今回レビューするのは、EarFunさんのワイヤレスイヤホン『TW101』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【Qualcomm最新チップ「QCC3040」搭載】:最新のBluetooth 5.2テクノロジーとQualcomm aptXオーディオ技術を搭載しており、通信が混雑する場所や時間帯など環境でも安定して遅延の少ないオーディオリスニング体験を実現します。音楽や通話が音途切れせずに楽しめます。【左右同時接続の新技術「TrueWireless Mirroring」】:接続の安定性が飛躍的に向上しており、バッテリー使用効率も最大化されています。左右問わず、片耳のイヤホンで音楽を聴いたり、ハンズフリー通話をしたりすることができます。
- 【VGP 2021SUMMER受賞】:国内最大級オーディオ&ビジュアル機器アワード「VGP 2021SUMMER」に輝く音質と、60ミリ秒の低遅延モード、マイク性能を駆使した高い通話品質は、音楽鑑賞やゲーミング、テレワークなどに幅広く活用いただけます。【6mm複合振動板採用ダイナミックドライバー】:6mm径のダイナミックドライバーに複合振動板を採用、歪みを最小限に抑えつつ迫力の低音と伸びやかな高音を実現しました。【絶妙なフィット感】:三日月形デザインのステムは、耳穴にジャストフィットするよう設計されているため、外れにくいうえに快適な装着感を実現しました。
- 【QualcommcVc8.0ノイズキャンセリング技術】:音声通話時に周囲の騒音を低減し、自分の声をクリアな音で相手に伝えます。【60ms低遅延モード】:遅延を最小60ms(0.06秒)まで抑える「低遅延モード」をオンにすれば、動画視聴やゲームなどの体験を向上させます。ハンズフリー通話やビデオ会議がよりスムーズになります。【18ヶ月安心保証】:当店でご購入いただいたEarFun製品には、18ヶ月のメーカー保証をお付けしています。万が一、商品に不備や不具合があった場合は、確認の上すみやかに交換/返金/返品など対応させていただきます。どうか遠慮なくEarFunカスタマーサービスまでご連絡ください。
- 【30時間再生&便利なワイヤレス充電】:イヤホンを1回フル充電すると7時間、充電ケースを併用すれば最大30時間の再生が可能です。有線(USB-C)とワイヤレスの2種類の充電方法に対応、有線は急速充電により10分の充電で最大100分再生できます。【各種認証取得済み】:世界最大規模の認証企業、SGSからPSEおよび工事設計認証(技適番号:018-210105)、RoHS、CA65、CE、FCCなどの認証を取得しました。
- 【直感的なタッチ操作】:静電容量式タッチセンサーを搭載しており、指先で軽く触れることで音楽再生や音量調整、着信応答などの操作を直感的にコントロールできます。従来の物理ボタンを押し込むことによる操作時の不快感を解消しました。【IPX7防水・防汗】:革新的なSweatShield防水テクノロジーにより、水や汗からの侵食を徹底的に防ぐことで、スポーツや運動をしても、外で不意に雨に降られても、安心してご利用いただけます。
長所と短所
- ○完全ワイヤレスイヤホンなので取り回しが良い
- ○小型軽量で耳の負担にならない
- ○タッチボタンで操作が軽快
- ○イヤホンのボタンで音量と曲の変更が可能
- ◎両耳と片耳の切り替えがシームレス
- ○音質、受信感度、遅延に問題なし
- ◎バッテリー持ちが7時間
- ○IP7防水なのでお風呂でも使用可能
- ◎Qiの無線充電が可能
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
ワイヤレスイヤホン。
ケース。
USB Type-Cケーブル。
イヤーピース。
サンキューカード。
説明書。日本語ページあり。
動画
スペック
- ドライバーユニット : ダイナミック型(直径6mm 複合素材振動板)
- Bluetooth SoC:Qualcomm QCC3040
- Bluetooth規格:5.2 Bluetooth動作範囲:15m
- 対応コーデック: aptX、AAC、SBC
- 電池持続時間:約7時間(イヤホンのみ)、約30時間(ケース充電込み)
- 充電時間:約 1.5時間(イヤホン)、約2時間(充電ケース)
- 充電方式:USB-C、ワイヤレス 防水規格:IPX7
- 本体サイズ(充電ケース):高さ3.9 x 幅6.6 x 厚さ2.9 cm
- 重量:5.8g(イヤホンのみ、片側)、48.8g(充電ケース込み)
- 技適認証番号:018-210105
使用した感想
○完全ワイヤレスイヤホンなので取り回しが良い
このイヤホンはいわゆる完全ワイヤレスイヤホンと言われる物です。スマホなどと繋ぐコードもありませんし、左右を繋ぐコードすらありません。
形状はタマゴ型で流線型です。角張った部分が一切ないので耳当たりが良く優しい掛け心地です。長時間装着しても耳が痛くなることはありませんでした。
コードが無いことの主なメリットはカキのようになります。
- 首になにも当たらないので快適
- コードが体に触れることに夜タッチノイズが発生しない
- コードが体や衣服に絡まったり春付いてイヤホンが下に引っ張られることがない
- 横になってもコードが地面にくっつかない
逆にデメリットとしては以下のようになります。
- 遅延が大きくなりやすい
- バッテリー持ちが悪い
- イヤホンでできる操作が少ない
デメリットに関しては、このワイヤレスイヤホンの場合はほぼ解消されているので、後の項目で触れていきます。
