目次
特徴
- 軽やかなのに、とっても長持ち。大容量の4000mAhバッテリー搭載。圧倒的な大容量バッテリーを搭載。バッテリーの残量を気にせず、インターネットやアプリなどを存分に楽しめます。
- 気分によって変えられる6色バックカバー付。自由に取り外し可能な色とりどりのバックカバーを6色同梱。まるで洋服の色を選ぶように、その日の気分に合わせて スマートフォンを着せ替えられます。(マットブラック/シルバー/ブルー/ピンク/グリーン/パープル)
- 手にフィットする色彩鮮やかな5インチHDディスプレイ。コンパクトボディながら、大きく見やすい大画面5インチHD(1280×720ピクセル)ディスプレイを搭載。お気に入りの動画も思い出の写真も高精細で色鮮やか。毎日がさらに楽しくなります。
- 800万画素の高性能カメラ搭載。セルフィーカメラで自撮りもキレイに。メインカメラ800万画素、サブカメラ500万画素を搭載。シーンに応じたオートモードに加え、美肌モードやパノラマモードなど様々な撮影機能が充実しています。
長所と短所
- ○電池持ちが凄まじく良い
- ○ホームボタンが液晶が面外なので画面を広く使用できる
- ○設定でシャッター音を無音にできる
- ○プッシュ通知良好
- ○スワイプアップが便利
- ○ハードウェアキーの機能変更ができる
- ○FMラジオが聴ける
- ○USBホスト機能が便利
- ○モバイルネットワークに問題無し
- △タッチ感度がもたつくことがある
- △スピーカーの音質が値段なり
- △GPSは及第点
- △カメラの画質は良くないそれなり
- ×ホームボタンが押しづらい
- ×GPSピクトがステータスバーに表示されない
- ×freetelLauncherの挙動がおかしい
はじめに
今回レビューするのは、freetelさんのスマートフォン『Priori4』です。
前回、1日使ってわかったことを書いたのですが、今回は1週間使い倒してみたので、そこで新たに分かったことや、1日使ったことと印象が違ったことなどを詳しく書いていきたいと思います。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
気になるところ
まずは気になるところから書いていきたいと思います。
タッチ感度がもたつくことがある
以前の記事でタッチがもたつく感があると書きましたが、Androidアプリのタッチスクリーン性能の善し悪しを判断する『Test Touch』で実験してみました。画像を見ると分かるとおり、少し線が波打っていたり、点々で飛んでいるところがあります。freetelさんのスマホはこのタッチ感がネックな機種が多いんです。残念ながらこのPriori4も高精度なタッチパネルではないようです。
Prioriシリーズは個人的にここだけがネックです。あとは値段にしてはスペックも頑張っていますし、ゲームをやらない人ならなんの不満も無いスマホなんです。iPhoneまでとは言いませんが、もう少しだけタップのもたつき感が無くなれば最高なのですが…。
ちなみにフォローすると、これでも普通に使用できます。前回の記事でも書いたように、10回に1回ほど「あれ?反応鈍いかな?」程度のもたつきです。全てのタップでもたつくわけではありません。しかし、逆ににそうであるからこそ、10回に1回のもたつきで「ん?」となってしまうことも事実。これをどう受け止めるか…ですね。勿論、タップを頻繁にする音ゲーなどは向きません。
私は動画の再生、電子書籍、電話、メール、LINE、待ち時間などの暇潰しで適当にWEB閲覧程度の軽い使い方ですが、これだと我慢できないほどではありませんが、全く気にならないと言ったら嘘になります。
今回の記事は1週間毎日メインのスマホとして使用してみたの感想なのですが、前述のようなゲームをやらない、タップが連発するような使い方をしない状況では、普通に使用できていました。Priori4の癖を掴み、使う側の人間が慣れたってことなんですかね。少なくとも酷くて使い物にならないとか、いつまでたっても慣れないと言うことは無さそうです。
スピーカーの音質が値段なり
