バラエティ全話レビュー「第8回 アメリカ横断ウルトラクイズ 第4週」レビュー

みどころ

  • 水中クイズ
  • 決勝戦の追い上げ
  • 優勝賞品

 

放送日

  • 日本テレビ本放送:1984年11月01日
  • ファミリー劇場再放送:2017年6月01日

 

はじめに

遂に今週で第8回のウルトラクイズは終わりです。4週というと約1ヶ月で、1年の1/12なので長く感じるのですが、あっと言う間にウルトラクイズの4週間が終わってしまいました。再放送でこれですから、本放送の時はもっとあっと言う間と感じていたのでしょう。

 

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今回はファミ劇のCMでも推されていた水中クイズがある回で、絵面の面白さなどが素晴らしかったです。また、その他にも準決勝恒例の通せんぼクイズ(通過クイズ)、29歳の肝っ玉母さんが敗れるなど、最終週だけに内容の濃い回です。

 

放送内容

先週に引き続き、今週も番組冒頭でお断りのテロップが流れていました。

 

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この番組にはアメリカ先住民に対し“インディアン”という差別的呼称など、不適切と思われる表現が含まれていますが、制作された時期、時代背景や設定などのオリジナリティを尊重してそのまま放送いたします。

 

また、事情により音声の一部をカットさせていただいている部分があります。

 

あらかじめご了承ください。

 

ファミリー劇場

 

インディアンのくだりは前回と同じなのですが、なんと今回は音を消す処理をしている部分があるとのこと。

 

詳しくは後述しますが、無音処理が施されている箇所は、挑戦者の住所が番地までハッキリ流された部分です。これは当然で仕方がないです。なにか番組として重要な部分に無音処理が施され、内容自体が分からなくなってしまうかと不安だったのですが、消されても内容に関わる部分ではなかったので助かりました。

 

スタジオの高島忠夫さんと石川牧子さんのルート紹介は、『今後』のルートを紹介するので、消化したチェックポイントは紹介しません。なので、どんどん短くなっていくのですが、今回は最終週だけに、キーウェスト、バハマ、フィラデルフィア、ニューヨークのたった4カ所で終了。あっと言う間でした。

 

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また、地図が後ろにあるにもか変わらず、何故か透明のアクリル板でアメリカ大陸が描かれている物も登場。

 

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第10チェックポイント「早押しWチャンス潮干狩りクイズ/キーウェスト」(6人→5人)
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ここでのクイズは基本的に早押しクイズなのですが、間違ったら後ろの海で潮干狩りをし、貝を採ってくるまでクイズに参加出来ません。これが普通のクイズなら1問休みなどのペナルティなのですが、この辺りの趣向がウルトラクイズは面白いのです。

 

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ここでは高根さんが相変わらず根暗キャラで弄られていおり、大阪大学根暗科とまで言われていました。

 

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ちなみに、根暗と同じく肝っ玉母さんと散々弄られている古賀さんですが、ここで番組上ハッキリ29歳と年齢を言われていました。ただ、前回までのコンピュータールームでは30歳と出ていました。些細なことなのですがどちらなのでしょうね。

 

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コンピュータールームの撮影は、ウルトラクイズ収録終了後だと思うので、8月から10月の間に誕生日が来て、そのコンピュータールーム撮影時の年齢をコンピュータールームでは表示していたような気がします。おそらく撮影時は30歳の誕生日が来ていない29歳だったのではないかなと想像します。

 

それにしても、29歳で肝っ玉母さんと言う世の中、そしてその二つ名を甘んじて受け入れる本人。当時はこれが当たり前だったのでしょうが、今考えると凄い感覚だなと感じます。

 

ちなみに、29歳といえば、今だとガッキーこと新垣結衣さんや小嶋陽菜さんと同じ年です…。ガッキーやこじはるが『肝っ玉母さん』と言われているようなものです。時代が変わりました。

 

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ここでは、その29歳の肝っ玉母さんこと古賀さんが脱落しました。主婦でありながらクイズに強く、早押しクイズなどでも残ってきたのですが、ここにきて力尽きました。

 

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少し調べてみると、1980年の女性の平均初婚年齢は25.2歳。2013年で29.4歳となっていました。やはりこの辺りも、年齢による見た目、社会的な立ち位置などに影響しているのでしょう。

