目次
特徴
- ILIFE独自の清掃システム「Gen 2 CyclonePower」という3段階クリーニングシステムは、優れた吸引力によって以前よりもっと知能的に、もっと効率的に掃除ができます。
- 「Cyclonepower」というシステムは、フィルターを目詰まりから抜け出して、電力が減衰無しで、最大160分間の連続使用ができます。充電時間が減って、電池寿命を延ばすことができます。
- 付属品の「仮想壁」を使えば、センサーが見えない壁を感知し、ご指定された場所以外には立ち入らなく、ご掃除したいところを効率的に掃除できます。
- 充電が必要になると、自動的に充電ステーションに戻ります。スケジューリング機能を備えて、掃除時間の予約設定も簡単にできます。
- 薄く丸形のデザインで、お部屋の隅々まで掃除できます。障害防止センサーを備えており、ぶつかりや落下はありません。
長所と短所
- ○自動で掃除をしてくれる
- ○操作が簡単
- ○吸引力が強い
- ○高さが7cmなのでベッドの下なども掃除してくれる
- ○自動で戻って充電してくれる
- ○160分連続運転可能なロングライフバッテリー
- ○優れた静音性
- ○付属の仮想壁で部屋を出ないようにできる
- ×曜日ごとのタイマー設定ができない
- ×ダストボックスが小さめ
- ×ダストボックスが満杯になったかわからない
はじめに
今回レビューするのは、ILIFEさんのロボット掃除機『ILIFE A6』です。
ロボット掃除機はだいぶ市民権を得て広まっているようですが、うちにはまだその波は来ていませんでした。ロボット掃除機はずっと気になっていたのですが、最も有名なルンバの人気モデルで6万円を超えるなどの高額で手が出ませんでした。しかしやはり売れる物は参入企業が多くなり、競争も生まれるようで価格も下がっており、気が付いたら同じような性能のロボット掃除機が他メーカーから3万程度で出ていました。今回はずっと気になっていたロボット掃除機を初めて使ってみたので、その使用感を初めてロボット掃除機を使う人間の視点からお伝えしたいと思います。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
外観チェック
パッケージの外観。
一番外の箱は段ボール素材で市松模様の物。
上記段ボールを開けるとこれが本当の化粧箱のようで、白くてしっかりした箱が出てきました。
パッケージ内容は、ロボット掃除機、日本語説明書、仮想壁、ホームベース、電源アダプター、リモコン、交換用フィルター、交換用エッジクリーニングブラシ×2、掃除道具。充実した付属品です。
保護シールをしたままなので、この写真は少し見栄えは悪いですが、これがロボット掃除機本体。表面はツルテカの光沢のある黒。表面には電源ボタンがあるのみのシンプルな構造。
リモコンや日時予約でも掃除を開始しますが、ロボット掃除機本体の電源ボタンを押しても掃除が始まります。
このPUSHを押すと簡単にダストボックスが取り出せます。
主電源ボタンをACアダプタ端子。
主電源をオンにしないと動作しませんので、最初の作業はここをオンにすることです。
ACアダプタ端子も付いており、ホームベースからの充電だけではなく、ロボット掃除機本体への直接充電も可能です。
ダストボックスを取り出したところ。一切力を入れずにPUSHを軽く押すだけでスッと取れました。
ダストボックスにはフィルタが3種類装着されています。こちらもネジ止めなどの固定はされていないので簡単に取り外せます。
フィルタを取り外すとダンスとボックスには金属も布製の物も何もないので丸ごと水洗いできます。
裏面。
真ん中のローラーのような物がメインブラシ。2カ所の三股のヒゲがサイドブラシ。このサイドブラシがあるおかげで、角の埃も掻き出して掃除してくれます。
クリフセンサー。
段差を感知して乗り越えてくれます。
仮想壁を設置するとそこに壁があるとロボット掃除機が判断し、そこから先には進みません。
未使用時はホームベースにロボット掃除機がドッキングして充電してくれます。また、掃除が終わったら自動で戻ってきます。
リモコンで掃除の開始や終了、掃除時間の予約ができます。
サイドブラシ(エッジクリーニングブラシ)の予備。左右(LR)のマークがあるので、右と左それぞれ専用のブラシのようです。
リモコンと仮想壁用の単三電池、単四電池も付属していました。
交換用のメインブラシ。
交換用のエアフィルタ。
クリーニングブラシ。ロボット掃除機を掃除するときに使用します。
