目次
特徴
- 1)【Hi-Fiステレオサウンド】Bluetooth4.1バージョン、APT-X技術を搭載し、クリアな音楽と通話音質を実現可能
- 2)【マルチポイントペアリング&音声応答】このイヤホンは2台の設備と同時にペアリング可能、また、YES/NOという音声で簡単に通話開始または通話拒否ができます。
- 3)【長時間連続使用可能】2時間充電すると、約6時間使連続用可能で、一日の通話や音楽再生には十分です。また待受時間は180時間です。
- 4)【素晴らしい着け心地】人体工学に基づいたイヤフックデザインで、イヤヘッドが180°回転可能、またマイクが240°回転可能で、あなたの耳にぴったりとフィットでき、また長時間着用しても疲れにくいです。
- 5)【セット内容】V8Sイヤホン*1、イヤチップ*2、補助的なイヤホン*1、USB充電ケーブル*1、取扱説明書*1
長所と短所
- ○片耳イヤホンでは珍しく高音質規格のapt-x対応
- ○音楽再生でのバッテリー持ちは6時間
- ○イヤーフックと本体一体型でしっかりとした装着力
- ○マイクの位置が自由自在に変更できる
- ○補助イヤホンを使用すると両耳イヤホンになる
- ×両耳イヤホンにしてもステレオにはならない
はじめに
今回レビューするのは、Linkwitzさんの片耳ワイヤレスイヤホン『V8S』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
外観チェック
パッケージ外観は凝ったデザインで綺麗です。
パッケージ内容は、イヤホン、補助イヤホン、USBケーブル、イヤーピース、説明書。
イヤホンは大きいのですが、イヤーフック自体が本体のような作りなのでしっかりしており、落ちたりズレたりすることはありませんでした。
ボタン類はスライドスイッチし気になっており、押し間違いが少ない構造です。
マイクは上下荷動き回転もするので、自由な位置へ持っていくことができます。
補助イヤホンが不付属しており、イヤホンのUSB端子に差し込むと両耳イヤホンになります。
USBケーブルとイヤーピース。
説明書に日本語ページはありませんでした。
重量は21gと一般的なイヤホンに比べて重いのですが、しっかりと装着できるのでズレませんでした。
以上、外観チェックでした。
動画チェック
片耳イヤホンでは珍しく高音質規格のapt-x対応
数多く片耳イヤホンを使用してきましたが、片耳でapt-x対応は非常に珍しいです。
圧縮率がSBCと比べて格段に少ない為、音域が消える事も少なく、高品質な音を楽しむ事ができる。タイムラグもほぼ無くなっている為、動画と合わせても違和感を覚える事が少ない。
簡単に説明すると、Bluetoothのワイヤレス接続でありながら、CD音質並の高音質を実現し、なおかつ遅延がほぼ無くなっているコーデックです。コーデックと一般的にいうと、mp3やAACを思い浮かべると思いますが、ちょっとだけ意味が違います。分かりやすくいうと伝送方式といった方が分かりやすいともいます。(これもちょっと違うのですが)
mp3やAACは、本来のファイルを小さくするためのもので、apt-xは無線でデータを飛ばす際に圧縮、複合する規格です。なので、mp3でもAACでも、一旦apt-xで圧縮して伝送し、イヤホンで復号します。この方式がapt-xです。
実際にいくつもapt-x対応のイヤホンを使用してきましたが、謳い文句通りCD音質並のクリアな音で聴けています。具体的にいうと、背後のサーというノイズなど一切無く、本当にクリアな音質になるのです。また、どのメーカーのどの機種だろうとどの価格帯だろうと、規格は統一されているので、音質の保証がされおり、ユーザーにとっては安心の規格となっています。私はこれまで50個以上apt-x対応のイヤホンを使用してきたと思いますが、音質が悪くて不満に思った物は1個もありませんでした。
また前述の説明でもあるように、遅延は全くといっていいほどなく、まず体感することはないと思います。これもapt-xの強みで、動画を見る際に大きなアドバンテージになります。
apt-xに対応していないイヤホンだと、質が悪い物では、音ズレが発生する場合があります。音楽を聴くだけならば、音ズレがあっても問題がないのですが、動画を見るとこのデメリットが如実に表れます。いわゆる昔の衛星中継、もしくはいっこく堂さんの腹話術のように、口の動きと声が合わずに見るに堪えない状態に…なんて可能性があります。これは環境にもよるので、自分で使ってみるまでわからない部分があるのですが、apt-x対応ならばまずこの心配はありません。