○小型軽量で耳の負担にならない
前述もしましたが、小型軽量で流線型なので長時間装着しても耳が痛くなりませんでした。
百円玉と比較しても同じくらいで小さく、重さも左右2つ合わせて11.7gと軽量です。
ケースも千円札や百円玉と比較しても十分小さく、イヤホンをセットした状態での重さは48.5gでした。ケースも小型軽量なので持ち運びがしやすく、パンツのポケットに無理なく入りました。
実際に装着すると画像のようになります。上下左右から見ても小さいので目立ちません。形状は耳の穴にイヤーピースを入れるカナル型ですが、浅めの装着感なので、耳に異物が入るのが嫌な方でもあまり問題にならないと思います。
小ささ、軽さ、形状、浅めの装着感。これらの要素で耳への負担が非常に少ないワイヤレスイヤホンとなっています。イヤホンをすると耳が痛くなりやすい方も、これくらい負担が少なければ快適に装着できるかもしれません。
唯一欠点としては、タマゴ形でツルツルしているため、ケースから取り出すときに滑ることです。脂性の指の方だったり、汗を掻いている場合は中々取り出せないかも…。この辺りはもうちょっとケースに指を引っ掛ける部分を作るなどの工夫が欲しいです。
○タッチボタンで操作が軽快
ボタンはタッチ式です。左右両方の平らな部分がタッチボタンになっており、ここを指先でタッチして音量や曲の変更などを行います。
タッチボタンの精度や感度は問題ありませんでした。触ってすぐに反応しますし、誤操作もありませんでした。タッチボタンが平らになっていることが良かったようです。タッチボタン部分が山なりになっている物もあるのですが、そうするとタッチ感度が悪くなる傾向があります。こちらは真っ平らなのでノーストレスでした。
○イヤホンのボタンで音量と曲の変更が可能
完全ワイヤレスイヤホンのボタンは設置するスペースが少ないため、基本的に左右に1つずつしかありません。そのため、安い物だとできる操作が少ない場合があります。しかし、このワイヤレスイヤホンは、下表にまとめたとおり、音量や曲の変更、電話の受話などもできます。これだけ操作できれば十分だと思います。
右 | 左 | ||
電源 | 電源オン | ケースのフタを開ける | |
電源オフ | ケースのフタを閉じる(ボタンではできない) | ||
音楽再生 |
再生 | 2回押し | |
一時停止 | |||
音量アップ | 1回押し | - | |
音量ダウン | - | 1回押し | |
次の曲 | 3回押し | ||
前の曲 | - | 3回押し | |
電話 | 電話に出る | 着信時2回押し | |
電話を切る | |||
着信拒否 | 着信時2秒長押し | ||
リダイヤル | - | ||
通話切替 | 3回押し | ||
他 |
低遅延モード | 2秒長押し | - |
音声アシスタント起動 | - | 2秒長押し | |
リセット |
|
ここでユニークなモードがあります。『低遅延モード』です。ノーマルモードだと200ms(0.2秒)の遅延とのことですが、これを60ms(0.06秒)まで抑えるとのこと。
実際に使用してみましたが、ノーマルモードも十分に優秀です。試しに『釣りバカ日誌』をスマホで見てみましたが、口の動きと実際の声がズレるような遅延を感じることはほぼありませんでした。マジマジと見ればまああるかな…という程度。これを低遅延モードにすると、マジマジ見ても全く遅延が分からないので、確かに効果はあるのだと思います。
音楽やラジオを聞いたり、電話する程度ならノーマルモードで全く問題ありません。遅延を気にするなら、動画を見るときやゲームをするときに低遅延モードにすると良いでしょう。
◎両耳と片耳の切り替えがシームレス
ペアリング方法ですが非常に簡単です。ケースをのフタを開けるとイヤホンの電源が自動的にオンになります。この状態でスマホなどのBluetooth機能から検索し、当該機の『EarFun Free 2』を選択。これだけで初回ペアリングが完了し、その後はケースのフタを開けると自動的に接続されるようになります。
このワイヤレスイヤホンは左右両耳と片耳の切り替えがシームレス(つなぎ目がない)です。両耳で使用しているときに片耳にしたければ、片方をケースにセットしてフタを閉じればOK。その際、音が途切れたり再接続の挙動はありません。また、逆に片耳で使用しているときに両耳にしたければ、ケースにセットしてあるイヤホンを取り出せばOK。このときも音がとくになしぐれたり再接続がないので快適です。
なぜこのような挙動になるかというと、左右それぞれ別個に接続しているからです。古いタイプの完全ワイヤレスイヤホンの場合、一旦親機に接続、その後もう片方の機器に接続との流れでした。これだと遅延が発生しやすく、バッテリー消費にも差が出ていました。しかし、最近の完全ワイヤレスイヤホンの場合、左右別個に接続するので、遅延も発生しづらく、バッテリー消費もバラツキが出ません。また、前述のように両耳と片耳の切り替えがスムーズに行われます。
○音質、受信感度、遅延に問題なし
音質は特に問題ありませんでした。大きな破綻は高音でも低音でも感じず。高音でシャリシャリしたこともありませんでしたし、低音で割れることもありませんでした。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | apt-x、A2DP、AVRCP、HFP、HSP | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観てほぼ感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
