今回レビューするのは、BLUETTIさんのポータブル電源『EB55』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【最大13台デバイス同時に充給電】家庭用AC(700W 純正弦波)*4、USB-A*4、USB-C*1、DC*2、ワイヤレス充電*1、シガーソケット出力*1を含む13出力ポートから同時充電を行えます。168000mAh/537Wh大容量を持ちますので、車中泊、キャンプ、停電や災害時の備えなどに最適です。
- 【デュアル急速充電に対応】EB55は2つの入力ポートがあります。付属のACアダプター(90W)で充電する以外に、別売りのT200 ACアダプター(200W)とソーラーパネルを組み合わせたデュアル充電で、400Wの急速充電を実現し、最短1時間で0~80%、2時間で完全に充電されます。PV充電については、12Vから28Vの電圧範囲に対応しており最大200Wまで可能です。MPPT(最大電力点追従制御)方式を採用しているため、それぞれの気象条件下で太陽電池から最大の電力を取り出すことができます。
- 【高い安全性】Bluetti全てのポータブル電源はリン酸鉄リチウム電池が採用されており、熱分解温度が高く、熱安定性が非常に優れています。バッテリーの充放電サイクル寿命は2500回以上で、他の電池より使用寿命が長くて、環境にやさしいです。また、Bluettiには電気自動車にも採用されているBMS安全管理システムを使用することで、過充電や過放電保護、温度管理など、内部バッテリーが安全に動作するよう監視及び管理を行うため、最高精度の安全性を実現しています。
- 【エコモード機能搭載】EB55はBLUETTI特有のエコモードを搭載していますので、不要な電力消費を抑えて、とても省エネルギーです。他社のポータブル電源なら、AC出力をOFFにしないと、アダプターをささなくても電力を消耗し続けます。BLUETTI ポータブル電源は、エコモードをONにしておくと、ACの出力が10W以下で4時間継続すると、システムが自動的にAC出力をOFFにします。ご注意:エコモードは出荷時段階では「OFF」になっているため、ユーザー側操作で「ON」にする必用があります。
- 【メーカー保証】BLUETTI商品はご注文日から24ヶ月のサポート(保証)が付いております。品質には万全を期しておりますが、万が一不良・破損・誤納品など、および正常使用による不具合の場合は、無料修理/交換の対象となります。ご購入後何かございましたら、迅速なご対応をさせていただきますので、ご遠慮無くお問い合わせください。「付属品」EB55本体、ACアダプター充電器(90W)、MC4ソーラー充電ケーブル、カーチャージャケーブルと取扱説明書が付属します。
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
ポータブル電源。定格750W。容量168000mAh。同時出力最大13台。
ACアダプター。
電源ケーブル。
カーチャージャーケーブル(XT60-F)。
MC4ソーラー充電ケーブル(MC4 to TX60-F)。ソーラーパネルは別売りです。
保証書。
説明書。全て日本語表記で写真や図解付きなので非常に分かりやすいです。
動画
スペック
【仕様】
型番:BLUETTI EB55
容量:537Wh
定格出力電力:700W
バッテリータイプ:リン酸鉄リチウムイオン電池
重量:7.5Kg
外形寸法:278*200*198mm
充電温度:0-40℃
【入力】
AC充電:12V-28V,200W Max
PV充電 :12V-28V,200W Max
カー充電:12V/24V
【出力】
AC出力 100-120V,Max 700W(サージ1400W):*4
5521出力 12V/10A:*2
シガーソケット12V/10A:*1
USB-A出力 5V/3A:*4
USB-C Max 100W:*1
ワイヤレス充電 Max15W:*1
【同梱明細】
ポータブル電源 (EB55)本体:*1
ACアダプター充電器(90W):*1
カーチャージャケーブル (車からXT60)::*1
MC4ソーラー充電ケーブル (MC4からXT60)::*1
取扱説明書:*1
保証カード:*1
使用した感想
アウトドア、車載、災害時にあると安心ポータブル電源
このポータブル電源『EB55』は、容量が168000mAh、定格700W出力の本格的なポータブル電源です。
構造としては、前面に液晶モニター、入力ポート(コンセントから、カーチャージャー(シガーソケット)から、ソーラーパネルから)、出力ポート(カーチャージャー(シガーソケット)、コンセント×4、DCポート×2、USB-A×4、USB Type-C)、ボタン。背面には長方形の大きなLEDライト。両側面に廃熱ファン。また、上面にはワイヤレス充電ができる部分があります。
使い方は簡単で、それぞれのの枠にある小さいボタンを押すと、グリーンのLEDライトが点灯するので、その枠の出力(給電、充電)が有効になります。ボタンを押してLEDライトを点灯させないと出力できないので注意してください。
底の四隅には厚めのゴム足。厚いのでしっかり安定しますし滑ることもありません。
