今回レビューするのは、EarFunさんのワイヤレスイヤホン『EarFun Free 2S』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【最先端のQualcomm QCC3040チップとaptXオーディオ技術】EarFun Free 2S
ワイヤレスイヤホンは、高品質の7mm複合膜ダイナミックドライバーを搭載し、パワフルな低音とクリアな中高音を実現します。Qualcomm
aptX対応のスマートフォンと組み合わせれば、歪みを最小限に抑えつつパワフルで幅広い音域を再生できます。
ダイナミックな高音とパワフルな低音で、納得いただける音質をお届けします。 ✅Bluetooth 5.2と Qualcomm TrueWireless
Mirroringテクノロジーにより、片耳でも両耳でも接続が飛躍的に安定し、音楽を途切れることなく楽しむことができます。 - 【Qualcomm cVc 8.0 ノイズキャンセリング技術】EarFun Free 2Sには計
4基のマイクが内蔵されており、風/地下鉄/交通騒音などの通話ノイズを80%低減し、あなたの声が相手にはっきりと伝わるようにします。❗ご注意:本製品はアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しておりません。
人間工学に基づいた優れたデザイン、装着しやすく、安全で快適です。7組のイヤーチップ(A/Bタイプ)を用意し、優れた音楽品質と通話品質のために、自分の耳に最適なイヤーキャップを選んでください。 - 【最大30時間のバッテリー寿命】大 容量400mAhのバッテリー
ケースと組み合わせれば、大30時間再生できます。Type‐C充電ケーブルで急速充電することも可能です。わ
ずか10分の充電で、2時間の音楽再生を楽しむことができます。充
電ケースはワイヤレス充電にも対応しています。ご注意:使用時間や充電時間は、使用環境、音量、音源などの条件によって影響された場合があります。 - 【低遅延モードをワンクリックでオン】低遅延モードをオンにすると、イヤホンの遅延を最短60ms(0.06秒)まで短縮し、動画視聴やゲームプレイの体験を向上させるとともに、ハンズフリー通話やビデオ会議もよりスムーズに行うことができます。
専用のEarFun Audioアプリをダウンロードすれば、自分だけのサウンドをカスタマイズしたり、タッチボタンをカスタマイズしたりできるだけでなく、ワ
ンクリックで低遅延モードを有効にできるので、ゲームを楽しみながら操作できます。 - 【繊細なタッチ操作】静電容量式タッチセンサーを搭載し、音楽の再生/一時停止、前/次の曲、着信などの操作を指先で直感的に操作で
きます。音量調整もイヤホン本体から操作できるので、スマートフォンの画面を見る必要がありません。タッ チ操作により、従来の物理ボタンに起因する耳の違和感を解消し
ています。 「IPX7防水/防汗」革新的な防水技術SweatShieldが水や汗から守るた めで、スポーツや運動をしている時に外で急な雨が降っても、安心してご
利用いただけます。
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
コードが一切無い完全ワイヤレスイヤホン。
400mAhのバッテリー内蔵の充電ケース。
充電用のUSB Type-Cケーブル。
イヤーピース2種類×3個(S,M,L)。
掃除用の綿棒。
綿棒での掃除方法が書かれたカード。
専用アプリがあるので、その紹介カード。
サンキューカード。
説明書。多言語版で日本語ページアリ。
動画
スペック
- アクティブノイズキャンセリング:cVc 8.0 マイクノイズキャンセリング(クリア通話)
- Bluetooth SoC:Qualcomm QCC3040
- 再生時間:30時間再生
- 対応コーデック:SBC / AAC / aptX
- ドライバー:7mm 複合振動板
- 防水規格:IPX7
- 低遅延モード:60ms
- Bluetooth規格:Bluetooth 5.2
使用した感想
完全ワイヤレスなので体に触れる物が無い
『EarFun Free 2S』はいわゆる完全ワイヤレスイヤホンです。分離型とも言いますが、画像の一体型ように、左右のイヤホンを繋ぐコードがありません。