スピーカーの音はやはり値段なりで、音楽を気持ちよく聴きたい場合には厳しいかと思います。ステレオ化する前のAMラジオ音質とでも言いましょうか。籠もった感じがするので、結果的に音量を上げなければならず、使い勝手は若干悪いのかなと感じます。ただ、音楽を聴くには向いていないだけで、ラジオや通話に関しては、こだわりがなければ問題無いと思います。
私は1週間、このPriori4で音楽やラジオを聞きながら寝たのですが、使用しているうちにだいぶ慣れました。クリアな音質で音楽を聴けるわけではないのですが、取り敢えず聞くには耐えられるギリギリの音質かなと思います。
GPSは及第点
GPS位置は部屋で最初10~15mほどずれたので、これは使えないなと思ったのですが、現在使用しているタブレットのZenPadでも、部屋だと全く同じ方向に同じくらいずれるので、格安スマホや安いタブレットではこんなものなのでしょうか。このZenPadはカーナビに使用していましたが、問題無くナビができていたので、もしかしたらと思いこのPriori4でもカーナビとして実験してみましたが、普通にナビとして使えました。
外に出ると一気に精度が増し、ずれは1~2mになりました。ただ、挙動が少し安定せず、完全に自分の位置をずれずに測定していたかと思うと、段々と横にずれていって2m離れ、また段々と戻ってきて完璧な位置になるなんてことの繰り返しでした。
これをどう捉えるか…ですね。一応この1週間に車で一般道を80km、徒歩で家の周りを1kmほど散歩して使ってみたのですが、カーナビ、徒歩ナビとして使えるかどうかと言えば使えました。高精度かと言われれば、前述もしたように1~2m左右にフラフラするのでそこまで高精度ではないと思います。音声案内で「50m先を右です」などとGoogleマップのナビではアナウンスしてくれるのですが、多くて2m程度の誤差だったので、曲がり道を通り過ぎてしまうとか、急にアナウンスされて急いで曲がるとか、1個手前を曲がったなんて失敗もありませんでした。
徒歩ナビとして使用しても問題は無かったのですが、2mほど左右にフラフラすることがあるので、数メートルごととに入り組んだ裏道などでは厳しい可能性もあります。
Priori4のGPSは屋内に弱かっただけなのでしょうか。ただ、やはり特定条件下の屋内の窓から離れたところとは言え、10~15mずれたことは事実なので、より精密なナビが良い方や、高速道路で走る場合など、その速度について行けずにずれが出てしまう可能性もあるので、注意が必要な機種であることには間違いないと思います。
と、言うことでGPSの精度は及第点と判断しました。及第点とはその表現の通りで、完璧では無いですし高精度では無いのですが、実用上問題の無い精度と言うことです。面白いと思ったのは、左右に1~2mたまにフラフラするのですが、進行方向や後方にはフラフラしないことです。なんなんですかねこれ。今自分が向いている方向を示すレーダーみたいな物が微妙にずれているので、GPSそのものより、磁気センサーやジャイロセンサーの精度の問題の気がします。
Prioriシリーズを始め、格安スマホはGPSの精度が悪いことが多いので懐疑的でした。しかし、一方通行や中央線の無い細い道も通りましたが、事実として私が1週間で一般道80km、徒歩で1km程度実験したところ、実用上問題の無い精度でした。ただ、格安スマホは個体差がある場合もあり、1~2mの左右にフラフラするのを我慢できない、使えない、精度が悪いと判断する方もいると思うので、他の方のレビューも含め、総合的にご判断いただければと思います。
カメラの画質は良くないそれなり
一番残念だったのはカメラの画質でした。スマホにカメラを期待してはいけない、なおかつ格安スマホなのだからと言われればその通りなのですが、4年前のGalaxy、1年ちょっと前のタブレットよりも画質が悪かったことはガッカリです。具体的に書くとかなりボケます。脇を締めて手ぶれしないようにしても対象物の輪郭などがボケるのでスナップ用のカメラだと思います。
まずはこのPriori4で撮影した写真3枚です。
そして下記3枚はデジカメで撮影した写真です。
全てフラッシュは焚いておりません。デジカメと比べるのは酷なのですが、やはり輪郭がボケ気味で、色は薄っぽく、ぼやけた印象があります。また、スマホなので仕方が無いのですが、影が濃く映り影部分は見辛くなっています。このあたりスマホがどうこうより、デジカメが凄いって事ですかね。