ポータブル電源の用途としては、災害時にあると便利とのイメージが強いと思いますが、平時にもあると便利です。アウトドアや車の中で、家で使っている家電の多くがそのまま使用できます。
例えばフルサイズの冷蔵庫は外ではつ買わないと思いますが、ミニサイズの冷蔵庫、扇風機、出力の低い電子レンジ、電気コンロ、液晶TVなど。
ノートPCを使用するときも、コンセントに差し込んで長時間心配なく使えるのもメリットです。また、最近はスマホやデジカメ、PC周りの物で便利な物も多いです。このような物を多く持ち運んでいる方の場合、バッテリー容量を気にすることもまずありませんし、同時に複数充電、給電できます。
災害時だけではなく、1台あると便利なのがポータブル電源です。片手で運べる大きさと重さなので、車の中に備え置きしておくと便利です。
168000mAhの超大容量
先述しましたが、このポータブル電源はバッテリー容量が168000mAhです。一般的に大容量と言われるモバイルバッテリーの容量は20000mAh程度でしょうか。20000mAhでも日常使うモバイルバッテリーとしては十分で、スマホを4,5回充電できます。しかし、こちらはその8倍以上の容量になります。つまり、スマホだけで考えると、機種にもよりますが、30~40回スマホをカラカラ満充電にできる容量となります。
昨今はなんでもかんでもUSBケーブルできるようになっています。そのため、こちらもUSB出力ポートは5つ(USB-A×4、USB Type-C)搭載しています。もちろん、5つ全て同時出力(充電、給電)も可能です。
スマホだけではなく、もっと大容量のバッテリーを搭載しているタブレット、ノートPCなども、168000mAhの容量があるので安心です。車でノートPCをよく使う方は、カーチャージャー(シガーソケット)から毎回電源を取るのも、エンジンを掛けておく必要があり面倒なので、ポータブル電源を車に置いておくと便利です。エンジンを掛けないで長時間安心してノートPCを使用できます。
定格700Wまでの家電が使える
肝心の出力ですが、定格700Wまでの家電を使用することができます。いくつか使用してみた結果は、下の表にまとめてありますが、洗濯機、43型液晶TV、300Wの電子レンジなどが問題なく使えました。
全ての家電が使えるわけではありません。定格700W出力なので、一瞬でも700Wを超える家電は苦手です。例えばこのあたりで言うとドライヤーが代表的です。数値上は700W以下となっていても、一瞬700Wを超える物が多いです。このように、一瞬でパワーがグッと出る家電は、この商品に限らずポータブル電源全般は苦手です。
定格を超える出力があると自動的に給電が停止します。液晶画面に赤字で『OVERLOAD』と出ます。そのため、定格を超える家電を使用したからといって、漏電や事故に繋がることはありません。きちんと安全装置があり作動します。
電子レンジの場合、温めを使用しましたが、800Wはもちろんその数値だけで定格を超えるのでNG。600Wは数値上定格の700W以下なので、いけるかと思ったのですが、先述のように、これは平均値なので、一瞬700Wを超えることがあり、こちらもNG。500Wも同じくNG。300Wなら問題なく最後まで使えました。
電子レンジの場合、300Wでも温めは時間は掛かるものの問題ありませんでした。災害時やアウトドアを考えた場合、300Wでいつもの倍時間が掛かろうと、使えるのと使えないのでは雲泥の差ですからね。また、オーブントースターはNG。電気ケトルもNGでした。
今回試した主な家電の使用状況は下表の通りとなります。
使用した家電 | 状況 |
電子レンジ | △ (300W以下で可能) |
オーブントースター | × |
冷蔵庫 | ○ |
洗濯機 | ○ |
扇風機 | ○ |
ドライヤー | △ (冷風モードだと可能) |
デスクライト | ○ |
液晶TV(43インチ) | ○ |
PCモニター(24インチ) | ○ |
PCモニター(24インチ2台同時) | ○ |
マルチモニター(43インチ、24インチ×2同時) | ○ |
デスクトップPC(自作) | ○ |
ノートPC | ○ |
電気ケトル | × |
電気コンロ | ○ |
石油ファンヒーター | ○ |
電動ベッド | ○ |
電気毛布 | ○ |
ワイヤレス充電ができる
ちょっと便利な機能として、上面でのワイヤレス充電ができることが挙げられます。上面に出力15Wの円状の部分があるので、Qi充電対応のスマホなどを置くと充電されます。
このワイヤレス充電はQiと言いますが、最初からスマホに付いていない場合でも、後付けで使用することができます。そのことを書いた記事は以下になります。
スマホのワイヤレス充電は1度使うと楽すぎてやめられなくなります。
多彩なな入力方法
出力方法だけではなく、入力(このポータブル充電器に充電する)方法も多彩です。入出力ともに、端子類は全て前面に集中しており無駄がありません。そのなかで、入力ポートは左上の『INPUT』とフタに刻印がある部分です。
フタはゴムになっており、防水性、防塵性に優れています。開けると中には黄色い入力端子と円上のアダプター端子があります。
入力方法は、家のコンセントから、カーチャージャーから、ソーラーパネルからなどがあります。全て付属のケーブルで行うことができます。
