今回レビューするのは、SoundPEATSさんのワイヤレスイヤホン『Air3 Deluxe HS』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンに画期的なブレークスルー】世界初、日本オーディオ協会の「Hi-Res Wireless」ロゴを冠したインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。(*2022年8月30日時点、SOUNDPEATS調べ。LDAC対応インナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンにおいて) 最大20Hz~40kHz(従来型コーデックは20Hz~20kHz)という広い再生帯域をカバーすることで、ボーカルや楽器の音を繊細に再現します。従来技術では表現が難しいボーカルのディテールや金管楽器の繊細な響きも、丁寧に描写します。
- 【ハイレゾの音を生きたまま届ける「LDACコーデック」対応】従来のBluetoothコーデック技術であるSBCと比べ最大約3倍の情報量を伝送できる、ハイレゾ相当の高音質を誇る「LDAC」に対応しています。最大990kbpsの伝送レートを確保することで、96kHz/24bitまでの音質伝送を実現しました※。音の歪みを大幅に低減し、飛躍的な音質向上を実現します。原音を忠実にトレースし、ハイレゾ音源の繊細なニュアンスを描き出します。※ハイレゾコンテンツをLDACコーデックの最大転送速度990kbpsで伝送する場合。
- 【14.2mmダイナミックドライバーのパワフルで自然な音】14.2mm大口径振動板採用のダイナミックドライバーを搭載しました。ずっしりと量感のある低域と、クリアで解像度の高い中・高音域も繊細に再現します。高音質コーデック「LDAC」と組み合わせれば、伸びやかで情報量豊かなサウンドを堪能いただけます。もちろんAACコーデックも対応しますので、iPhoneをお使いの方にも安心してご使用いただけます。
- 【まるで空気のように軽い装着感を実現するインナーイヤーデザイン】人間の耳型を研究し作り上げたインナーイヤーデザイン、耳にかけるだけで装着できます。耳に余計な負担を与えることがなく、装着中の痛みや不快感が少ないので、長時間の音楽リスニングもストレスフリーで快適にご使用いただきます。製品に内蔵のセンサーにより着脱を検出し、音楽の一時停止・再生を自動で行う機能も用意しています。
- 【高音質のリスニング体験を長時間楽しめる】イヤホン本体が満充電の状態で最大5時間、付属の充電ケースを合わせて使うと、最大20時間の音楽再生が可能です。(※再生可能時間は音楽再生時の時間であり、音量、再生する内容、使用環境によって異なります) 電波法技適認証番号:018-210307。
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
ハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホン。耳にストレスが掛からない耳掛け型です。
充電ケース。フタの開閉とイヤホンの電源のオン/オフが連動しています。
充電用のUSB Type-Cケーブル。
専用アプリの説明書。図解と簡単な説明のみです。アプリは実際にDLして触れば分かります。
説明書。日本語ページあり。
動画
使用した感想
耳掛け型の完全ワイヤレスイヤホンなので耳が痛くならない
この『Air3 Deluxe HS』は完全ワイヤレスイヤホンです。スマホなどと繋ぐコードもなければ、左右のイヤホンを繋ぐコードもありません。そのため、運動時に頭を激しく動かしても、ベッドで横になっても、体に絡まるコードが無いので自由で快適です。
形状はイヤホン部分に棒状のマイクが伸びている、いわゆる『うどん型』です。小さくて軽いので耳の負担になりません。また、耳掛け型と言い、耳の穴にイヤーピースを入れるカナル型とは違い、耳の浅いところに引っ掛けるタイプです。そのため、長時間装着しても耳が痛くなることはありません。
耳掛け型(インナーイヤー型)とカナル型の違いは画像のようになります。カナル型の場合、耳の穴の中にイヤーピースが入るので、異物感が苦手な方もいます。一方、耳掛け型はそのような異物感は一切ありません。
非常に小さいため、後ろから見るとイヤホンをしていることが分からないくらいです。目立ちたくない方にもお勧めです。
マイクにはノイズキャンセリング機能が付いています。周囲の雑音を打ち消し、自分の声を相手に聞きやすくする機能です。マイクは左右両方に付いているので、片耳イヤホンと使用してもどちらでも通話ができます。
大きさは百円玉と比較しても非常に小さいことが分かります。耳掛け型で軽量、さらには小型なので、耳へ掛かる負担は全くと言って良いほどありません。
実際に計測すると、長さ3.35cm×奥行き2.00cm×幅1.62cm。重さは左右両方遭わせて8.3g。片方4g強の超軽量です。