 

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クイズ研が跋扈する前までは、このような主婦や社会人のいわゆるクイズを趣味とする者が残ることが多く、色々な属性の人がいて面白いです。

 

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罰ゲーム:満潮になると沈む島に置き去りにされる
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罰ゲームは最初、古賀さんが釣りをするとのものだったのですが、実はこれが罰ゲームの本番ではなく、その後満潮時に沈む島に取り残されるとのものでした。

 

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ちなみに釣りは1時間30分やらされたそうです。

 

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満潮時に沈む島といえば、第11回の優勝賞品であったのを思い出します。

 

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このときナレーションで言われていましたが、古賀さんの息子さんがこのとき小学校2年だそうです。つまり7歳か8歳です。33年前の放送なので、今だと40歳か41歳になっているはず。33年という月日の流れを感じます。

 

そして、ここで遂に女性挑戦者はゼロとなり、あとは男性のみの闘いとなります。

 

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第11チェックポイント「海底早押しクイズ/バハマ」(5人→4人)
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水中クイズの前にはいつもの徳光さんによるコンピュータールームの敗者予想です。

 

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そして遂にファミ劇のCMでも散々流れていた水中クイズの登場です。今はどうか分かりませんが、当時世界一の透明度を誇る海とのことで、そこでの水中早押しクイズです。

 

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ヘルメットで圧迫感がありますし、コンピュータールームでも言っていたように、3人泳げない人がいるので、パニックになりそうなものですが、皆淡々とクイズをこなしていました。

 

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しかし、ここはお金も手間も掛かっているように感じます。クイズ自体は30分もせずに終わるのでしょうが、水中でも問題がないように配線をし、防水をし、きちんと映像や音声が届くのか、早押し可能なのかなど、散々テストしなければなりません。

 

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福留さんも、MCや出題をぶっつけ本番でやるわけもなく、何度もリハーサルをしたでしょう。そうした準備も含め、お金が掛かり、規模の大きいチェックポイントでした。

 

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ヘルメットを被り、酸素を供給するチューブも繋げている特別な装備をしているにも関わらず、服装は地上の時のままで、ジーンズにTシャツなどでした。水中装備とのギャップがたまりません。

 

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また、毎回クイズを行う場所にはすぐに帰国できるように、旅行バッグに荷物を詰めて持ってくることになっているのですが、水中にも旅行バッグを持ってきており…。完全に水没して中身はビチャビチャになっていると思われます。

 

また、ここでは誤答をした場合、30秒間空気を止めるとのものが行われていましたが、当時の構成作家のブログ(当記事最後の関連リンク内)によると、実際には行っておらずジョークだとのこと。本当にやったら大変でしょうと書いていました。これも今だとやらせだとか酷いだとか言われてしまうような気がします。このような意味でも当時でしか出来なかった番組だと感じます。

 

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今でこそ沖縄でも、このようにヘルメットを被っての水中散歩などが行われていますが、なんといっても33年前です。技術的にも難しく、そして新しく、先取りをした物でした。

 

勝ち抜けの際には皆で万歳をするのですが、水中だけに動きが遅く、スローモーションのような万歳に笑ってしまいました。

 

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罰ゲーム:海底を歩いて帰国
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ここで脱落した千葉さんは、海底クイズの装備のまま、海底を歩いて帰るとのもの。

 

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ところで、ここまでこの回のウルトラクイズでは、恒例の『帰国?』の『?』が1度も出てきていません。今回は出るかなと思ったのですが出ませんでした。

 

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第12チェックポイント「決勝進出通過クイズ/フィラデルフィア」(4人→2人)
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準決勝は恒例の通せんぼクイズです。このときは通過クイズと言われていました。また、これまでは1人ずつ落としてきたのですが、ここでは4人から2人になるのもお約束です。

 

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この地は映画の『ロッキー』の撮影が行われた地で、ロッキーが特訓をしたシーンでも有名です。

 

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ロッキーは有名なので、ここには銅像も1984年当時から建っていました。

 

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ロッキーの銅像は、ロッキー3の公開に合わせて建られたとのことで、この2年前の1982年に立てられたようです。建てられたばかりでホヤホヤの時期です。

 

