今回レビューするのは、Dreameさんのロボット掃除機『D9』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
特徴
- ✔ スイープとモップ2 in 1:Dreame Robot Vacuum D9は、3,000Paの超強力な吸引力と、4モードの吸引力を備えており、すべての小さな粒子と大きな粒子を掃除できます。 570mlの大容量ダストカップと270mlのインテリジェント水タンクは、一度に最大250m²を掃引し、最大200m²を拭くのに十分です。
- ✔ 3.0LDSレーザーシステムと新しいSLAMアルゴリズム:強化されたSLAMスマートアルゴリズムを搭載した3.0 LDSは、より正確なナビゲーション、より高速なマッピング、より効率的なルートプランニングを実現します。 新しいSLAMアルゴリズムの強力な計算能力により、ロボットの位置を正確に特定し、部屋を効率的にマッピングして清掃します。
- ✔ 5200mAh大容量バッテリー+:スマート管理システムは一度に最大250m2 *をクリーンアップしますBMSスマートバッテリー管理システムと連携して、5200mAh大容量バッテリーは電力を無駄にすることなくより効率的に放電することができます。 実行時間は最大150分に達し、1回のフル充電でさまざまなクリーニングタスクを実行するのに十分です。
- ✔ 柔軟なクリーニング方法:Dreame Robot Vacuum D9には6つのクリーニング方法があり、高度なマッピング、メモリ、およびパーティション機能によってサポートされています。 ユーザーは手動編集を行うことで、パーティションの精度を高め、手動操作でエリアに簡単に名前を付けることができます。清掃する部屋のスケジュールと選択に便利です。
- ✔ APPリモコン:家にいないときは、APPリモコンを使用して、吸引力の調整、掃除のスケジュール設定、バッテリーレベルの確認、材料の状態の確認、その他の家の掃除ソリューションを利用できます。 Alexaに接続すると、「Alexa、掃除機をオフにして」などの音声命令でロボットの掃除作業を直接制御できます。
長所と短所
- ○掃除の吸引力は十分
- ○本体でもスマホでも操作できる
- ◎スマホでの操作が便利
- ◎LDSナビゲーションシステムでマッピングされる
- ◎クリーニング方法が6種類ある
- ○水拭きができる
- ○適切な段差の乗り越えができる
- ○頭が良いAIが搭載されている
- △動作音はやや大きい
- ○充電は自動で行われる
- ◎バッテリー持ちが150分もある
- ○ゴミ捨てが簡単
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
充電台。
電源ケーブル。
エッジクリーニングブラシ。
水タンク。
モップ。
クイックスタートガイド。日本語単独の物。
説明書。日本語単独の物。
動画
スペック
- 製品名:Dreame ロボット掃除機 D9
- 型番:D9
- サイズ:350×350×96.8mm
- カラー:ホワイト
- バテッリー容量:5,200mAh
- 重量:約 3.8Kg
- 電源:100-240V ~50/60Hz 0.5A
- 出力:19.8v⎓1A
- 定格電圧:14.4v⎓
- 消費電力:40w
- ワイヤレス通信:Wi-Fi IEEE802.11b/g/n 2.4GHz
- Alexa対応:対応
- 自動充電/自動帰還:あり
- 掃除タイプ:吸引清掃+水拭き
- 運転時間:最大2.5時間
使用した感想
○掃除の吸引力は十分
このロボット掃除機『D9』の吸引力は十分強力でした。これもそうですが、ロボット掃除機の場合、一般的なキャニスターやサイクロンの掃除機の容器空気を吸い込みメインで掃除するわけではありません。画像のように粘り気のあるゴムのヒダが何重にもあり、さらにそこに毛ブラシがあります。これが絨毯やフローリングからゴミを掻き出します。さらにこのロボット掃除機は一般の掃除機のように吸気と排気もします。そのため、ゴムブラシの強力な書き出しと吸気による掃除の両面を備えています。