耳掛け型なので、耳の穴の浅い部分にイヤホンを引っ掛けます。そのため、装着力はカナル型に比べて若干落ちます。それこそ、頭を激しく振るようなスポーツをする場合、カナル型の方が良いとは思いますが、普通に歩いたりジョギングする程度なら、しっかりと装着されて落ちませんでした。
ペアリングも操作もわかりやすい
ペアリングや操作方法は簡単です。ボタンはタッチ式で、SOUNDPEATSロゴのある、金色の部分がそれです。ここを指で触り、その回数や触る長さにより、いろいろな操作ができる仕組みです。
イヤホンは片方に30mAhのバッテリーが内蔵されています。両方で60mAhです。
ケースには300mAhのバッテリーが内蔵されており、このイヤホンを空から満充電まで4回できる容量があります。つまり、イヤホンの5時間+バッテリーの充電3回分で合計4回分。掛けることの5時間で、最大20時間ほど音楽を楽しむことができます。ちなみに、片耳イヤホンとして使用すれば、当然この倍の40時間持つことになります。
操作方法は下表の通りとなります。このような極小の完全ワイヤレスイヤホンの場合、ボタンを設置できる数が大抵1つなので、音量と曲のどちらかが操作できない場合も少なくありません。しかし、こちらは音量も曲もこのイヤホンのボタンから操作できます。
大分類 | 操作方法 | 右 | 左 |
音楽 | 電源オン |
|
|
電源オフ |
|
||
再生/一時停止 |
|
||
音量ダウン | 1回タッチ | ||
音量アップ | 1回タッチ | ||
曲戻し | 1.5秒長押し | ||
曲送り | 1.5秒長押し | ||
通話 | 着信受信/通話終了 | 2回タッチ | |
着信拒否 | 1.5秒長押し | ||
通話切り替え | 2秒長押し | ||
音声アシスタント | 音声アシスタント起動 | 3回タッチ | |
他 | 手動でペアリング | ケースのボタンを3秒長押し | |
ゲームモード | 3回タッチ | ||
リセット |
|
ボタンがタッチ式なので、表面を指で触るだけで良く、イヤホンを耳の穴に押し込むことがないため、これも耳が痛くならない、違和感がない大きな要因となっています。
ハイレゾ対応の高音質
Air3 Deluxe HSの最大の売りはハイレゾ対応であることです。画像のように、スマホにそれを示す『LDAC』が表示されています。
音質は謳い文句の通り、非常に良いです。AAC対応なので、iPhoneでも高音質できます。また、遅延もスマホで邦画を観て口と声の動きをチェックしましたが、人間がわかるようなものではないので問題なし。ちなみに、遅延が気になる場合、ゲームモードが搭載されており、より低遅延にすることができます。詳しくは後述します。
音質 | 概要 | |
対応プロファイル/コーデック | A2DP、AVRCP、HFP、SPP、GATT、AAC、SBC、LDAC | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★★ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度も問題ありません。8m離れて耳を手で覆うと音がブツブツ途切れ、離すとまたスムーズに聞こえてきます。受信感度が良い方の挙動です。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音がブツブツ途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
音質はハイレゾではなくても澄んだ音で綺麗に聞こえました。apt-xと同等かそれ以上だと思います。ハイレゾなら当然、apt-x以上に綺麗な音で聴くことができます。完全ワイヤレスイヤホンの場合、現状、音質よりも使い勝手の良さを売りにしている場合が多いので、ここまで高音質を売りにする物はまだ珍しいです。ハイレゾ対応の音質が売りの完全ワイヤレスイヤホンで7千円は破格の安さだと思います。
60msの低遅延モードがある
先述しましたが、ゲームモードと言って、通常使用よりも低遅延にするモードがあります。使い方は、左のボタンを3回タッチするだけです。そうすると、このゲームモードのオン、オフが切り替わります。
遅延は60msまで少なくなります。どんなに繊細な人間でも、遅延はまず感じないはずです。1秒は1000ミリ秒なので、60ミリ秒って0.06秒ですからね。0.1秒のさらに半分です。
一応、デメリットとしては、バッテリー持ちが少し悪くはなるのですが、気にするほどの差はありません。名前こそゲームモードとなっていますが、遅延が気になる場合、映画でもアニメでも使用すると良いでしょう。
装着自動検出機能で外したら一時停止、付けたら再生再開
ユニークな機能としては、『装着自動検出機能』が挙げられます。希にこの機能があるイヤホンがありますが、まだまだ極めて少数派ですね。
どのような機能かというと、イヤホンを耳から外すと、音楽が一時停止となり、装着すると再生再開という機能になります。これは、片方のイヤホンでこうなるので、例えばスーパーのレジで買い物をするとき、片方のイヤホンを外すと、もう片方の方も一時停止します。そのため、スムーズに会話のやりとりが行えます。
