今回レビューするのは、SoundPEATSさんのワイヤレスイヤホン『Truebuds』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
特徴
- 【大容量バッテリーと小型化の両立を実現】2600mAh大容量バッテリーの搭載により、軽量かつ小型サイズを保ったまま充電ケースによる充電で合計最大約70時間の長時間再生を実現しています。(イヤホン本体のみの音楽連続再生時間は最大3.5時間となります。) ケース自体がモバイルバッテリー機能付き、iPhoneなどのスマホへ緊急給電可能、外出時にはイヤホンとしてモバイルバッテリーとしても使えて両得な完全ワイヤレスイヤホンです。またバッテリー残量が一目でわかる便利な4つLEDランプ付きで、ケースの電池切れも防げます。
- 【長時間使っていても聴き疲れにくい高音質】振動板にバイオセルロース素材を使用した直径14.4mmのダイナミック型ドライバーは広い帯域を余裕をもって再生することを可能にし、パワフルな低音域、繊細な中音域、クリアな高音域のすべてを楽しめます。両耳を使用すれば、音楽の世界に浸むことができます。【AACコーデックによる優れた音質】AACコーデックは、標準のSBCコーデックよりも圧縮率と転送速度で優れている為、高音質な音楽を遅延の少ない状態で楽しむことができます。
- 【装着時の圧迫感が少ないインナーイヤー型】人間工学に基づいたデザインで、しっかりと耳に固定しながら、耳への圧迫感も少なく、長時間使っても疲労感や痛みを感じにくい、時間が忘れるほど終日のご着用いただけます。イヤホン本体は小型・軽量で落ちにくく装着感に優れています、音もよりクリアになります。インナーイヤー型のイヤホンが周りの音が良く聞えるので、防犯や事故予防など身の安全のためになります。【これからはUSB-Cの時代】充電ケースの充電端子が最新Type-Cを採用、より高速、安定かつ利便性が実感でき、Androidスマホと一緒のケーブルで充電可能で、ケーブルを統一できてスッキリします。
- 【片耳も両耳も使い勝手】最先端のBluetooth 5.0が搭載されており、RTL8763BFPのチップセットを採用され、より高速、安定かつ途切れのない接続体験が実感できます。単耳でも両耳でも使用可能、イヤホン同士の主従関係が自動的に切り替えます。一回のペアリング後ケースから取り出すだけ片耳/両耳モードに自由に切替え、接続切れなく音楽を再生し続けています。【簡単なタッチ操作で音量調整ふくめた全操作が可能】タッチコントロール設計で片手でも簡単に操作が可能。本体側面にあるタッチセンサーで音楽の再生/一時停止、曲飛ばし、音量調節、通話開始/終了/拒否/などの基本的な操作をすべて可能になり、わざわざスマートホンやプレーヤーを取り出す必要がなく、快適に音楽をお楽しみ頂けます。
長所と短所
- ○完全ワイヤレスなので取り回しが良い
- ○耳掛け型なので耳が痛くならない
- △装着力が弱い
- ○ボタンがタッチ式なので耳に負担が掛からない
- ◎音量と曲の変更がイヤホンのボタンでできる
- ◎ペアリングが簡単
- ◎両耳や片耳の切り替えがシームレス
- ×音楽再生でのバッテリー持ちが3.5時間
- ○音質、受信感度、音ズレ問題なし
- ○ケースの充電がUSB Type-Cなので楽
- ◎ケースが2600mAhのモバイルバッテリーになる
- △ケースが大きい
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
イヤホン。
ケース。
USB Type-Cケーブル。
ロゴ変更のお知らせ。
説明書。日本語ページあり。
動画
使用した感想
○完全ワイヤレスなので取り回しが良い
このワイヤレスイヤホンは左右のイヤホンを繋ぐコードも無い完全コードレスです。コードが無いので、衣服や首筋に引っ掛かることもなく、イヤホンが引っ張られる不快感もありません。また、コードが擦れて発生するジョリジョリとしたタッチノイズも発生しないので、音楽を聞く点でもメリットのあるタイプです。
形状はマイクが棒状に伸びたもので、いわゆる『うどん』と呼ばれるタイプ。マイクが口元に伸びているので集音性能が高く通話にも強いイヤホンです。また、イヤホン自体は耳掛け型、インナーイヤー型と呼ばれるもので、耳の穴の浅い部分に引っ掛ける構造です。
イヤホン部分は極小で、幅が12.9mm×厚さが15.2mm。棒状のマイクまで入れると高さが約42.9mm。棒状以外のイヤホンの大きさは1.3~1.5cmの立方体です。非常に小さく、耳に填めても負担は全く感じません。
