今回レビューするのは、ACEFASTさんのワイヤレスイヤホン『T1』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【ノイズキャンセリング&ハンズフリー通話】ENC通話雑音低減機能と4つのマイクロフォン設計のおかげで、ACEFAST完全ワイヤレスイヤホンは優れた音質と水晶のような明瞭な通話を提供しています。高次のノイズ低減アルゴリズムは周囲領域の90%の騒音をフィルタリングし,4つのマイクロフォンは人声を精確に記録し、通話相手に、よりクリアな音声を届けることを可能にしました。
- 【最新版 Bluetooth5.0 瞬時接続】最先端のBluetooth5.2技術を搭載したワイヤレスイヤホンは、通信の伝送速度、範囲、安定性を向上させ、音飛び、中断、遅延などの従来の通信問題を効果的に解決します。このワイヤレスイヤホンは充電ケースの蓋を開けると自動で電源が入ってペアリングモードになり、複雑な操作不要のNEWモデルです。一回接続成功であれば、次は充電ケースから取り出すだけで自動的にスマホとペアリングできます。
- 【単体で最大5時間再生】ワイヤレスイヤホン本体が満充電の状態で大5時間連続で再生できます。付属の充電ケース付属の充電ケースで約3回の満充電ができ、ケース合わせて最大約24時間の長時間再生に対応します。外出時に電気がなくなる心配がない。(※再生可能時間は、音量、再生内容、使用環境によって異なります。)汎用性の高いType-C式の充電口を採用して、完全に充電するのにわずか1.5時間かかります。
- 【簡単なタッチ操作&快適な着用感】操作については、高感度タッチ設計で、指で軽くタップするだけで曲送り/曲戻し、音楽再生/停止、電話応答/終了/拒否、電源オン/オフ、Siriなど基本的な操作を認識するため、わざわざスマートフォンをポケットやカバンから取り出して操作する必要はありません。人間工学に基づいた設計により、Acefast無線Bluetoothイヤホンは15°の傾斜角度を使って、しっかりと耳にぴったりとくっついて、耳道のために非常に快適な密着度を提供します。
- 【優れた互換性&IPX6防水】このBluetoothイヤホンはアイフォンだけでなく、Androidのスマホ、タブレット等Bluetooth機能搭載の各種デバイスに対応でき、知能で便利さ満点です。IPX7防水性能を持ち、カバーを密封し、防水ナノコーティングはイヤホンに急な雨や夏場の汗など、天候や場所を気にせず音楽世界を楽しめます。
長所と短所
- ○完全ワイヤレスなので取り回しが良い
- ○ケースからイヤホンを取り出すと自動接続
- △音量の変更はイヤホンのボタンでできない
- ○音質、音ズレ、遅延問題なし
- △音楽再生でのバッテリー持ちは5時間
- ○IPX6の防水性能
- ◎安い
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
イヤホン。
ケース。
イヤーピース。
USB Type-Cケーブル。
説明書。日本語ページあり。
動画
スペック
- 通信方式:Bluetooth 5.0
- 連続再生時間:約5時間(イヤホン単体のみ)/ 最⼤25時間(充電ケース使⽤時)
- 充電時間:約1.5時間(イヤホン) / 約2時間(充電ケース *USBケーブル使用時)
- 防水規格:IPX6
- 充電ポート:Type-C
- 対応機種:iOS/Android/WindowsなどBluetooth機能搭載のデバイス
使用した感想
○完全ワイヤレスなので取り回しが良い
このイヤホンはいわゆる完全ワイヤレスイヤホンです。オーソドックスなワイヤレスイヤホンは、左右のイヤホンを繋ぐコードがありますが、こちらはそのコードすらありません。
大きさも小さく、百円玉と比較してもハウジング(機械部分)はずっと小さく、重さは左右両方合わせて9.3g。片方およそ4.6gなので軽量です。
大きさは高さ3.39cm×幅1.73cm×奥行き2.49cm。指でつまめるほど小さいですし、マイクのスティック部分を含めても極小と言って差し支えありません。
極小で軽量なので装着しても耳に負担が全くといって良いほど掛かりません。実際に長時間装着しても、耳が痛くなったり疲れたりといった違和感は全くありませんでした。また、このイヤホンを装着したままで、バイクのフルフェイスヘルメットをすんなり被れました。
実際に耳に装着すると画像のようになります。スティックも耳たぶから出ないので短めですし、後ろから見ると耳たぶでほぼ隠れてしまうので悪目立ちもしません。できるだけ小さい方が良い、装着しても目立たない方が良いとの方に向いています。
完全コードレスなので装着したあとが楽です。首筋や衣服に引っ掛かるコードがないので、イヤホンが下にヒッパラテル不快感や外れることもなし。コードが擦れて発生するタッチノイズもなし。いくら頭を動かしてもどこにも引っ掛かる物がないので快適。横になっても首と枕の間にコードが無いので快適。この辺りが完全コードレスのメリットになります。
○ケースからイヤホンを取り出すと自動接続