完全ワイヤレスイヤホンなので、体にコードが一切触れないので、あらゆるシーンで快適です。完全ワイヤレスイヤホンのメリットとしては、私の経験上、以下のようになります。
- 体にコードが触れないので快適
- コードが体や衣服に引っ掛かり、イヤホンが引っ張られたり取れることがない
- コードが体や衣服に触れると発生するタッチノイズ(ジョリジョリした音)が発生しない
- 寝て使用するときに頭や首の後ろにコードがないので邪魔にならない
- いくら首や体を動かしても動きに制限がない
逆に、デメリットとしては、音質が一体型や優先に比べて劣ることと、遅延が発生しやすいことが挙げられます。しかし、EarFun Free 2Sはapt-x対応で高音質ですし、低遅延モードもあるので、そのデメリットもほぼ解消しています。詳しくは後述します。
極小なので耳への負担がほとんどない
イヤホンの形状としてはカナル型です。カナル型は耳の穴にイヤホンを入れるため、遮音性は高く装着力も強い反面、その異物感が気になったり、耳の痛みに繋がる場合もあります。一方、インナーイヤー型は、耳の穴に浅く引っ掛けるタイプのため、耳が痛くなりづらい反面、遮音性が低く、装着力が弱いので、意図せず外れてしまうこともあります。
どちらも一長一短なので、好みで選べば良いでしょう。ただ、EarFun Free 2Sもそうですが、このような極小で超軽量の完全ワイヤレスイヤホンの場合、カナル型でも異物感は少なく、耳の痛みに関しては、ほぼないと思って差し支えありません。単純に、小さくて軽いため、耳への負担は非常に少なくなっています。
どれくらい小さいかというと、EarFun Free 2Sは百円玉と比較してもそれより小さいくらいですし、重さは両方合わせて9.4g、片方だと4.7g。5gを切っているので、重さを感じることは一切ありません。
大きさを計測すると、奥行き2.51cm(イヤーピース込み)、奥行き1.53cm(イヤーピース抜き)×幅1.99cm×高さ1.73cm。前述したように、百円玉よりも小さいです。
実際耳に装着すると画像のような様子になります。タマゴ型のイヤホンを縦気味に装着します。そうすると耳の穴にピッたる填まり、いくら頭を動かしても一切ズレません。ジョギングやスポーツジムで使用して激しく動いても大丈夫です。また、極小なので目立ちません。うしろから見るとほぼイヤホンが隠れてしまうほどです。
ケースには400mAhの内蔵バッテリーがあり、イヤホンをケースにセットし、フタを閉めると自動的に充電されます。そのケースも千円札と比較してもわかると思いますが小さいです。ジーパンのポケットに入れても問題ありません。ケースの重さは中にイヤホンをセットした状態でも46.0gで軽量です。
ケースの大きさは、幅6.54cm×高さ3.85cm×厚さ2.89cm。イヤホンの内蔵バッテリーが片方40mAhなので、両方で80mAhです。ケース内蔵バッテリーの容量が400mAhなので、イヤホンは空から満充電まで5回できることになります。
高音質規格のapt-x対応音質
完全ワイヤレスイヤホンで、5千円ほどのリーズナブルな物なのですが、高音質規格のapt-xに対応しています。完全ワイヤレスでapt-x対応はあまり多くありませんし、この価格帯だとなおさらです。
apt-xとはコーデックの一種で、高音質、低遅延が特徴です。Android端末の場合、apt-xに対応していたら、機種によって品質の差はありますが、高音質、低遅延と思って差し支えありません。ちなみに、iPhoneでこれの対になるのがAACです。どちらもAndroidとiPhone専用コーデックのため、apt-xはiPhoneでは意味がありませんし、AACはAndroidでは意味がありません。
apt-x対応らしく、特に高音は透き通った綺麗な音で聴けています。音質の悪いイヤホンにありがちな、『サー』といった、砂嵐のようなホワイトノイズもありません。
音ズレも普通に動画を見ている感じでは全く気になりませんでした。仕様上、ノーマルモードで200ms(0.2秒)の音ズレが去るそうですが、邦画をスマホで観て、口の声の動きをチェックしましたが問題ありませんでした。音ズレが気になる場合、後述しますが、ゲームモードという低遅延モードがあるので、それをオンにしてください。