このように、写真撮影では手ぶれにかなり弱い印象を受けました。勿論手ぶれ補正をオンにし、手ぶれしないようにしっかりと脇を締めて撮影したのですが、それでもぶれて輪郭がぼやけてしまうことが多々ありました。逆に三脚で固定して撮影するとぼやけずに取れるので、やはりかなり手ぶれにはシビアだと感じます。ソフトウェアキーで画面をタップして撮影すると、どうしても片手でカメラを持つことになり、手ぶれの原因になってしまうので、ボリュームボタンでシャッターを押した方が良いかもしれません。両手で持ってボリュームボタンでシャッタを押す方法に変えたところ、ぶれてボケることはだいぶ減りました。
動画はフルハイビジョン撮影はできず、最高画質がハイビジョンの1280×720なので、解像度に不満は残りますが、画質的には結構良く取れており、普段使う分には問題無いと思います。ちなみに、拡張子は3gpでした。
3GPファイルとは、携帯電話やスマートフォンなどで音声や動画を保存する際によく用いられるファイル形式の一つ。拡張子は「.3gp」。
携帯電話間で文字や画像、音声、動画を組み合わせたメッセージを送受信できるMMS(Multimedia Messaging Service、マルチメディアメッセージングサービス)のために策定された規格で、MP4ファイルの形式を元に開発された。動画圧縮形式はH.263(必須)、H.264、MPEG-4などに対応しており、音声圧縮形式はAMRとMPEG-4 AACに対応している。
追記(カメラの画質について上方修正)
カメラの画質がガッカリと書いたのですが、上方修正します。それなりです。
設定で多少改善しました。設定の『即時シャッター』がデフォルトでオンになっていたのですが、これが悪かったようです。この設定だと手ぶれしていようが、ピントが合っていなかろうが、シャッターを押した瞬間を撮ってしまうため、ぶれたまま、ピントが合っていないままの撮影になっていました。これはその場でその瞬間に起きたことをすぐに撮りたい方用の設定みたいですね。この設定をオフにしたところ、シャッターボタンを押してから0.3~0.5秒ほど遅れてシャッターが押されるのですが、きちんと手ぶれしていないとき、ピントが合っているときを見計らってシャッターが押されるので、かなり画質は改善しました。
スマホのカメラを弄るのは久しぶりだったので、そんなことは当たり前だったらごめんなさい。
ただ、あくまでガッカリ画質から、それなりに使える画質へ変わっただけなので、やはり決して記念撮影で綺麗に残しておきたいとか、キャリアのスマホカメラのような良い画質とは言えません。ブログに乗せるくらいなら問題無い画質だと思います。
あとはやはりスマホなので仕方が無いのですが、暗所には弱いようです。室内の光源が乏しいところでは、無理に明るく撮ろうとするのか白っぽく映る傾向がありますし、夜景を撮影するとノイズがかなり乗ってしまいます。
色々と1週間ほど弄りましたが、設定で即時シャッターをオフにし、スマホがぶれないように物理ボタンのボリュームボタンでシャッターを切ることにより、かなり画質は改善できた思います。これなら一応使えるかなと言った感想です。
ホームボタンが押しづらい
ホーム周りのボタンは物理的な押下(デコボコ)の無いフラットなハードウェアキーになっており、液晶画面外に配置してあります。
狭い液晶画面を占有せず広く使えるメリットがあるのですが、外に出てしまったことにより、すぐにボタンの光りが消えてしまうので、どこにボタンがあるのか分からなくなってしまいます。つまり、ホーム周りのボタンを押したかったら手探り状態になるんです。まだホームボタンは真ん中なので手探りでも一発で押せるのですが、その横の戻るボタンなどはホームボタンと離れているので、本当に手探りで押すことになります。一発で押せないこともしばしばあるので小さなストレス要因になっています。ただ、これは感覚の問題なので使っていけば慣れるとは思いますが、最初は戸惑うかも知れません。
ただ、ハードウェアキー周りのスペースを指で触るとボタンが点灯します。なので、1度タッチミスしたら次の2回目にはハードウェアキーが点灯しているので間違いなく押せます。
この部分はできればオプションで常時点灯させるか、しばらくすると消灯するか選択できれば良かったんですけどね。バッテリー消費もそれほど多いと思えませんし、なによりバッテリーは大容量なのですから。
