今回レビューするのは、アサヒシューズさんの介護シューズ 『快歩主義』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
歩くことを医学的に分析した「快歩主義」。
脱ぎ履きしやすい、大きく開く面ファスナータイプの「快歩主義」ブランドの中で一番人気の快歩シューズです。
足にやさしい5つのポイント!
●体重移動をコントロールして歩行をサポート ●水に浮くほど軽い ●つまずきにくく安心
●脱ぎ履きが簡単 ●安心・安全の国産生産
とても脱ぎ履きしやすく、履かせやすいデザインで、転倒予防するつまずきにくい設計です。
足囲はゆったり幅の3Eで、面ファスナーの取り付け位置を調節することで足に合わせることができるます。
甲高・幅広の方にも調整しやすい。
抗菌・防臭加工を施しています。
最近靴の脱ぎ履きがつらい、歩行が困難になってきた、つまづきくことが増えたなど悩みを持っている方におすすめしたいシューズです。
【日本転倒予防学会推奨】【軽量】【抗菌・防臭】【日本製】
長所と短所
- ◎超軽量
- ◎履きやすい
- ○色違いなどバージョンが多い
- △雨、水溜まりに弱い
- △耐久性は普通
- △安くはない
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
快歩主義。
タグ。小さいですが説明や注意点が書かれています。
動画
スペック
- 靴幅: EEE
- メイン素材: ポリエステル
- 表地: ポリエステル/ナイロン
- ソール素材または裏地: ゴム
- 耐水性能なし
- ヒールの高さ: 2 cm
- ヒールのタイプ: フラットヒール
- 留め具の種類: 面ファスナー
- プラットフォームの高さ:1cm
使用した感想
◎超軽量
なんと言ってもこの靴は軽いです。軽いなんてものではなく、重い物が持てなくなった高齢の母ですら感嘆する軽さです。逆に、軽すぎて最初は違和感があったようですが、慣れると問題なかったようです。
説明には165gと書いてあったのですが、実際に計測すると176.8gでした。まあ、13gのオーバーなので誤差でしょうか。
私の母は脳梗塞で足が悪くなり、足を余り持ち上げられず引きずって歩くので、靴の軽さは重要でした。少しでも重いとさらに足が上がらなくなるんです。
私はサッカーをしていたのですが、軽いと言われているスパイクでも片方160gくらいです。そして、この快歩主義もちょうどそのくらいで165gです。
高齢になると歩行がおぼつかなくなる方も多いと思いますが、そのような場合、靴の軽さは重要です。若いと実感がありませんが、重い靴…といってもホームセンターなどで売っている普通の靴ですが、あれが重くで足が上がらなくなるようです。
フォルムは画像のような感じです。
◎履きやすい
軽さと同じように最大の特徴は履きやすいことです。高齢になると手で細かい動きが難しくなります。それでも脱着が楽にできるように面ファスナーになっています。昔の余に方だとマジックテープですね。
子供用の靴だとこの面ファスナーが多いですが、構造としてはあれと同じです。ただ、子供用の靴と違うのは、面ファスナーの面積が大きいことです。これによるメリットとしては、面ファスナーの『ベロ』が大きいので、どこを持っても面ファスナーを剥がしたりくっつけたりできることです。
子供用の靴は面ファスナーが細かったりしますが、これは縦にも横にも長いので、目が悪かったり指で細かい動作ができない高齢者でも簡単に靴を脱着することができます。
ちなみに、面ファスナーが多少ずれても、面積が大きいので固定力は問題ありません。見た目は面ファスナーがちょっと斜めにったりしますが、歩く分には問題ありませんし、しっかり固定してくれるので安全です。
後述しますが、今回は同じシリーズの物を購入して2足目だったのですが、1年4ヶ月で面ファスナーの劣化は全くありませんでした。
以前の1足目はパープルのストレッチでした。
○色違いなどバージョンが多い
Amazonで購入したのですが、色違い、機能性違い、デザイン違いが大量にあります。今回私が購入した時点(2022年4月)では29種類ありました。
機能性違いとしては、素材は全てポリエステルとナイロンのようですが、布地のようなストレッチ、布地のような非ストレッチ、表面に光沢のある人工革のような物の3種類あります。
ストレッチはその名の通り、少し伸縮性があり伸び縮みします。靴がぶかぶかだと転倒の原因にも成るので、私は1足目も2足目も子のストレッチ素材を購入しました。
