特にメモリ4GBの威力は絶大です。メモリが多ければ多いほど、多数のアプリを同時起動しても遅くなったりもたついたり引っ掛かりがなくなります。
上を見ればメモリ6GBや8GBのスマホやタブレットもありますが10万円したりします。しかし、こちらの価格はAmazonで2万円、Banggoodで1万5千円以下です。この価格でこのスペックは驚異的だと思います。
中国の大手通販サイトであるBanggoodは、日本のAmazonで購入するより2割以上安いのですが配送に時間が掛かります。長いと2週間くらい掛かるので、時間が掛かっても安い方が良ければBanggoodで購入し、多少高くても早く欲しい、不具合があったときの保証を受けるの(返品)が簡単な方が良い場合はAmazonでと使い分けると良いと思います。
バッテリー
バッテリー容量は6000mAhです。10インチタブレットとしては普通か、それよりも少し多いくらいです。
タブレットで映画の『ゼロ・グラビティ』をループ再生し、バッテリーがどれくらい持つのか実験しました。その結果、13時間37分バッテリーが持ちました。
バッテリー残量が残り少なくなると、オートセーブ機能でバッテリー消費を抑えるスマホやタブレットもありますが、こちらは0%までずっと通常動作で、0%になったら落ちました。また、残量が2%など、本当に残り少なくなったら、強制的に電源がオフになる物もあるのですが、そういった挙動もありませんでした。
電力管理のアプリ『Battery Mix』でのグラフがこの画像になります。
次は電子書籍でどれくらいバッテリーが持つのか実験してみました。動画のように再生して放置するわけにもいかかず、100%から0%まではとても実験できないので、5%減るのにどれくらい時間が掛かるかを見て、それを20倍して計算します。今回は81%から75%まで使用しました。その結果、漫画ですが電子書籍を読んだときは、5%減るのに1時間23分掛かったので、それを20倍して、電子書籍では約27時間40分バッテリーが持つことになります。
画面解像度が高解像度の1920×1200でこれだけ持てば十分でしょう。一晩中このタブレットでで漫画を読んでいられます。
このとき電子書籍のアプリでは、下手で読むことを想定し、輝度を少し下げて実験しました。外で読む場合、輝度を上げると思うので、この実験結果よりもバッテリー持ちは悪くなります
27時間以上持つので、一晩中読んでいても問題ないのでOKでしょう。
充電はどれくらい掛かるかも実験しました。空から満充電にするには、2時間59分に掛かることになります。
充電のグラフも見てみると綺麗な右肩上がりで安定しています。
画面
画面解像度はフルハイビジョン(1920×1080)よりも高解像度で1920×1200となっています。また、アスペクト比もフルハイビジョンだと16:9ですが、iPlay20だと16:10でやや横幅があり、表現すると少し太ったタブレットになります。
最近のスマホは縦長が主流のため、数値上6インチや6.2インチとはなっていっても、実際にはもっと小さく感じます。縦長のため、4:3や3:2の本を表示すると縦に余白が大きくできてしまいます。要はスマホの大型化とはいっても『縦に伸びているだけ』です。横幅はこれまでと変わらないので、電子書籍が見やすくなったかといえばそうではありありません。昔と変わっていないません。
横幅があるので電子書籍、特に漫画を読むのに最適なサイズ、アスペクト比です。こちらの画像は5.5インチのスマホで漫画を表示した様子です。これでも縦長は抑えてあるAQUOS Sense 3なので、上下の余白は最近のスマホの中では少ない方です。もっと縦長のスマホが昨今多いので、これ以上に余白ができるスマホも多いです。
一方、当機iPlay20で同じ画面を表示するとこちらのようになります。上下の余白がほぼなくなりました。ほぼ画面一杯にページが表示されるので非常に見やすいです。少し前はAndroidタブレットで4:3の物も結構あったんですけどね。最近は大型スマホに押され、タブレット市場が縮小してしまったため、4:3タブはほぼなくなってしまいました。そのため、このような16:10のタブレットでも電子書籍端末としては貴重です。
5.5インチのスマホと当機iPlay20の10.1インチを実際に比較すると画像のようになります。サイズ感が雲泥の差ですね。もちろん読みやすさも圧倒的にタブレットの方が上です。文字が大きく表示されるので楽に読むことができます。
10インチタブレットの利点としては見開き表示も無理なくできることです。単ページ表示しかしないなら7インチや8インチで良いのですが、見開きも視野に入れるなら10インチの方が良いと思います。8インチでも見開きで読めるのですが、やや文字が小さくなり若干辛いです。10インチだと無理がなく読めます。
- 【8インチ】単ページでしか表示せず、片手持ちで読みたい方
- 【10インチ】見開き表示したく、両手持ちでも良い方
16:9の動画を観ると、このタブレットは16:10なので上下に少し黒帯が出てしまいます。まあ気にするほどではないでしょう。
10インチなので一画面に表示される情報量が多いことも魅力の1つです。左の画像は5.5インチのスマホで表示された様子で、右が当機iPlay20の10.1インチで表示された様子です。圧倒的に表示できる文字数が違います。
1度に表示される文字数が多いので、スクロールする回数が圧倒的に少なくなります。落ち着いて読めるだけではなく、指でスクロール操作しなくて良いので非常に楽です。電子書籍読みだけではなく、WEB閲覧を多くする方にもこのサイズ感は便利だと思います。
実際に端末で表示した様子がこちらです。5.5インチ(縦長)と10.1インチでは、表示できる情報量が3,4倍になります。
高解像度なので文字の綺麗さも問題ありません。ドットのツブツブ感は一切なく滑らかな文字が表示されています。