完全ワイヤレスイヤホンの場合、イヤホンの電源の入り方は主に2種類あります。1つはケースのフタを開けると自動的に電源が入るタイプ。もう1つはイヤホンをケースから取り出すと電源が入るタイプ。こちらは後者となり、ケースからイヤホンを取り出すと電源が入ります。
フタを開けるとイヤホンの電源が入る物が最近は多いですが、それだと片耳イヤホンとして使用したい場合、必要ないもう片方も電源が入ってしまいます。また、片耳イヤホンと使用しているときに、不意にケースのフタを開けてしまうと、強制的にもう片方の電源が入ってしまいます。この辺りの挙動は少し癖があるので、どちらが良いかはユーザーの使い方や好みになります。
ケース自体の大きさは、百円玉などと比較している画像を見てもわかりますが小さいです。また、重さはイヤホンをセットした状態でも43.5gなので軽量。パンツのポケットにも余裕ではいるので、持ち運びが苦になりません。
大きさは幅5.98cm×高さ4.88cm×厚さ2.47cm。
ケースはバッテリーが空になったイヤホン左右両方を4回充電することができます。後述しますが、イヤホンの音楽再生でのバッテリー持ちは約5時間です。つまり、ケースもイヤホンも満充電の場合、イヤホン5時間+ケース5時間×4回で、合計25時間バッテリーが持つことになります。片耳イヤホンと使用すればこの倍です。ケースと一緒に持ち運べば、バッテリー持ちが問題になることはないでしょう。
△音量の変更はイヤホンのボタンでできない
操作方法はオーソドックスでわかりやすいです。まずは初回ペアリングの方法ですが、前述したように、ケースからイヤホンを取り出してイヤホンの電源をオン。その後、スマホのBluetooth昨日で端末を検索。出てきた『ACEFAST T1』を選択。これだけで初回ペアリングは完了。次回からはケースからイヤホンを取り出すだけで、何の操作も必要なく自動接続されます。また、両耳としても片耳としても使用できるようになります。
操作方法は前述のようにオーソドックスで表のようになっています。ただ、音量の変更はイヤホンのボタンからはできません。その場合は、音を出しているスマホやPCなどの音量を直接操作することになります。
左 | 右 | ||
電源 |
電源オン | 長押し5秒 | |
電源オフ | |||
音楽再生 |
再生 | 短押し | |
一時停止 | |||
次の曲 | 短押し2回 | ||
前の曲 | 短押し2回 | ||
音量アップ | |||
音量ダウン | |||
電話 | 電話に出る | 短押し | |
電話を切る | |||
着信拒否 | 長押し2秒 | ||
他 |
リセット | 長押し左右同時10秒 |
タッチボタンの感度は良く、表面も平らなので押しやすく誤操作もまず起こらないでしょう。タッチボタンの範囲もレコードのような溝があるので触ればすぐ分かり、目視せずに操作してもわかりやすかったです。
指で表面を軽く触るだけで操作を受け付けるので、イヤホンを装着したままでも耳に負担が掛かりません。物理ボタンの場合、装着したままグイッと押すことになるので、頻繁に操作すると耳が痛くなる場合があります。そのため、タッチボタンは頻繁に操作する方に向いています。
○音質、音ズレ、遅延問題なし
最近の完全ワイヤレスイヤホンでは多いですが、こちらも左右のイヤホンをスマホなどと個別に接続するタイプです。従来の接続方法だと、スマホなど→親機→子機と数珠つなぎにしていたため、最も電波が遅く届く子機に合わせて音を出してました。そのため、音ズレ(遅延)、バッテリー持ちの不均、両耳片耳切り替え時の再接続などの問題があったのですが、それらの問題が全て解決されています。
イヤホンは耳の穴にイヤーピース部分を入れて装着するカナル型です。カナル型は装着力が強く、遮音性も高いため広く採用されていますが、耳の穴に異物感が出るのでイヤとの方もいます。ただ、こちらは前述したように極小で軽量なので、耳に痛みは出ませんし、異物感もそれほどありませんでした。そして、なにより小さいので耳の穴にスッポリと収まりきってしまい、装着感は非常に良かったです。
Amazonの説明や説明書に対応コーデックや規格が書いていないので、詳しいことは分かりませんが、AACには対応していました。低音で割れたり、高音で歪んだりもしなかったので、音質に問題はありません。ただ、物凄く高音質というわけでもありません。ごく普通に音楽を楽しめます。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | AAC | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度も実験の結果問題なし。屋内で8m離れても音は全く途切れなかったので、日常生活で問題になることはありません。また、前述しましたが、フルフェイスのヘルメットを被っても当然音は途切れませんでした。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音がブツブツ途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