GPSピクトがステータスバーに表示されない
私が使用しているAndroid 5.1.1のタブレットでは、GPSをオンにすると、GPSのアイコンがステータスバーに表示されるのですが、何故かこのPriori4ではGPSピクトが表示されませんでした。
前述もしたように、節電のために使用するときのみGPSをオンにしているので、今GPSが起動しているのかどうか、一見して分かるステータスバーの通知は有り難かったのですが…。Android 6の仕様なのか、このPriori4の仕様なのか、何か設定があるのか、アプリ同士の干渉で表示されないのか…。
追記(GPSピクトの挙動判明)
GPSピクトがステータスバーに出ないと前述しましたが、挙動が分かりました。どうもAndroid 6の仕様みたいですね。GPSをオンにしただけでは表示されなかったのですが、Googleマップを起動したら表示されました。マップを立ち上げなくても表示してくれた方がわかりやすくて良いんですけどね。
そして更に使い込んで挙動がハッキリ判明しました。GPSは『高精度』設定にしていると、常にオンになり電力を消費するのですが、『バッテリー節約』を選ぶと、GPSを必要とするアプリが起動しているときのみGPSはオンになり、それ以外ではwifi情報やモバイルネットワークの情報から現在地を測定するので、常にGPSをオンにしているよりもバッテリーが節約できているようです。
fleetelLauncherの挙動がおかしい
デフォルトのホームアプリはfleetelLauncherになっているので、そのまま使用する方は問題無いと思うのですが、他のホームアプリに変更する方は少し挙動がおかしいと感じるかも知れません。希にアプリを使用したあとにホーム画面戻ると、何故かfleetelLauncherに戻っていることがあります。この状態になっても、もう1度ホームボタンを押せば、設定したホームアプリに設定したアイコンの並びのまま完全に戻るのですが謎の挙動です。
ホームアプリを変更したら1度再起動した方が良いと思います。何回か再起動をしていたら、私の環境の場合、いつの間にかfleetelLauncherに戻ることは全く無くなりました。
追記(fleetelLauncherの怪しい挙動判明)
他のホームアプリに設定しても、何かの拍子でfleetelLauncherに戻ってしまうと前述したのですが、多分この挙動の謎が判明しました。
私はNova以外にGoogleのホームアプリも使用はしていないもののDLだけはしているのですが、このように他のホームアプリをDLした時点で、fleetelLauncherが強制的にホームアプリのデフォルトを持っていっていたようです。
AndroidはPCとは違い、DLをしてインストールをしないってことが基本的にできません。DLをしたら勝手にインストールされてしまいます。この辺りがこの挙動に関係していたようです。最近、Hauweiのタブレットも購入したのですが、こちらも同じような挙動をしたため、四苦八苦した結果わかりました。Androidの仕様なのか、特定のメーカーや機種によるのかはわかりませんが、ホームアプリそのものでなく、ホームアプリに関係するアプリでも、このようにfleetelLauncherがデフォルトに戻ってしまうかも知れません。このような場合、全てのアプリのDL、インストールが終わってから、再度ホームアプリのデフォルトを任意の物に変えてみてください。
追記2(やはりfleetelLauncherの挙動はおかしい)
ホームアプリの挙動がおかしいと前述し、そして直ったと書きましたが直っていませんでした。そしておかしくなる挙動が分かりました。
ホームボタン右に、バックグラウンドで起動しているアプリを閉じるボタンがあるのですが、そこで『全消去』を選択すると、強制的にfleetelLauncherに戻ってしまうことが多いようです。ただ、やはりこの状態でホームボタンを1度押すと、自分で任意に設定したホームアプリに戻るので、実用上それほど困るものではないのですが、挙動がおかしいのはやはり改善して欲しいところです。
- ハードウェアキーでアプリを全消去したとき
- 何かアプリをDLしたとき
- 再起動したとき