100円玉と比較してもいかに小さいか分かると思います。100円玉よりイヤホン部分は二回りは小さいです。重さは左右両方合わせて10.2g。片方約5gなので軽量です。この軽さも耳に負担が掛からない、痛くならない要因です。
○耳掛け型なので耳が痛くならない
前述もしたように、装着タイプは耳掛け型、インナーイヤー型です。耳に浅いところにイヤホンを引っ掛けるため、耳の穴にイヤーピースを入れるカナル型とは違い、異物感もなく耳に優しい構造です。
カナル型はしっかり装着でき、音も耳の奧にしっかり届き、遮音性も高いメリットがあるのですが、その反面耳の穴の奧にイヤーピースを入れるため、異物感が気になったり、長時間装着すると耳が痛くなる場合もあります。しかし、この耳掛け型は異物感もなく、耳も痛くなることはまずありません。
△装着力が弱い
耳掛け型の弱点として装着力が弱いことが挙げられます。このイヤホンもその傾向を感じました。カナル型のように、サイズ違いのイヤーピースがあるわけでもないので、この形状が合わない耳の片はとことん合わない可能性があります。
多くのイヤホンを使用してきましたが、耳掛け型でも耳にしっかり填まる物とそうでない物があります。これはイヤホンの形状だけではなく、その人の耳の形にもよるのだと思います。
このイヤホンは個人的に装着力が危うかったです。スポーツ時などで激しい動きをするとズレたり落ちてしまいます。その代わり、前述したように全く耳に異物感も負担も掛からず痛みも出ないんですけどね…。
徒歩移動程度なら取り敢えず問題ありませんでした。ジョギングはポロッと落ちることがあるので厳しかったです。
○ボタンがタッチ式なので耳に負担が掛からない
イヤホンのボタンはタッチ式です。指で触ってすぐに反応するので軽快な操作感。もたつきや誤タッチもありません。画像を見ると分かりますが、タッチボタン部分は完全に平らです。また、タッチボタンの範囲は『S』字回りの区切り範囲内なのでわかりやすいです。
タッチボタン部分が山なりに盛り上がっていたり、変わった形のイヤホンは注意が必要です。指の腹でちょっと触っただけでは操作を受け付けない物もあります。その点、こちらは真っ平らなのでタッチ感が良いです。
◎音量と曲の変更がイヤホンのボタンでできる
イヤホンのボタンで音量と曲の変更両方ができます。完全ワイヤレスイヤホンの場合、このどちらかしかできない物も少なくありません。
操作割り当て | 操作方法 |
電源オン | 左右どちらでも:マルチボタン:1.5秒長押し |
電源オフ | 左右どちらでも:マルチボタン:10秒長押し |
再生 | 左右どちらでも:マルチボタン:2回押し |
一時停止 | 左右どちらでも:マルチボタン:2回押し |
音量アップ | 右:マルチボタン:1回押し |
音量ダウン | 左:マルチボタン:1回押し |
次の曲 | 右:マルチボタン:1.5秒長押し |
前の曲 | 左マルチボタン:1.5秒長押し |
ミュート | なし |
リセット |
|
操作割り当ては少し変わっています。一般的な操作割り当てだと、1回押しが再生/一時停止なのですが、こちらは音量の変更。そして、再生/一時停止は2回押し。この2つは変わっています。また、曲の変更は1.5秒長押し。こちらはよくあるタイプ。
この操作割り当てだとどうなるのかというと、勿論1回押しが最もやりやすい操作なので、音量変更を小まめにする人向きとなります。
私は場所によって細かく音量を変える(移動中は大きめ、スーパーなど店内では小さめなど)ので、この操作割り当ては悪くないです。慣れるのに少し時間が掛かりますが…。
◎ペアリングが簡単
ペアリングは簡単です。ケースの蓋を開け、イヤホンを取り出すと自動的に電源がオンになり、同時にペアリング状態になります。
最近多い蓋とイヤホンの電源が連動しているタイプではありません。蓋を開けただけでは電源がオンにならないので、ケースからイヤホンを取り出す必要があります。
ケースからイヤホンを取り出したら、スマホなど接続先のBluetooth機能で端末を検索。すると当該機種の『SOUNDREATS Truebuds』というものが出てくるので選択。これで初回ペアリングは完了です。
初回ペアリングさえ完了してしまえば、次回からは両耳でも左片耳でも右片耳でもケースから取り出すと自動的に接続されます。
少し前の完全ワイヤレスイヤホンの場合、初回ペアリングで両耳用と片耳用で2回ペアリングしなければならなかったのですが、最近は最初に1回で全て済むようになっているようです。
◎両耳や片耳の切り替えがシームレス
両耳でも片耳でも使用できると前述しましたが、その切り替えがシームレスで自分で操作する必要はなにもありません。
