目次
特徴
- コンパクトで体温と物体の表面温度をワンタッチで切り替えられる温度計です。
- 体温と物体の表面温度は赤外線を探知して温度を測定します。放射線を発するわけではないので、完全に安全です.
- LCDバックライト付き測定距離5-10センチ、単4が2本、バッテリーを含めていません。
- 測定可能温度(温度計モード)BODY:34.8℃~42.4℃/ 表面温度測定(SURFACE)モード:0℃~100℃
- 一つボタンを利用して測定、0.5秒がかかり、温度を正確に測定することができます。+/- 0.2精度に達する。
長所と短所
- ○接触せずに計測できる
- ○0.5秒で計測できる
- ○あらゆる物を計測できる
- ○設定で誤差を修正できる
はじめに
今回レビューするのは、桜Beauty Lifeさんの非接触体温計です。
この製品はAmazonの商品説明写真では赤ちゃんがフィーチャーされており、そのような対象へ使うことがメインかなとも思ったのですが、しっかり説明を読むと、物体の表面温度、料理の表面温度なども想定して作られており、0度から100度まで計れるとのこと。私は体温計というよりも、非接触型の温度計として期待していたのですが果たして…。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
外観チェック
化粧箱。
同梱品。体温計本体、説明書、ワランティカード、検品合格証。
体温計本体。スピードガンみたいです。
トリガーと各種ボタン。
照射部分と液晶表示部分。
電池挿入部分。段四電池2本です。単四電池は付属していないので用意しましょう。
説明書。現時点では日本語の説明書無し。
以上、外観チェックでした。
動画レビュー
温度計として
私は前述のように、体温計と言うよりも温度計を期待していました。PCや家電が趣味で、これら精密機器には熱が大敵なので、温度を計測できたら良いなあと思っていました。そこで今回、非接触型の体温計でありながら、商品説明にきちんと他の物体の表面や料理の表面の温度計測にも使用できますよと書いてあることを見て期待したんです。
色々実験した結果、確かに0.5秒~1秒で計測できるとの謳い文句に嘘はなく、トリガーを押したら一瞬で計測が終わりました。熱くなっているパソコンのパーツ、TVの表面、はたまた氷を入れた冷たい飲み物などを計測しましたが、きちんと計測できていました。ただ、注意点はあくまで表面温度であること。中身の温度ではありません。飲み物を計測する場合は、液体の表面温度を計測するのであって、液体内部を計測しているわけではないので、料理の際に計測して使用するような場合、留意しておく必要があるかも知れません。
また、表面温度だけではなく、障害物が無い中空に向けて計測すると気温も計測できます。気温に関しては、障害物がどれくらい無いのか、照射される1点の空気の温度をピンポイントで測るなど、温度が揺れる要素があるようで、1度くらい前後するようです。しかし、それでも部屋にある温度計と1度以上離れることはありませんでした。
操作方法
説明書に日本語表示は付いていなかったので、自分なりに色々と弄ってみました。操作方法や設定方法をまとめてみたいと思います。
計測方法は簡単で、トリガーを引けば仕様通り0.5秒ほどで計測が完了します。また、人体/表面切り替えボタンを押すと、その度に人体と表面モードが切り替わります。体温を計測したい場合には人体モードで、物体の表面温度を計測したい場合は表面モードです。計測では基本的にこの操作以外は一切必要なく非常に簡単です。細かい挙動は後述する設定で変更します。
ちなみに、メーカーの桜Beauty Lifeさん曰く、現在日本語の説明書を制作中で、でき次第製品に同梱するとのことです。
- SETボタン長押しして設定画面を出す(以後、短押しで設定項目が切り替わる)
- F1:ボタンで摂氏(℃)と華氏(℉)の切り替え
- F2:ボタンで警告温度の設定
- F3:ボタンで温度表示の誤差の調整
- F4:ボタンでスピーカーのオン/オフの切り替え
- F5:ボタンで言語を英語/中国語の切り替え
それでは1つ1つ設定項目を見ていきましょう。
F1(摂氏/華氏の表示切り替え)
これは単純に単位の切り替えです。日本の場合当然摂氏表示なので摂氏にしましょう。
F2(警告音を鳴らす温度の設定)
これは○度を超えたら警告色と警告音が出るようにする設定です。
例えば37度以上出たら一般的には微熱で体調が悪いですよね。また、38度なんて超えたら通常の日常生活は困難で、学校や仕事も休むことになるでしょう。そんな基準を決め、自分で警告を出す温度をセットしておくことで、わかりやすく危険ですよアラームが鳴るんです。デフォルトは38度になっていました。ちなみに、これは人体モードで測定したときの警告設定であって、表面設定で計測した場合はこの設定温度を超えても警告は出ません。
F3(表示温度の誤差の修正)
これは表示される温度に実測と誤差があった場合に調整をする設定です。設定できる範囲は-3.0度から+3.0度までです。
このような非接触型体温計は、あくまでその表面温度を計測する物であり、いわゆる一般の脇に挿すような体温計の表示とは、多少の誤差が出る場合があります。その場合、ここの設定で、表示を-1.0度にすると、この非接触型体温計で37.5度と計測されても、液晶にはは36.5度と修正されて表示されることになります。この辺りは、人それぞれ表面温度と実際の体温の差が違うと思うので、脇差しの体温計と見比べながら、「私の場合は誤差これくらいだな」とカスタマイズしてください。
この誤差修正設定があるおかげで、どんな体質の人でも、より確実に自分の体温を計測することができると思います。ちなみに、こちらはF2と違い、表面モードでも適用され、修正されて液晶に表示されます。
F4(警告音のオン/オフ切り替え)
これは至極簡単で、スピーカーからの音のオン/オフを切り替えるだけです。
計測が完了したときに『ピッ』、警告音で『ピーピーピー』などと鳴るのですが、これを無音にできる設定です。この機能は、寝ている赤ちゃんやペットを計測する場合などを想定されているのでしょう。
F5(言語の切り替え)
これは英語と中国語の切り替え設定です。中国語とは言っても、『温度』や『表面』など、日本で使われている漢字で、極一部にしか適用されないため、日本人が使う場合は中国語設定で良いと思います。
総評
体温計としてだけではなく、色々な物体の表面温度を計測できるハイブリッドな温度計でした。非接触型の体温計はたくさん出ていますが、このように物体の表面まで計測できる物はあまり多くないのではないでしょうか。また、ただ同じ精度で体温と表面温度が測れると言うだけではなく、きちんと0度から100度の範囲まで計測できるようになっています。体温計としてだけではなく、料理や他のシーンでも色々使える体温計、温度計でした。
こんな人にお勧め
- 非接触型の体温計が欲しい人
- 料理や物体表面の温度を計測したい人
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