画面はグレアパネルになるので光の反射があります。動画を観る際は色も鮮やかで綺麗なのですが、文字を見るときは目が疲れることもあります。そのような場合、市販のアンチグレアの保護フィルムを貼ると良いでしょう。反射が抑えられますし、指紋も付きづらくなり、サラサラしているので指の滑りも良くなります。ただ、アンチグレアの液晶保護フィルムは、やや白みがかった感じになるので、好みではない方もいるので留意してください。
カメラ
カメラはアウトカメラが2592×1944の5MP。イントカメラが1200×1600の1.9MPです。解像度から見てもわかりますが高画質ではありません。実際に撮影した写真を見てもわかりますが、あくまでオマケレベルと思っておいた方が良いです。縮小してブログに載せる用だったり、スナップ用、メモ用としてはなんとか…といった感じ。
最近のタブレットは多くがこんな感じで、あまりカメラに力を入れていません。きちんと写真を撮影したい場合、2万円程度の格安スマホの方が綺麗な写真が撮れます。
それではいくつか写真の作例をアップしていきます。クリックすると拡大画像が表示されますが、容量が2Mや3Mあるので留意してください。
プラモを撮影した様子。ピントは前のプラモに合わせていますが、カメラ独特のボケ味はほぼありません。若干輪郭がぼやけていますが、ブログにこのように縮小して載せる分のはギリギリ合格点かなと思います。
TV番組表を撮影してみました。文字を撮影するのはかなり厳しい感じ。
4倍ズームもあるので試しましたが、ほぼズームの効果はありませんでした。これでも前述と同じ場所から4倍ズームしています。
夜間の撮影。暗いと厳しいです。
カメラはやはりオマケ程度と認識しておいた方が良いです。少なくとも満足出来るほど綺麗に撮影は出来ません。ブログに縮小して載せたり、スナップ、メモ用としてならなんとか…とのレベルです。
デザイン、サイズ
デザインやサイズ感はごく一般的なタブレットです。ベゼル幅は左右が狭小で、上下には少し幅がある感じ。ホームキーはソフトウェアキーのみで、ハードキーはありません。
インカメラはノッチ(液晶が面内に飛び出している)ではなく、液晶画面外にある通常タイプです。
スピーカーは底の左右にありモノラルのようです。また、USBポートはType-Cなので裏表の属性がなく適当に差し込めるので、頻繁に行う充電作業が楽になります。
認証、セキュリティ
認証はコストカットが見て取れます。格安スマホにも今はある顔認証、指紋認証がありません。あるのは画像のようにスワイプ(上下にスワイプしてロック解除)、パターン(任意で登録したジェスチャーで解除)、PIN(任意で登録した4桁の数字でロック解除)、パスワード(任意で登録した英数字でロック解除)の4種類とロックなしのみになります。
ロックなしだと電源ボタンを押すとすぐにホーム画面に遷移するので便利ですが、他の人にもなんなく使われてしまいます。自分だけしか使わないとか、外に持ち出さない場合にのみ使用した方が良いです。
GPS、その他センサー
GPSセンサーを内蔵しています。GPS精度はどれくらいなのか、カーナビ、徒歩ナビとして実際に使用して見ました。
徒歩で使用したときの様子です。最大で3~5mの誤差といったところでした。
精度の高い2万円前後の格安スマホだと、最近は精度が良くて最大誤差3~4mくらいなので、それよりほんの少し悪いかな…程度です。この程度の誤差だとカーナビとして試用するには全く問題ありません。曲がり角でもきちんと手前で指示してくれます。徒歩ナビでも画像のように道から外れることもありますが、この程度の差だと脳内補正して余裕で使えます。
ネットワーク
ネットワークはWi-Fi接続はもちろん、モバイル通信としてSIMカードも使用できます。しまも2枚挿し可能となっています。同時待ち受けはできないので切り替えて使うことになりますが便利です。
カードスロットは排他制御になっており、下記のどれかの状況で使用することになります。
- SIMカード1枚
- SIMカード2枚
- Micro SDカード1枚
- SIMカード1枚+Micro SDカード
SIMカード2枚を入れると、排他制御なのでMicro SDカードは使用できません。また、逆にMicro SDカードを入れた場合、SIMカードは1枚しか使用できません。
SIMカードスロットは少し変わっていて、裏側にカードを装着するようになっています。つまり、画像のようにカードの接触部分を見えるように置き、タブレットの裏を表として挿入します。
Bluetooth
Bluetoothは最新の5.0です。Bluetooth基本的にバージョンが上がれば上がるほど、省電力、低遅延になります。イヤホンなどは5.0対応の物が多いですすが、スマホやタブレットの対応状況はまだそれほどではありません。しかし、こちらは格安タブレットで5.0でした。
クーポンコード
- Alldocube iPlay 20
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総評
なんといってもやはりコスパが高いことが魅力だと思います。特筆すべきスペックを挙げると下記のようになります。
- Octa-core A55 1.6GHz
- メモリ4GB
- ストレージ64GB
- 10.1インチの大画面
- 1920×1200の高解像度
- バッテリー容量6000mAh
- デュアルSIM対応(非デュアルスタンバイ)
これだけを並べても2万円以下のタブレットとは思えません。一部設定で日本語化されておらず、英語表記があることが唯一気になる点ではありますが、さほど重要な項目ではありませんでしたし、簡単な単語なので調べればすぐに分かりました。
とにかくコスパの良いタブレットが欲しい方には最適だと思います。
第1回と第2回の記事
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