ACアダプタ。軽くて軽量でそれほど邪魔になりませんでした。
説明書に日本語版ページがあり、しっかりした日本語と大きな絵の図解で非常にわかりやすかったです。
初めてロボット掃除機を使用したのですが、一通り読んで全ての操作方法を理解できました。海外製品の日本語説明書は怪しいのでは…との心配は一切必要ありません。
以上、外観チェックでした。
動画チェック
自動で掃除をしてくれる
ロボット掃除機なので当然なのですが、勝手に掃除してくれるのが便利すぎる…。自分は何もしないでも勝手に仕事をしてくれるこの感覚は、グリム童話のこびとのくつやですね。
後述しますが、ボタンをワンタッチするだけ、もしくはタイマー予約でその時間が来たら勝手に掃除が始まり、部屋の隅々まで掃除し、終わればホームベースに戻って待機&充電。この繰り返しになります。基本的に自分ですることは、ダストボックスに溜まったゴミを捨ててやることくらいです。
操作が簡単
基本的に操作は超シンプルです。ホームベース(充電ドック)を設置し、ロボット掃除機本体のオートボタンを押すか、リモコンのオートボタンを押すか。たったそれだけで勝手に掃除を初め、終わったらホームベースに戻って待機して充電してくれます。
複雑な設定や操作はタイマー予約くらいだと思います。それもレコーダーの予約設定とほぼ同じ感じでできるので、説明書を見ながらやれば誰にでも簡単にできます。基本的に説明書を軽く一読すれば誰にでも使えるほど簡単です。操作に悩むことはありません。
リモコンでミニルームモード(狭い部屋を掃除するモード)、MAXモード(吸引力を最大にするモード)、エッジ操作モード(壁際を掃除するモード)があるのですが、これもリモコンボタンを1度押すだけですし、通常はそこまで使うモードではないので、こだわりがなければ使う必要はないかも知れません。
全ての操作はリモコンから可能で、掃除を始めること、終えることもそうですし、前に進む、右に向ける、左に向けるなど、自動ではなく任意で進む方向を操作してやることも可能です。どうしても自動モードでは行ってくれない、掃除し切れていないと思った場所などは自分で操作することができます。
吸引力が強い
吸引力は私が使用している数年前の掃除機よりも強力でした。
前回の掃除をしてから中1日でこのロボット掃除機を稼働させたのですが、ダストボックスが一杯になるほどの埃を吸ってくれました。一般の掃除機に比べて吸引力が弱いのではないか、ゴミをきちんと取ってくれないのではないかなどの心配をする必要はないと思います。
高さが7cmなのでベッドの下なども掃除してくれる
私が使用しているベッドは下にスペースがあり、掃除が非常にしづらかったのですが、このロボット掃除機は高さが約7cmのため、難なくベッドの下に潜り込んで掃除をしてくれました。案の定たっぷり埃が溜まっていたようで、大量の埃をダストボックスに溜めて出てきました。
自動で戻って充電してくれる
このような無線で動作するガジェットは、充電してやる手間が面倒に感じるのですが、ロボット掃除機は全てそうだと思いますが、掃除が終わったら、もしくはバッテリーが切れかけたら自動でホームベースに戻ってくれて充電してくれます。
ただ、掃除の終わりの判断はシビアで、結構時間が掛かるみたいです。6畳の部屋で物が散乱している複雑な形状になっている状態で、全て掃除したと判断されてホームベースに戻るまで15分くらいかかりました。このように一部屋だけ掃除する際に便利なのがミニルームモードで、この判断はだいぶ早くなるようです。
基本的にリモコンかタイマー予約で掃除を開始したらあとは勝手に掃除をしてくれ、掃除が終わるとホームベースに戻る。そしてまた掃除するときにリモコンのボタンを押すかタイマー予約した時間が来て…との繰り返しになるので、本当に自分で操作する手間は一切ありません。
160分連続運転可能なロングライフバッテリー
バッテリーはかなり持ちます。他の機種や同メーカーの他バージョンに比べても持つようです。最大で2時間40分の連続運転が可能なので、よほど広いお屋敷でもない限り、1回の稼働で全てを掃除しきれると思います。
優れた静音性
他のロボット掃除機を使用したことはないので、そちらとの比較はできませんが、一般的な掃除機と比べると音は小さいと思います。少なくとも夜に近所迷惑を考えて使用を控えるようなうるささではないです。ただ、それでも掃除機なので音はします。一般的な掃除機は空気の吸引音である「ヴォーン」との音なのですが、このロボット掃除機は吸引音ではなくモーター音の「ウィーン」との音が目立ちました。
