今回レビューするのは、TaoTronicsさんのワイヤレスイヤホン『SoundLiberty 53』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【新開発のAiroha社”MCSync技術”】新開発のAiroha社(BluetoothイヤホンのSoCメーカ-)"MCSync技術"を採用し、遅延や音飛びを軽減して安定性を向上させました。左右どちらかを親機にすることなく、それぞれのイヤホンがデバイスから直接同時に受信するためデータ伝送の安定化を実現しました。
- 【片耳対応】片耳モード/両耳モードの切り替えは片方のイヤホンを出したり閉まったりするだけで簡単に対応いたします。さらに切り替え時には音楽を停止する必要がなく、スムーズに変更が可能です。iPhoneなどのiOS機器でもAndroid OSのスマートフォンでも、安心してその接続性能の高さを体験できます。
- 【瞬間ペアリング & 高い安定性】1度ペアリングしているデバイスとはケースを開けた時点ですぐに接続します。 左右のイヤホン間で伝送を行わないことでデータ通信がより効率的になり、従来のモデルよりも途切れにくく遅延も少なくなり、より効率的な通信になり伝送量が増えることで音の高解像度化にもつながる優れた接続を実現しました。 遅延を感じずに動画と音楽を快適に楽しめます。
- 【フィット感の良さとIPX7防水対応】装着していることを忘れてるほどの一体感。防水性能IPX7に対応し、急な雨天やトレーニング時に発生する汗などの水分からイヤホンを守れます。いつでも安心してご使用いただけます。(IPX7はイヤホン本体のみの対応となります。)ランニングでも街中でも、いつも快適に使えます。
- 【40時間連続再生】イヤホン本体が満充電の状態で最大6時間、付属の充電ケースを合わせて使うと、最大40時間の音楽再生が可能です。(※再生可能時間は、音量、再生する内容、使用環境によって異なります)。コンパクトなバッテリーながら長時間の再生を実現いたしました。持ち運びにも邪魔にならないです。手前にバッテリー残量が表示される4つのLEDがあります。
- 【安心保証&パッケージ内容】安心保証:アフターサービスと12か月+18か月(製品登録後)間の安心保証を提供します。製品使用中に何かございましたら、お気軽にご連絡ください。パッケージ内容:TaoTronics SoundLiberty 53 Bluetooth イヤホン本体、充電ケース、USB充電ケーブル 、イヤーピース(XS/S/M/L 各種1ペア) 、ユーザーガイド。
長所と短所
- ○完全ワイヤレスで取り回しが良い
- ○マイクが独立しており集音性が高い
- ○両耳でも片耳でも使用可能
- ○タッチボタンで軽快な操作ができる
- ◎イヤホンのボタンで音量と曲の変更ができる
- ○音質、受診感度、音ズレ問題なし
- ○音楽再生でのバッテリー持ちが6時間
- ◎IPX7の防水性能
- ○ケースが小型軽量で持ち運びしやすい
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
イヤホン。
ケース。
USB Micro Bケーブル。
イヤーピース。
クイックスタートガイド。ほぼ図解のみの簡単な使い方の説明。
説明書。日本語ページあり。
動画
使用した感想
○完全ワイヤレスで取り回しが良い
このイヤホンは左右を繋ぐコードすら存在しない、完全ワイヤレスイヤホンというタイプです。コードが一切無いので、首筋や衣服に引っ掛かるようなことがありません。コードが体の一部に貼り付いたり、引っ掛かってイヤホンが引っ張られる不快感もタッチノイズも起こりません。
ベッドで横になって使用しても、首と枕の間にコードがなく快適ですし、いくら頭を動かしても体に触れる部分がないので、取り回しが非常に良いです。スポーツ向きでもあります。
マイクが棒状になっていて大きいように見えますが、イヤホン部分は小さいので、画像のように耳の後ろから見るとほぼイヤホンが隠れきってしまうほどです。
○マイクが独立しており集音性が高い
形状はiPhone純正イヤホンのように、マイクが棒状に伸びて独立したタイプです。少しだけですが、口元に近いところにマイクを持ってこられるおかげで、集音性能が高く通話にも便利なイヤホンとなっています。
