バラエティ全話レビュー「第11回 アメリカ横断ウルトラクイズ 第3週」 5/5 (1)

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みどころ

  • 壮大な演出

 

放送日時

日本テレビ本放送:1987年11月19日(木)19:00~21:00

 

挑戦者紹介

第2週の前回、第1週のあらすじが3分ほど冒頭にあったのですが、今回は前回のダイジェストがありませんでした。毎回あるわけじゃないんですね。

 

その代わりとでも言うか、冒頭は現在残っている挑戦者を個別に紹介していました。これは他の回でもそうなのですが、残りが絞られて少数になると、挑戦者1人1人を紹介するVTRが番組の冒頭に入ります。

 

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これは視聴者が挑戦者を詳しく知るためには最適で、いくら番組内で時折挑戦者の名前がテロップで出て、福留さんが弄ろうと、それだけでは出演者が素人で、今まで全く見たことのない人なので、なかなか覚えられません。ところがここでまとめて挑戦者の紹介をやって貰えると、「ここは挑戦者を覚えるところ」と頭のスイッチが入るので、スンナリ覚えられるんです。

 

ベスト10くらいまでくると、もはや見ず知らずの素人の域を超えて、期間限定ではありますが、有名人に限りなく近い人になっていました。

 

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武井さん、渡辺さんと応援していた挑戦者が落ちてしまったので、今回は温井さんを応援することにしました。理由は前者2人と同じく可愛いからです。

 

放送内容

今回は前回までのダイジェストはありませんでしたが、スタジオトークの軽妙な掛け合いが見事でした。

 

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毎回このスタジオトークはテンポの良い会話の掛け合いが気持ち良いのですが、今回は特に間が全くなく、次から次へと会話の応酬があり、また、ルート紹介では二手に分かれるギミックも披露していました。

 

徳光さんのコンピューター予想では、挑戦者それぞれの大学や勤務先、果ては支店名まで思いっきり公開していました。時代と言えば時代ですが、こういうことに誰も疑問を感じなかったんですよね。

 

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当時は、漫画家やアイドルなんかがファンレターの宛先として、自宅の住所を公開していました。アイドルの場合、親衛隊が近所を見回ったり、実家に挨拶に行くことが、普通とは言いませんがあったそうです。十年一昔とはよく言ったもので、30年前ですから三昔と言うんでしょうか。社会常識は随分変わりました。

 

ちなみにこの頃、髪型ではこの温井さんのような黒髪ロングストレートのワンレンが流行っていました。浅野温子さんなどがワンレンの象徴的存在だったと思います。

 

第6チェックポイント「ご存知バラまきクイズ/デビルスタワー」(11人→10人)
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ここではウルトラクイズお馴染みのバラまきクイズです。

 

このデビルスタワーはスピルバーグ監督映画「未知との遭遇」の舞台になった場所でもあります。

 

ここは当然荒野を走り回る体力が必要になり、またハズレを引かない運も必要とされます。番組のキャッチフレーズ「知力、体力、時の運」の全てが詰まったクイズです。

 

このバラまきクイズは、ハズレが入っている確率が20%なのですが、ここでは毎回ハズレを連続で引く人が出てきます。今回は宇田川さんがや渡辺さんが連続でハズレを引いていました。これこそが運の要素なんですよね。ハズレだと答えることすらできないんです。

 

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この外れたときの福留さんの笑顔とMCがたまりません。「これをなんと読む!」なんてその最たる例で、バラまきクイズと言えば、この福留さんの「これをなんと読む!」だと記憶している人も多いんじゃないでしょうか。

 

しかし今回は格好良い男性が多い気がします。今で言うとイケメンです。この頃はサラサラヘアの真ん中分けが流行っていたんですよね。もう少し時代は後になりますが、吉田栄作さんがこのサラサラヘアの象徴的存在で、「もう誰も愛さない」と言うドラマが流行ったことを覚えています。これで遂に残り10人。ベスト10です。

 

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ここでは女性機内1位の高橋さんがギリギリの抜けで、落ちたのは渡辺さんでした。

 

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罰ゲームは、言葉の通じない相手と対話をするとのことで、牛相手にコミュニケーションを取り、鳴かせたら終了だそうです。これが中々牛が鳴かず、結局1時間以上牛の鳴き真似などをして苦戦した挙げ句クリアしていました。

 