ただし注意点として、このイヤホンだけがapt-xに対応しているのではapt-xでの再生はしてくれません。発信端末のスマホやタブレット、PCがapt-xに対応している必要があります。ご自分の端末がapt-xに対応しているかどうかは、ネットで検索すれば出てきます。また、PCの場合、千円程度でapt-x対応のUSBドングルが売っています。私は下記の物を使用しています。
apt-xをまとめると下記のような感じです。
- 高音質
- 低遅延
- 発信端末もapt-x対応でないと意味がない
このイヤホンの音質はどうなのかな…と悩む必要なく、間違いなく高音質で遅延はない規格となっています。
音楽再生でのバッテリー持ちは6時間
音楽再生でのバッテリー持ちは6時間です。片耳イヤホンとしては平均以上持つので不満はありません。
イヤーフックと本体一体型でしっかりとした装着力
形状は少しユニークで、イヤーフックと本体が一体となっており、言ってみればぶっといイヤーフックそのものが本体といっても良いのかもしれません。これだけ太くしっかりしたイヤーフック兼本体なので、耳にしっかりと装着でき、激しく動いても落ちたりズレたりする様子は一切ありませんでした。
重量は21gと、一般的な片耳イヤホンより重いのですが、このしっかりとしたイヤーフックにより、装着には何の問題もありませんでしした。また、耳に接触する部分は粘り気のあるゴム素材で覆われており、角張った部分も全くないので、耳たぶや耳回りが痛くなることはありませんでした。装着感は良好です。
マイクの位置が自由自在に変更できる
1つ特徴的なのがマイクです。マイクは上下に稼働するだけではなく、左右にも動くため、かなり自由に立体的に動きます。そのため、マイクを自分の口元の最適なところへと持ってこられます。
昨今はマイクの集音性が翌良く、どこに位置していても声を拾ってくれるのですが、口の側にあった方がより良いことには変わりがありません。その点、自由自在にマイクが動くので、イヤホンを使用して喋る機会がある方には最適な構造だと思います。
補助イヤホンを使用すると両耳イヤホンになる
付属品に補助イヤホンが付いています。これをUSB端子に差し込むと、両耳イヤホンとしても使用できます。片耳イヤホンにするか、両耳イヤホンにするか悩んでいる方は、ハイブリッドな使い方ができるので、候補に入れても良いと思います。ただし、後述しますがステレオにはなりません。
音質について
音質は前述したようにapt-xに対応しているため、間違いなく高音質です。apt-x以外の部分でも音質は変わるので、もっと高級なイヤホンに比べると勿論そこまでではありません。片耳イヤホンなので、両耳イヤホンのような音の広がりも難しいです。とはいえ、apt-x対応は間違いないので、片耳イヤホンとしてはかなり頑張っていると思います。
apt-xの特徴の通り、背後の雑音なくクリアな音が聞こえるので、性質的にやはり高音がクリアに良く聞けます。低音はそこまでズンズン響かないと思います。
受信感度について
距離を8m取り、間に木製の扉2枚を挟み、その扉を閉め切った状態で、音楽が途切れることなく聴くことができました。しかし、この状態で耳(受信部分)を手で覆うと、音がブツブツ途切れだし、手を離すとまたスムーズに聴けるといった感じです。
これまで多くのイヤホンを使用してきましたが、これは十分な受信感度です。これよりも良い受信感度のイヤホンは1割もありません。日常の生活で不便を感じることのない受信感度だと思います。
気になるところ
最後に使用してみて気になったところを挙げていきます。
両耳イヤホンにしてもステレオにはならない
前述もしましたが、片耳イヤホンながら、付属の補助イヤホンを使用すると、両耳イヤホンにもなります。これはメリットなのですが、残念ながらステレオで聴くことはできませんでした。あくまで、モノラルの片耳イヤホン2つを左右に填めた状態となります。
純粋な両耳イヤホンにするというより、オマケ的な物と考えておいた方が良いかもしれません。
総評
片耳イヤホンでapt-x対応という珍しいイヤホンでした。また、マイクが自由自在に動くので、口元にしっかりと持ってこられます。イヤホンでよく通話をする人には最適な構造だと思います。
また、そのユニークな形状から、耳にしっかりと装着でき、それでいて耳たぶが痛くなることのない快適な装着感も特徴だと思います。
取り回しの良さで片耳イヤホンが良い、けど音質が…との方には、apt-x対応の珍しい片耳イヤホンなのでお勧めできます。
こんな人にお勧め
- apt-x対応の片耳イヤホンがほしい人
- 音質の良い片耳イヤホンがほしい人
- 両耳イヤホンとしても使用できる片耳イヤホンが欲しい人
- マイク感度の良いイヤホンが欲しい人
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