今回レビューするのは、SoundPEATSさんのワイヤレスイヤホンです。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【超低遅延ゲーミングモード】 低遅延での再生を可能にした「ゲーミングモード」を搭載。独自の低遅延技術によって、ワイヤレスタイプながら60msと低遅延を実現しています。音声が途切れることなく常に同期されるため、敵の足音や銃声などをキャッチして素早く反応でき、0.1秒で勝敗が分かれるFPSやバトロワゲーでは、勝利の鍵を入手できます。
- 【デュアルドライバー搭載】 普通のイヤホンと違い、デュアルドライバーを搭載しているため、高・中・低の三音域をバランスよく振り分け、音を細部まで聞き取りやすいのが魅力です。そのため、ゲームへの没入感が多く得られ、FPSにおいて小さな足音やスキル使用音、相手の位置の方向を確認しやすくなり、据え置きにもスマホゲームにも適したゲーミングイヤホンです。
- 【個性が光るデザイン】 充電ケースにスネークヘッドのユニークなデザインを採用しており、耳元で優しく光るライトが、スタイリッシュさを演出します。独自デザインのインイヤーヘッドホンデザインは、ユーザーの耳の個別形状に合うイヤーピースを提供し、ソフトな装着感と安定したフィット感を両立します。
- 【マイクを4基搭載】 ノイズキャンセルマイクが4基搭載され、クリアな声を届けることができ、気軽にゲーム通話が楽しめます。スティック型ですので、マイクを口元に近づけやすくなり、明瞭な音声通話を実現し、チームメイトにはあなたの話す声のみをはっきりと伝えることが可能になります。ZoomやTeamsにも利用でき、テレワークやリモート会議をもっと快適に!
- 【5時間連続再生 お気軽にお試し下さい】 イヤホン本体で5時間駆動が可能なGamer NO.1は、充電ケースと併用で最長25時間の再生を実現します。
長所と短所
- ○完全ワイヤレスなので取り回しが良い
- ○小型軽量で耳に負担が掛かりづらい
- △左右を示す刻印が小さくて分かりづらい
- ○音楽再生でのバッテリー持ちが5時間以上ある
- ○音質、受信感度、遅延問題なし
- ○音量と曲の変更がイヤホンのボタンでできる
- ◎両耳と片耳の切り替えがシームレスで行われる
- ○ケースが小さく持ち運びに便利
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
イヤホン。
ケース。
イヤーピース。
USB Type-Cケーブル。
説明書。完全日本語版。
動画
使用した感想
○完全ワイヤレスなので取り回しが良い
このワイヤレスイヤホンは完全ワイヤレスイヤホンです。イヤホンとスマホなどを繋ぐコードもありませんし、左右をイヤホンを繋ぐコードもありません。独立型とも言われるタイプで、首の後ろを這うコードがないので取り回しが良く、装着感も良いことが特徴になります。
形状はカナル型で耳の穴にイヤーピースを入れるタイプです。耳に異物感が出てこの装着感が苦手な方もいますが、そのような場合はインナーイヤ型や耳掛け型を選択すると良いと思います。
インナーイヤ型とは耳の穴の浅いところに引っ掛けるタイプで、装着感はやや弱くなりますが、耳の穴に異物が入らないので違和感は少ないです。
●インナーイヤー型
耳掛け型は耳たぶに引っ掛けるタイプで、インナーイヤー型よりも耳に異物は入りませんが、耳たぶに引っ掛けたり押し付けたりするので、今度はそちら(耳たぶ)に違和感を覚える方もいます。
●耳掛け型
実際に装着すると画像のようになります。カナル型のイヤーピースを耳の穴に填めるだけで装着は完了します。これだけで頭を激しく振っても全くズレる気配がありません。装着力は十分です。ジョギングや激しい運動でも全く問題ありません。
左右を繋ぐコードが無いので、コードが首筋に這うこともありません。そのため、汗でくっついたり、左右に首を振ると首筋がサワサワするなんてこともなし。また、衣服などにも引っ掛からないので、それでイヤホンが落ちることもありません。
音質の面でいうと、コードが体を擦って発生する『タッチノイズ』も絶対に発生しない構造です。コードが体にこすれると、ゾリゾリとしたノイズがコードを伝わり耳まで結構届くんです。これがないので頭や体を動かしても音楽を素直に聞く事ができます。
○小型軽量で耳に負担が掛かりづらい