ケースから両耳を取り出すと両耳イヤホンとして自動で接続されます。この状態で片方だけケースにセットすると、自動的に片耳イヤホンとして再ペアリングされます。また、逆に片耳として使用しているときに、もう片方を消すから取り出すと、この場合も自動的に両耳イヤホンとして再ペアリングされます。
両耳も片耳もそれぞれ使い道があります。音楽をしっかり聞きたい場合は両耳で聞いた方が遮音性も高く、ステレオになるので良いでしょう。しかし、ジョギングやサイクリング時は周囲の雑音が聞こえないと危ないです。その場合は片耳イヤホンでの使用をお勧めします。
このように、シーンによって使い分けをする方の場合、両耳と片耳の切り替え時に、自分で操作する必要がないので非常に便利です。
×音楽再生でのバッテリー持ちが3.5時間
音楽再生では両耳使用時に3.5時間と短いです。同じような完全ワイヤレスイヤホンの場合、短くても4時間、最近では6時間持つ物も出てきているので、ここはこのイヤホンの弱点となります。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 3.5時間 | ▲3時間39分 |
片耳での音楽再生 | 記載なし | 4時間8分 |
充電 | 1.5時間 | ▼1時間13分 |
バッテリー評価※1 | ||
★★☆☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
両耳使用時の音楽再生実験結果は画像のようになります。仕様とほぼ同じでした。
片耳使用時の実験結果は画像のようになります。両耳よりも片耳の方が30分長く持ちました。
充電の実験結果は画像のようになります。
○音質、受信感度、音ズレ問題なし
音質も受信感度も音ズレも特に問題や違和感は感じませんでした。耳掛け型で完全ワイヤレスなので、低音にやや迫力が欠ける程度です。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | SBC、AAC | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | やや迫力に欠ける | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音が完全に途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
○ケースの充電がUSB Type-Cなので楽
ケースにバッテリーが内蔵されているのですが、充電の際に使用するUSBケーブルはType-Cです。裏表の属性がないので雑に抜き差しできて便利。充電用のUSBポートは側面にあります。
◎ケースが2600mAhのモバイルバッテリーになる
ケースには2600mAhのバッテリーが内蔵されています。これはこの手のケースとしては大容量です。ちなみに、現在のスマホに搭載されているバッテリー容量は概ね3000mAh前後です。
側面にUSBポートがあるのですが、ここにUSBケーブルを繋げて外部機器へ充電することができます。一般的なモバイルバッテリーと同じ使い方です。ただ、2600mAhは単体のモバイルバッテリーとして考えるとかなり容量が少ないです。
このケースをモバイルバッテリー単体として期待するのは酷で、スマホの充電が危なくなったときのチョイ足し用くらいに考えておいた方が無難です。
△ケースが大きい
この手のケースとしてはバッテリー容量が多い分、当然ながらサイズも大きくなります。幅が約90.6mm。奥行きが約50.1mm。厚さが約24.5mm。この手のケースとしては大きいのですが、頑張って小さくしてはいます。
一応片手で握れるほどの大きさで、重さはイヤホンをセットした状態で115.2gでした。
総評
耳が全く痛くならないものの装着感が弱かったり、タッチボタン1回押しで音量の変更だったり、少し癖があると言うか、特徴がハッキリしている完全ワイヤレスイヤホンです。
万人受けする物ではないと思いますが、特徴が分かりやすいので選びやすい物でもあると思います。
こんな人にお勧め
- 耳が痛くならない完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- 音量を頻繁に屁農する人
- 両耳と片耳を使い分ける人
- 両耳と片耳の切り替えがシームレスな完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
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