上記のとき、希にホームランチャがfleetelLauncherに戻ってしまうようです。その場合、再度ホームボタンを押して直る場合もあれば、デフォルトのホームアプリが強制的にfleetelLauncherにされてしまっている場合もあります。前者の場合は、ホームボタンを1度押せば元に戻ります。後者の場合は、再度ホームアプリのデフォルト設定をし直すしかありません。ただ、後者ほど面倒になることは希です。大抵は再度ホームボタンを押せば直ります。
電池持ちが凄まじく良い
前回の記事でも書きましたが電池持ちは素晴らしいの一言です。本来、8インチクラスのタブレットに搭載されている程大容量の4000mAhを搭載しているので、当然の結果と言えばそれまでなのですが、5インチの格安スマホに4000mAhのバッテリーを乗せることができたことが凄いです。
前回の実験で動画の再生が12時間55分持ったと書きましたが、私は電子書籍もタブレットやスマホで読むので、こちらもどれくらい持つのか実験してみました。自炊した漫画をPerfectViewerで読み、計算しやすいよう、100%から99%になるまで何分掛かるかどうかの実験です。環境はアプリの設定で明るさを5にし、バックグラウンドでのアプリをできる限り閉じた状態で行っています。その他特筆すべき点は、GPSオフ、wifiオンです。
そして実験の結果、電子書籍を読んで電池100%から99%になるるまでに掛かった時間は1時間20分でした。つまり、これを100倍すればPriori4で満充電から電池が切れるまでに電子書籍が読める時間となります。結果、電池100%から0%までに電子書籍が読める時間は約133時間20分と言うことになります。
う~ん…これは合っているのでしょうか。にわかには信じられないのですが…。スマホの機種によっては、最初は電池のパーセントの減りが少なく、残り少なくなるとそれまで以上のペースでパーセントがガンガン減っていく物もります。この辺の電池管理は機種によって癖が違うので、今後また何か気付いたことがあったら追記したいと思います。実験結果でこの数値が出たのは間違いないのですが、自分で書いていてなんですが、これはちょっと信憑性がありません。電池持ちが素晴らしいのは前回の記事の動画再生の結果や、1週間使った結果、素晴らしいのは間違いないのですが、電子書籍を読んで5日半ぶっ続けで持つとはとても…。これは話半分に捉えておいてください。
それではスリープ中どれだけバッテリーが持つのか、Priori4を一晩放置して見てみました。特筆すべき点としては、GPSオフ、wifiオン、主なバックグラウンドで起動しているアプリを終了させての実験です。通常使用時に問題が無い程度節電の努力をしています。
さて、結果ですが、1時間に0.8%電池を消費しました。つまり、満充電だと、スリープのみで125時間持つことになります。日数に直すと、5日と5時間です。ただ、勿論通常使用するときは、日中ネットを見たり電話をしたりするので、これよりも早く電池が減ることになります。それにしてもやはり随分電池持ちは良いと思います。ゲームをしたり動画を見ないなら、4日に1度程度の充電で問題無さそうです。
追記(バッテリー持ちについての癖)
色々使用しながらバッテリー残量を見ていたのですが、どうも100%から99%になる時間が、他のパーセントのときに比べてやたら時間が掛かるようです。例えば、100%から99%になるまでに2時間掛かり、その後の98%、97%、96%と1時間ごとに減っていくなんて具合です。なので、100%から99%になかなかならなくて凄いと思っても、その後はバッテリーが減るペースが速いなんてことに…。ただ、それでも驚異的な電池持ちには変わりが無いのですが、100%から99%のバッテリー残量の表示は参考にならない可能性があります。
そこで、今回は100%から99%は参考にならないと判断し、98%から93%の電子書籍でのバッテリー持ちをテストしてみました。結果、5%で35分持ちました。つまり、私の電子書籍読みの環境だと、7分で1%、70分で10%減ることになります。100%から0%までだと、700分なので、時間にして11時間40分と言うことになります。ただ、前述もしたように100%から99%になるまでは相当持つので、この時間にプラスアルファされると思います。1つ気になったのは、何故か96%から94%にパーセンテージが飛んだことです。何故か95%がありませんでした。全ての状況でこうなるのかは分かりませんが、今回の実験では95%がありませんでした。