マイク部分のスティッィクが縦に伸びているタイプですが、大きさはイヤホン部分で100円玉よりずっと小さいですし、重さも左右両方で丁度10.0g。片方で5gという超軽量です。この小ささと軽さなので、イヤホンを装着していて違和感は少ないですし、下に引っ張られるような重さも全く感じません。
実際に大きさを計測すると、縦3.55cm×厚さ2.35cm×幅1.53cmと非常に小さい事が分かります。
耳に装着した様子を四方から見ると画像のようになります。マイク部分が下に伸びていますが、それでも耳たぶからは出ないくらいの長さですし、後ろから見ると装着している事すらわからなくなるくらいです。
マイクが棒状に伸びているので、見た目は大きそうに見えますがそんなことはなく、前述のように装着すると全く目だなくなります。
△左右を示す刻印が小さくて分かりづらい
ケースには左右を湿すLRの文字があるのですが、イヤホンには左右を示す刻印は一応あるものの、透明部分に刻印されており、なおかつ非常に小さいので分かりづらいです。
ケースから取り出したら、そのまま右は右に、左は左に持って行けば良いのですが、両耳使用と片耳使用をちょくちょく変えるような使い方の場合、慣れるまで混乱するかもしれません。
○音楽再生でのバッテリー持ちが5時間以上ある
音楽再生では仕様上5時間のバッテリー持ちとなっていました。そこで、実際に実験してバッテリー持ちを確認してみました。
両耳での使用時は5時間14分持ちました。
片耳での使用時は5時間7分持ちました。
イヤホンの充電では、1時間11分で両方ともLEDが消えて満充電になりました。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 5時間 | ▲5時間14分 |
片耳での音楽再生 | 5時間 | ▲5時間7分 |
充電 | 記載なし | 1時間19分 |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
なぜ両耳使用と片耳使用でバッテリー持ちが同じかというと、接続が左右独立しているためです。
少し前の完全ワイヤレスイヤホンの場合、左側のようにまずは親機とスマホが接続され、その後に親機と子機が接続されていました。いわゆる数珠つなぎ方式です。そのため、バッテリー持ちや遅延に問題がある場合が多かったです。しかし、近年では右のようにスマホと左右イヤホンをそれぞれ独立して同時に接続する方式が多く、両耳と片耳でバッテリー持ちが違ったり、音声遅延の問題もほぼ解消されました。
バッテリー関連でユニークな点を挙げると、ケースの両サイドに大きなLEDライトがあります。ここはケースのバッテリー残量を示しています。
このLEDライトがゆっくりグラデーションしている場合はバッテリー残量が10%以上であることを示します。10%以下になると、ここが赤色の点滅に変わります。つまり、ケースのバッテリー残量は10%以下かそれ以上火の2種類しかありません。あまり細かく分からないのは残念です。
ケースに充電する場合、USB Type-Cケーブルを使用します。ケース背面に充電用のUSB Type-Cポートがあります。
○音質、受信感度、遅延問題なし
音質はフラットな感じで癖がありません。さすがに完全ワイヤレスイヤホンで迫力ある重低音を感じることはできませんが、逆に中音域、高音域は良く出ていると思います。シャカシャカしたチープな音やノイズは感じませんでした。また、カナル型イヤホンの手前にストッパーのような構造があり遮音性が高いです。
音声の遅延もスマホで映画を観て確認しましたが、口の動きと声にズレは全く感じませんでした。正確には無線なのでズレはあるはずですが、人が認識出来るレベルの遅延はなかったので実質ないといって差し支えありません。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | AAC | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度は普通より少し上といった感じです。表にまとめたように、屋内で8m離れて途切れる事がなかったので、日常生活で問題になるようなことはないでしょう。その状態で耳をを手で覆うと音がブツブツと途切れ、離すとまたスムーズに聞こえてきました。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音がブツブツ途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