この形状だけ見ると装着が不安定になりそうですが、イヤーピースの造りが良いのか、耳の穴にスッポリと収まりガッチリ固定されます。激しい動きをしても落ちるどころかズレることも一切ありませんでした。
○両耳でも片耳でも使用可能
両耳での使用は勿論、左右どちらも片耳イヤホンとして使用できます。最近はケースの蓋を開けるとイヤホンの電源が入る物が多くなってきましたが、こちらは連動していません。ケースの蓋を開けただけではイヤホンの電源が入りません。ケースからイヤホンを取り出して初めて電源が入ります。この状態でスマホ等の端末のBluetoothから検索すると、当機種の『SoundLiberty 53』が出てくるので選択。これで初回ペアリングは終了です。
この初回ペアリングさえ1度行ってしまえば、あとは前述した『両耳』、『左片耳』、『右片耳』の3種類でいつでも接続できるようになっています。つまり、両耳をケースから取り出せば自動的に両耳として接続され、左右どちらかを取り出せば片耳として接続されます。
さらにユニークなことは、両耳と片耳の切り替えが完全にシームレスであることが挙げられます。例えば両耳として使用していて片方だけケースにセットすると、自動的に片耳として再接続されます。その際、自分でなにかする操作は必要ありませんし、再生している音楽が途切れることも、一時停止することもありません。警告音やアナウンスもなし。なんの邪魔も入らず、自然と両耳と片耳の切り替えが行われます。
逆に片耳から両耳に切り替える際もこれは同じです。両耳→片耳、片耳→両耳で完全シームレスな切り替えが自動的に行われます。
両耳での使用の方が音楽には集中出来るのですが、ジョギング時やサイクリング時は片耳の方が使い勝手が良いです。周囲の音が聞こえないと危険な場合がありますからね。特に自転車の場合、両耳イヤホンの使用は禁止になっているので、片耳で快適に使用できたり、両耳と片耳の切り替えが楽なことは大きなメリットになります。
○タッチボタンで軽快な操作ができる
ボタンはタッチ式です。指先で軽く触れるだけで操作を受け付けるので軽快です。押すと凹むハードボタンの場合、耳に装着したまま操作した場合、イヤホンを耳の奥にグイグイ押し込む形になってしまうので、耳が痛くなることがあります。基本的に完全ワイヤレスのボタンはタッチ式の方が良いです。
タッチボタン部分は平らになっており、範囲もイヤーピース裏側でわかりやすいです。タッチボタン部分が盛り上がっていたりすると、上手くタッチを受け付けない場合があるので注意が必要です。
◎イヤホンのボタンで音量と曲の変更ができる
完全ワイヤレスイヤホンの場合、イヤホンのボタンから音量や曲の変更のどちらかしかできない物も多いです。しかし、こちらはそのどちらもイヤホンのボタンからできました。
操作割り当て | 操作方法 |
電源オン | なし(ケースから取り出す) |
電源オフ | なし(ケースにセットする、無通信10分) |
再生 | 左右どちらでも:マルチボタン:2回押し |
一時停止 | 左右どちらでも:マルチボタン:2回押し |
音量アップ | 右:マルチボタン:1回押し |
音量ダウン | 左:マルチボタン:1回押し |
次の曲 | 右:マルチボタン:3回押し |
前の曲 | 左:マルチボタン:3回押し |
ミュート | なし |
リセット |
|
操作の割り当ては少し変わっています。具体的には、一般的な物だとボタンの1回押しであるはずの『[再生/一時停止』がボタンの2回押し。また、曲の変更が3回押し。これらの操作を多用する方の場合、押す回数が多くなるので面倒になってしまいます。逆に音量の変更はボタンの1回押しで良いです。音量の変更を頻繁にする方向きのそうさ割り当てでありイヤホンとなっています。
この少し変わった操作割り当ては好みが分かれることころかもしれません。また、慣れるのに少し時間が掛かります。
○音質、受診感度、音ズレ問題なし