動画の再生より持たなかったことは意外でしたが、漫画などの電子書籍は基本背景が白いので、LEDが常時点灯しており電力を消費するのであろうこと。そして、ページ送りで画面を頻繁にタップするので、このときの動作でも電力を消費するであろうこと。このあたりが原因かも知れません。
画像で途中カクッと垂直にグラフが下がっているのがおわかりいただけるでしょうか。この部分が飛んだところです。そして、100%から99%までやたらバッテリーが持っていることもお分かりいただけると思います。まあどちらにしてもバッテリー持ちが良いことに変わりないのですが、少し気持ち悪い挙動ですね。
節電のために気を付ける設定としては、wifi設定で公衆無線LANをスキャンしないようにすることです。
wifiの設定はAndroid 6で癖があるようで、バッテリーを大きく消費する一因のようです。
昨今はスマホやデジカメなどモバイル機器を複数持つ方も多くなっていますが、多くなればなるほど面倒なのが充電の心配と実際の充電作業です。これが少なくなるのはいメリットだと思います。
ちなみに、前回の記事でも書きましたが、充電速度は1.5Aで充電できるので、通常の充電より理論的には40~50%早く充電できるようです。
0%までバッテリーを消費させ、満充電までにどれくらい時間が掛かるかの実験をしてみました。23時30分からの充電で、満充電になったのは深夜の26時だったので、0%から満充電になるまでは約2時間30分と言ったところでしょうか。150分で100%なので、10%充電するには15分、1%充電するのは1分30秒掛かることになります。1分30秒で1%ずつ充電されていくので、感覚的にはモリモリ充電されていきます。
ホームボタンが液晶が面外なので画面を広く使用できる
このPriori4は液晶が面内にホームボタンなどがあるわけではなく、画面外にあるので、小さい5インチの画面をホームボタンで占有しないので広く使えます。このホームボタンが液晶が面内のそぐとウェアボタンになっている機種も多いのでこれは有り難かったです。ただ、前述もしたように、このホームボタンは通常光っておらず、押すときには手探り状態になってしまいます。
設定でシャッター音を無音にできる
スマホやデジカメのシャッター音は、日本だと盗撮防止のために無音にできなくなっているはずなのですが、このPriori4では設定で何故か完全無音にできました。使う側からしたら有り難いのですが何故なのでしょう…。
盗撮目的では無くとも、スマホのシャッター音は勘弁して欲しいんですよね。例えばお店で食べている食事を映すとき、スーパーで安い物があったから撮影するときなど、音が鳴ると恥ずかしいんです。街中で景色を撮るとしても、音が鳴ると目立って恥ずかしいんです。無音アプリが出回っているので実際は無音にできるのですが、どうしても標準のカメラアプリより画質が悪くなってしまいます。
ただ、標準カメラアプリを終了するときに、「プチッ」っと小さな音が鳴ります。意図的に出された音ではなく偶発的なものだと思うのですが…。糸をちぎった音と言うか、梱包で使うプチプチを潰した音と言うか、あんな感じです。小さすぎて動画では上手く拾えませんでしたが、撮影をするときに自分に聞こえる程度の小さな音です。電気的に接触が悪くて出ているような気が…。
プッシュ通知良好
1週間使用してみて、GmailやLINEのプッシュ通知を何回もテストしましたが、全てリアルタイムで通知されました。設定でなにかをしたわけでもなく、デフォルトのままでOKのようです。機種によっては、スリープ中にプッシュ通知を受け取る際、特別な設定をしなければならない物もあるのですが、Priori4はそんな手間も必要ありませんでした。
また、スマホの機種によっては節電モードにするとこのような通知をしてくれない物もあるのですが、『スタンバイ低消費電力モード』をオンにしても、リアルタイムで通知してくれました。
スワイプアップが便利
FREETEL UI設定の中にあるのでfreetelさん独自UIだと思うのですが、スワイプアップが便利でした。
