バラエティ全話レビュー「第8回 アメリカ横断ウルトラクイズ 第3週」レビュー 5/5 (4)

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みどころ

  • 1人1人の魅力が出るところ
  • マラソンクイズ初登場
  • おっかさんこと古賀さんの強さ
  • 第12回でも登場する阿部さん内野さんのジョギングクイズ

 

放送日

  • 日本テレビ本放送:1984年10月25日

 

はじめに

今回は遂に10人に絞られたベスト10の状態からウルトラクイズが始まります。

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挑戦者は勿論ただの素人なのですが、ここからは10人と数が少なく、ここからは全てのチェックポイントで1人しか脱落しないので、ウルトラクイズが放送されている期間+αは彼らはその辺の芸能人よりもスターになってしまいます。

 

今だと鬱陶しい素人がいたりして、素直に応援しようと思えなかったり、素人独特のノリが受け付けなかったりする場合が多いと思います。しかし、TV慣れしていないからということもあるのでしょうが、福留さんの素人の魅力の引き出し方や編集の力で、素人挑戦者の嫌な部分が全くといって良いほど見えてきません。だからこそ、素人を応援しようと思えますし、そのキャラクターを好きになってしまうのです。

 

このような素人挑戦者の魅力、素人挑戦者が期間限定とはいえスターになっていく様を見られるのも、この3週目と4週目です。

 

放送内容

今回はOP前にテロップが出されていました。

 

この番組にはアメリカ先住民に対し“インディアン”という差別的呼称など、不適切と思われる表現が含まれています。

しかし、制作された時期、時代背景や設定などのオリジナリティを尊重してそのまま放送いたします。あらかじめご了承ください。

ファミリー劇場

 

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インディアンとの言葉は差別用語と見なされているようです。また、「インディアンなど」の『など』は、『酋長』を指していると思われます。

 

どちらも少し調べると、インディアンはネイティブ・アメリカン(固有の部族名ではない)、酋長は首長、部族長などと言い換えられているようです。差別用語と意識せずに、単なる名詞として使用していた人間からすると言葉刈りにしか思えないのですが…。

 

ただ、逆にいうと、このような『お断り』を初めに申し訳程度に入れておけば、現在は差別用語と認識される言葉でも、「当時のことだから」と放送はOKになっているということでもあります。これはこれで健全な放送方法かなと思います。少し前までは、このような差別とされる言葉は、昔の作品でもピーッと打ち消し音が入ったり、そこだけ音声が消された無音処理がされていました。これでは意味がわからないのです。

 

例えば私が好きな機動戦士ガンダムでも、アムロが「僕は乞食じゃありませんから」の『乞食』部分が無音処理され、「僕は…じゃありませんから」となっていて、初めて見る人には意味が分からない状態でした。ところがここ5年ほどか、前述のようにお断りを入れればOKとなり、今ではBSやCSで放送する際、そのまま「僕は乞食じゃありませんから」と流れるようになり、「あれ?」と思った記憶があります。これは他の番組でもそうです。おそらく地上波では無理ですが、BSやCSではやっと健全な方向に向かっているようです。

 

今週の放送を見るとわかるのですが、インディアンや酋長との言葉は十数回出てくるので、ここを無音処理などしていたら、放送そのものが不可能でした。もしかしたら、前回の放送から1年近く期間が空いてしまったのには、このような理由があるのかもしれません。問題文や正解の解説など、どうやってもカットできない部分に何回も何回も出てきていました。

 

今週もスタジオでの高島忠夫さんと石川牧子さんの漫才のようなMCは健在。週が進むにつれ、段々と短くなってくるルート紹介に、ウルトラクイズの終わり感じるのも毎度のこと。最初の半分になってしまったのであっと言う間でした。

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また、その後は早速徳光さんのコンピュータールームの予想へと移るのですが、コンピューターの敗者予想はおっかさんこと古賀さんでした。この後行われるクイズがバラマキクイズという体力と走力が要求されるクイズのためでしょう。簡単に言ってしまうと太っているから無理だろうとのことです。

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第6チェックポイント「時間差バラマキクイズ/フェニックス」(10人→9人)
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恒例のバラマキクイズです。アメリカで行われるウルトラクイズといえばこのバラマキクイズでしょう。アメリカの広大な大地に、飛行機や気球からクイズをばらまく壮大感、スケールの大きさ。これぞアメリカ、これぞウルトラクイズといった感じです。

 