接続は簡単で、ケースのフタを開けてイヤホンを取り出すとペアリング待機状態となるので、スマホからBluetoothで検索。すると『SOUNDPEATS Gamer No.1』という端末名が出てくるので選択。これだけで初回ペアリングは完了。次回からはケースからイヤホンを取り出すだけで、両耳だろうと片耳だろうと自動的に接続されます。
Androidで接続してもきちんとバッテリー残量がスマホに表示されます。
○音量と曲の変更がイヤホンのボタンでできる
このイヤホンのボタンはタッチ式です。指で軽く触るとすぐに反応します。そして、このイヤホンのタッチボタンで音量や曲の変更ができます。
完全ワイヤレスイヤホンは極小でボタンが1つしか配置できない場合がほとんどです。そのため、音量や曲の変更をイヤホンからはできない物も少なくないので注意してください。
右 | 左 | ||
電源 | 電源オン | ケースから取り出す(ボタンではできない) | |
電源オフ | ケースに入れる(ボタンではできない) | ||
音楽再生 |
再生 | 2回押し | |
一時停止 | |||
音量アップ | 1回押し | - | |
音量ダウン | - | 1回押し | |
次の曲 | 1.5秒長押し | ||
前の曲 | - | 1.5秒長押し | |
電話 | 電話に出る | 1回押し | |
電話を切る | |||
着信拒否 | 1.5秒長押し | ||
リダイヤル | - | ||
通話切替 | 2秒長押し | ||
他 |
手動でペアリングに変更 | 6秒長押し | |
ゲームモード | 3回押し | - | |
音声アシスタント起動 | - | 3回押し | |
状態表示のランプを点灯する/消灯する | 4回押し |
ユニークな点はゲームモードがあることです。このイヤホンの機種名が『Gaming No.1』となっているので、ゲームに特化したモードを入れているのでしょう。
タッチボタンは少し癖があります。1番上にLEDインジケーターがあり、状態によりここが光るのでタッチボタンはここかと思うかもしれませんが違います。その下のなにもないように見える部分がタッチボタンです。棒状の上半分といったところです。
この手のタイプの完全ワイヤレスイヤホンの場合、1番上の丸い部分がタッチボタンになっていることが多いので注意してください。慣れないうちは場所や押し方が上手く把握できませんでした。コツとしては指の腹で広い範囲を思い切って触る事です。指先でちょんと触るだけではは上手く反応しません。
◎両耳と片耳の切り替えがシームレスで行われる
前述したような左右独立接続型の場合、両耳と片耳の切り替えがシームレスで行われる事も魅力の1つです。
両耳で使用しているときに片方をケースに戻せば、自動的に片耳イヤホンとして使用できます。逆に片耳として使用していて、もう片方をケースから取り出すと自動的に両耳として接続されます。ただ、片方から両耳に切り替える際は一瞬接続が途切れ、『プッ』という警告音が鳴ります。
左右独立接続型でない場合、一度電源をオフにして切り替えなければならない物もあります。そうでなくても一旦接続が途切れ、それが数秒続く物も少なくないので、シームレスだったり、自分で操作する必要なく両耳と片耳を切り替えられる事はメリットになります。
○ケースが小さく持ち運びに便利
イヤホンだけではなく、それを充電するケースも小さく持ち運びが便利です。流線型になっているのでパンツのポケットへの出し入れも引っ掛かりがなくスムーズでした。手の平に持っても握りきれるくらいですし、千円札や百円玉と比較すると分かりやすいかと思います。重さはイヤホンをセットした状態で58.7gと軽量。
計測すると幅6.41cm×5奥行き.39cm×厚さ5.22cm。
総評
オーソドックスな完全ワイヤレスイヤホンだと思います。オーソドックスな部分に加え、マイクが棒状になっているので集音性が高く通話にも向いていること。左右独立接続型なので両耳と左右の切り替えがシームレスで、両耳と片耳のバッテリー持ちの差違や遅延がないこと。音量と曲の変更がイヤホンのボタンでできること。ゲームモードがあることなどが付加価値としてあります。
こんな人にお勧め
- 音量や曲の変更をイヤホンのボタンから行いたい人
- 遮音性が高いイヤホンが欲しい人
- ゲームで使用する人
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