吸気だけに頼るわけではないので、一般的な掃除機に比べるとブラシに関しては非常に強力です。一般的な掃除機にゴムブラシを付けてしまうと、その抵抗で移動が重くなってしまうためありません。しかしロボット掃除機は人の手が入らないので移動が重くなっても問題なし。
実際に使用して見ると、シーンによってはこのようなロボット掃除機の方がゴミを良く取ってくれることも多いです。例えば短毛絨毯なんかはロボット掃除機の方が得意です。短毛絨毯に入り込んだゴミや髪の毛は、一般的な空気の吸引を行う掃除機では取りづらいです。しかし、ロボット掃除機はゴムブラシでガッツリ絨毯の奥からゴミを掻き出すので良く取ってくれます。
このゴムブラシは画像のように簡単に脱着可能です。端っこのスライドを少しずらすと外せるので、ブラシが汚れても簡単に洗うことができます。メンテナンスは楽です。
ロボット掃除機は吸引力が弱いとよくいわれますが、これに関してはそんなことはありませんでしたし、最近の物はそんなことはありません。きちんとゴミを取ってくれます。私の家は短毛絨毯が多いので、むしろロボット掃除機の方がゴミを掻き出してくれるます。実際、普通の掃除機で掃除した後にロボット掃除機を走らせるとゴミが大量に取れますからね。金銭的に余裕があるなら、ロボット掃除機と一般的な掃除機両方持って使うのもありだと思います。
ロボット掃除機と一般的な掃除機の使い分けとしては、例えばゴミを一部だけ散乱させてしまい、ピンポイントで掃除したい場合。これはロボット掃除機は苦手なので、一般的な掃除機をサッと手に取って手動でやる方が効率的です。逆に部屋全体、家全体を掃除するような『毎週の掃除』なんかはロボット掃除機の方が人手が必要ないので得意です。
ロボット掃除機を使用したことがない方向けに少し仕組みを説明すると、画像のように進行方向に当たる前面に、車でいうとバンパーに当たる部分があります。ここは0.5cmほどの『遊び』があり、障害物に当たるとこの遊び部分が凹みます。画像ではわかりづらいかもしれませんが、右はバンパーが凹んで隙間がなくなっています。このようにバンパーが障害物に当たって凹むことにより、ロボット掃除機は『障害物に今当たった』ことがわかり、方向を変えて掃除を続けます。これを繰り返すことにより、自動で部屋の中を掃除します。
○本体でもスマホでも操作できる
本体での操作ももちろんできるのですが、本来の機能を発揮したければスマホは必須です。スマホアプリだとスケジュールや多様な掃除モードが使用できます。スマホを使用するのが面倒な場合、本体のみでの操作も可能です。
本体にボタンは3つしかないので操作は簡単です。掃除を始めたければ電源/掃除ボタンを長押しし電源オン。その後集中掃除ボタンか電源/掃除ボタンを短押しすれば掃除が始まります。
スマホがあれば本体から操作しないと思っていましたが、実際に使用すると結構本体のボタンは使います。具体的にはスケジュールした日時まではまだだけど、ちょっと汚れが気になるな…なんてときに、いちいちスマホでアプリを開いて…との手間が面倒なので、本体のボタンをポチッと押すなんて具合です。
◎スマホでの操作が便利
前述したように、基本的にこの『D9』はスマホ操作を想定した造りになっており、便利な機能を使うにはスマホと専用アプリは必須です。以下、導入手順や操作方法、モードについて説明していきます。
なにはともあれまずは専用アプリをDLします。専用アプリは説明書のQRコードを読み取っても行えます。私はAndroidスマホで使用するのでGoogle Playで以下から『Mi Home』をDLしました。
Mi Homeを起動して+ボタンをタッチしデバイスを追加します。
メールアドレス、パスワードを入力します。
届いたメールに書かれたURLをクリックしてアクティベートします。
このアクティベート、ネットワーク機器によくありますね。ネットワークカメラ等が代表的でしょうか。セキュリティの面で仕方がないのでしょうが面倒くさいです…。
Mi Homeアプリに戻り説明書かクイックスタートガイドのQRコードを読み取るか、機器一覧からD9をタップ。
その後、画面の指示に従ってロボット掃除機の左右のボタンを動じ長押し3秒し、スマホアプリで接続をタップして完了です。
◎LDSナビゲーションシステムでマッピングされる