音の大きさとして身近にある物で例えると、ドライヤーの『弱』といった感じでしょうか。同じ部屋でこのロボット掃除機を稼働させ、足下に来ると見ているTVの音が聞こえづらくなる程度の音はしますので、静音性に過度な期待は禁物です。ただ、それでも掃除機としては静かな部類だと思います。
付属の仮想壁で部屋を出ないようにできる
ユニークな機能として仮想壁があります。仮想壁のパーツが付属しているのですが、これを設置することで、ロボット掃除機がそこを壁と判断し、そこから先には侵入しなくなります。使用する前はどのような状況で使用するのかいまいちピンとこなかったのですがこれが意外と便利でした。
私が趣味でガンプラを作るのですが、部屋の一部で作業中の何かがあった場合、そこにこにロボット掃除機を行かせないようにできるんです。何か作業をしている時は、細かいパーツなどが散乱していることが多く、掃除されたら困ちますよね。そのような状況の場合、仮想壁をポンと置いておくだけでそこを避けてくれるので便利でした。
気になるところ
最後に使用してみて気になったところを挙げていきます。
曜日ごとのタイマー設定ができない
タイマーを設定できるのは1個だけなので、日付指定や曜日の指定はできませんでした。例えば毎週水曜日と土曜日の10時にタイマー予約で掃除を開始して、その他の曜日は掃除はしませんなどの設定は不可能でした。設定したら毎日その時間に掃除が開始されます。
ダストボックスが小さめ
ロボット掃除機自体が小さいため構造上仕方がないのですが、埃を溜めておく内部のダストボックスが小さいです。どれくらい汚れているところを掃除するかで変わるのですが、何回も稼働させてずっと溜めておくのは無理がありそうで、頻繁にゴミ箱にダストボックスの埃を捨ててやる必要があると思います。
ただ、ダストボックスの埃を捨てるのは凄く簡単で、ロボット掃除機のプッシュボタンを押して取り外し、そのままゴミ箱の上でポンポン軽く叩いてやれば良いだけです。細かく隅々までダストボックスの埃を取ろうと思えば、手を使った方が良いですし、その手も汚れてしまいますが、そこまでしなくてもダストボックスに溜まった95%程度のゴミは落ちるので非常に簡単です。また、フィルターを取り外せば水洗いもできるので、たまに水洗いして綺麗にしてやれば更に完璧です。
ダストボックスは小さめですぐに埃で満杯になってしまうのですが、このように簡単にゴミ箱に落とせるので、それほど手間には感じませんでしたが、4回、5回の掃除分を溜めておける大きさではないことも事実なので、購入前にここは知っておいた方が良い事柄だと思います。
ダストボックスが満杯になったかわからない
前述のダストボックスに関係する話ですが、ダストボックスが満杯になったことは通知ランプも警告音もないのでわかりません。また、目視で外から分かるものでもありません。まあ目視で外から分かったら見た目的に気持ち悪いので嫌なのですが…。
そんなわけで、ダストボックスに埃がどれだけ溜まったかは開けてみるまでわかりません。前述もしたようにワンタッチでパカッと切り離してゴミ箱にポンポンと叩いてゴミを落とすだけの作業で、時間にして5~10秒程度なので、適当な間隔でこれをやってやれば良いだけなのですが、これも気にする方がいると思うので注意事項として挙げておきます。
総評
今回初めてロボット掃除機を使用したのですが、市民権を得て人気が出るのも分かります。ゴミを捨てる作業意外に掃除でやってやる必要が何もなくなりました。リモコンでスタートボタンを押すか、タイマー予約で勝手に始まり、勝手に掃除して、終われば勝手にホームベースに戻り、そして充電する。これの繰り返しなので、掃除という義務作業をほぼしなくてよくなりました。ここまで楽だとは思いませんでした。
ロボット掃除機を使えば、実質的に掃除をすることはなくなります。また、そろそろ汚れたから掃除しようかな…なんて考えることもなくなるので、掃除という概念自体自分からなくなりそうです…。ダストボックスのゴミをゴミ箱に移してやるだけで勝手に部屋は綺麗になるので物凄く便利でした。
こんな人にお勧め
- 初めてロボット掃除機を買いたい人
- 動作音が静かなロボット掃除機が欲しい人
- 安価なロボット掃除機が欲しい人
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