  • 第03回 第06チェックポイント バラマキクイズ(ツー村)
  • 第04回 第05チェックポイント 新バラマキクイズ(ソルトレイクシティー)
  • 第05回 第09チェックポイント 落下傘バラマキクイズ(フェニックス)
  • 第06回 第06チェックポイント 荒野の決闘 バラマキクイズ!(モニュメントバレー)
  • 第06回 第09チェックポイント敗者復活戦 ニワトリ追っかけバラマキクイズ(ルイビル)
  • 第08回 第06チェックポイント 時間差バラマキクイズ(フェニックス)
  • 第09回 第08チェックポイント 夕日の決闘!! バラマキクイズ(アルバカーキ)
  • 第09回 第14チェックポイント 迷路バラマキクイズ(ロンドン)
  • 第12回 第08チェックポイント バラマキクイズ(モハーベ砂漠)
  • 第14回 第07チェックポイント バラマキクイズ(ソルトレーク)
  • 第15回 第05チェックポイント 砂漠の熱闘 バラマキクイズ(モハベ)

 

調べてみたところ全17回中、半分以上の9回行われていました。また、1大会で2回行われていたこともあり、まさにウルトラクイズの象徴的クイズです。後楽園(東京ドーム)の○×クイズやグァムの泥んこクイズの2つに次ぐ、ウルトラクイズの象徴的クイズかもしれません。

 

空からクイズの入った封筒をばらまき、挑戦者が走って封筒を拾い、福留さんのいる回答席まで持っていき、問題を読んで貰って答える。2ポイント先取で勝ち抜けです。

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ここはクイズ知識は当然なのですが、当然走って取って持ってきてを繰り返すので、走力と体力が必要となります。また、クイズが入っていないハズレ封筒もあるので、運も必要です。まさにウルトラクイズのキャッチフレーズ、『知力、体力、時の運』全てが詰まったクイズです。だからこそ最も多く行われ、ウルトラクイズの象徴的クイズになったのでしょう。

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ハズレが出た時の福留さんの言い方が面白く、ただハズレですというわけではありません。「これをなんと読む!」と、満面の笑みでハズレが書かれた紙を挑戦者に見せつけます。意地悪なのだけど面白い。罰ゲームじゃないけど罰ゲーム。運が悪いなとニヤつく視聴者。視聴者の感想や表情を福留さんが表していて感情的にシンクロしてしまいます。同情するでもなく、ざまあ見ろとの100%意地悪でもなく、ちょうどいい温度のリアクションです。ちなみに、ハズレ率は20パーセントのこと。結構多いです。

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また、ここでは1つ面白い趣向がされていましたが、結果企画倒れになっていました。それは、猛暑の砂漠フェニックスなので、獲得した1ポイントで水を飲めるよというもの。スタッフが必死で水を挑戦者の前に持っていき誘惑するのですが、当然誰も買いませんでした。そりゃそうです。20分やそこら我慢すれば良いだけですし、次のステージに行けるかどうか、2ポイント中1ポイントは大きすぎます。

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スタッフの思惑としては、ヘトヘトになった挑戦者が泣きそうになりながら水をくださいと1ポイントと引き替えに懇願。そしてポイントの上下や逆転が起こり、水の差で勝ち負けが左右される。そんな画が欲しかったのでしょう。しかし案の定誰も水を飲まなかったため、今後このシステムは2度と出てきません。失敗だと思ったら認めてそれ以降やらない。この勇気も大事だと感じます。

 

閑話休題。つまり番組の話しとは完全に逸れるので、興味ない方は読み飛ばしてください。

 

今でこそ水は喉が渇く前に飲め。どんどん飲め。そうしないと熱中症になるぞと言われるようになりましたが、昔は水って飲まない方が良いと言われていました。何故水を飲まない方が良いとされたのか諸説ありますが、有力なのは軍隊式訓練でそうだったので、その世代が民間へ戻り慣習を引き継ぎ、世代を超えて信仰さてきた…との流れのようです。こんな世の中が1990年代まで続いていたと思われます。

 

私も中学、高校の生徒時代、サッカー部に所属していましたが、当然練習中に水を飲むことは禁止されていました。多分今の生徒さんたちは実感湧かないでしょう。「水を飲んだら余計疲れるぞ」。こんなことがなんの科学的根拠もなく言われていました。

 

しかし、そんなことを言われても35度の猛暑で3時間4時間練習していれば耐えられません。どうするのかというと、サッカー部だったのでシュート練習が当然あります。そのときに、わざと水道のある方へ大きくシュートを外し、「いっけね!ボール取ってこなきゃ!」と走って行き、数秒の時間で水をがぶ飲みする。こんなことを皆やっていました。