完全ワイヤレスホントしては珍しく、高音質規格のapt-xにも対応していました。左右を繋ぐコードのあるワイヤレスイヤホンと比べると、apt-xらしい透明感ある音質とまではいきませんが十分でした。
音質ではやはりまだ完全ワイヤレスイヤホンは若干劣るので、音質にこだわる方は、左右を繋ぐコードがあるapt-x対応のワイヤレスイヤホンを買った方が良いです。
受信感度は普通より少し良いかなという感じでした。下表にもありますが、屋内で8m離れて意味を手で覆うと音が完全に途切れ、離すと再び普通に聞こえてきました。これまで数多くのワイヤレスイヤホンを使用してきましたが、これは通常かそれより若干上といった感じです。日常生活で問題になるようなことはありません。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音が完全に途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
◎バッテリー持ちが7時間
バッテリー持ちは実験した結果7時間でした。仕様上で7時間だったので、それとほぼ同じです。また、こちらは左右それぞれ別個にペアリングする仕組みなので、両耳での使用も片耳での使用もバッテリー持ちは変わりません。一応実験しましたが、ほんの少しの差ですし、構造上変わらないので、これは気温や音質、音量による誤差の範疇です。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 7時間 | ▲8時間5分 |
片耳での音楽再生 | 7時間 | ▲8時間11分 |
充電 | 1.5時間 | ケースの蓋を閉じると中が分からないので不明 |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
完全ワイヤレスイヤホンは、1年くらい前までは5時間持てば十分といった感じでした。しかし、今では6時間や7時間持つ物も増えてきました。これだけ持てば十分しょう。日常使いとしても不足はないと思います。また、片耳イヤホンでの使用でも良いなら、交互に使えば7時間+7時間で14時間持ちます。更に言えば、ケースにセットしている間に自動で充電されるので、これを繰り返せば片耳イヤホンとして延々使い続けられます。
○IP7防水なのでお風呂でも使用可能
このワイヤレスイヤホンはIPX7の防水性能を備えています。IPX7とは『水深1m30分以内の水没からの保護』となっています。そのため、お風呂でも問題なく使用できます。シャワーを直接当てても平気ですし、湯船に落としてしまっても短時間で拾えば大丈夫です。
お風呂で使えるとはいっても注意点はあります。湯船に落としても仕様上問題ないのですが、熱いお湯だとプラスチックが歪んで隙間ができてしまう場合があります。そのため、できれば湯船に落とさないようにした方が良いですし、落としたらできるだけ早く拾いましょう。
◎Qiの無線充電が可能
ユニークな機能としてはQi充電に対応していることが挙げられます。Qi充電とは、スマホなどを無接点充電する規格のことなのですが、これがこのワイヤレスイヤホンのケースでできます。画像のようにケースの底がQi充電に対応しているので充電器に置きます。すると画像でもわかるように、Qi充電器のランプが青色になり充電していることを示しています。また、ワイヤレスイヤホンのケースも充電を示すランプが点灯。
Qi充電器はしっかりした物でも2千円程度なので、このようなQi充電対応機を購入するのなら、一緒に揃えておくと便利です。Qi充電はコードの抜き差しをしなくて良いので非常に楽です。ただ置くだけで充電ができてしまいます。
充電状況の確認ですが、イヤホンはケースにセットし、不透明のフタを閉めてしまうので、イヤホン自体がどれだけ充電できたかは外から分かりません。
ケースの場合、前面のランプの点灯によってバッテリー残量が分かります。フタを開閉するか、背面のボタンを短押ししてランプを点灯させて確認してください。以下のようになります。
- 【30%以上】緑
- 【30%以下】オレンジ
- 【10%以下】赤
- 【5%以下】赤点滅
充電の場合はランプの点灯は違って以下のようになります。
- 【充電中】赤
- 【充電完了】緑
イヤホンをケースにセットするときは、マグネットになっているので適当に近付けるだけでカチッと吸着します。
ケースのバッテリー容量は400mAh。イヤホンのバッテリー容量は50mAhです。そのため、イヤホンをこのケースで両方なら4回、片方なら8回満充電にすることができます。
総評
最近は完全ワイヤレスイヤホンも技術が熟成されてきて、課題だったバッテリー持ちや遅延の問題もほぼ解消されています。また、それら欠点が解消された物が安くなっていることも特徴で、少し前だとこのレベルの物は1万円近くしていたりしました。ところが今はこのレベルの物が5千円をゆうに切るのだから技術の進歩と競争は凄いです。
こんな人にお勧め
- 耳が痛くならない完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- バッテリーが7時間持つ完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- ケースがQi充電できる完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
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