この装着自動検出機能は、後述するアプリでオン、オフが切り替えられます。そのため、このイヤホンを使用するなら、SOUNDPEATSアプリは入れておいた方が良いです。
イヤホンのバッテリーは音楽再生で5時間持つ
イヤホンのバッテリーは音楽再生で5時間持つとなっています。実際に実験してみました。その結果は下表の通りです。4時間55分持ったので、ほぼ仕様通りでした。ただ、これは気温や音量、音質で多少前後するので、参考までにみておいてください。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 5時間 | 4時間55分 |
充電 | 1.5時間 | イヤホンの充電状況は分からない |
バッテリー評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
5時間は最近の完全ワイヤレスイヤホンではやや短い方ではありますが、普通に使う分には問題ありません。先述したように、ケースと組み合わせれば35時間ですし、片耳イヤホンとして交互に使用すれば70時間持ちます。
ケースの大きさは幅5.85cm×高さ4.80cm×厚さ2.27cm。重さはイヤホンをセットした状態で36.9gと軽量です。
ケース前面にはボタンがあり、これでケースのバッテリー充電容量がある程度分かったり、イヤホンのペアリングリセット操作ができます。また、底にUSB Type-CPortがあり、ここで充電します。
ケースのバッテリー残量表示は、ボタンの上にあるLEDライトで表示されます。
ケースのボタンを押すと、現在のバッテリー残量が分かります。
- 緑色:50%以上
- 黄色:10~49%
- 赤色:10%未満
また、USBケーブルを接続して充電したときの状況表示は以下になります。
- 赤色でゆっくり点滅:0~19%
- 黄色でゆっくり点滅:20~69%
- 緑色でゆっくり点滅:70~99%
- 緑で常に点灯:充電完了
専用のアプリで操作できる
最近、きちんとしたメーカのイヤホンでは、チラホラ専用アプリが出されるようになったようです。このアプリから、簡単に機能、音質のコントロール、バッテリー残量の確認、ファームウェアのアップデートなどができます。
どのメーカーのアプリにも言えますが、まだまだ操作できる機能は多くありませんが、重要な部分がここで弄れるので、このアプリは入れておいた方が良いです。と言うのも、先述した装着自動検出機能の音、オフがここでしかできないからです。このアプリを入れないと、装着自動検出機能はデフォルトのオンのまま変えられません。
装着自動検出機能は、便利だと思うときもあれば、必要ないと思うときもあります。また、ひと癖ある挙動なので人にもよるでしょう。その機能がこのアプリで簡単にオン、オフ切り替えられるんです。
その他、ファームウェアのアップデートや、音質の変更もこのアプリでできます。
このアプリはSOUNDPEATSのイヤホン全般に対して有効で、他の機種でもこれを入れておけば、対応機種は操作ができるようになります。ただ、このアプリを使用するには、最初にユーザー登録しなければなりません。メールアドレスとパスワードを入力すると、認証コードが送られてくるので、それをアプリに入力すると使えるようになります。
バッテリー残量表示もされます。嬉しいことに、このアプリでは左右それぞれの正確なバッテリー残量が分かります。
クーポンコード
当ブログ限定のクーポンコードです。
クーポンコード:A3DHSWHBLG2
開始日 2023/1/15 00:01 JST
終了日 2023/1/31 23:59 JST
割引:5%off加えて、Amazon商品リンク先掲載の1000円OFFクーポンも併用可能なので、5821円となります。
総評
完全ワイヤレスの場合、音質より持つかがっての良さを重視しがちなので、ハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンは非常に珍しいです。ハイレゾを再生するのは勿論、それ以外でも非常に高音質で、apt-xと同等かそれ以上に雑音の内クリアな音が聞けます。音質重視の方のお勧めです。
専用アプリで、装着自動検出機能のオン、オフが切り替えられるのは重要な点だと思います。装着自動検出機能は人を選ぶと思うので、必要なければ切れることは大きく、万人に勧めて失敗のない物になります。
こんな人にお勧め
- 完全ワイヤレスイヤホンにも高音質を求める人
- ハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- 装着自動検出機能のある完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
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