デザインは無地、柄物と2種類あります。また、どれも共通で面ファスナーの角部分に4つの球体のワンポイントデザインがあります。これはデザインの面でも層ですが、『面ファスナーはここだよ』という、触ってわかる目印にもなっています。
ちなみに、1番小さいサイズは21.5cmです。高齢になると足が小さくなるので、子のサイズまであるのは有り難いです。また、ほぼ全て3Eという幅広に対応したサイズになっています。日本人は幅広の足が多いので、それに合わせているようです。
サイズ表記は靴の中の側面と靴底にあるのでわかりやすいです。
△雨、水溜まりに弱い
機能性で唯一の弱点は雨や水溜まりに弱いと言うことです。表面が布地だろうと、人工革だろうと、ハッキリ説明に『防水性なし』と書いてありますがその通りでした。
母と一緒に買い物や散歩に行くときもあるのですが、、普通の雨程度ならともかく、水溜まりができるような雨だと厳しいですね。ヒールが2cm、つま先が1cmの高さしかないため、浅い水たまりでも入ってしまうとじんわり中に染みてきます。
金銭に余裕があるなら、雨用の介護シューズは他に1足あった方が良いかもしれません。地域にもよりますが、雨は降っても週に1度程度ですし、なんなら雨の日の外出は控えれば良いので、飴用の介護シューズは安いホームセンターの物でも良いと思います。
△耐久性は普通
以前も同じブランドの同じシリーズを購入して母に履いてもらっていたのですが、靴底が減り、一部ベロンと剥けてしまったため再度購入しました。母からリクエストがあったので、見た目以上に履き心地に影響が出たようです。
耐久性に関しては、人それぞれ歩き方も違いますし、高齢になると足があまり上がらず引きずる形になることが多いです。私の母がそうで、足を引きずって歩いています。このような歩き方だと、耐久性に関してはもう少し頑張って欲しいと感じました。靴底のゴムを固くするとか…。しかし、そうすると履き心地や重さに影響が出るのでしょうか。
参考までに、足を引きずって歩く私の母の場合、202年12月に1足目を購入して、2022年4月に靴がもう壊れたから買って欲しいと言われました。およそ1年4ヶ月で履きつぶしました。
ちなみに、本来靴底がどうなっているのかというと、こちらの画像のようにうろこのように細かい突起が前後方向を変えて並んでいます。
一足5千円程度と、決して安い買い物ではないのですが、履き心地は母が絶賛していたので、今さらホームセンターの千円などの靴を履かせるのもね…。何より、安い普通の人が履く靴を買って転んでしまっては、高齢者だと致命傷になりかねません。命に別状はないとしても、骨折して入院すると、一気に痴呆症が進んだり、体力が衰えて歩行能力がガクンと落ちるなんて話を良く聞きます。
ここで3,4千円をケチって転び、骨折して入院で費用が掛かったり、その後一気に老化が進んでは元も子もありません。
△安くはない
快歩主義は決して安くはないですね。種類によって多少前後しますが、概ね5千円前後です。ただ、それだけの価値はあると思います。
軽さ、履きやすさ、歩きやすさ。高齢者が歩きやすいように隅々まで考えられた靴だと思います。あとは、前述しましたが、高齢になると足を引きずり気味に歩く方が多いので、靴底のゴムの耐久性がもう少しあれば…。靴底以外は1年4ヶ月毎日履いていても見た目は新品同様です。
これも前述しましたが、高齢になると転倒が命取りになったり、入院で一気に認知症や歩行困難が劇的に進むことが多いです。そんな話をたくさん聞いてきました。そのため、高齢であればあるほど、歩行が困難であればあるほど、靴に気をつけなければならないと考えます。
3,4千円を節約して、入院費用が掛かったり寝たきり、またはそれに近い状態になったら公開してもしきれません。
総評
この快歩主義は介護シューズの中では、最も有名で人気で売れていると思います。どのサイトを見ても1番売れています。それも実際に母に履いてもらってわかります。軽くて履きやすいですからね。躓かないような形状だったり、脱着しやすいような面ファスナーが効果抜群です。
お洒落な靴を親にプレゼントしたいはいてほしいとかの目的の靴ではなく、安全に歩いて欲しい、転ばないようにして欲しいとの靴です。歩行が危なっかしくなってきたなら、少しお高いですが、1回これを履いてもらってください。他とは格段に履きやすく、転びづらくなると思います。
こんな人にお勧め
- 高齢者
- 歩行困難な方
- 高齢の親へのプレゼント
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