ソーラーパネル対応となっていて、ケーブルも付属していますが、ソーラーパネル自体は付属していないので別途購入する必要があります。規格が決まっているので、それに合っていれば、他社製のソーラーパネルでも使用できます。同メーカー製だと以下のソーラーパネルになります。
最大13台同時充電が可能
このポータブル電源の優れているところの1つに、同時出力が可能ということが挙げられます。安いポータブル電源だと、1つや2つが上限という物も珍しくありません。そんな中、こちらは最大13台同時出力が可能です。
13台同時出力というのは、つまり、このポータブル電源のコンセント数と一致します。右上のDC OUTPUT。DCポート×2、カーチャージャーでまずは3つ。
左下のDC OUTPUT(USB出力)が、USB-A×4(うち2つは5V/3Aの急速充電対応)、USB Type-C(100W)で5つ。
右下のOUTPUT 100VAC 700W(家電コンセント)が4つ。
最後に先述したワイヤレス充電の↑面で1つ。
以上、このポータブル電源に存在する13のコンセント全て同時に出力可能です。こ子のあたりは、さすがに安物のポータブル電源とはひと味違います。
ライト機能もあり
ポータブル電源で意外と使うのがLEDライト機能です。ポータブル電源は災害、アウトドア、車載で使うことが多いと思いますが、そのときにライトがあると、真っ暗な中で本を読むことや細かい作業もできます。
明度は、ボタンを押すと2段階に切り替え可能のです。また、SOSライト機能もあり、ずっと点滅させることもできます。災害時にこちらの居場所を知らせたい場合などに役に立ちます。
わかりやすい液晶表示
現在の状況は前面中央の液晶画面に表示されます。上の数値が入力。下の数値が出力です。今何ワットで給電しているのかが一目で分かります。また、バッテリー残量は電池アイコンのインジケーターでわかりやすく表示されます。こちらは20%刻みになります。
この液晶画面は、ボタンを押したり、他の機器が新たに追加されるなどがなければ、自動的に2分ほどで消灯します。眠るとき枕元に置いておいても、ボタンの物凄く小さいグリーンのLEDライトがかなり控えめに点灯するだけなので邪魔になりません。
周波数の変更が可能
東日本と西日本では電流の周波数が違うため、地域によって使えない家電も出てきます。しかし、それも安心で、簡単な操作で東日本の50Hzと西日本の60Hzを切り替えることができます。この表示も液晶画面にきちんと表示されます。
操作方法は簡単で以下になります。
- 液晶画面を表示させる(なにかボタンを押したりして)
- ACボタン(家電コンセント部分)をオフ、DCボタン(右上)をオンにする
- ACとDCボタンを同時に2秒長押しする
- 周波数部分が点滅するので、DCボタンを押して切り替える
- 周波数が決まったら、またACとDCボタンを2秒長押しして決定する
キャンペーン情報
BLUETTI バレンタインキャンペーンキャンペーン期間: 2/6日(月)~2/20日(月)「BLUETTILOVE」コンテスト開催:写真や手紙でLOVEを表現して、ポータブル電源などの賞品が当たる!BLUETTI 公式サイト:https://www.bluetti.jp/
総評
多くの家電がそのまま使えるポータブル電源です。安いポータブル電源の場合、定格出力が低く、使える家電の種類が少なかったり、同時出力できる数が少ない場合も多いです。しかし、こちらは定格700Wなので、多くの家電が使えます。ドライヤーや600Wの電子レンジなどは、さすがに多くのポータブル電源では難しいと思います。それこそ10万以上出すとかになるでしょうか。
容量も168000mAhなので、一晩中ノートPCを使ってもまだまだ余裕ですし、スマホなら30~40回も充電できます。同時出力も数を気にすることなく、全て同時で13台可能なので、複数人で供用して使用しても安心です。また、アウトドアで冷蔵庫、扇風機、電気コンロ、ノートPC、スマホ充電などを動じに行えるので、さすがにこの辺りの使い勝手の良さは、安いポータブル電源とは随分違うと感じました。
ポータブル電源には、10万円や20万円する物もあります。そこまで高価な物だと、電子レンジやオーブントースター、ドライヤーもそのまま使える場合が多いです。しかし、ポータブル電源にここまで出せる人がどれだけいるかと言えばば、それほど多くはないと思います。
しかし、災害時やアウトドア、車載用にある程度しっかり使えるポータブル電源が欲しい、けど10万円は…という方は結構いると思います。そのような方にニーズにピッタリな物だと思います。
先述したように、一瞬でワッと出力が一気に上がる家電は苦手で、使えないものもいくつかありますが、それでも安物よりはずっと使える物が多く、同時出力の制限もない。容量は168000mAh。価格は5万円を切る。一般人が使用するなら十分で、コスパの良いポータブル電源だと思います。
こんな人にお勧め
- 定格700W出力のポータブル電源が欲しい人
- 13台同時出力できるポータブル電源が欲しい人
- コスパの良いポータブル電源が欲しい人
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