目次
長所と短所
- ○頭脳戦が良くできている
- ○狭い範囲での細かい物語
- △ジョジョの奇妙な日常である
- △ストーリーとは関係ない話が結構ある
はじめに
今回は康一のスタンド能力が発動する話です。
前回、億泰兄弟とのスタンドバトルで卵型のスタンドが現れ、何かが生まれる気配を予感させましたが、今回のスタンド発現により、康一が本格的に第4部のスタンドバトルに参戦できるようになります。これで物語の最後までずっと変わらない同級生の仗助、億泰、康一の3人のトリオが完成ですね。
あらすじ
転車で学校へ向かう途中、康一は袋に入った猫をひいてしまった。あまりの事に慌てふためく康一。そこへ小林玉美という男が現れる。事故にも関わらず、猫を埋葬してやるから金を出せと言い始める玉美。訳が分からずあっけにとられる康一を、猫をひき殺してタダで立ち去るのかと責め立てる。罪悪感にかられた康一の胸に錠前が現れて―!
原作では
- 第019話「広瀬康一(エコーズ)①」途中から
- 第020話「広瀬康一(エコーズ)②」
- 第021話「広瀬康一(エコーズ)③」
- 第022話「広瀬康一(エコーズ)④」
- 第023話「広瀬康一(エコーズ)⑤」
ザ・ロック
小林玉美のザスタンド『ザ・ロック』って一見凄くしょぼいですよね。相手が罪悪感を感じたら自動的に発動して、罪の意識の重さによってどんどんその錠前が重くなる。一見使えないスタンド能力に思えるのですが、物語後半で康一の母親が「もう自殺するしかない」と言っていたように、罪悪感も行き着くところまで行くと自殺となってしまいます。結果的に、普通のスタンドバトルで相手をぶちのめしてリタイアさせることとなんら変わりなく、使い方によっては結構使えると思うんですよね。罪悪感を感じれば今回のエピソードのように小林玉美の言いなりな訳ですから、金をむしり取ることは勿論、女子高生のお姉ちゃんにグヘヘとしていたように、相手の体も思いのままなわけで…。
ただし、これは罪悪感を感じない人間には通用しません。現実にも射ますよね。人を殺しても悪びれず罪悪感を感じない人間。最近ではサイコパスなんて言葉がよく使われますが、あの手の殺人をしても罪悪感を舵無いような人間にこの能力は通じず、当然ディオにも通じないでしょう。
今回、小林玉美は最初から背が小さかったですね。康一の隠されたスタンド能力の1つに、攻撃された相手を小さくするなんて要素があるとかないとか言われますが、これはアニメでは無かったことになっているのでしょうか。
康一の成長
康一のスタンド『エコーズ』は、卵、ACT1、ACT2、ACT3と段階を経て成長していくのですが、このスタンドの成長が康一の魅力でもあります。では何故康一のスタンドだけここまで飛躍的に成長を繰り返すのかについてですが、本来康一は形兆に矢を射られた時点で死んでいたものと思われます。ところが仗助のクレイジーダイヤモンドの能力で、言ってみれば無理矢理生かされたわけで、本来スタンド使いになるような精神力はありませんでした。それが表現されていたのが、最初に現れたスタンドの卵で、結局この場では何もできませんでした。ただ、ピンチの際に卵にひびが入った描写があり、あの戦いが長引いてもっとピンチになったら、きっとあの場でエコーズが生まれていたのでしょう。
本来スタンド使いになるような強靱な精神力がなかった康一が、今回小林玉美のスタンド攻撃により家族が危機にさらされたことにより、やっとここで初めてスタンドを使えるような精神力へと成長したとの事でしょうね。今後まだエコーズは変化をするのですが、それは康一の精神力が劇的に向上したとの事でしょう。
エコーズの能力
クレイジーダイヤモンドの物を治す能力もそうですが、康一のスタンドも音を投げ飛ばしてその音を繰り返し出すと言う実に変わった物であり、そして全く以て戦闘向きとは思えません。小林玉美のザ・ロックも含め、本当にこの第4部では変わった能力のスタンドが次々に出てきて、そんなスタンド能力でどうやって戦うんだろうと思わせます。ところがそんな戦闘できるとは思えないスタンド能力できちんとバトルになるんです。それがこの第4部はたまりません。「そんな使い方があったのか!」とのニヤッとするエピソードはこの第4部が一番強いと思います。
総評
今回消化したのは原作の4.5話相当でした。やはりこの第4部のアニメは、アニメ1話で原作漫画を何話消化するとの物差しではなく、基本的に原作漫画の1スタンドバトル=アニメ1話みたいです。勿論重要なスタンドバトルに関しては複数話使うのでしょうけどね。この基準で行くと、第4部のスタンドバトルは全25回あるので、25話+αで39話に収まります。次回の間田のエピソードは原作漫画では5話なので、ここも1話で終わりでしょう。更にその次の山岸由花子とのスタンドバトルは少し長くて原作漫画だと全10話です。ここは1話にするのか2話にするのか…。この辺りを少し注目しています。
こんな人にお勧め
- 頭脳戦が好きな人
- 日常系が好きな人
- 狭い範囲での細かい物語が好きな人
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