今回レビューするのは、EarFunさんのワイヤレスイヤホン『EarFun Free Pro 2』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- [VGP 2022金賞] 国内最大級を誇るオーディオビジュアルアワード「VGP 2022」において「金賞」を受賞しました。[6mm複合振動板を採用] φ6mmダイナミックドライバーを採用、低音から高音までバランス良く解像度の高い臨場感のあるサウンドを再生します。 遅延が少ない仕様で高音質コーデック「AAC」にも対応しています。音響エンジニアがチューニングした立体的なサウンド。ボーカルが際立つクリアな中高域とパワフルな低域をバランスよく再現。お気に入りの音楽・映画を高音質で楽しめます。
- [ANCパフォーマンス]Earfun独自のANC技術QuietSmart 2.0を採用して、最大40dBノイズ低減できます!飛行機やバスなどの騒音環境下、また街中やカフェなどの人の声が多い環境でも、より静寂を感じられるようになりました。[6基のENCマイク]環境ノイズキャンセル(ENC)対応マイクを片側3基×2の計6基搭載、ノイズ抑制とエコーキャンセレーション、通話中の雑音や周囲のノイズを抑制し、相手の声を聞き取りやすく快適な通話を実現します。【3つのノイズコントロールモード】:「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」、「外音取り込み」、「ノーマル」。使用環境に応じて、モードを切り替えることができます。
- 【最大30時間の長時間再生 】省電力設計により、イヤフォン本体だけで6時間以上の連続再生が可能、ケース合わせて最大約30時間の長時間再生に対応します.【Bluetooth5.2】最新のAiroha AB1562Aチップセットを採用し、革新的な左右同時伝送機能「MCSync」をサポートしています。超低遅延、動画再生時に音声と映像のずれを最小限に抑えることができます。電波が飛び交う満員電車でも、音途切れしにくい仕様です。[防水もご安心]IPX5相当の優れた生活防水により、外出中の突然の雨、スポーツやダンスで汗をかいたときでも、安心して音楽を再生できます。
- 【軽快で高品位なフィット感】人間工学に基づき、耳の3点で支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」を採用。イヤホンが耳にしっかりフィットすることで安定した装着感を可能にします。【タッチ式 -】タッチセンサーを搭載、音楽再生/一時停止、通話開始/終了/拒否/音量調整といった機能を、スポーツジムや屋外で、軽く触れるだけで呼び出せます。
- 【パッケージ内容】:EarFun Free Pro 2イヤホン本体、充電ケース、イヤービース(XS/S/M/L)、イヤーフック(S/M/L)、USB-C ケーブル、取扱説明書。
長所と短所
- ○小型軽量で扱いやすい
- ◎ケースが細長く小さいのでポケットに入れやすい
- ○タッチボタンで軽快な操作ができる
- ○音質、受信感度、遅延に問題なし
- ○アクティブのイズキャンセリング機能がある
- ○音楽再生でバッテリーが6時間持つ
- ○IPX5の防水規格
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
ワイヤレスイヤホン本体。
バッテリー内蔵ケース。
USB Type-Cケーブル。
イヤーピース。
イヤーフック。
掃除用の綿棒。
説明書。日本語ページあり。
動画
スペック
- 通信方式: Bluetooth 5.2 &マイク:6基(片側3基)
- Bluetooth Soc:Airoha AB1562A &適認証番号211-210817
- イヤホンのみ重量 : 約 4.1g/一個;充電ケース込み:約38g
- 防水規格:IPX5 (イヤホン)& 充電方式: USB-C、ワイヤレス
- Bluetooth動作範囲:15m &左右独立伝送:対応(MCSync)
- 対応コーデック:AAC、SBC &低遅延モード:対応(80ms)
- Bluetoothプロファイル:A2DP, AVRCP, HFP, HSP
- ドライバー:ダイナミック型(6mmデュアル複合振動板)
使用した感想
○小型軽量で扱いやすい
このイヤホンは『EarFun Free Pro』の後継機でバージョン2となります。前機種と同じく、極小軽量で耳の負担になりません。
形状はカナル型と言い、イヤーピースが耳の穴の中に入って装着するタイプです。耳の穴に異物感が入ることが嫌な方もいると思いますが、これは極小超軽量なので、それほど異物感はありません。
百円玉と比較してもそれより一回り小さいことがわかります。指先で摘まめるほどの小ささです。
大きさを計測すると、幅2.35cm×奥行き2.43cm×高さ1.49cm。形状は長いタマゴ型をしています。
重さは左右両方で9.1g。片方約4.5gと超軽量です。装着しても重さを感じることは一切なく負担も感じません。
完全ワイヤレスの場合、意外と落とし穴になるのが左右の判別のしづらさです。こちらは裏側に大きく左右を示すLRの刻印があるのでわかりやすいです。
1つユニークなのは画像からも分かるように、イヤーピースの他、周囲をぐるっと囲むように滑り止めのイヤーバンドがあること。さらにここに小さなイヤーフックがあります。このイヤーフックは、耳たぶの外側に引っ掛ける大きなイヤーフックとは違い、耳の中にあるヒダに引っ掛けるためのイヤーフックです。これは取り外しが可能です。あったらより装着力が出ますが、なくても待った問題なく固定されます。