クイズ形式はシンプルな早押しなので、クイズ知識がそのまま出るのですが、通過クイズで1人対3人となるので、単純にクイズ知識だけというわけでもありません。また、通過クイズで正解して通過出来ないと、獲得ポイントが0になり、また最初から回答席で3ポイント溜めなければなりません。非常にシビアなクイズ形式です。

 

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石橋さんは昭和32年生まれと言っていました。1984年(昭和59年)という年代でも時代を感じるのですが、更にその頃の挑戦者の生まれた年を言われると、改めて時代を感じます。今から見るともう60年近く前です。

 

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1つ福留さんの怖い面が見えたシーンがありました。高根さんは自分に解答権がないのにあると勘違いし、回答してしまうチョンボをやってしまいましたが、ここではいつもニコニコしている福留さんの声のトーンが変わり、明らかに本気で注意していました。いつもニコニコしている福留さんを見ているだけに、この変わり様はかなり怖いです。

 

福留さんは業界では怖くて有名で、かなり怒る人だと聞いたことがあります。性格の善し悪しは知り合いでもないのでわからないのですが、少なくともこのシーンは、自分の仕事を完璧にこなそうとするがゆえのマジ怒りだと思います。

 

ウルトラクイズの裏話が以前に放送されていましたが、それを見てもスタッフはそれこそ寝る間を惜しんで仕事をしていたので、少しのことでこの完璧な番組が台無しになるとなれば、それは誰でも怒って当然だと思います。勿論、高根さんは悪意がなかったので仕方がないのですが、多くても3ポイント先取のクイズ形式が多い中、ミスで1ポイントが前後してしまうと大変なことになってしまいます。

 

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ここでは、クイズ研が跋扈しておらず、相手を妨害する作戦も確立されていないことから、淡々と問題は進み、石橋さんと宍戸さんの通過が決まりました。ここまで散々根暗と弄られていた高根さんを密かに応援していたのですが、準決勝で脱落してしまいました。また、早晩亡くなった内野さんもここで脱落です。

 

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ここで抜けた人のリアクションは喜び全開で良かったです。これが晩年のウルトラクイズのクイズ研全盛時代になってしまうと、突破して当然とか、突破することを少なくとも本人が想定しており、喜びが淡泊になるのです。

 

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罰ゲーム:ロッキーと同様のトレーニング及びジョー・フレージャーとのスパーリング
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罰ゲームは、ロッキーの映画のシーンと同様、生卵をビールジョッキに入れてがぶ飲みし、本物の元ヘビー級王者と大戦していました。

 

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このヘビー級王者は正直私は知らなかったのですが、元ヘビー級王者をセッティングして、お遊びとはいってもTVに出演して貰い、グローブを交わして貰えるというのは、やはりウルトラクイズの規模や交渉力は凄いなと感じます。

 

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決勝戦「早押しクイズ/ニューヨーク」(2人→1人)
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決勝に残ったのは、機内ペーパーテスト2位の石橋さんと、3位の宍戸さんでした。1位の道蔦さんは、早食いを出来ずに破れてしまいましたが、やはり後半のクイズ知識を重視される形式では、機内ペーパーテストの成績がダイレクトに反映されるようです。

 

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ここでは恒例の貿易センタービルをかすめたヘリの映像から始まります。決勝に残った挑戦者2人を乗せたヘリと、福留さんが乗ったヘリで貿易センタービルをかすめ、映画『007』の『Old James Bonded Bourbon』の曲で挑戦者を紹介。福留さんの早口でリズム感の良い紹介とあいなり、物凄く高まります。

 

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今回は自由の女神が修復中とのことで、足場で周りが囲まれており、綺麗な自由の女神全景を見ることは出来ませんでした。

 

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ここでは、最初にお断りのテロップがあったように、無音処理されている部分がありました。ヘリで決勝に残った石橋さんと宍戸さんの紹介をするのですが、何故か今回はそこで彼らの住所を番地まで言っていたようで、そこが無音となっていました。

 

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この頃は調べると分かるのですが、アイドルやプロスポーツ選手でも、ファンレターの宛先で自宅の住所や実家の住所を番地までフルで公開することも珍しくありませんでした。この文化はあと数年で消えることになるのですが、今考えるととんでもない時代です。異常者や熱狂的なファンが自宅に来たなんて事もあったようです。

 

