今回レビューするのは、和平フレイズさんの1人用鍋『RB-1672』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
・土鍋より軽くて扱いやすいアルミ製
・ふきこぼれにくいフチ付
・内面はこびりつきにくく、耐摩耗性に優れた4層コート「クイックマーブル」特殊ふっ素樹脂加工
金属お玉が使えます(※角のとがった金属製のヘラなど、鋭利な道具の使用はさけてください)
・お玉や菜箸が置ける凹み付き蓋つまみ
IHクッキングヒーターでもガスコンロでも使えます
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
マーブルコーティングの1人用鍋(直径16cm)。
ガラス蓋。空気穴が空いています。
スペック
- 商品サイズ:約 幅23.8×奥行20×高さ10cm、重量:約560g
- 鍋の高さ:7.6cm
- 本体:アルミニウム合金、内面:ふっ素樹脂加工、外面:焼付塗装、はり底:ステンレス鋼、つまみ:フェノール樹脂、ガラス蓋:強化ガラス
- 生産国:中国
- 満水容量:約1.6L
使用した感想
土鍋の洗浄が面倒になった
今まで一般的な土鍋を1人用鍋として使用し、煮込みラーメンや煮込みうどん、その他の鍋物を作っていました。しかし、当然表面は陶器で、フッ素加工もされていないため、汚れがこびり付きやすかったです。
食器用洗剤とスポンジで他の物は洗っているのですが、スポンジだとかなり力を入れないと取れない汚れも。そのため、なにか代案はないかと調べていたところ、1人用鍋でも、フッ素加工された鍋があると知り、今回、和平フレイズの鍋を購入しました。
フッ素加工なので洗浄が楽ちん
中身がマーブル加工されているため、何をしても非常にこびり付きづらいです。こびり付きづらいというか、一切こびり付きません。
こびりつかないので、当然洗浄も楽です。土鍋の場合、かなり力を入れないと汚れが取れませんでしたが、こちらはスポンジで軽くこするだけで切れに取れました。
ちなみに、マーブル加工とは、フッ素加工の一種で、フッ素樹脂とともに大理石をコーティングした物を指します。フッ素加工のこびり付きづらさに耐久性が加わっているので、フッ素加工の上位版ですね。
本体は軽いがフタは重い
本体は非常に軽いのですが、ガラスのフタは重いです。まあガラスですからね。仕方がありません。ただ、このようなフッ素加工された1人鍋の場合、軽さをやたら謳う物もあるますが、フタ込みだと結構重くなるので、そのあたりは留意が必要です。
鍋の重さは302.5g。フタの重さは274.0g。両方込みで576.5g。
大きさは内寸が直径16cmです。外寸は取っ手がある方が約24cm×取っ手のない方が約20cm。深さは約8cm。
ガラスのフタなので中が見える
ガラスのフタは重いと先述しましたが、それでも透明であることのメリットの方が大きいので、このままで良いです。透明ではないフタになって軽くなっても、この便利さは失われてしまいます。
鍋をすると吹きこぼれが気になりますよね。その際、中が見えないと、フタを取って見なければなりません。しかし、卵などを入れて蒸しも行っている状態で、いったんフタを開けてしまうと、温度が下がってまた時間が掛かることに…。
私は煮込みうどんを作るとき、生卵を鍋に落とし、フタをして蒸し、良い感じで半熟卵を作っています。このとき、先述のようにフタを開けてしまうと、上手くできなかったり、時間が余計に掛かることがあります。その点、ガラスのフタは透明で中が見えるので、フタを取って確認しなくても中の出来具合が分かります。
1人用鍋は本当に便利
前回土鍋を購入したときも思いましたが、1人用鍋は本当に便利なんです。使う前の想像を遙かに超える便利さ。
1人用鍋と言うだけあり、サイズはもちろん1人用で、2,3人や家族で突っつく物はできません。しかし、逆に1人分の鍋物、煮物ならなんでもこれでできますし、コンロから下ろし、そのままテーブルの上に持っていき、そのまま食べられるんです。これが非常に便利です。