ちなみに、無線である以上、どんな高級な物でも音ズレは絶対にあります。0にはできません。問題は、この遅延が人間が感知できるのか、気になるくらい大きいのかどうかです。私は200msくらい全く問題ないと感じています。
音質 | 概要 | |
対応プロファイル | A2DP、AVRCPHFP、HSP、apt-x | |
高音 | クリアな音 | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度、強度は素晴らしかったです。距離8m、間に扉2台を挟んだ状態で、両耳を手で覆い、電波を遮るような形で実験をしましたが、一切音が途切れることはありませんでした。一般的な受信感度だと、この状態で音がブツブツ途切れます。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 一切音が途切れない |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 一切音が途切れない |
受信感度評価※1 | ||
★★★★★ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
ゲームモードで低遅延にできる
ユニークな機能として、ゲームモードという特殊なモードが搭載されています。ゲームという名前ですが、別にゲーム専用というわけではなく、遅延を極力なくす『低遅延モード』です。最近はゲームでFPS(1人称のガンシューティングなど)が流行っており、このようなゲームでは、音の遅延が操作に密接に関わってくるので、便宜上ゲームモードという名前になっているだけです。
ゲームモードがオフのノーマルモードの場合、遅延は仕様上200msとなっていますが、ゲームモードをオンにすると、それが60msまで小さくなります。動画を見たりゲームをして、遅延が気になる場合はオンにしてください。ただ、少しだけバッテリー持ちが悪くなりますが、1時間も短くならない程度で、ずっとオンにしても6時間程度は持ちます。気にする必要はないでしょう。
タッチ式ボタンで軽快な操作が可能
イヤホンのボタンはタッチボタンになります。表面を指で触ると操作できます。タッチ式の場合、耳に装着したままでも、物理ボタンと違って力を入れて押し込む必要がないので、操作しても耳が痛くなることはありません。
物理ボタンの場合、誤操作が少ないことがメリットになりますが、前述のように、耳に装着したまま操作すると、耳の穴にイヤホンをグイグイ押し込む形になってしまうため、デリケートな方は耳に痛みが出る場合もあります。装着中に操作を多くする方で、耳の痛みを気にする場合、タッチボタンのイヤホンをお勧めします。
音量も曲の変更もイヤホンからできる
操作方法は表のようになります。完全ワイヤレスイヤホンの場合、配置できるボタンが少ない…というか、ほぼ1つだけのため、音量か曲の変更のどちらか一方しかできない物もあります。しかし、こちらはそのどちらもイヤホンのボタンでできます。どちらかができないと、その操作をする場合、スマホなど再生している端末を取り出し、直接操作しないといけなので面倒なのですが、EarFun Free 2Sはイヤホンで音楽再生の基本操作が全てができます。
分類 | 操作内容 | 左 | 右 |
音楽 | 再生/一時停止 | 短押し2回 | |
音量アップ | 短押し1回 | ||
音量ダウン | 短押し1回 | ||
曲送り | 短押し3回 | ||
曲戻し | 短押し3回 | ||
通話 | 応答/終了 | 短押し2回 | |
拒否 | 長押し2秒 | ||
2つの通話に応答/転送 | 短押し3回 | ||
音声アシスタント | 起動 | 長押し2秒 | |
ゲームモード | 起動 | 長押し2秒 | |
他 | リセット | ケースのボタンを8秒長押し |
タッチボタン部分も平らなので操作しやすいです。たまに、ここが丸みを帯びた山型になっている物もあるのですが、それだと操作を上手く受け付けないこともあります。
音楽再生でバッテリーが6時間持つ
仕様上、音楽再生でバッテリーが7時間持つとなっていましたが、実際に使用でどれくらい持つのか実験してみました。その結果、音楽再生で6時間持ちました。ただ、これは音量、音質、気温で多少前後するので、参考までに見ておいてください。