遅延に関しても、スマホで映画を観て口の動きと声をチェックしましたが音ズレを感じることはありませんでした。無線接続なので、厳密には音ズレはあるはずなのですが、人間が知覚できるようなレベルではないので気にすることはないでしょう。これも前述したように、左右同時接続方式のメリットです。従来の親機→子機接続方式に比べて治安は圧倒的になくなりました。
△音楽再生でのバッテリー持ちは5時間
音楽再生でのバッテリー持ちは公式で5時間となっています。実際にどれくらい持つのか実験してみました。その結果、画像のように5時間4分と、公式アナウンスの通りとなりました。
完全ワイヤレスイヤホンは、少し前までバッテリー持ちが悪いことが課題でした。初期の頃は3時間も当たり前だったのですが、最近は随分改善されました。この5時間でも十分ではありますが、もっと高価な物だと、6時間や7時間持つ物もあるので、決してロングライフとは言えません。
ただ、このイヤホンは非常に小さいです。そのため、耳の穴にスッポリと収まり、フィット感が良く痛みも全く出ないため、このあたりの快適さとバッテリー持ちはトレードオフでしょうか。バッテリーをロングライフにすると、当然ですがバッテリーの大きさも大きく、イヤホンも大きくなります。ロングライフのバッテリーを取るか、小ささや装着感の良さを取るか…。こちらのコンセプトとしては、イヤホンを小さく、装着感を良くとしているのだと思います。
また、イヤホンの充電時間についても実験しました。公式には1.5時間となっていましたが、実験の結果、1時間34分だったので、こちらも公式アナウンス通りと言って良いでしょう。
ちなみに、両耳でも片耳でも使用できますが、左右同時接続方式なので、バッテリー持ちはどちらで使用しても全く変わりません。バッテリー持ちに影響するのは経験上、音量>>>>>音質>>気温です。音量が大きければ大きいほどバッテリー消費は多くなります。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 5時間 | ▲5時間14分 |
片耳での音楽再生 | 6時間 | 6時間 |
充電 | 1.5時間(イヤホン)
2時間(ケース) |
▼1時間34分(イヤホン)
2時間(ケース) |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
完全ワイヤレスイヤホンは、使用しないときはケースに入れることが基本となるので、外に持ち運ぶときもケースを持っていくことになるはずです。そのため、大きな視点で見れば、イヤホンだけのバッテリー持ちだけではなく、ケースのバッテリーも含めたバッテリー持ちを見るべきかもしれません。そうすると、イヤホンとケースのバッテリーで25時間ほど持つことになるので、実用上問題ないと思います。
イヤホンだけのバッテリー持ちを見ても、5時間あれば通勤や通学の片道では余裕だと思います。そして、使わないときはケースに入れることになります。このような標準的な使い方をしていれば、バッテリー持ちは気にすることはないと思います。
○IPX6の防水性能
イヤホン自体の防水性能はIPX6となっています。6とは画像を見ればわかりますが、噴流水なら強いものでも大丈夫とのものなので、普通の雨は勿論、台風でも大丈夫です。ようは水没さえさせなければ壊れません。
Amazonの画像ではケースに水が掛かっているのですが、おそらくケースに防水性能はないと思います。USB Type-Cポートがあり、そこにカバーもありません。明確な説明はないものの、ケースの水濡れには気をつけた方が良いと思います。完全ワイヤレスイヤホンはイヤホンとケースで1セットなので、ケースが壊れたらイヤホンも使えなく(充電できなく)なります。
◎安い
最大の売りは安いことだと思います。2021年9月13日現在、Amazonで3千円を切っています。1年前までは完全ワイヤレスイヤホンといえば5千円は超えていましたし、初期なんて1万円を超えていました。それが今やこの十分な性能の物で3千円を切っています。
まだ完全ワイヤレスイヤホン未経験の方も多いと思いますが、最初に買うには安いですし、性能も十分ですし良いのではないでしょうか。
総評
コスパがかなり良い完全ワイヤレスイヤホンだと思います。バッテリー持ち5時間と、イヤホンのボタンで音量の変更ができないところは、コストカットの影響が見えますが、それでも3千円を切るのは驚きです。普通に使う分には大きな不満はありません。
初めての完全ワイヤレスイヤホンにもお勧めできます。また、完全ワイヤレスイヤホンは、性能進化も低価格化もどんどん進んでいます。そのため、使い捨て感覚でポンポン買う人にも良いのではないでしょうか。1,2年使えれば十分元は取れる価格です。
こんな人にお勧め
- オーソドックスな完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- 極小の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- 安い完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
関連リンク
この記事と関係のある商品