耳に装着し、四方から見ると画像のようになります。極小のタマゴ型なので、後ろから見ると耳たぶで全て隠れてしまうほどです。目立ちたくない方にも最適です。
イヤホンは丸みを帯びており、角張った部分が一切ありません。そのため、装着感が優しく、長時間使用しても耳が痛くなることは一切ありませんでした。また、極小なので、耳の穴に軽く入れるだけでしっかりと装着でき、激しく頭を振っても、落ちるどころかズレることも一切ありませんでした。
個人的な使用感を書くと、私はバイクに乗っているので、ジェットヘルメット(顎の部分だけ露出している準フルフェイスのような物)を被るのですが、そのときにEarFun Free Pro 2を装着して問題ありませんでした。ヘルメットの内側にイヤホンが当たったり、圧迫されることすらなく、すんなりヘルメットを被ったり取ったりできます。
●ジェットヘルメット
イヤホンはバイクや自転車の場合、両耳だと条例的にアウトですが、片耳だと一応OKです。私はバイクに乗るとき、ジェットヘルメットの下に、このような極小のイヤホンを片耳に装着し、Googleマップのカーナビを使用しています。音声だけでも十分な道案内になります。むしろ、バイクに乗って、マウンターでスマホをバイクに取り付けて画面を見ると危ないので、音声ナビのみの方が安全です。
◎ケースが細長く小さいのでポケットに入れやすい
イヤホンも極小ですが、それを入れるケースも小さいです。また、形状が少しユニークで、かなり細長い形をしています。角張った部分もないので、このケースをパンツのポケットに出し入れするのも引っ掛からないので楽です。スリムジーンズにも問題なく入りました。また、重さはイヤホンをセットした状態で38.6gと軽量です。
イヤホンの電源はケースと連動しています。ケースのフタを開けるとイヤホンの電源が入り、初回ペアリングが済んでいれば、スマホ等と自動で接続してくれます。また、フタを閉じると電源は自動的にオフになり切断してくれます。使用するたびにいちいち電源のオンオフ操作をしなくて良いので楽です。
たまに、ケースの右の穴に左のイヤホンを、左の穴に右のイヤホンを入れる物もあり混乱するのですが、こちらは右の穴に右のイヤホン、左のイヤホンを素直に入れるタイプなのでわかりやすいです。
○タッチボタンで軽快な操作ができる
イヤホンのボタンはタッチボタンです。押すと凹む物理ボタンではありません。指先で表面を触ると操作できます。操作感も素早いですし、押しても反応しないなんてこともなく軽快でした。
タッチボタンのメリットとしては、表面に触れるだけで操作できるため、グイグイ力を入れて押す必要がなく、耳に優しい点が上げられます。物理ボタンの場合、物によってはグイッと押し込むことになってしまい、耳が痛くなる要因にもあります。装着したまま頻繁に操作するなら、タッチボタンのイヤホンの方が良いでしょう。
初回ペアリングは簡単で、ケースのフタを開け、接続したいスマホなどの機器でBluetoothを検索。出てきた『EarFun Free Pro 2』を選択すれば終了です。次回以降はケースのフタを開ければ自動で接続されます。
動画を見ていただければわかりますが、接続、切断の速度も非常に早く、ケースのフタを開けて2,3秒で接続されました。
操作方法は以下のようになります。概ね音楽再生での操作はできるのですが、『前の曲』だけは操作ができません。できればこれもイヤホンのボタンで対応して欲しかったです。
左 | 右 | ||
音楽再生 | 再生/一時停止 | 2回押し | |
次の曲 | 3回押し | ||
前の曲 | 3回押し | ||
音量アップ | 1回押し | ||
音量ダウン | 1回押し | ||
通話 | 受話/切断 | 2回押し | |
着信拒否 | 2秒長押し | ||
通話切替 | 3回押し | ||
音声アシスト | 起動 | 2秒押し | |
ノイズキャンセリング機能 | アクティブのイズキャンセリング/外音取り込みモード/ノーマルモード切り替え | ||
ゲームモード | 低遅延モード | 3回押し | |
リセット |
|
曲送りは3回押しなのですが、頻繁に曲を変える方だと、3回押すことは面倒に感じるかもしれません。私の場合、移動中はスマホに3千曲以上曲を入れ、気分ではない曲をどんどん飛ばします。しょっちゅう3回押しは面倒なので、できれば曲の変更は2回押しにして欲しかったところ。
操作自体は非常にスムーズで、形状が良いのか意図しない誤操作もありませんし、反応も早くて満足です。
○音質、受信感度、遅延に問題なし
音質は高音質のAACに対応していますし、フラットな音質を楽しめます。高音で歪むことも、低音で割れることもありませんでした。また、後述しますが、アクティブのイズキャンセリング(ANC)機能もあり、集中して音楽を楽しむことも可能です。
遅延も全くありませんでした。無線での転送なので、厳密にはあるのですが、人間が分かるような遅延はありません。昔は完全ワイヤレスの場合、遅延が課題だったのですが、最近は左右別個に受信する、左右同時伝送技術の「MCSync」が搭載されている機種が多く、こちらも全く遅延が感じられませんでした。