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今は今回出された住所はもう無いのかもしれませんが、この時代調べることが簡単なので、実はありましたでは済みませんし、聖地巡礼よろしく、番組を見た人が近辺をウロウロして問題になっても大変なのでカットしたのでしょう。重大な内容に関わる部分ではなくて良かったです。

 

今の人からすると住所の、それも番地まで言う必要があるのか不思議で仕方がないと思います。かすかな記憶を思い出してみると、当時は住所は男性や女性などの性別、名前に準ずる公開情報に類していた気がします。タウンページなどに当たり前のように住所と電話番号が載っており、載せないとの選択肢は実質ありませんでした。後年拒否できると知り驚いた記憶があります。自分の名前と住所はタウンページに載る物(=公開情報)との共通認識だったのだと思います。

 

石橋さんと宍戸さんも、このときタウンページを見ればすぐに住所は見付けられると思います。勿論、アイドルも本名が分かっていれば載っていますし、プロ野球選手などもそうです。住所はそのような扱いだったのです。アイドルの親衛隊などは、そのアイドルの自宅廻りを不審人物がいないか見回りを行っていたりしたそうです。どっちが不審人物なんだって話ですが…。

 

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本当はそれでもなにも問題が起きなければ1番良いのですが、そんなわけにもいかず…。アイドルだった岡田奈々さんがファンに自宅で襲われたなんて事件があったりして、徐々にこのシステムは不味いのではないか…と変わっていった記憶があります。

 

決勝は比較的差が付くことが多い印象があります。最初は石橋さんが圧勝して勝つのかなと思ったのですが、宍戸さんが一気に追い上げ、一時は2ポイント差までになりました。結局は先にポイントを貯金していた分、石橋さんが優勝したのですが、かなり接戦でした。

 

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これまでは早押しクイズ形式でも、どこかに運や体力の要素が入るようになっている場合が多かったのですが、ここは単純に早押しクイズ形式のガチンコの1対1です。全く誤魔化しが効きません。また、多くても3ポイント先取だったクリア数も10ポイントまでに一気に上げられ、まぐれや瞬発力、たまたま知っている問題や得意な問題が続いただけでは勝てない作りです。

 

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これは以前も同じ事を書いていますが、決勝に限って罰ゲームは行われません。しかし、優勝者のセレモニーをただ眺めるだけで、誰にも声を掛けられず放置されることこそが罰ゲームになっています。毎回、寂しそうに優勝者を離れてみる敗者を映しているので、このシーンは印象に残ります。

 

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さて、優勝商品ですが、日本に1台しかないアメリカ製のクラシックカーということは、一次予選の段階で明かされていたのですが、美女とそのクラシックカーでドライブした後、組み立て前のパーツに別れている車を貰っていました。3ヶ月で組み建てられるとのことですが、エンジンは付いておらず…。相変わらずのウルトラクイズらしい優勝賞品でした。

 

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おわりに

私は見ていなかったか、見ていても覚えていないような年齢だったので、ほぼ初見として今回のウルトラクイズを楽しむことが出来ました。

 

33年前の番組の再放送なのに、毎週木曜21時が楽しみでワクワクして見てしまいました。

 

思い出補正かもしれませんが、この頃の番組の密度はやはり凄まじいです。今だと引き延ばしたり、要所でスタジオへ移し芸人やモデルの浅い意見を挟み、山場CMがありで、3時間番組になっていてもおかしくないと思います。ところがこれが1時間半番組です。恐ろしい密度です。『面白くて目が離せない』とよく言われることがありますが、まさに言葉の通りで、放送中は離席することが出来ませんでした。この番組が始まってしまうと、食事を作りに行く時間もないので、結局毎週夜23時頃夕食を食べることになっていました。

 

33年前の番組なので、今の方がノウハウが蓄積され、より視聴者を楽しませる術は周知されているはずです。しかし、髪型やファッションからは時代を感じますが、番組としての古さは全く感じませんでした。フォーマットや構成、言葉遣いなんかで古いな、見ていられないなと思ってもおかしくないのですが、それが一切ありません。こうなると、やはりもっともっと古い第1回を見て、自分がどんな感想になるのかを自分自身で知りたくなってきます。

 

来週は回が飛んでジャストミート福沢さんの第16回がありますが、こちらも楽しみです。

 

ではまた来週。

 

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