画像のように、中に卵などを落とし、蒸して火を通す場合など、中が見えると、いちいちフタを開けて確認しなくて良いので、効率的です。
コンロで料理した容器そのままで食べられるので、洗い物が増えません。例えば煮込む物ではなくても、ラーメンなんかはこれで作ってそのまま食べれば、ラーメン椀が必要ないので洗い物も減ります。
欠点を上げるとしたら2つあります。1つは持ち手が熱くなること。そのため素手で触ることはできません。ミトンや台ぶきんを挟んで持つことになります。もう1つは、保温性が土鍋に比べて劣ること。土鍋は火から下ろして30分たってもまだかなりの厚さを保ってくれますが、こちらは普通の鍋なので保温性は皆無です。30分も立つと冷めてしまいます。
保温性について、ついでに土鍋との比較も含めて実験してみました。
その結果、熱くて美味しく食べられる時間は、その人の好みにもよりますが、40分くらいでしょうか。十分だと思います。
時間/種類 | フッ素加工 | 土鍋 |
沸騰するまで | 2分10秒 | 3分30秒 |
0分(沸騰時) | 80.7度 | 82.9度 |
10分後 | 53.2度 | 55.7度 |
20分後 | 42.2度 | 44.6度 |
30分後 | 35.2度 | 37.1度 |
40分後 | 31.0度 | 32.6度 |
50分後 | 27.7度 | 29.1度 |
60分後 | 25.5度 | 26.6度 |
土鍋は保温性が凄いので、保温性を重視するなら土鍋を。普通にできたらすぐ食べるのであれば、汚れが付きづらく、洗うのが楽なフッ素加工された鍋といったところでしょうか。
思ったより土鍋と差はありませんでしたが、今回は水を沸騰させての実験で、中に物が入っていない状態です。そのため、実際に中に食べ物が入っている使用だともっと差が出ます。
土鍋と比べれば保温性は劣りますが、十分フッ素加工された1人用鍋でも、食卓で美味しく食べられます。
容量1.6リットルと記載があるが実質1リットル
使用では容量1.6リットルとなってはいますが、実際の容量はちょうど1リットルくらいです。なぜかというと、1.6リットルとは、フタの上のスペースも含めているからです。しかし、フタを閉めてしまうと、当然その上の部分は使えませんし、ギリギリまで煮込む物で水を入れる人もいませんよね。そのため、実際に入れられる容量は、フタの下部分の1リットルまでになります。
使える容量は1リットルになりますが、1人用鍋としては問題なく十分な容量です。
フタの上に余裕があるので吹きこぼれしづらい
先述したようにフタの上に約2cm、容量にして600mlほど余裕があります。そのため沸騰しても吹きこぼれしづらい造りになっています。
もっと安い1人用鍋もあります。しかし、私が比較したそのような1人用鍋の場合、フタの上に余裕がありません。そのため沸騰した場合、吹きこぼれがしやすい構造です。今まで使用していた土鍋も、フタの上に余裕がないため、ちょっと沸騰すると吹きこぼれの危険があるため目を離せませんでした。
ガラス蓋の取っ手が箸置きになっている
少し便利な機能として、ガラス蓋の取っ手に縦状のくぼみがあり、ここが箸置きになっていることが挙げられます。
総評
土鍋とフッ素加工の鍋のどちらが上と言うことではなく、それぞれに特徴があるため、使い分けるのが1番良いのでしょうね。ただ、複数で突っつく鍋と違い、1人用鍋の場合、その名の通り別に誰かと喋るわけでもなく、前の前の鍋を淡々と食べるだけなので、保温性を多少犠牲にしてでも、洗うのが楽ちんなフッ素加工の鍋の方が便利かなと感じました。
こんな人にお勧め
- 1人鍋をしたい人
- 汚れがこびり付きづらい鍋が欲しい人
- ガラスのフタで中が見える鍋が欲しい人
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