このロボット掃除機にはLDSナビゲーションシステムが搭載されています。本体真ん中当たりに出っ張った円柱状の物があります。ここから不可視のレーザー光を出し、周囲の障害物などを検知したり、自分の位置を検知して記憶。ロボット掃除機内にマップを作ります。そして、このマップは掃除すればするほど情報が蓄積されていき、どこを掃除してどこが掃除できないのか、壁はどこにあるのかなどを分析。最適な掃除パターンを実行するようになります。これはユーザーが何か特別な操作や設定をする必要貼りません。勝手に記録、学習、実行します。
このようなマッピングシステムは、ダイソンや日本の国内メーカーの高級機(6万円とかそれ以上の物)では見ることが多かったです。しかし、最近は3万円ほどのロボット掃除機にも搭載されるようになっているようです。
◎クリーニング方法が6種類ある
掃除のモードは全部で6種類あります。
- 静音モード
- 標準モード
- パワーモード
- スーパーパワーモード
- 集中掃除モード
- 定時掃除モード
最初は標準モードで立ち上がり、あとはスマホで任意に設定可能。スケジュールの設定などもスマホからできます。
○水拭きができる
ユニークな機能としては水拭き(モップ掃除)ができることが挙げられます。使い方は簡単で、平べったい水タンクにモップを貼り付け、裏面所定の部分にスッと差し込むだけです。取り外すときは左右は時にあるボタンを押しながら外します。
水タンクには270mlの水が入り、端にあるゴムキャップを開けるとそこから水を入れることができます。この穴は小さいので少し入れづらいですね。この水タンクからじんわりモップに水が染み込むことにより、モップの水拭きが可能になります。
注意点としては、水タンクから水が染み込むまでには時間が掛かるので、使用前にモップを手動で水に濡らしておくことです。雑巾の使い方と同じです。最初にモップを水で濡らして適度に搾り水タンクに貼り付ける。そのあとは水タンクから水がしみ出すので、良い感じで水拭きが持続します。
○適切な段差の乗り越えができる
大きな段差…例えば階段などの段差は自動的に検知し、それ以上は進まないようにセンサーが内蔵されています。しかし、20mmまでの段差は乗り越えてくれるようになっています。例えば部屋と部屋の仕切りで少し段差があるとか、引き戸の溝だとか、この程度なら問題なく乗り越えてくれます。
どうやって段差を乗り越えてくれるのかというと…単純に強引に乗り越えます。というのも、画像にある車輪が良くできているからです。ゴムのゴツゴツした車輪になっており、これは押すと簡単にグッと凹みます。これが2cmの段差を乗り越える要です。つまり、車輪自体が2cm以上凹んだり出たりするので、その程度の段差ならよいしょと乗り越えられるんです。
○頭が良いAIが搭載されている
前述もしましたが、このロボット掃除機はレーザーでマッピングしたりと中々賢いです。レーザーマッピングなんて3万円クラスのロボット掃除機に搭載されているとは思いませんでした。また、2cmまでの段差は乗り越え、それ以上は無理と検知して引き返すのも便利。段差は登るだけではなく、下る場合もきちんと検知します。つまり、2階で掃除していて1階に降りる階段などは、きちんと無理と判断して引き返しますし2cm以内なら乗り越え(降り)ます。
ユニークなのはカーペットかそうでないかを自動で検知し、カーペットなら吸引力(ブラシの回転)を強くすることも挙げられます。これも気の利いた機能ですで。主な賢い機能は下記のようになります。
- レーザーでマッピングして最適な掃除ルートを記憶
- 乗り越えられる段差は乗り越える
- カーペットを認識して吸引力ブースト
△動作音はやや大きい
動作音は一般的なキャニスターやサイクロンの掃除機と少し辞すかなくらいです。ロボット掃除機の場合、吸気がない物も多いです。その場合はブラシを回転させるモーター音のみが動作音になるので非常に静かです。しかし、こちらは前述したように、ブラシの掻き込み加えて一般的な掃除機のような吸気と排気もあります。
吸気と排気は一般的な掃除機ほど強力ではないので、その分静かではありますが、それでもやはりブラシの回転のみのロボット掃除機よりは音が大きいです。ちなみに、吸気や排気が一般的な掃除機よりは弱いとはいっても、ほとんどがブラシの回転により掻き込みで、吸気はアシスト的役割のようなので問題ありません。