第7チェックポイント「国境突破!! 一足跳びクイズ/バッドランド」(10人→2人+7人)
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ここでは、先着2名までが第9チェックポイントのメキシコ・チチェンツァまで一足飛びに行けます。なので一足飛びクイズなんです。他の7名は通常のルート通り、第8チェックポイントのリンカーンでクイズを行います。つまりここから2つのルートに別れるんです。一足飛びの2人は4日間のバカンスだそうです。

 

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先に2ポイント獲得したら国境越えクイズに挑戦。ここまでは通せんぼクイズに似ているのですが、ここでは他の挑戦者が阻止することはできず、通常の早押しクイズのように、福留さんがクイズを1問読み、それに答えられたら通過。答えられなければ0ポイントになり回答席へ戻ります。

 

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そしてまたここでイケメンが脱落。天沼さんが落ちてしまいました。

 

今回の罰ゲームは、自然の迷路を抜けて空港に向かえとのもので、パークレンジャーから、迷路の抜け方を指示したメモが渡されるのですがこれは真っ赤な嘘。ここは入り口も出口も同じで、入ってしまったら他に出口なんてないんです。ここでは1時間は放置されたみたいです。

 

この手の罰ゲームは、VTR上長いように見せているだけで、本当は数分やっただけだろうと思われるかも知れませんが、このウルトラクイズは結構ガチです。構成作家をしていた萩原さんのブログにも書いてありますが、本当に何時間も放置するんです。

 

今回は更に結構危ない崖や切り立った岩などもあり、今だと多分素人にやらせられない罰ゲームです。スタッフがやってみてできないことは挑戦者にさせないとのルールはあったのですが、ちょっと足を滑らせたら大怪我して番組が大変なことになりそうなのですが、その辺は時代ですね。

 

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そしてお約束の「帰国?」終わりでした。

 

第8チェックポイント「一問多答早押しリレークイズ/リンカーン」(7人→6人)
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このクイズは一問多答クイズに似ていて、福留さんが読み上げたクイズに誰かが早押しで答え、そこから全員1周するまで順番に答え、正解したら当然1ポイント獲得。合計5ポイント獲得したら勝ち抜けです。

 

ここも壮大な仕掛けがあり、挑戦者の後方に1台ずつ大型のコンバインが待機しており、正解すると1つ分進み、その分畑の草を刈るんです。要は営業成績のグラフのようなものが広大な畑にでき上がり、それぞれの挑戦者のポイント状況が上空から分かる仕組みです。…なのですが、これクイズには全く影響しませんよね。単にビジュアル的な仕掛けです。お金が有り余って仕方が無いんだろうなあと。

 

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このクイズ方式だと、全員が同じ問題に平等に答えるので、実力差が如実に出ます。また、1度差が付いてしまうと、相手が間違うのを待つしかなく、差を詰めるのは至難の業でです。

 

ここでは後楽園の敗者復活戦で、「虫歯が無い人」の条件で抜けた人がまだ残っていて驚きました。この徳光さんの敗者復活組は、クイズと全く関係ない完全な運で毎回選ばれます。その人がベスト8まで残るとは…。

 

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そして今回の敗者は温井さんでした。またしても私が応援していた人が脱落…。このように、自分が応援している人が次々落ちていく現象は、ウルトラクイズを見ているとたまに起こるんですよね。

 

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ちなみに一足飛び組ですが、稲川さんと高橋さんは、メキシコでバカンス中なのですが、演出上日焼けするように言われ、結構大変だったそうです。急に日焼けをすると、肌が弱い人は体中ヒリヒリしますからね。バカンスしてきた感を出すために肌を焼かせたんでしょう。

 

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ここでの罰ゲームは、ヘイ・スタック競技と言って、干し草をトラックいっぱいに詰め込んで、旗を1周してくるスピードを競う農村地域のスポーツだそうです。要は農村の力仕事を競技にしたものですね。体力的な意味での罰ゲームです。

 

第9チェックポイント「恐怖のピラミッドかけのぼり数字クイズ/チチェンイツァ」(8人→7人)
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ここで一足飛び組が再合流しベスト8の戦いです。

 

今回のクイズ形式は、答えが全て数字になる問題が出され、それを全員が手持ちの道具で答え、正解したらその数字の分だけマヤ遺跡の階段を昇るもの。しかし間違ったら逆にその数字の分階段を降りなければなりません。このマヤ遺跡は世界的に有名な遺跡で、観光客もひっきりなしに訪れる場所なのですが、なんとここ貸し切りですよ…。他の観光客を堰き止めて行っていました。