音質は完全ワイヤレスにしては十分良いと思います。その理由の1つとして、イヤーピースの造りや形状が良いのか、耳の穴にピッタリと填まるので遮音性が高いことが挙げられます。遮音性が高いので周囲の雑音が耳に入って来づらく、没入感が高くなるので、結果的に音楽を頼楽しめるようになっています。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | A2DP、 AVRCP、 HFP、 HSP、AAC、SBC | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
音ズレはスマホで映画を観て口の動きと声をチェックしましたが、体感できるほどのものはありませんでした。ないと言って差し支えないと思います。
受診感度は下表の通りです。通常程度の受診感度はあるので、日常生活で問題になるようなことはないと思います。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音が完全に途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
○音楽再生でのバッテリー持ちが6時間
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 6時間 | ▼5時間58分 |
片耳での音楽再生 | 記載なし | 5時間46分 |
充電 | 2~2時間30分 | ▲2時間3分 |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
両耳での音楽再生で実験した結果が画像のようになります。ほぼ仕様通りのバッテリー持ちとなりました。
両耳での使用時の少し変わった挙動としては、バッテリーが切れるとき、両方のイヤホンの電源が同時にオフになるわけではなく、バッテリーが切れた方だけがオフになり、まだ残っている方は片耳イヤホンとして接続され続けるということ。そのため、今回は両耳として機能しなくなった時点での時間となります。
片耳で音楽再生したときのバッテリー持ちは画像のようになります。片耳の方が若干バッテリーが持ちますが誤差の範囲でしょうか。両耳も片耳もほぼ同じバッテリー持ちになりました。両耳で使用しても片耳で使用してもバッテリー持ちに差はありません。
最後に充電時間の実験結果は画像のようになりました。
両耳でのバッテリー持ちでも充電時間でもほぼ仕様通りとなりました。
◎IPX7の防水性能
このイヤホンの大きな特徴の1つとしては、防水性能がIPX7であることも上げられます。画像を見るとわかりやすいのですが、『水深1mで30分の水没』まで堪えられる強固なものです。プールや海で泳ぎながら使用することには向きませんが、不意に水没させても問題ないので安心です。
水没以外の噴流水は全てのレベルに対応しているので、ゲリラ豪雨や台風は勿論、シャワーを浴びながらの使用も可能です。これだけ強固な防水性能があれば、日常で水の心配は一切しなくて良いので、精神衛生上も良いです。スポーツで汗を掻いても水道水で洗えます。
○ケースが小型軽量で持ち運びしやすい
ケースは楕円形で細長く軽いので持ち運びしやすいです。スリムジーンスにも楽に出し入れできます。ワイシャツの胸ポケットには一応入りますが、そこだと目立つので実用的ではありません。
ケースの容量は650mAhとなっており、完全ワイヤレスとしては平均的です。イヤホンをセットする部分はマグネットになっているので、雑にイヤホンを近付けても正しい位置でピタッと吸着します。ちなみに、ケースの充電に使用するUSBケーブルはMicro Bです。
総評
マイクが棒状になっているので通話に強いイヤホンです。少し操作性が変わっている部分はありますが、慣れれば問題なくなりました。音量の変更が1回押しで出来るので、場所によって音量を頻繁に変えるなど、周囲に気を使ったりする人向きでしょうか。
音質は完全ワイヤレスながら遮音性が高いので意外と音楽に没入できます。逆に音漏れもしづらい構造なので、満員電車でも大音量で音楽を聞くことがでいます。
こんな人にお勧め
- 音量を頻繁に変更する人
- 遮音性が高い完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- マイク性能が良い完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
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