液晶画面を上から下にスワイプすると、通知と設定が出てくるのはAndroidの仕様なのですが、このFREETEL UIのスワイプアップでは、下でも同じようにニュルッと設定が出てきます。上画面に通知と設定両方があると、スワイプを何回かやって設定やハードウェア(GPSやBluetoothなど)のオン/オフをしなければならなかったのですが、スワイプアップでは設定のみに項目が絞られており、一発で簡単に設定が変えられるようになっています。
GPSのオン/オフは電池持ちに多大な影響を及ぼすため、家で使用するとき、ナビを使用しないときはオフにし、使用するときだけオンにするとの使い方をしているので、ここで簡単に切り替えられるのは大変便利でした。
ちなみに、ホームアプリのfreetelLauncherから他のホームアプリに変更しても、このスワイプアップ機能はそのまま使用できました。勿論、不要ならオフにできますが、あって邪魔な物でも電池が減るわけでも無いので、特に理由が無ければそのままで良いと思います。
ハードウェアキーの機能変更ができる
ちょっと嬉しい機能としては、ハードウェアキーの機能入れ替えができることです。
通常は左が『戻る』、右が短推しで『アプリの終了』、長押しで『設定』なのですが、この左右のボタンを入れ替えられます。痒いところに手が届く機能です。
FMラジオが聴ける
Priori4ではFMラジオが聴くことが可能でした。ただし、ヘッドホンやイヤホンを接続しなければなりません。アンテナの役割をケーブルがするだけなので、スピーカーから音を出すことも可能です。ステレオミニジャックを差し込まなければアプリ自体起動しないので、ケーブル無しで使用することは不可能です。
感度は屋内だとあまり良くないようで、自分の部屋で窓から3m離れたところで使用してみたところ、ケーブルを高く上げたり、形を変えてみたり試行錯誤してみたのですが、全くと言って良いほど聞くことができませんでした。ところが、部屋から一歩屋内の廊下に出たところ、雑音は入る物の聴ける状態となり、家から一歩外に出ると非常にクリアで雑音が全く無い状態で聞けるようになりました。基本的に屋内に弱く、屋内でも場所によって(主に窓からの距離)かなり左右されるようです。
また、全く聴けなかった窓から3m離れた場所から、窓の側30cmの所まで移動すると、それまでが嘘のようにしっかりと受信して聴くことができました。屋内でも窓側だと聴くことができるようです。逆に言うと、窓から3m離れてしまうと聴けないと言うことでもあります。自分がいつもどこにいるのか、どこで聴くのかは重要な要素になってくると思います。ただ、部屋の奥でどうしてもこのFMラジオを聴きたいという場合、あくまでヘッドホンのケーブルはアンテナの役割しか果たさず、スピーカーからの出力もできるので、長いヘッドホンケーブルの延長ケーブルを購入し、窓側に予め這わせて配置しておき、聴きたいときにスマホのミニジャックに入れるなんてこともありかも知れません。
今はradikoがあるので、100kbps程度の通信環境があればどこでもラジオを聞くことができます。FM機能はオマケ的な機能なのですが、屋内の窓の側か一歩外に出ると、クリアなFM音質でラジオが聞けるので便利でした。屋内で使用する場合は、前述したように数メートルの位置の違いで、全く電波の入り具合が違うので注意が必要です。
また、AMラジオをFMで聴くことができるワイドFMもしっかりと聴くことができました。ちなみに、受信できる範囲は76.0~108.0です。AMのTBSラジオやニッポン放送をFM音質で聴くことができます。
USBホスト機能が便利
Priori4にはUSBホスト機能が付いているのですが、これが存外便利でした。
私はスマホにキーボードやマウスなんて付けませんし、SDカードの容量で十分なのでUSBメモリも付ける気は無いので、注目していなかったのですが、折角なので試したところ、キーボードやマウス、USBメモリを認識して使用できることは勿論、充電までできました。