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ただ、これをまだ1年の時にやるのは自殺行為。生意気だと言われて怒られます。また、2年になってもある程度先輩と仲が良くないと見逃してくれません。このような下級生の時は顧問を騙すだけではなく、先輩も騙さなければならないので水を飲むハードルは一気に上がります。私が中学生2年の時の上級生は比較的優しかったのですが、1年の時の3年は怖かったので水を飲みに行くことはほぼできませんでした。3年が引退したあとはやりたい放題です。騙す相手は顧問1人だけなので、かなり自由に水を飲みに行けました。

 

時代が変わって、『水を飲むな』から、真逆の『水を飲め』に変わったときは、「おいおいそりゃないだろ、今までは何だったんだよ…」と頭を抱えた記憶があります。このウルトラクイズが行われた時代は、まさに水を飲むな時代で、猛暑に水との組み合わせで、このときの思い出が蘇ってきました。

 

ちなみに豆知識。知っている人は知っていると思いますが、本来『学生』との呼称がされるのは大学生のみで、中学、高校生は『生徒』と呼ばれます。また、小学生は『児童』です。

 

さて、話はウルトラクイズに戻ります。このバラマキクイズは枕詞に時間差とあるように、少し封筒が巻かれて皆が取り合い封筒が無くなり、そしてまたばらまくとの繰り返しだったので、一生懸命走ってもクイズ自体が無い場合もありました。その場合走力は関係なくなり、一旦皆が同じスタートライン(クイズが落とされそうな場所に全員集合している状態)からになりました。

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ここではおっかさんこと古賀さんがハズレを引きまくり、なんと4回もの無駄走りをすることになってしまいました。女性というだけでも体力要素の強いクイズは不利なのですが、更に太めの体型のため、さすがにここで落ちるのかなと思いましたが、最後の最後になんとか抜けていました。

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罰ゲーム:灼熱の砂漠を生き抜くサバイバル講座(水の作り方)受講後、徒歩で砂漠を横断し帰国
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ここで脱落したのは奈良さんでした。

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今回の罰ゲームは、クイズ中にも水がクローズアップされていましたが、砂漠の地らしく、自分で水を作って飲むとのもの。

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最初はサボテンで水分を作ろうとするのですが、あまりにも少量のため、自分の汗を蒸留して飲むこととなりました。穴を掘ってそこに自分が入り、ビニールで蓋をし、自分で掻いた汗が蒸留水となるのを待って水を飲みます。

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汗の蒸留水とのことで不味くてしょっぱいのかと思ったら、ちゃんと蒸留されているらしく、塩気は全くなかったそうです。蒸留水凄い。

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ちなみに、この水分を自力で確保するシーンを見て思いだしたのは、さいとうたかをさんの漫画『サバイバル』です。地球が崩壊したあとの世界を描いており、少年が1人でサバイバルしながらも強くたくましく生き、家族の生存を信じて旅をする話です。今回の罰ゲームであったように、水の無いところで蒸留水を作るサバイバルもあったので思い出してしまいました。

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第7チェックポイント「ご先祖様リレークイズ/ラピッドシティー」(9人→8人)
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ここで最初のお断りにあった問題のクイズです。インディアン、酋長との単語がこれでもかってほど出てきます。

 

インディアンが差別用語にカテゴライズされていることで思い出すのは、野球のメジャーリーグ、インディアンズのロゴが変更された件です。

 

マスコット、マスコットやロゴ(ワフー酋長)がに右記に変更されました。現在はインディアンスの名称自体もやり玉に挙げられているようです。まあ、現地の状況は私には分からないので、外野がとやかくいうことではないのでしょう。

 

さて、今回のクイズ形式ですが、誰かの子孫が登場するので、まずはリレー方式(向かって左から順に答えていく)で誰の子孫か当てることです。その次は、その偉大な先祖についてのクイズが出され、早押しクイズとなります。

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最初の誰の子孫かのクイズはある程度ヒントは出されるものの、何代もたっていれば面影もありませんのでほぼ勘となります。ここではリンカーン、ペリー、ベーブルース、孔子、ジェファーソン、そしてインディアン伝説の酋長ジェロニモなどの子孫が出てきていました。どこで見付けてきたのか、本当なのかは疑わしいなとは思ってしまいまが…。ちなみに、孔子の自称子孫は一説によると1千万人以上いるとか…。

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岩田さんは笑うと思い切り歯ぐきが出るのですが、これはガミースマイルといって、チャーミングとの良い意味でも、醜いとの悪い意味でも使われます。ただ、歯医者や美容整形で『ガミースマイルを治そう』と使われることが多いので、どちらかといえば悪い意味でしょうか。