○充電は自動で行われる
充電は自動で行われます。専用の充電台が付属しているので、そこで自動的に充電されるので自分で充電端子を入れたりとの手間は一切ありません。また、充電台とロボット掃除機の接続だったり設定の必要もありません。届いたら既にペアリングされた状態になっているので、設置して充電ボタンを押せば充電台を目指して勝手に戻ってくれます。
充電台に戻るタイミングは下記のようになります。
- バッテリーがなくなりそうなとき
- ホーム(充電)ボタンを押したとき
- 掃除が終わったとき
充電台は一般的な電源コードでコンセントに繋げる必要があります。充電台は便利なのですが、設置スペースを取ってしまうことはデメリットになるかもしれません。充電台自体は小さいので大して邪魔にはなりませんが、充電台を置く場所の他、ロボット掃除機がそこに居座るのでそのスペースも必要です。ロボット掃除機を置きっぱなしにして良い場所があるかどうかは考える必要があります。
◎バッテリー持ちが150分もある
バッテリー持ちは良く、150分程度の連続運転が可能です。ロボット掃除機の場合、手動で掃除するのとは違い、どこを掃除するにも一定のスピードです。ゆっくり平等に掃除するので、掃除自体の時間は手動で掃除するよりも長くなります。それでも150分持つバッテリーがあるので、広い家でも余裕で掃除できると思います。
私の使用状況の場合、6畳ちょっとの一部屋を掃除するのに10分から15分といったところでした。3部屋だと45分。それに加えて廊下、充電台に戻る時間も考えると60分ちょっとでしょうか。
○ゴミ捨てが簡単
ゴミ捨ては簡単です。上面の蓋は手で簡単に画像のように上に開きます。そこに半透明のダストカップがあります。これを手で外し、前面のフタを開けるとゴミが捨てられる状態となります。フタを開けたらゴミ箱の上から落としてやるだけです。
ダストカップの容量は570mlなのでロボット掃除機としてはやや大きい方でしょうか。ただ、それでもキャニスター掃除機のように大きくはないので、掃除する部屋数にもよりますが、2,3回1回は後味噌捨てた方が安心です。掃除中にいっぱいになってしまっては無駄ですからね。
ダストカップには紙フィルターが取り付けられています。これは水洗いして乾かすことで再利用可能となっています。紙フィルターを定期的に購入して交換する手間やコストは掛かりません。
上のフタを開けると掃除ブラシが取り付けてあることが分かります。これはこのロボット掃除機自体の掃除をするための物です。ブラシの細かい汚れ取ったり、廃熱の排気口に付着した埃を取ったりすることに使用します。
総評
3万円台のリーズナブルロボット掃除機ながら、高級機にあるマッピングシステムを備えたコストパフォーマンスの高いロボット掃除機です。それだけではなく他にも色々賢い機能があり非常に便利でした。
- スマホからの細かい設定や操作
- 6種類の掃除モード
- マッピングシステムで効率的な掃除ができる
- 水拭きができる
- 2cmの段差は乗り越える
- 絨毯を検知して吸引力を自動で増す
- 静音
- 充電台があり充電の手間が掛からない
ブランドにこだわらない方であれば満足出来るロボット掃除機だと思います。
特に今回わかったこと。短毛絨毯とロボット掃除機のゴムブラシ書き込みの相性は抜群だということ。国内メーカーの掃除機で一応ちゃんと毎週掃除しているのですが、ロボット掃除機を10分走らせたらびっくりするくらい綿埃や髪の毛などのゴミが取れました。
ダイソンや高級な掃除機だと違うんですかね。もっとちゃんとゴミが取れるのでしょうか。とはいえ、3万円のロボット掃除機で、普通の掃除機で掃除して数日後にこれだけゴミが取れるなら満足です。少なくとも私の環境のような短毛絨毯の場合、安い掃除機で掃除するより、ロボット掃除機の方がしっかりとゴミが取れるようです。
こんな人にお勧め
- 高機能でコスパの良いロボット掃除機が欲しい人
- マッピング機能のあるロボット掃除機が欲しい人
- 賢い機能が複数あるロボット掃除機が欲しい人
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