私は移動中にスマホに音楽を入れて聴いているのですが、このとき使用しているのがBluetoothの無線イヤホンです。イヤホンの電池持ちはスマホ以上に厳しく、8時間も持てば最長の部類で、小型の片耳なんかだと、3時間4時間なんてのもあります。かく言う私が今メインで使用しているイヤホンが5時間弱です。なので、丸1日使用するには心許なかったのですが、Priori4のUSBホスト機能で充電できることで、外出中のイヤホンのバッテリー持ちは気にする必要が無くなりました。私のイヤホンのバッテリーは60mAhなので、30分も充電すれば満充電になります。ただ、ワットチェッカーで計測したところ、5Vの0.5A程度の充電速度だったので、充電速度は遅く、大きな端末を充電することには向きません。それでも外出先でちょっとしたモバイルバッテリーになるので便利ですけどね。
モバイルネットワークに問題無し
Priori4の購入と同時にロケモバと契約してSIMを入れてみたのですが、全く問題無く接続でき、スピードテストや、実際のWEB閲覧でも問題無く使用することができました。また、挙動が不安定なスマホだと、アンテナピクトが3Gと4Gでフラフラしたり、接続し初めて暫くは3Gなんてこともあるのですが、Priori4ではすぐに4Gで繋がり、その後ずっと安定していました。
速度もバッチリ出ていたので、Priori4のwifi接続、モバイル接続の安定性と速度は非常に優秀だと思います。
ロケモバは神プランと言って、月額298円のプランがあるのですが、このことについては後ほどまた記事にしたいと思います。
総評
特筆すべきは電池持ちで、これは驚異的としか言いようがありません。バッテリー容量だと、現状このPriori4が4000mAh、ZenFone 3 Maxが4100mAhです。ただ、価格を見ると差があり、Priori4が約1万5千円で、ZenFone 3 Maxが約2万2千円です。
と、言うことで、良い面も悪い面も書いてきましたが、3D描画の多いゲームをやる人はスペック不足で、毎日スマホを弄りまくる人はタッチ精度が良いとは言えないので、強くお勧めはできません。逆に、高齢者なんかはネットバリバリやるわけでも、ゲームをするわけでもないと思うので、親に買ってあげるスマホとしては十分かと思います。また、とにかく安くスマホが欲しい人にも勿論向いていると思います。1万5千円のスマホだと言うことを考えると値段以上で、これ以上のコスパの良いスマホは無いと思います。1万5千円と言えば、少し前までガラケーすら買えるかどうかだったので、多少の欠点があるとは言え、この価格でスマホが購入できるのはありがたいですし、選択肢として存在してくれるのも助かります。
1週間メインのスマホとして使用したのですが、最もスマホの使い勝手に影響するタッチ精度の多少の癖には慣れました。漫画を読む、待ち時間や移動の暇な時間にネットを見る、LINEで連絡を取る、電話をする、音楽やラジオを聞く。私のこの程度の使い方の場合、タッチ精度が悪くてぶん投げたくなるなんて、極端な使い勝手の悪さは感じませんでした。Priori4のタッチ精度に私が適応したのかも知れませんが、3Dゲームをやらない、連続タップが必要な音楽ゲームをやらない、1日8時間9時間も弄る人ではないなら一概には言えませんが、メインのスマホとしても実用に耐えうるスマホであると思います。
やはり1万5千円のスマホなので、完璧なわけは無く、癖があるところもあります。この辺りを許容できる方なら、値段以上の価値のあるスマホだと思います。完璧を求めず、安いのだからと少しの妥協ができる方には、非常にコストパフォーマンスの高いスマホです。
全ての項目でそこそこ使えるといった感じのスマホだと思います。最初に欠点だと思ったカメラは設定でそこそこ使えるようになりました。GPS精度も屋内でだいぶずれたので駄目かと思ったら、屋外だと使えました。ナビに使用しても実用上問題ありませんでした。スピーカーも音楽を楽しく聴く用途には向かない物の、AMラジオ音質なので聴くことはそこそこできます。タッチ精度もゲームや1日10時間とか使う人でなければ問題はあまり感じません。全てにおいてそこそこのスマホです。これを1万5千円で購入して満足できるかどうかだと思います。私はこの価格でこのレベルのスマホが購入できたことは大満足です。
こんな人にお勧め
- 安いスマホが欲しい人
- 指紋認証はいらない人
- Android 7.0のスマホが欲しい人(後日アップデート予定)
- バッテリーが持つスマホが欲しい人
- フルハイビジョンの解像度はいらない人
- 安いスマホなのだからとある低度妥協ができる人
関連リンク