 

このクイズ形式は、子供の頃していた「グリコ」と言う遊びに似ています。じゃんけんをして勝ったら、その分の歩数を進んでいくというアレです。グーで勝ったら「グリコのオマケ」の文字数と同じく7歩進む。チョキだと「チヨコレイト」で6歩進む。パーだと「パイナツプル」で6歩進む。スケールは段違いですが、これと同じですよね。

 

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このマヤ遺跡の階段は急勾配でかなり怖そうでした。

 

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そしてここで落ちたのは藤村さん。

 

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罰ゲームはマヤ遺跡の中に入り、心臓を捧げていた祭壇の前で泊まって貰うと言うもの。本当に泊まったかは定かではありませんが、前述したように、平気で数時間ほったらかしておくのがウルトラクイズなので、ここでも暫く放置していたんじゃないでしょうか。

 

第10チェックポイント「日の出タイムショック/カンクン」(7人→6人)
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今回は、勝ち抜けポイントが決まっていない、制限時間内でどれだけ多く正解できるかのクイズ形式です。これもウルトラクイズ恒例ですね。ユカタン半島で日の出の太陽が昇り始めたらクイズが始まり、その太陽全体が姿を表すまでが制限時間。この制限時間の間のポイントで最下位だけが敗退します。

 

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このタイムリミットクイズは、いつ終わるのか分からないことと、ポイントが明示されないので、誰が抜けて誰が落ちたか、クイズが終わっても分からないスリル感が好きです。時間内にできるだけ多くの問題を読まなければならないので、福留さんもこれまでとは違い、途中で茶々を入れたりせず、ひたすら真面目に問題を読むところもドキドキしました。この今までの雰囲気とガラッと変わる真面目感は、機内ペーパーテストと通じるものがあります。

 

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また、ここでは優勝賞品が島であることが明かされました。どんな島かの詳細が明かされていないのですが、その辺はウルトラクイズの賞品なのでお察しです。

 

太陽の動きって普段注視することはないのですが、日の出などで太陽を見ていると、意外に太陽って早く動いているんですよね。今回もどんどん太陽が現れていく様が面白かったです。

 

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そしてここではなんと、1度も早押しボタンを押していない中村さんが勝ち抜けてしまいました。どう言う事かというと、不正解にはマイナスポイント付くので、単純に早押しボタンを押さなかった0ポイントの中村さんより、積極的に押してマイナスポイントが付いた高橋麻里子さんの方が落ちてしまったんです。

 

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高橋麻里子さんは、早とちりで早押しボタンを押しての誤答が多く、どんどんマイナスポイントが付いてしまったんです。福留さんから「早とちりが多すぎる」と指摘されていました。

 

罰ゲームはスピンネッカーと言う、当時最も新しいマリンスポーツだそうです。しかし今調べると全く情報がないので、全く流行らなかった模様。似たマリンスポーツは今でもありますけどね。マリンスポーツと言うだけあって、罰ゲームと言うより楽しそうな遊びでした。

 

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このスピンネッカーは、今で言うパラセイリングに似ています。巨大凧に人間を乗せて空中に飛ぶと言う遊びです。

 

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ここでは福留さんの貴重な水着姿が…。それはともかく、結構日に焼けていましたが、タイトなスケジュールの間を縫ってバカンスしていたんでしょうか。こんがり焼けていました。

 

ベスト6

今回ついに残りが6人になってしまいました。

 

6人の素人で高視聴率ゴールデン番組の2時間を任せると言うのは、改めて考えても凄いことです。タレントでもなんでもないその辺の大学生や社会人ですからね。それで2時間番組を作って持たせ、そして高視聴率を叩き出すのは凄いです。

 

遂に来週最終回

4週の放送はやはりあっと言う間に終わりますね。実際に放送している時間は、5週放送する第12回、第13回より多いことは以前書いたのですが、単純に全4回の放送回数はあっと言う間でした。

 

今回のウルトラクイズは敗者復活組が強いです。泥んこ復活組、名古屋復活組、そして歯医者復活組。いかにウルトラクイズの敗者の中に、クイズに強い人がいたかがわかります。

 

「勝てば天国!負ければ地獄!知力、体力、時の運!早くこいこい木曜日」

 

それではまた来週。

 

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