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「ゲストは孔子の何代目の子孫か」との問題で、古賀さんは76代とピンポイントで当てていました。ただこれは、最初に孔子の子孫をゲストで紹介したときに、福留さんが「ある偉大な先祖の七十数代目の子孫です」と紹介したことを覚えており、下一桁のみ勘で当てたとのことのようです。最初に言ったことをきっちり覚えていた古賀さんの勝利ですね。また、出題する側もきちんとわからないところにヒントを隠しているという、クイズ番組のお手本のような裏話です。

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罰ゲーム:北北西へ、どんな障害物があろうと一直線に歩いて帰国
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罰ゲーム前にまた徳光さんのコンピュータールームへと映像を移していました。本当かどうか分かりませんが、なんとこのコンピューターは3億8千万円したとのこと。

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そして、脱落したのは落合さん。罰ゲーは空港が見えているのですが、そこまでなにがあっても直線で行くことでした。その途中には、大きな水溜まりや農家の納屋などがあり…。水溜まりに落ちたり、農家の屋根を登ろうとして銃で脅されたり…。さすがにこれはきちんとスタッフが話を通していた演出です。きちんと、農家の建物から隠し撮りしていました。

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第8チェックポイント「早押しクイズ/ダコタ」(8人→6人)
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このチェックポイントではシンプルな早押しクイズです。そのタイトルもそのまま『早押しクイズ』。わかりやすいです。

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ウルトラクイズはこれまでも挙げてきたように、趣向を凝らしたクイズが多く、それも魅力の1つなのですが、このように単なる早押しクイズが、決勝戦以外で必ず1回は入ります。これもまた、アクセントになって良いです。

 

ここではおっかさんと呼ばれている古賀さんが非常に強く一抜けでした。クイズ研が一強でない頃は、このような一般人が強い場合も多く、多様性があって面白く、もしかしたら自分も…なんて夢がありました。まあ無理なんですけどね。この古賀さんはクイズ好きが高じて勉強し、ここまで強くなったのでしょうか。

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第8チェックポイント敗者復活戦「先に泣いたほうが勝ち/ダコタ」(2人→1人)
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ここでは岩田さんと千葉さん2人が脱落したのですが、ここまでチェックポイントが進んで2人脱落はほぼないので、当然1人を救う敗者復活戦の開催です。

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敗者復活の方法は先に泣いた方です。このとき、各挑戦者に家族からの手紙が届いており、それを読んで古賀さんなんかは泣いていたので、この手紙を読んだり、悲しい思い出や映画を思い出して泣きなさいとのこと。

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意外なことに男性の千葉さんが1分半で涙を流すことに成功。結局脱落したのは女性の岩田さんでした。岩田さんは結婚式が10日後に迫っていたとのことで、ちょうど良い時期の帰国になりました。

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罰ゲーム:一晩中玉ねぎの皮むきをする
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岩田さんの罰ゲームはあっさりすぎるほどすぐに終わって拍子抜けしました。

 

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玉葱をひたすら切って涙を流すというもの。女性だからとか、その人はどうだとかを見極め、あとからでも罰ゲームを変えているのでしょうか。ただ、敗者復活戦のテーマが涙だったので、決まっていた気もします。あとは本来これ以上何かがあったのかどうか…でしょうか。以前ファミ劇で放送したウルトラクイズで、雨が降ったので変更された罰ゲームがありました。つまりスタッフ判断で変更はできるってことです。

 

しかし、福留さんとの2ショットもなく、放送された時間も20秒足らずで驚きました。以前も書いていますが、罰ゲームがある意味勝ち抜けるよりも美味しいので、これはちょっ勿体ないです。

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第9チェックポイント「ジョギング早押しクイズ/インディアナポリス」(7人→6人)
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ジョギングクイズは何故か自分でもわかりませんが大好きです。画的に走りながら答えるというところが面白くもあり、戦ってる感があり好きなのかもしれません。

 

  • 第08回 第09チェックポイント ジョギング早押しクイズ(インディアナポリス)
  • 第10回 第08チェックポイント 大西部マラソンクイズ(モニュメントバレー)
  • 第11回 第03チェックポイント敗者復活戦 あつあつワイキキ新婚クイズ(ハワイ)
  • 第12回 第05チェックポイント 知力派VS体力派トレード 新・マラソンクイズ(サンフランシスコ)
  • 第14回 第05チェックポイント 幌馬車マラソンクイズ(オレゴン街道)
  • 第15回 第11チェックポイント マラソンクイズ(オーランド)
  • 第16回 第10チェックポイント マラソンクイズ(フロリダキーズ)
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このジョギングクイズはのちにマラソンクイズと名前を変え、道路をほぼ封鎖して行う大がかりな回などもありました。何も無い田舎道ではなく、交通量の多い賑わっている場所でやるので、ウルトラクイズの影響力の強さを見せつけられている気もします。許可を申請するウルトラクイズも凄いのですが、受理する自治体も凄いです。エンディングテロップに、アメリカ観光協会が協力者として表示されますが、この辺りの影響もあり、無茶なお願いも聞いて貰えたのでしょうね。