スマホで動画を再生し、口と声をチェックしましたが、完全にシンクロしていました。動画再生でも問題なく使えます。遅延があると動画を見ると結構気になるので、動画も見る方は遅延があるかどうか、仕様や評判をよく調べてから、完全ワイヤレスイヤホンを購入した方が良いです。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | A2DP、AAC | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度も問題ありませんでした。いつもの実験で8m離れ、間にドアや壁2枚を挟んだ状態で音楽を聴取。全く音が途切れませんでした。その状態でイヤホンをした耳を両手で覆うと一旦音が完全に途切れ、放すとまた音が聞こえてきました。これは、今までの経験上、『中の中』から『中の上』です。日常生活で問題になることはありません。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音が完全に途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
余談ですが、前述したように、フルフェイスのヘルメットを被った状態での使用でも、音が途切れることは一切ありませんでした。スマホはパンツのポケットに入れた状態です。
○アクティブのイズキャンセリング機能がある
このような完全ワイヤレスイヤホンにしてはユニークな機能があります。それはANC機能と外音取り込み機能です。簡単にこの2モードを説明すると以下のようになります。
- 【アクティブのイズキャンセリング機能】周囲の雑音と同じような人に聞こえない不可聴音声を出し雑音を打ち消す
- 【外音取り込み機能】外の音をマイクから拾ってイヤホンから出す
ANC機能は周囲の雑音を低減する機能で、音楽に集中できる環境を作ります。これは、ヘッドホンなら良く見る機能なのですが、このような完全ワイヤレスイヤホンでは珍しい機能です。ただ、音を完全に消すのではなく、低減する機能なので留意してください。
具体的には、道を歩いていて横が車道だった場合、2m先を走る車の音が、5mや10m先になったように聞こえる…と言った感じです。また、打ち消せる種類にも得意、不得意があります。得意なものは低音の車の音や飛行機、電車の音で、不得意なのは高音のスピーカーから流れる人との声などです。
外音取り込み機能は、その名の通りANC機能とは逆に、外の音を敢えて取り込む機能です。ジョギングなどで使用していた場合、周囲の近付いてくる車や自転車、曲がり角の先にいる子供の声など、聞こえないと危ないこともあるので、そのようなときに活用する機能です。
○音楽再生でバッテリーが6時間持つ
音楽再生では6時間持つと仕様にはありますが、いつものように実験してみました。その結果、6時間10分持ったので仕様とほぼピッタリでした。
ユニークな機能として急速充電機能があります。こちらは、10分充電すると2時間持つとのもの。こちらも同じように実験をした結果、1時間48分持ちました。こちらは先ほどとは違い、若干仕様より少なかったのですが、誤差の範囲内だと思います。10分の充電でこれだけ持てば十分です。朝に充電を忘れていたなんて場合でも、10分充電すれば、通勤通学くらいの時間は持ちます。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳/片耳での音楽再生 | 6時間 | ▲6時間10分 |
急速充電(10分)の音楽再生 | 2時間 | ▲2時間10分 |
充電 | 2時間 | イヤホンの充電状況はわからないので認出来ず |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
完全ワイヤレスイヤホンは、出始めの2年ほど前は1万円を超え、バッテリー持ちは3時間なんてのも当たり前だったので、この極小で6時間持てば十分でしょう。また、片耳での仕様もできるので、バッテリー持ちを気にするなら、片耳を交互に使えば使用と充電がループされ、延々と使い続けることができます。
○IPX5の防水規格
EarFun Free Pro 2は防水性能も優れており、IPX5の防水規格に対応しています。通常の噴流水なら故障しませんとのレベルです。ただ、強い噴流水はアウトなので、生活防水+アルファと言った感じでしょうか。例えば、シャワーを浴びながらとか、台風、ゲリラ豪雨は故障するかもしれません。逆に普通の雨や水に濡れる程度なら壊れることはありません。
キャンペーン情報
- 7.25‐7.31
- 通常値段:7999円
- キャンペーン値段:5990円(25%オフ)
総評
極小超軽量の完全ワイヤレスイヤホンです。ジェットヘルメットやフルフェイスのヘルメットを被っても、干渉されず耳も圧迫されず。お勧めをするわけではありませんがバイク乗りでも使えます。
音質、受信感度、遅延も一切問題ありませんし、ANC機能や外音取り込み機能もあり。バッテリーも6時間持つ。これだけの機能が詰め込まれており、ヘルメットを被っても問題ないくらいの極小イヤホンは良かったです。小さくても高機能の完全ワイヤレスイヤホンを求める方に向いていると思います。
こんな人にお勧め
- 極小超軽量の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- ヘルメットを下部って完全ワイヤレスイヤホンを装着したい人
- アクティブのイズキャンセリング機能や外音取り込み機能が使いたい人
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