ちなみに、後述しますが、接続方法が左右独立型のため、両耳イヤホンで使用しても、片耳イヤホンで使用しても、バッテリー持ちは全く同じです。違うとしても誤差の範囲です。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 7時間 | ▼6時間4分 |
10分急速充電での音楽再生 | 2時間 | ▼1時間15分 |
充電 | イヤホン1.5時間 ケース2時間 ケースワイヤレス充電3.5時間 |
イヤホンはフタを閉じると充電状況が不明なので実験不能 |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
また、10分の充電で2時間使える急速充電機能もあるとのことで、こちらも実験してみました。その結果、画像のように、10分の充電で1時間15分再生することができました。
ケースの充電方法は、USB Type-Cケーブルで行う方法もありますし、無線のQi充電で行うこともできます。
無線充電の場合、充電時間が長くなってしまいますが、置くだけで良いのでお勧めです。Qi充電器は、スマホ用の一般的な者を購入すれば使用できます。
IPX7の強力な防水性能
防水性能はIPX7の強力なレベルになっています。IPX7とは、画像を見ると分かりますが、水没30分までは大丈夫というレベルです。お風呂で使用しても、シャワーを浴びながらの使用でも問題ありません。ゲリラ豪雨や台風でも問題ナシです。
この防水性なので、汚れたら水洗いもできます。ただ、洗剤は使わない方が良いです。
両耳でも片耳でも使用できる
先述しましたが、EarFun Free 2Sは両耳イヤホンとしても片耳イヤホンとしても使用できます。両方ケースから取り出せば自動的に両耳イヤホンになりますし、片方だけ取り出し、片方をケースに残してフタを閉めれば自動的に片耳イヤホンになります。また、片耳イヤホンとして使用していて、ケースにある残ったイヤホンを取り出せば、自動的に両耳イヤホンになります。
この両耳と片耳の切り替え時、音楽が一時停止したり、プツッと音が途切れることもなく、スムーズに移行します。なぜかというと、画像のように、このEarFun Free 2Sは左右それぞれ独立してスマホなどとBluetooth接続しているからです。最近はこのタイプが多いようです。
少し前までは、左右同時に1つのBluetooth接続で行っていた(リレー)のですが、そうすると、左右での遅延が発生しますし、バッテリー持ちにも差が出るので欠点がありました。この欠点を解消するのが、この独立接続方式です。イメージとしては、左の片耳イヤホンと、右の片耳イヤホンの2つが存在するといった感じです。
専用アプリで操作できる
EarFunさんの最新イヤホンの場合、専用アプリが用意されています。こちらを使用すると、自分が使用しているイヤホンの情報やマニュアル、設定をアプリから操作できるようになります。
アプリ自体はシンプルで、そこまで操作する項目はありませんが、EarFun Free 2Sの場合、ゲームモードのオン/オフ、イコライザーの設定がありました。
イコライザーでは、プリセットで高音強調、低音強調などがあり、自分でも好みで音質を変えることができます。
総評
EarFunさんは長いことイヤホンを製造しており、定評のあるメーカーです。各賞受賞歴がありますし、安価なイヤホンもあり、コスパの高い機種を数多く出しています。同メーカーの物を過去いくつも使用していますが、失敗したと思った事はありません。
今回も完全ワイヤレスながらapt-xの高音質。イオヤホンのタッチボタンで基本操作は全てできる。低遅延モードがある。それでいて5千円程度なので、コスパは非常に高いと思います。専用アプリで操作できるようにもなっていきているようですし、これからも進化するのだと思います。
こんな人にお勧め
- イヤホンのボタンで曲も音量も操作したい人
- 低遅延の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- apt-x対応の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
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