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しかし、今回は街中の道路ではなく、レーシング場でのジョギングクイズ。インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイです。カーレースに疎い私でも知っている、インディ500が行われているレース会場です。

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ここでは名前の通り終始ジョギングしながら、車に乗せられた早押しボタンを押すスタイルのため、もろに体力と走力が出てしまいます。また、バラマキクイズとは違い、自分のペースでは走れませんし、休みたくなっても休めません。太っている人も痩せている人も同じペースで走りっぱなしなので、太っている人は明らかに不利となります。つまり、古賀さんと石橋さんですね。

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ただ、ここでは太っていて不利だと思われていた石橋さんが一抜け。長く走れば走るほど不利になるであろう太った石橋さんは、それをわかってか勝負をかけていて、不利になる前に速攻で勝ち抜けを確定させていました。また、もう1人の太っている古賀さんも早くに抜けていました。古賀さんはプロフィールだとどう見ても普通の主婦なのですが、かなりクイズに強くて驚きます。

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ちなみに、このとき最後まで激闘を繰り広げた阿部さんと内野さんは第12回でもアメリカ本土まで来ており、再度一緒に旅をすることになります。また、この2人はともに既にお亡くなりになっていることが、当時一緒に旅をしていた方のブログで報告されています。33年ってそんな歳月なのです。

 

 

画像で左が内野さん、右が阿部さんですが、既に2人とももうこの世にはいません。

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後半は明らかに車のスピードが上がっていました。時間がたつとスピードが上がる決まりなのか、それとも太っている人や体力がなさそうな人が抜けたので、面白くするために上げたのかは分かりませんが、挑戦者の足の回転速度を見ると、最初よりも相当スピードが上がっていることがわかります。

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今回脱落したのは阿部さんなのですが、ウルトラクイズの思い出を福留さんから聞かれたとき、「毎晩部屋に集まって開く、誰かにとっての最後の晩餐」と名言を残していました。これはウルトラクイズファンの間でも印象に残っているようで名言と言われています。

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罰ゲーム:マンボを踊りながら空港まで歩く
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今回脱落した阿部さんは、万歩計を付けてマンボを踊りながら帰国。そして、ジョッキを持って帰国する。これが本当のジョッキング…という、完全ダジャレ一点突破のみの罰ゲームでした。

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以前も、世界一長く笑う世界チャンピオンと笑いながら帰国をする罰ゲームがありましたが、これと同じ系統で、回りの人に笑われてしまう羞恥系罰ゲームです。

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このとき、阿部さんはカセットテープを肩に掛けられていましたが、昔のラジカセの大きさってこんなでした。角張っていればいるほど格好良い。ゴル蹴ればゴツいほど良い。そんなデザインが多かった記憶がありますし、私もそう思っていました。ウォークマがまだ普及していない頃は、この大きなラジカセを外に持っていき、肩に担いで音楽を聴くなんて事もありました。

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総評

今週で3週目も終わり、残すところラスト1週のみとなりました。

 

古賀さんは主婦で太っていて切れ者には見えない見た目とプロフィールのためノーマークだった…というかすぐ落ちると思っていたのですが、遂に最終週まで勝ち残ってしまいました。クイズ研が跋扈していない頃は、このような意外な強者が見られて面白いです。クイズ研が出てきてしまうと、「クイズは強くて当然だな、自分とは違うし」と思ってしまいます。しかし、このように、プロフィールを見ても一般人としか思えない人がどんどん勝ち進んでいくと、意外な驚きとともに、自分を重ねて少し嬉しくなってしまいます。

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また、ジョギングクイズでは阿部さんと内野さんが最後の席を掛けて争っていましたが、若いのに何故お亡くなりになったのかはわかりませんが、既に2人ともお亡くなりになっています。そしてこの2人は第12回にも出てくるので、ウルトラクイズファンには有名な2人です。

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来週は遂に最終週ですが、OPでも出ていた水中クイズがある回です。この回は見たことがないか、もしくは見ていても覚えていないので楽しみです。

 

ではまた来週。

 

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